担当司祭から:2022年8月(バックナンバーはこちら)

川上栄治神父の写真
川上栄治神父

 2009年10月~2010年3月 協力司祭
 2010年4月~2013年3月、2014年4月~ 道後教会担当司祭

 1975年8月16日生。大阪出身。ドミニコ会司祭。
 2006年9月に司祭叙階。2006年~2009年、ローマで勉強。2009年8月に帰国後、松山へ。
 松山教会に在住。

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「こじか」の執筆

(「道後教会だより」2022年8月号より)

 わたしは今年に入って、教会だよりの原稿をすでに3回お休みし、6月と7月号は合併号になっています。そのうちの2回が1月と2月というコロナによるミサ休止期間でした。ミサをYouTube配信している教会は別として、ミサの休止期間中は主日ミサの説教を準備しないので、それほど忙しくないと思われがちですが、わたしはそうではありませんでした。実は、今年わたしは「こじか」の子ども向けの福音解説を担当しており、その原稿の締め切りに追われています。「こじか」には月に一回だけ原稿を書く方もいらっしゃいますが、わたしが担当するのは「こじか」のメインとなる記事なので、毎週記事を書きます。そのため、1月と2月は執筆にかなり時間を費やしたため、教会だよりを書けませんでした。
 原稿を書くきっかけとなったのは、昨年9月ごろにオリエンス宗教研究所で「こじか」の編集を担当する方からメールが来たことです。そこには「川上神父さまに是非来年度の『こじか』の子ども向けの福音解説を執筆してほしい」と書かれてありました。その担当者の方は、当教会のホームページのわたしの記事を読んでくださったうえで、「このホームページの記事の視点で子どもたちに福音解説を執筆してほしい」と依頼されたのです。
 正直、わたしは困りました。以前も書きましたが、わたしは教会を二つ担当している上に、学校の授業と幼稚園のチャプレンもしており、今の仕事で精一杯だと思ったからです。けれども、オリエンスの担当の方から「お忙しいと十分承知していますが、その上で是非とも『こじか』の福音解説をお引き受けいただきたいのです」とお願いされました。ここまでお願いされたら、さすがに断ることはできません。後で松山教会に届いていたファックスに「こじか」の執筆を「諾」か「否」かという選択肢がありましたが、「到底『否』に丸はつけられない」と思いながら、「諾」に丸をつけ、不安を抱きながらファックスを送付しました。
 「こじか」は4月から翌年の3月までの一年サイクルですが、4月号の原稿の締め切りが1月25日とあるのを見た時に「あれっ?」と思いました。どうして4月に出版する原稿を1月末に送らなければいけないのか、分からなかったのです。たぶん、オリエンスの方から事前に説明があったと思いますが、わたしがちゃんとそれを読んでいなかったと思います。
 余談ですが、わたしは説教の内容を頭の中でじっくりと考えて結論まで導き出してから書き出すことはほぼなく、少し考えが生まれれば、それに基づいて説教を準備します。わたしの場合、説教の結論は書きながら導き出すことがほとんどです。他の司祭がどうするか聞いたことはありませんが、たぶん、わたしのやり方は珍しいだろうと思います。
 そんなわたしも「こじか」の執筆という大役を前にして、その日の福音朗読を繰り返し読んで準備しましたが、なかなか文章を書くことができなかった上に、1月中旬に胃腸炎で数日寝込んでしまって、執筆の開始が遅れてしまいました。ようやく書き始めたのが1月22日ごろでした。パソコン
 書き始めて分かったのですが、「こじか」は福音の解説だけでなく、子どもに絵を描く「ふくいんひろば」というスペースのためのワンフレーズの言葉とさらには大人向けの「指導のヒント」というものも書かなければいけません。全く手探りだった最初の頃はオリエンスから送られてきた案を選ぶだけでしたが、最近は送られてきた案を修正するようになりました。それから、原稿の下刷りが送られてきて、校正をして、それを担当者に送って、ひと月分が完成するのです。これは大変な作業だと実感しています。聞くところによれば、わたしの原稿のために複数の校正者がいるそうです。「こじか」は全国紙ですから、当然と言えばそれまでですが、これほどまでに文章を公に出版するのに手間がかかるとは想像もしていませんでした。
 今わたしは11月号の執筆をしている最中です。自分の書いた文章がどこまで全国の「こじか」を読んでいる子どもたちに伝わっているか不安ではありますが、頑張ってこの務めを果たしたいです。もし、ご興味のある方がいれば「こじか」の福音解説を読んでくだされば、幸いです。