AUDIOとVISUALのAV-JAPAN

                      評論家を評論する

AV大衆誌 HI VI に関して

創刊30周年おめでとうございます
HIVIはこのサイトを開くきっかけのなりました雑誌です

HIVI発刊より前、今から50年以上前からこの手の雑誌「ステレオ」を読み続けていた私の元へ

出入りの本屋さんが「こんなのどう」と持ち込んできたのがきっかけです、30年前になりますか。

ヴィデュアルの時代を迎えたのを象徴するかのようにHIVIが出現したのも当然だったのでしょう。

読み始めてみると、登場する執筆者が、どうもメ−カ−に肩入れしすぎているのが気になりました。

同好の士達もこのままでは、「一般の方々が間違った方向へ誘導されるのではないかな-」と危惧。

それでは私がと言う訳で「AV-JAPAN}を立ち上げたわけです。「質問コ−ナー」には毎日沢山の

お便りを頂き、その回答に毎日遅くまで対応したことを覚えています。少しでもお役に立てたらと思い

私個人の考えだけでなく、大阪市内の専門店の人の意見も取り入れ、一生懸命に書きました。

大方の方は喜んで頂けたと思っております。専門誌に取り上げられた事は別項で記述してあります。

(以上2013年11月記)



またまた例のUSBケーブルを、今度は4本売りますとHIVI(2013.05.発売)懲りないね-
下記の付録で不評だったため、多数の返品がありその処分に困って、あろうことか、今度は
4本まとめて売りに出された。(5000円)アーアーやっぱりね。去年の下記文で想像した通りに
なっちゃったね
「再生産しました」と言われるが、返品された売れ残りの処分だと思う人は私だけでしょうかねー。
何か、読者を無視した、会社だと、つくずく思う今日このごろです。
4本纏めて、と言う所が墓穴だな-。


HiViに一言申し上げる。


今月号から始まる付録USBケーブルについて、これは実に良くない企画だと申し上げる。
全く必要でない付録に1000円も払わせられるのは甚だ不愉快である。無用の長物いや
短物に同様の考えを抱いている読者が多数居ることであろう。


先ず、パソコンを使用している人は総てノート型、という様に編集部は考えていられないだろうか。
デスクトップの人は20cmの短物をどう言う風に使うのか。少なくとも50cmは必要であろう。
更に言えばPCに有る音源を各自所有の音の良いアンプやスピーカーに出したい人が何人いるとお
考えか。


又、今回のケーブルの端子を受け容れることの出来る機器を何パーセントの読者がお持ちか
(DACはまだしも、アンプでは殆ど無い)。十分な利用価値のないものを、付けるのは中途半端な
んだよ。


この企画は編集部諸氏のマスターベーションに他ならない。


大多数の読者が求めても居ない物になぜ強制的に金を支払わせるのか。

読者欄に好意ある投書されている方もおいでであるが、ほんの一掴みの方が受けいれられるだけ
で大多数の読者は、利用することのない物に出費せざるを得なかったと思う。
一度アンケートをとってご覧なさい、多数の反対者が居ますよ。怖くて出来ないかも・・。


小生、子供の頃の雑誌の付録にワクワクしたものであるが、どんな付録がついても本の価格は、
いつも変わらなかったものです。


この後も何回か予定があるようだが、今後は付録の付いていない本と付いている物の2本立てで
発行されたら喜ぶ読者が多く、付録なしの販売部数が圧倒的に増えるでしょう。


HiViは読者を上から見下ろしている。読者有っての出版社」ということをお忘れになったか!



