スポーツ外傷
ストレイン
アイスホッケーに限らず、脚を大きく使うスポーツの中で、ソ径部の損傷や内転筋の伸展による損傷の事を言います。あまり馴染みの無い表現ですがストレインと言います。
日本語にすると筋・腱損傷:筋あるいは腱の伸びたもの、切れたもの、完全断裂を言い、1度から3度迄有ります。
簡単に表にしてみます。
障害度数に応じた症状は上記表の通りです。もう少し細かく書き込むと・・
▼ソ径部の刺すような痛み
▼下肢を内側に引き寄せることが出来ない・痛みがある
▼数日後、打ち身のあつと腫脹(腫れ)が出現する事がある
▼損傷が酷ければ筋のなかに変形を触れる 。
もし損傷を起こしたら(痛めたら)、救急処置としてRICE処置が必須です。
2度か3度の損傷ではRICE処置の上医師の診断を必要とします。
RICEは下記を参照してください。
RICE(ライス)
スポーツ損傷の救急処置−RICE−
コンタクトプレーの有る競技又は練習中の損傷、オーバーワークなど、痛みによるパフォーマンスの低下に対し誰にでも出来る応急処置の基本について説明します。
スポーツに於いて損傷を受けた場合、受傷後15分から20分以内に行うRICEは、その後のスポーツ活動に復帰する期間を50〜70%短縮すると言われています。
RICEの効果の詳細は、ネット上で豊富に有りますのでそちらをご参照ください。
RICEとは・・・・
R:Rest 安静、I:Ice 冷却、C:Compression 圧迫、E:Elevation 挙上、の頭文字を略して”RICE”と表現します。
基本的には、この4つの行為を同時に行います。
それぞれの処置行為を説明します。
R・・・・安静
受傷直後の24時間は、完全な安静が必要。練習のしすぎ(オーバーワーク)による痛みもこれに準じます。
I・・・・冷却
損傷部を冷やす。これにより腫脹(腫れ)、出血、痛み、炎症を少なくする事が出来る。
最大の効果を上げるには損傷後10〜15分以内に冷却
する事である。
一般的には、濡れたタオルで患部を覆い、氷を入れたビニル袋を患部に当てる。
これを具体的に示すと、最初は冷たく感じる→燃えるような感覚がある→痛みを感じる→無感覚になる、まで行うのが目安です。
実施時間は、24時間から48時間、文献によっては72時間は必要と言われています。
まあ、24時間あれば医療機関も開いてますので医師の診断を受けるのがベストです。
C・・・・圧迫
腫れを減らすために必要。通常はアイシングを行いながら行う(弾性包帯等で巻き付けて行う)。またアイシングしていないときも行う事が望まし
い。
弾性包帯で圧迫を行う時は、末梢(遠位)から中枢側(近位)へと巻き上げる。その時血管の圧迫による血行障害、神経障害を防ぐため、皮
膚の色、温度感覚などをチェックする事。
E・・・・挙上
患部を高い位置に保つ事を言う。腫れや炎症の予防に役立つ。可能であれば心臓より高くすることが望ましい。特に出血を伴う場合は必須で ある。下肢の損傷は、横になり枕(バッグ等)を用い患部を高くする。基本的には、24時間〜48時間以内に医師の診断を受けることが望ましい。
その他
損傷後24時間〜48時間は、患部に熱を当てたり(入浴、シャワー等)、マッサージ、運動、アルコールは禁止する。
痛みがひどくなる場合は、24時間〜48時間医師の診察を受けること。
今回は急なスポーツ損傷を想定しています。俗に言うオーバーワークによる、障害もこのRICeに準じて対応してください。
関節、特に膝・足等は内出血が伴った場合は、医師の診察を受けてください。
また、痛みの増強する場合、関節が不安定な場合、関節の屈伸に引っかかりを感じる場合は必ず医師の診断を受けてください。