AUDIOとVISUALのAV-JAPAN



 980509/1103  音屋幸兵衛
2005.9チェック済み


忠告!
このコ−ナ−もVISUALコ−ナ−もお金持ちの方はご遠慮下さい
と、第一号で私はいきなり書きましたが、ちょっと訂正します。
色々な方から(専門家らしい方もあったみたいですが)このペ−ジに、メ−ルを頂きました
結構年輩の方からのご質問で、その内容から かなりの高級機種を使用されているようでした。
その方は「何故お金持ちはご遠慮くださいなのですか?」「趣味の世界は、そんな物ではないし、
疑問は誰でも持つ物です。私は、評論家やお店の方の勧めるままに今まで色々買ってきましたが、
実のところ、本当に良かったのか、疑問に思っています。ですから、お金持ちはご遠慮くださいは
ないと思います」と言うことでした。   この方かなりお金持ちらしいですね(ごめんなさいkmさん)
どうも私の言葉が舌足らずだった様です
機種選択に際してお金のある方はあれもこれも買えばよい、気に入らなければ使わず別の物を
買えばよい、気に入らなければ使わず別の物を買えばよい、と言った意味合いだったのですが。
そこで前述のように訂正するわけです。お金持ちも専門家もそしてこれから選ぼうとしている方は
勿論、皆さん読んで下さい。

AUDIOとVISUALを切り離して考える時代では無くなったかも知れません。

でも、ここでは敢えて別のコ−ナ−にしました。その理由はAUDIO・・いわゆるステレオの音と、

VISUAL・・映画やホ−ムシアタ−,LD,DVDの音とは根本的に違うものだからです

例えば、ピストルの音・・・本物は”パン!”と、乾燥した音です。ステレオ的に、あるいはhi−fi的に
原音に忠実であることを最終目的とされる方々にとっては”パン!”がよいかも知れません。

でも”バギュ−ン”の方が、迫力が有って良いと思われませんか?  バン!がhi−fi(AUDIO)で、
バギュ−ン!がVISUALの音です
どちらが上でどちらが下、と言うものではありませんネ、でも違います。

(最近は銃声をわざと地味な音にする演出家も増えました)(又ヴィジュアル用のアンプの性能が
よくなったと言う事実もあり、この節の文はいささか現実的では無くなってきましたが・・・)--05年註

AUDIOの場合、殆どの方は音楽を楽しむわけですがHI−FIに
こだわりすぎて、専門誌や評論家と称される、不思議な方たちの
ご意見だけを頼りに、ご自分で確かめもせず機器を選んではいませんか

その結果次から次へと機器の取り替えです。でもちょっと待って下さい。

あなたは音楽を楽しまず、スピ−カ−やアンプを楽しんではいませんか
そこに大きな落とし穴があるのです。つづきは次のペ−ジで



 to AUDIO ROOM no.2

98/09/05版/no4    音屋幸兵衛
9月04日以前に既にお越しの方は→ジャンプ

0509チェック


オ−ディオ各論
その1 良い音とは何か?

私は気持ちのいい音が即ち良い音と思います。いささか曖昧な言い方ですね
HI−FI、言い換えれば、高忠実再生ですが,HI−FIを追求するのは、確かに
一つの道です。

kompo+speaker この写真を見て下さい
15年ぐらい前の製品です
スピ−カ−は2こで9800円
アンプは一体型でチュ−ナ−
CDプレ−ヤ−内蔵3万円位
寝室で使用しています。
低音も高音も出ませんが
いい音です。(アンプとスピ−
カ−は別メ−カ−です。


       

その2 ドンシャリは悪い音か?

人間の耳は感度が悪いので、小音量の時は、高音と低音が
聞きづらい。そこでアンプにこれを補正する回路があります。
所が、かなり音量が高い場合でも、高音低音を強調して聞く
人がいます。ドンシャリ愛好家です(そんな言葉無かったですかな)
HI−FI信奉者の蔑んだ視線を感じます。

しかしドンシャリ結構じゃありませんか!!
バスドラやベ−スがはらわたにしみこみ、気分爽快になります
(私50過ぎです)(もう60過ぎました)w
曲によっては、また聞き手によって、良い音は違うのです。



その3 スピ−カ−選び

AUDIOの音を決める最大の方法は「スピ−カ−の選択」です
勿論アンプやプレ−ヤ−によっても音は変わりますが、スピ−カ−
の場合は比べ物になりません。それでは、どのようにして選択しましょう


選択の基準とはどんなことでしょう。

その4 スピ−カ−選択の条件

どんな部屋で又は場所で聞きますか、部屋の大きさは?

