歴史
1586年、そして1643年って言うと一体どんな時代になるんでしょうね。なんでも、1586年、この道後に来ていた神父様たちは、時の領主小早川氏に教会建設の許可をもらって、道後に教会があったという資料が残っているのです。これには、少しビックリ。さらに海外から日本に来ていた宣教師たちの1643年の報告にも、このことがはっきり書いてあるのです。
いわゆるキリシタンの時代には、この「道後」に教会があったということですよね。でも、これが今の「カトリック道後教会」のある場所にあったのか、どこにあったのか、今、それがわかる資料は残っていません。何でも四国八十八ヶ所で有名な「石手寺」の方から流れてくる川のほとりにあったとか・・・。
さて、現在のカトリック道後教会が造られたのは、1959年。愛媛県内初の鉄筋コンクリート造りの教会として建設されたのです。それから60年近い歳月がたった今も、当時の面影をそのまま残した「教会らしい、トンガリ屋根の教会」は多くの人々から愛されている存在です。
愛媛県内では、カトリック道後教会、カトリック松山教会、カトリック郡中教会、カトリック八幡浜教会、カトリック宇和島教会で、「聖ドミニコ修道会」という修道院の神父様がミサを担当なさっています。
この「聖ドミニコ修道会」の本拠地はスペイン。そのせいか、「道後教会」には、ヨーロッパに古くから伝わるカトリックの伝統的な美しさと、スペイン特有の底抜けの明るさと家族的な暖かさが満ちあふれています。