                2012.08.17  AV-JAPAN主宰 大谷修


------------------------------------------------------------


 その2


知り合いの書店では9月号の返品は多かったようです。


本誌だけの返品は出版元にとっては仕方が無いでしょうが、付録の方はどうするんですかなー。

返品された物は、もう一度安売りでもしてみますか。企画された方は、大変でしょうね。
何よりも買う側にしてみたら、返品されたケ-ブルの代金も払わされる事になります。

アホらしいことです。

返品が多かったので御社の中には次回の出版数が把握できてよかったという方もおいだった

ようですが。


10月号を見てみると、同様な苦情が多数来ているようですが、そんなこと当たり前です。

それより一寸「あなた大丈夫」と言いたくなるコメントがあります。


161ページ頭「因みにHiViデジタル版は付録がないのでこれを買え」と仰る、なんと言う上か
らの、お言葉であることか
。付録のない本も出しますからとでも言えませんか。

評論家の年寄り連中が、ちやほやするので編集部の方々は、自分が一番偉いと錯覚しちゃうんで
すね。

HiViで稼いでいる方々と、HiViであなた方を食わせている我々読者とは、立ち場が違うので
すがー。編集後記の中に一人だけUSBケ-ブルに触れているKTさん、「11月号のケ-ブルに
ご期待下さい」と書いておられるが、
あんたはアホか、他の諸氏は一切触れていないことに気がつかないのかな-



                             2012.09.16 


(以下2011年5月更新)

重箱のスミ」と言うコラムがある。

HiViには様々な先生方が寄稿されている。玉石混交なので、編集者の中には納得出来ないような

ご意見も有るのは当然で有ろうと推察される。長年同じ仕事に携わっておられる編集諸氏ならば

AVに関しての知識や評価の力は、当然相当な物になっておられる、と思われるからである。そんな

編集者の欲求不満を解消するために、編集者の一員、或いは、その思いに共感した某氏が企んだ

コラム、それが「重箱のスミ」ではないかと、穿った考えで読ませてもらっている。内容から見て筆者は

私と年も近いように思われるので、共感できる部分も多い。が、オヤッと思われるときもある。例えば

5月号の場合。私も、かっては映像を作る立場に居て感じた事の一つに、撮影していた時に比べて

出来上がった物が、少なくとも画質と言う点で満足した事が無いと言う事である。撮影した時は肉眼で

見て素晴らしいと思っても、フィルムになるとその画質がフィルムの性能以上にならないからである。

即ち小津さんのようにそれは最初から分かっているから、それを道具にして作品を作る方々と、そう

言う事はしないで、実際現場でありのまま記録し、出来上がったフィルムが出来るだけ撮影した時を

再現してくれることを願って製作する方々(私は後者)に2分されるのではないか。観衆はそれより更に

画質の落ちた劇場やTVで見ることになる。確かに映画館では独特の雰囲気があり、それが作品に

色付けをし、良い映画にもなる。然し、その時点でがっかりしている作者も居るのである。ああ、こんな

程度が当たり前なんだと、思い込まざるを得ない。少なくとも画質は試写したときの方が思いに近い。

そんな当人がBDで鮮明になった作品を見たとき「これだ」「これが自分の意図した作品だ」と考える。

別物になったわけではありません。 BDと映画は同じ物です。                       

綺麗過ぎるのではありません、作ったときにより近くなっただけです。遠近感にしても、撮影したときと

変わるわけが無い。映画館で作者の意図に反して、ぼけた作品となったものをそれが本当の作品だと

あなたは今迄、思い込まされていたのですよ、見田さん。





久しぶりに更新します。
演劇評論家は演劇が本体であり、評論は従、オ−ディオ評論家はオ−ディオが本体で評論家は従
この頁はその「従」の「従」。それに気がつき暫く書く気にならなかったわけで。(ここから2010.03.30更新)

私が音楽関係の雑誌に初めて出会ったのはおよそ50年前、職場の資料室でした。そこには何万枚もの
レコ−ドとそれを試聴する機器があり、傍らに置いてあったのが「STEREO」と「レコード芸術」でした。
社会に出るまではその手の雑誌に接する機会がなかった私にとって、元々音楽好き人間の興味を引く
記事満載のこれらは大変うれしく、以来40年近く読み続けたのですが、如何せん時の流れの厳しさから
マイナ−な、これらの分野の中でもAVの出現で益々マイナ−度を深めてゆくように思われ、本の厚みも
月々薄くなって行くのをため息をつきながら眺めておりました。これと同時に20年ぐらい前から「HI VI」を
読み始めておりました。AV関係の雑誌も色々併読してきましたが現在は大衆誌「HIVI」に関しては
定期購入しております。どの雑誌も扱う商品が同じで、書かれておられる評論家諸氏も同じ方が多いので
いくつも買うのは余り意味が無く、大衆的なHIVIを取り敢えず購入し、他誌で補完する様にしています。
発刊以来この雑誌は徐々に良くなってきています。下の方に古い書き込みが残してありますが、評論家
さんが、メ−カ−べったりの意見発表をする事が多く、ご本人は恥ずかしくないのかと思われるような事もありました
ま、食うためならしょうがないのかと同情もしましたが、騙されて更に良い物を買うチャンスを奪われた消費者を
お考えになっていたのでしょうか。店頭で聞き比べをすれば明白だと思いますが先入観が邪魔をする物です。
この事実を目にして憤慨したのがこの項を立てた理由でも有ったわけです。判っている方はいたんですが・・

