かしこい乙女のたとえ話(マタイによる福音書)
The wise and foolish Virgins. (Matthew 25:1-13)
花婿の来るのが遅れたのでかしこい乙女はあかりと一緒に、器に入れた油も持っており、時間の余裕を持った、万全の用意の大切さが示されています。
『だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。』 |
パウロの回心(使徒言行録)
The conversion of Paul. (Acts 9:1-9)
パウロはユダヤ教から、キリスト教徒を捕らえる許可を受けるため、ダマスコへの道を急いでいました。そのとき突然、天の光で目が見えなくなり、主の声が聞こえる場面です。
『パウロは地に倒れ、「サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。』 |
シロ・フェニキアの女の信仰(マルコによる福音書)
Jesus and the Syrohoenician woman. (Mark 7:25-26)
異邦人である女は、自らユダヤ人であるイエスに、純粋な心で救いを求めました。当時ユダヤ人は異邦人を”犬”と呼びましたが、イエスは熱心な願いを聞き入れ、愛を込めていやされました。
『女はギリシア人でシリア・フェニキアの生まれであったが、娘から悪霊を追い出してくださいと頼んだ。』 |
ファリサイ派の行いとやもめの献金(ルカによる福音書)
The Pharisee and the publican. (Luke 18:10-14)
"Truly I tell you,this poor widow has put in more than all of them"
(Luke 21:3)
2面を持って富や不正の危険と、天に宝を積むという大切なことを忘れてはならないと教えています。
『この貧しいやもめは、だれよりもたくさん入れた。』 |
トマス、キリストの傷を確かめる(ヨハネによる福音書)
The incredulity of Thomas. (John 20:26-29)
キリストが復活して初めて弟子たちの前に現れた時、トマスはその場にいませんでした。キリストは弟子たちの真ん中に立ち、疑うトマスの前に 『あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい・・・。信じない者ではなく、信じる者になりなさい』と復活を示すために姿を現しています。 |
空の墓(マタイによる福音書)
Mary Magdalene and Mary the mother of James at the empty tomb. (Matthew 28:1-7)
礼拝的対象として天使が現れ、復活の光を示します。マグダラのマリアと、もう1人のマリアは復活を信じ墓の前で”本当に起こった真実”を体で感じています。
『主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし、その上に座ったのである・・・。イエスはここにはおられない・・・。復活なさったのだ。』 |
イエス、弟子の足を洗う(ヨハネによる福音書)
Jesus washing the disciples feet. (John 13:4-17)
最後の晩餐の時、イエスは席から立ち上がり腰掛けに座っているペトロの足を洗われる場面です。
ペトロは『主よ、手も頭も』と嘆願するように手を広げています。
『たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた・・・。わたしがあなたにしたとおりに、あなたがたもするように・・・。』 |
カナでの婚礼(ヨハネによる福音書)
The Marriage at Cana. (John 2:1-11)
ガリラヤのカナという村で婚礼があり、弟子たちも連れ立って招かれました。
その婚宴で水瓶の『水をぶどう酒に変える』という出来ごとは、イエスが人々の前で示された最初の奇跡です。
『イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。それで、弟子たちはイエスを信じた。』 |
パンを増やす(マタイによる福音書)
The multiplication of loaves and fishes. (Matthew 14:13-21)
4つの福音書に共通の場面で5千人を越える人の飢えを満たすキリストの偉大さと、飢えている人に心から与えるという慈悲の行いでもあります。
この場面は、聖体拝領の原型と一般に考えられています。
『すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、12の籠にいっぱいになった。』 |
牢獄から救出されるペトロ(使徒言行録)
The angel delivering Peter from prison. (Acts 12:1-11)
使徒たちがヘロデ王から迫害を受けていた時代、ヨハネの兄弟ヤコブの処刑と同時にペトロも捕らえられ、牢に入れられました。
輝く光の中に現れた天使に起こされ、その導きで獄を出て町に抜ける門にたどりつくことが出来ました。
『すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。』 |
姦通の女(ヨハネによる福音書)
The women taken in adultery before Jesus and the Pharisees. (John 8:2-11)
娼婦である女の罪を責めたてるファリサイ人。キリストはかがみ込み、指で地面に何か書き始められました。
上部の女はマグダラのマリアを思わせ、改心する姿です。イエスを信じて、深く見つめるように立っています。
『あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。』 |
弟子の召命(マタイによる福音書)
The calling of Peter and Andrew. (Matthew 4:18-20)
『人間を漁る漁師』として、ペトロとアンデレに声をかけました。
『イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、2人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのをご覧になった。彼らは漁師だった。イエスは「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。』 |
オリーブ山のキリスト(マタイによる福音書)
The Agony in the Garden. (Matthew 26:36-46)
最後の晩餐の時にキリストは、祈りを捧げるためにオリーブ山にこもりました。
『苦悩』する人間的姿と、祈る背後に聖杯をもって彼に力を与える天使が彼の神性を示しています。
『父よ、わたしが飲まないかぎりこの杯が過ぎ去らないのでしたら、あなたの御心が行われますように。』 |
ロザリオの聖母
Virgen del Rosario.
ドミニコ会の初期の歴史家たちは、ロザリオを考案したのが聖ドミニコであると主張しています。
彼は夢枕に現れた聖母から『聖母のバラの冠』と呼ばれる数珠を贈られたとされています。
それがこのロザリオ(ローザ)のなごりといわれます。ロザリオの祈りは、福音的な善徳を推進し、助成するものです。 |
聖ドミニコ
Santo Domingo.
スペインの国家聖人のひとり。
ドミニコ会の創始者で、若くしてオスマの司教座聖堂参事会員となりました。
托鉢修道者としてヨーロッパ各地を旅しながら、説教による改宗をすすめました。
『説教と清貧』をモットーに良き牧者の模範となり、常に「真理のともし火で、全世界を照らしてください」と兄弟たちを激励しました。 |
聖トマス・アクィナス
Santo Tomas de Aquino.
中世の神学者で『天使的博士』と呼ばれ、その著書はカトリック教会における多くの教義の基礎となりました。
彼が目指したのは、古代のアリストテレス哲学とキリスト教思想の統合で、若くしてドミニコ会に入会しました。
この聖トマス・アクィナスは、道後教会の保護者であります。 |
聖ローザ
Santa Rosa de Lima.
本当の名はイザベラでしたが、顔の色がバラ色で心が透き通っていたのでローザと呼ばれました。
幼い頃からシエナの聖カタリナを仰ぎ修道生活を望んでいました。
敵を愛し、迫害する人のために祈り、幼きイエスに深い関心を寄せていました。
「よく祈る人」といわれ、特に『ロザリオの祈り』を大切にしました。 |
聖アルベルト
San Alberto el Grande.
敬虔な両親のもとで信仰を学ぶ一方、自然現象に対する観察力はするどいものがありました。
ドイツ人の彼はケルン大学、パリ大学で神学・哲学・化学を説き、全科博士と呼ばれ重要な役割を果たしました。
また貧しい人に救いの力を注ぎ、教会やケルン市民の平和のために尽くしました。 |