真鍋淑郎先生ノーベル賞に思うこと

真鍋先生の博士論文が素晴らしいのでその年にアメリカ国立気象局にスカウトされ、コンピューターを潤沢に使えたと聞いた。この環境が無かったら地球温暖化の研究はできなかっただろう。

今から30年以上前だが、当時ミシガン大学教授だった菊池昇先生の講演を聴く機会があり、そこで次のようなお話があった。米国国防総省から、何でもいいからコンピューター資源を馬鹿食いする研究をしてほしい。そうすれば計算資源が足りないとの認識になり、デッカイ予算がついてコンピューターのハード、ソフト、利用の開発が進むと。

日本だったら、せっかく導入したマシンを工夫して最大限に使えとしか、言われないだろう。

2021年10月06日