然しながら、HIVIは徐々に変わりましたね、所詮スポンサ−有っての雑誌ですからこれはダメですと言う記事は
載せられないでしょうけど、対立するメ−カ−の聞き比べなどの企画が出来るようになったのはHIVI
力が付いたのかな。評論家さんのご意見も皆さん年寄ってきたせいか(私に近くなった?)やや受け容れ
易くなって来たように感じます。年でお耳や目が衰えてきたのが一つの原因であろうかとも思いますが。
もっと若い優秀な目と耳を持った人の評論を取り上げるようにしないと今後の伸びが期待できないでしょう。

HIVIの評論家諸氏の見解の相違が記事に良く出るようにもなりましたね。記事を書かれる評論家さんにも
色々個性があり、私は良いも悪いも許容できる様になりましたが、読者さんは盲信する場合もあり心配です。

と言った訳で、評論に関する見解は大衆誌「HIVI」に記載されている記事を根拠に今後書きます。

寸評

亀山さん潮さん高津さん(20.03.30)

機器マニアの亀山さん、RM6Vはもっと間口の広い部屋で聞くべきですよ。側壁に近すぎませんか、
壁の向こうにもう一つのRM6Vが見えますよ「いや吸音材を張ってあるから」と言うご意見でしたら
吸音材でRM6Vの音をスポイルしているのですが・・。プロでしょう、もっと大きい部屋を作られたら如何。
潮さん、頭固いですね、2009年12月号192ペ−ジで高津さんとBDプレ−ヤ−の出力端子について
対話されていますが、高津さんはHDMI端子の将来性を見るべきで、多チャンネルアナログ出力端子は
高級機だけでよいと言うのに対し、潮さんは中間機種にもアナログ多チャンネル出力が必要というご意見。
高級AVアンプを使用している人がアンプをそのまま使えるからと言う事なのだが、高級アンプを使う人が
安いプレ−ヤ−に拘るとは思えないのですが・・・。私は年長の高津さんの方が新技術に目を向けている点
進んでいるし柔らか頭だと思う。                                           
 

画質調整や音質調整に無駄な時間を使うな(2010年5月)

HIVIはその道を極めんとする方々の指標となるべき記事や、諸先生のご意見を記載されています。
当然のことで、それをどうこう言える立場ではありませんが(オ−ディオの所でも申し上げたことですが)
一般のAVファンの方は、余り機器の事や、音の厳密すぎる追求、画質の追い込みに時間を費やすべきで
ないと思います。現在市販されている機器類は以前に比べたらそれなりの水準に達している物が多く、
メ−カ−も最上の努力をして出荷しているので、そのまま使用しても、そんなに問題点は無いと思うからです。
と言いますのも、一般のAVファンは、鑑賞に費やせる時間が限られていると思うのです。ですから
限られた時間を有効に使う事が大事でしょう。画質の追い込みや調整に時間を使うのは勿体無いことで
その時間に少しでも多くの作品を見た方がよっぽど良いと思うのです。評論家の方は仕事ですから
調整に時間を掛け、それで飯の種を生んでいるわけで、一般の人は真似をするべきではない。
そんな時間が有ったら、一本でも多くの作品を見るべきと思います。


