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広報紙「のぞみ」 第7号(2015年2月15日発行)
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あなたがたに平和があるように 4月5日(日)道後教会で復活祭ミサ
カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治
今年の1月7日フランスの新聞社が襲撃され、多くの人が亡くなりました。それによって、イスラム教に対する反感がヨーロッパで高まっています。その一方、中東では「イスラム国」というイスラム教の過激派が勢力を拡大しています。その「イスラム国」に日本人二人が殺され、日本もこの世界情勢に関わらざるを得なくなっています。
世界でテロや争いが続く一方で、「平和」をもたらそうとする試みも世界で行われています。けれども、そういった試みは国家間の駆け引きに大きく左右されるので、中々うまくいかないのが現状です。
イスラム国やパレスチナでの争いを見て、「神を信じて平和を説く宗教がなぜ争いを起こすのか」と感じる人もいることでしょう。けれども、宗教が戦争を引き起こすのは、自分が信じる宗教を絶対とし、他の宗教を否定することから生じるのであって、宗教そのものが悪いのではないのです。
キリスト教はイエス・キリストが十字架で死んで復活されたことによって、この世界に「平和」をもたらしたことを信じます。イエスは神の子であったのに、十字架の死を受け入れたのは、争いの連鎖を止め、「平和」をもたらすためでした。それを示しているのは、イエスが復活した後弟子たちに現れた時に「あなたがたに平和があるように」(ヨハネ福音書章節)と言ったことです。
聖書には、イエスの弟子たちがイエスの逮捕の時、イエスを見捨てたことを記しています。それはイエスにとって辛いことでした。そして、弟子たちにとっても同様でした。けれども、イエスは弟子たちに「平和があるように」と言ったことで、イエスは弟子たちを赦したのです。
人を赦すのは簡単にできることではありません。わたしたちは誰しも他人から傷つけられたら、その心の傷はなかなか消えません。本当の赦しを与えられるのは神しかいないとキリスト教は信じます。なぜなら、神だけがイエスの十字架の死と復活
によって本当の赦しである「平和」を与えてくださるからです。このイエスの死と復活の記念を行うのが、毎週日曜日に行わ れる「ミサ」です。
特に「イースター」と呼ばれる季節は、イエスの死と復活を記念するキリスト教では最も大切な時です。イエス・キリストの死と復活が世界に平和をもたらすことをキリスト教の信者は信じ、ミサに集まり、祈りを捧げます。キリスト教の信者でなくとも、ミサには自由に参加できます。どうか、4月5日(日)のミサにお越しになってください。道後教会の信徒一同、皆さんのお越しをお待ちしています。
〈復活祭ミサご案内〉
4月5日(日)11:00~ 道後教会 聖堂