アデノウィルスに学ぶコロナ変異
友人が昨年末にアデノウィルスに罹患して、たいそう苦しんだという。これは呼吸器の炎症、プール熱、角結膜炎、胃腸炎、膀胱炎等の感染症を起こすものだが、発見は1953年で、現在は51の型があるという。感染症だから、一般人ができる予防対策は新型コロナウィルスと同じだ。
ここで3つの恐ろしさがある。1つめは、氏は新型コロナウィルス予防対策を自己評価ながらしっかりとやってきたと考えている。それでも罹ってしまったのだ。
2つめは、氏は出張先または途上でうつったのではないかと考える点である。これにはエビデンスがないが、そうであれば移動はウィルス感染を拡大するという事例のひとつとなる。
3つめはウィルスそのものである。アデノウィルスには51もの型があるのだ。新型コロナウィルスでは変異がイギリス、南アフリカ、そしてブラジル帰国者で発見されているという。つまり新型コロナもアデノウイルスと同じように、多数の変異体を作りながら、ずっと将来にわたって「共存」関係が維持される。
これほどに明確な先例があるのだ。世界は変わってしまったのだ。