大体、同じ作品を何度も繰り返し見る人は、他にいっぱい良い作品を見る機会を、自分で潰しているのです。
人生、時間は限られているのです、色んな作品を楽しむべきです。画質画質、と拘らなくても、標準モ−ドでも
結構なんですから、もっと色々見て、豊かな心を作り上げましょう。私は小学校の時から社会に出るまで図書館で
本棚の一本一本を片っ端から読破しました、何千冊読んだか判りません、面白いのもつまらない物も有りましたが
それでも良いと思います。                                                    
画質に関しては人により、ある程度の評価差が有る物で、Aさんは良いと思ってもBさんはまあまあと感じる事も
有りうるのです。それより、コンテンツを楽しむべきでしょう。厳密に画質画質の拘る方の多いこのHIVI執筆家に対して
外部の方のぽろっとこぼした一言が印象的でした。それはHIVI 2009年7月号ヒデハルセンタ−の中で
マルチフォニック社の金野さんがこう言われている「高忠実度再生がすなわち高画質とは思いませんし
1080/24p至上主義である必要もありません」(111ペ−ジ)・・・HIVI執筆者さんではこんな事言えないよネ。
                                             

画質比較に使用する写真の貧弱さについて(2010年6月)

画質の比較をする記事が見られます。例えばTV、例えばビデオカメラに関してです。以前はこの様な企画は
スポンサ−に対して配慮から、余り有りませんでしたが最近は結構あるので、購入のヒントとして有効かも知れません。
ここで気を付けてもらいたいのは、十分慎重に書いてもらいたいということです。無理に優劣を付けては良くありません。
添付する画像に関しても、小さな物では判断不能ですから、せめて1ペ−ジに1枚の写真にして製品比較できるように
努力して欲しいもんです。又、雑誌の印刷ですから色合いや精密感の表現に限界があるのは判りますが何とかならん
でしょうか。                                          ここで実例を挙げて苦情を書きます。

HIVI4月号96p「春のカメラ頂上決戦」の問題点。

1) 先ず、写真が小さいので、本田さんの仰っている違いが余り判らない。印刷のせいもある。
2) WBについて。98pに掲載されている女性の写真は影の角度から見て太陽は45度以上の
高さに位置しているので撮影が3月末と考えたら時間は午後2時から3時の間と考えられる。
景色の写真もその時間の前後で撮られたものであろう。さて良いWBとは何かと言うことだ。
「人間が撮影した時点で、その目で白と感じた色を、再生時に白と表現されている事」と思う
人間は環境に順応する能力を持っているため、周りの光が多少色付いて居ても、白は白と認識
できる。然し、悲しいかな機械はそれが出来ないので、技術的に補ってやる訳であるが、人間が
未だ夕日を認識しない時点の撮影画像を再生したときに「ここで好印象だったのは、HFS21だ。
未だ夕焼けが出る前の夕刻に撮影をしていると、空は青く充分明るいのに、ほんのりと赤く染まり
かかったビルの様子がナチュラルに表現された。」これは99p最下段の本田さんの記述である。
本田さんは撮影時ビルは赤く見えましたか?見たときと違う結果が再生されたのと違いますか。
つまりこのカメラは他製品に比べて、WBが上手く出来ていないという事ですよ。

画質のプロ吉田伊織さんについて(2010.08.12)

HIVI巻末のVSVは役に立つ記事です。この中でのクオリテイチェックを担当されている吉田さん。
いつもながら細かい指摘に感心しております。あれだけ沢山の作品をチェックされるには大変な労力を
費やされておいでかと思います。                                        
VSV以外の記事でも時々作品鑑賞などの折、画質の調整に登場されていらっしゃいますね、調整の
結果に他の評論家諸氏も感心されているシ-ンがよく見られます。私は吉田さんを批評するつもりは
全く有りません、それより感心する立場です。         しかしここで一般愛好家の方にはご注意
申し上げたい。例えばプロジェクタ-の調整により変化した(敢えて変化したと申し上げる)作品はそれを
作った監督なりディレクタ-の意図した物なのだろうかと言うことです。監督同伴で画質調整する記事が
ありましたが、その場合は監督の意図に近くなったことでしょうから問題とはなりません。 しかし総ての
作品をお好みの画質に変化させて鑑賞するのはどうかと思います。再生機器の能力により製作者の意図
に、そぐわない場合もあるでしょう。ですが作品一つ一つ、それぞれ作者の考えに合わせて調整する事は
不可能です。最近の再生機器は比較的、元作品を上手く再生できる様、メ-カ-の努力の結果が出ていると
思います。それでも御気に入らない方の為に色々なモ−ドの用意がされています。作者の許容範囲に入る
場合が多いと思います。自分好みに変化させて鑑賞するのも一つの道です。只、それを許さない作者もいる
でしょうし、画質だけが作品で無い、ご自由にお楽しみ下さいという作者も居るでしょう(私のような)     
なんども繰り返しますが、調整に時間を掛けるよりその分沢山の作品を楽しむべきではありませんか。



