あけましておめでとうございます。実に1年ぶりの「つぶやき」更新です。そして、ひとつ年を重ねました。
昨年は疾風怒涛の日々でした。仕事はいつもながら大変に厳しいもので、納得の行くまで頑張りましたが、加えて合唱練習が追加されました。コロナ過への対処方法が見えだしたので、マスク歌唱ながら日本フィルハーモニー交響楽団の合唱練習に参加し、9月18日にはヘンデルのメサイアで初サントリ-ホール、12月にはベートーヴェンの第九でサントリー、初東京芸術劇場×2のステージに立ちました。合唱経験の乏しい者としては、快挙です。この年で、人生で最も声が出るなんて、おかしくないですか。一流の先生方の指導は……一流だ。
一方ビジネスではweb会議が盛んになり、リアル会議のみの時代より、距離や時間を越えてコミュニケーションを深化させているのはご承知の通りです。コロナ過も悪いことばかりではなく、変化への腰が重い人にもニューノーマルな働き方、生活、遊びという流れへいざなう強烈な動機付けになっています。(この後、少し難しいことを書きましたが、思い直して削除。)
ところで、私の第一の人生はサラリーマン、第二の人生は自営業ですが、そろそろ第三の人生の準備を10年くらいかけてと、思い始めております。
友人たちの著作
プラスチック金型の基礎
著者:伊藤英樹氏(技術士応用理学部門)日刊工業新聞社(2011.1)
登場する主人公が上司・先輩との対話を通してプラスチック製品の設計の勘所を学ぶ。身の回りにはプラスチックでない製品を探すのが難しいくらいなのに、学校ではプラスチックのものづくりを学ぶことはない。会社に入って初めて「金型」なるものにお目に掛かり、パーティングやアンダーカット、ウェルドラインと言われても何のことやらさっぱりわからない。射出成形によるプラスチック設計について、基礎から量産までを対話形式で道案内いたします。(2020年著者)
プラスチック製品設計の基礎
詳解 振動工学
The Madman, The Marathoner
著者:Junita Teschendarf (2010)
私の尊敬するDon Mcnelly氏(1920~2017)の人生、そして彼の人生を豊かにしたマラソンを描きつくそうとしたノンフィクションの力作。著者(愛称Nita)はDonと同じニューヨーク州ロチェスター市に住む。執筆中にDonとの交友や来日時の様子などの問いかけに答え、私も少しは貢献できたと思う。生涯マラソンという夢を共有する年上の友人の物語。「はじめに」に私の拙い一文がある。 (2010年紹介者)
その後2016年の年末にNitaから連絡があり、急遽渡米して快適な養老院で夫婦で暮らしているDonに、10年ぶり位に再会できた。そして残念ながらDonは翌年2月に96歳で亡くなった。彼の生涯マラソンは744回。89歳までマラソンを走った。 (2020年紹介者)
The McNelly Family Cookbook
著者:McNelly family(私家本、2006年)
表紙はEllen McNellyであり、Don McNelly氏の母である。かつて氏は母の手作りアイスクリームのことを話してくれた。「たらいいっぱいに氷を満たして、塩をがばっと入れる。かき混ぜるとどんどん冷たくなるので、そこでボールを冷やして中でクリームをぐるぐるとかき混ぜるんだ。これがたまらなく美味いんだなあ。」と80年前のOhio州Brookvilleの農場に思いを馳せた。
そんな料理上手だったEllenのレシピを子供や孫たちが記録した、家族の宝の本である。Appetizers,Soups,Side Dishes,
Main Dishes, Sweets & Breads(もっとも記載数が多い),Piesと共にとっておきの思い出話から構成されている。(2010.9紹介者)
60歳で夢を見つけた
著者:増井光子(紀伊国屋書店、2005.4)
よこはま動物園ズーラシア園長の増井光子さんの自伝。出版の10年ほど前に、友人のDon McNelly氏と訪問し、しばし歓談をさせていただいた。Donも地元のCeneca
Park Zooの園長(ボランティア)であったことがあり、その勢いでノーアポで扉を叩いたのだった。
増井さんはエンデュランスラン(乗馬による長距離トレイルラン)を愛好し、この人馬一体の競技は経験が大切、私にも優勝の可能性があると力説していた。また馬の働き場所を作り、大好きな馬の繁殖につながるのだと。我々がマラソン愛好者であることから、彼女の貴重な夢を語ってくださった。
ところが2010年7月に英国で、競技中の事故で急逝した。73歳であり、残念なことだった。Donからは、大好きなことをしていたのが、せめてもの慰めとのメッセージが届いた。(2010年紹介者)