以下は平成16年以前の書き込みです。ご了承下さい。(記事後に日時記入)



さて評論家についてですが、評論家と名の付くものは、いや方は

ありとあらゆる分野においでになりますが、一部を除きロクナモンジャナイヨ



ごたぶんに漏れず、オ−ディオ評論家も一部を除き信じては駄目
しかし、これから機器を購入しようとしている人にとっては、何か
判断の基準になるものを求めているわけですから、つい聞いてしまう

でも、ちょっと待て!デス

理由は


1.評論は専門誌で読むわけですが、専門誌は各メ−カ−から沢山の広告料を

頂戴しているから、この商品は駄目なんて書きますか?どのメ−カ−も
当たらずさわらずに、しか書けません。極端に偏った事を書く評論家の
記事も、掲載しません(本当はそれを聞きたいのですが)


  2.評論家そのものですが、大体考えてみて下さい、評論だけで生活して
高級オ−ディオを部屋中ずら−っと並べて、それも次から次へと
無数に発表される新製品を購入してやって行けると思いますか
  特定の評論家の意見を有る期間、継続的に読んでご覧なさい
  A氏はBメ−カ−の物ばかり誉める,FさんはP社のことを
  決して悪く言わない事が分かるでしょう・・・みんなひも付きなんです

 メ−カ−から新製品を持ち込まれ、ここのところが売り込み点
  な−んて、言われて、果たして本当のことが書けますか

エピソ−ドその1(私の体験談です)
大阪日本橋は知る人ぞ知る大電気街です。中でもA社は上場会社で多数の
支店をだしています。3〜4年前になりますか、ある日買い物に行った折、
ごく親しい店員に、催事場で某社のスピ−カ−の試聴会をやっているから
どうぞ、と言われ聞きに行ったところ
先に雑誌等で宣伝されていた、ダイヤモンドを使用した例の縦長50万円の
スピ−カ−でした。200万ぐらいのアンプを使用し、ご存じH先生が、とくとくと
誉めていらっしゃいます。曰く「定位がすばらしい・・・・」しかし私には
どうしても、そう思えない。同行の店員氏に「ちょっと、おかしいとちゃうか?」
「結線見てこいや」あわてて店員氏調べに行くや直ちに先生に何か耳打ち、
「え−まことにお恥ずかしい事ですが、左右のプラスマイナスを逆につないで
おりました、申し訳ない」・・・ま、こんなもんですな評論家とは。


エピソ−ドその2


私が仕事に燃えていた頃ですから、かれこれ3〜40年前になりますか、
ある有名な剣豪作家のお宅へ取材で伺ったときのことです。本来の目的は
別にあったのですが、世間の評判で、この先生はオ−ディオにも造詣深く、
本職以外にもオ−ディオ評論を音楽雑誌に書いておられたので、仕事の間を縫って、
その話を聞きましたところ、ご自慢のシステムのある部屋へ案内されました。
ちゃちな機器で楽しんでいた私は、先生の大型スピ−カ−を初めとするすばらしい
一式に言葉もありませんでした。
しかし、本当に言葉を失ったのはその後でした。先生は、レコ−ドをセットして、やおら、
取り出したのはなんと「補聴器」だったのです。「最近、耳が弱ってね、これがないと
駄目なんじゃ」
私が出会ったオ−ディオ評論家1号でした。(11.1.4音屋)



さて、このコ−ナ−にも沢山のご意見を頂いています。そんな中から、一通
ご紹介したいと思います。皆さんのご意見お待ちしています。
原文のままです。

はじめまして、末田と申します。
HP拝見させていただきました。
初心者にも分かりやすく参考にさせていただきます。
しかし、評論家のコーナーで
>さて評論家についてですが、評論家と名の付くものは、いや方は
>ありとあらゆる分野においでになりますがどれもロクナモンジャ>ナイヨ
とかいてありますが、これには共感できません。

 確かに多くの分野において評論家という方は紐付きだったり
特定層に媚を売ったりしている人が大勢います。
ですが果たしてありとあらゆる分野の全ての方がそうなんでし
ょうか。私は違うと思います。
AV関係においては九分九里おっしゃるとうりだと私も思います。
私も現に人にAV機器を勧めるときには雑誌もオーディオ関係の
雑誌の評論家の言う事は信じるなと言っていますし。
  ですが、他の分野の評論家の中にはしっかりとした調査を背
景に初心者も玄人も納得させるような評論をなさる方が少数では
ありますがいます。
  それに失礼ですが、評論家がいるあらゆる分野を網羅する
ほどの知識をお持ちなんでしょうか。
  ちなみに私は持っていません。ですがしっかりとした評論を
展開しているを思う方は、名前は覚えたいない方もいますが、
記憶にあります。
  あまり評論家という事を一般化し過ぎずにもっと個人別に
見たほうが良いのではないでしょうか。
  それにHPの内容ではAV関係以外の評論家に対しては謂れ
のない非難です。
  個人的には
>一部を除き
のほうの話を聞きたいです。
  AV関係ではあまり詳しくないためか良い評論家をみたことがな
いので。
  

  それではHPがんばって続けてください。
 
--
*************************************
  末田 洋一
 

お答えします

熱心にHPをお読みいただき、感謝しております。HPを書く側からは、
末田さん
の様な反論を頂くのは本当にありがたいと感じ入っております。
私はこう考えます。
物が作られれば、必ずそれに対し色々な感想が出ます。意見が出ます。
お褒めが有ればお叱りもあります。物は絵画、
物はスポ−ツ、物は音楽、物は文学、物は写真、
物は子供、物は政治、物は歴史、物はHP、物はオ−ディオ、物は評論・・・
世の中の全ての事象に関して様々なご意見が出ます。それは、ある時「評論」
と言うカテゴリを形成しました。当たるも評論、当たらぬも評論。時にそれは
害となる場合もありますが、物事を正しい方向へ導くことも当然あります。
「評論」という、いわば物の本質とはいささか距離がある存在でありながら
物とつかず離れず育ってきた文化は、ある意味で役に立つ存在で有ったかも知れません
しかし、どこまで行っても「付随物」から逃げ出すことは出来ない存在なのです。
ただその存在が害を振りまく場合は、私は絶対許すことが出来ません。
これが、このHPのコンセプトなのです。
「ロクナモンジャナイヨ」といったのは少なくとも評論家と名乗りそれを職業とするからには
誰からも受け入れられる知識、判断力を持ち、絶対間違いのない
意見を言わなければならないと言うことです。末田さんは過去に「評論家」と
はっきりは言わないけど、評論めいた野球解説者の発言や、
政治評論家の文章にたいし疑問を持たれたことは有りませんか。
 例え一度でもそう感じたことがあったとしたら、それでいいのです。
ただ、このHPはオ−ディオに関してのみ発言していく物ですから、他の
分野に関しての話題は、そぐわないと考えておりますので、
この辺にしたいと思います。冒頭の2行はつかみ、と考えて下さい。
有り難うございました(音屋幸兵衛)  11.1.4

追伸
先程コンセプトと申しましたが「一つオ−ディオに関しましては
余り、理屈でどうのこうのと言わないで音楽や映像を楽しむのが
目的であることを忘れてはならない、と言うか、それが全て
と言うこと」・・・これがこのHPの最重要点と考えております。

        誰にもおもねず、生活と評論の分野が全く関係なく、
適切に製品の評価をする事が出来る
そんな人なら信用します

(平成16.12.04点検済み)