A)八畳以上の洋間・・・大変恵まれています、たいていのスピ−カ−がOK
但し、いわゆる大型フロア−型の場合は十畳出来たら十二畳以上欲しい。

B)六畳・・・一番多いパタ−ンかな。部屋を縦に使うか横に使うか?
この場合は大きいスピ−カ−はやめましょう。第一、狭い部屋を大きな
スピ−カ−に占領され、部屋の主は誰じゃ・・・なんて情けない事です(ある
専門誌に実験室と称して、劇場用の巨大なスピ−カ−を何台も持ち込んで

足の踏み場もない様な部屋で聞いているのがあります)多分JOKEでしょう



図1


スピ−カ−の衛1
左の図は部屋の大きさとリスニングポジションの
関係を表します。
部屋の寸法は六畳の部屋の場合は250p位
でしょうか。部屋を横に使いますと、スピ−カ−の
間隔は自由にとれますが、ACの制限があるため
(200p位)せいぜい150pでしょう。
A〜Bも120p位になるので、大きなスピ−カ−は
奥行きもかなりあり、目の前で音が出ることになり
ます。だから大型は駄目です。
部屋を縦に使えばよいでしょう。部屋の寸法は
350pですしスピ−カ−の間隔も250p位とれます、
リスニングポジションも余裕有ります。
スピ−カ−の直前で聞くと、直接音だけで、
部屋の響きやエンクロ−ジャ−の音が聞こえ
ませんしステレオ感も損なわれます(この点は
後述。(録音スタジオではないのです)


C)四畳半以下・・・ミニコンとかラジカセがいいでしょう。
ステレオ感はあまり気にしないで音楽を楽しみましょう。
イヤ−ホンという手もあります。

D)小部屋ではなぜ小型スピ−カ−がよいのか,下図をご覧下さい




                           図2

大型スピ−カ−
左図の縦線はユニットの中心線を表します
大型スピ−カ−の場合はそれぞれ
ユニットの中心線が左右に離れています。
この場合は近くで聞くとステレオ感に問題が
あります。高音低音それぞれ違うところから
出ているわけですからね(尚この問題を解決
するため同軸スピ−カ−という形式の物が
事はご存じでしょう。)
小型スピ−カ−
図3
ステレオの左右の音の出方で一番良いのは
それぞれ一点から出ることですが。
それに近いのが小型スピ−カ−です。
図のように各スピ−カ−の軸が近いからです。
勿論シングルコ−ンならさらによいでしょうが。
いずれにしろ、小さい部屋では
小さいスピ−カ−が良いのですが




以上98.5.30(0509チェック)


図4

98.6.14(0509チェック)

スピ−カ−特例 それでは、上記3図迄のように、スピ−カ−の
位置はそんなにきちんとしなくてはいけないか
イイエ
きちんとセッティングしたら聞く姿勢もきちんと
しなければなりません。顔は垂直にしないと
いけません
前後もあんまり動かない方がよいでしょうネ
ソファ−に寝ころんで等とんでもないことです。
本を読みながらなんて、そんな失礼な事を
してはいけません。そして聞き終わったら
拍手を忘れずに、マッサ−ジも忘れずに。
さもないと翌日の仕事に差し障りがあるかも。

4図をご覧下さい。ブル−の位置なら楽しく
音楽が聴けます。



その5 スピ−カ−の種類とセッティングの注意事項
98.9.5(0509チェック)
スピ−カ−の種類(方式)は非常にたくさんあります。
スピ−カ−は、スピ−カ−ユニットとスピ−カ−ボックスを合わせたものです。
各メ−カ−が知恵を絞って作った物ですからそれぞれ特色があります。
これを分類するには、なぜ音がでるのか?を理解する必要があります。
更に高音と低音とでは音の進み方が違うからやっかいです。
高音は比較的簡単ですが、低音は波長が長いのでユニットの前面へ裏の音
が回り込み、表の音をうち消し、その結果低音がでなくなります。



図5

音の回り込み スピ−カ−の振動板を横から見た図です
今振動板が電流により前へ動いた場合
(赤色)振動板の前ではxサイクルの正の
音が発生します。逆に裏側では緑の動き
により、周波数は同じですが、振動板を
境に,負の音が発生します。この負の
成分が前へ回り込んで正の音を消します。
つまり音がでません。
音を聞くためには、この後ろの音を前に
出さないようにするか、あるいは少しだけ
遅らせて出せばよいわけです。
その役目をするのが、スピ−カ−ボックス
です。(エンクロ−ジャ−とも言います。)
スピ−カ−ダクト
図5−2
スピ−カ−によりエンクロ−ジャ−の
方式が色々ありますし無い物もあります
ここでは音の回り込みについて考えていますので、
コ−ン型の低音スピ−カ−について説明します。
A)
は密閉型と言ってユニットの後ろ側の音をシャットアウト
する方法です。
ユニットの設計により違いますが、私の知る限り一番
低い音がでる方法です。但し量的には問題があります
B)
は、Aで不足している低音の一部分を後面のダクトと
いう穴から低音を拾います。ダクトの面積と長さに
より補足される周波数が変わります。
即ち低音の一部のみ強調して音がでるので
低音全てがでているわけではありません。

C)

はダクトが背面に付いている方式ですが、
セッティングの際スピ−カ−の背面に壁が
ある場合など十分な注意を
持ってテストして下さい。

D)

はダクトに代わりウ−ハ−と同面積位の堅い板が
(前後に動く)セットされ、ウ−ハ−後面の風圧により
動き低音を出します。



以上の他にも色々な方式がありますが、
とりあえず上記4例については

A)密閉型

ユニットの音だけではなく、ボックスの音色が他の方法より沢山でます。
      従ってセッティングの際は十分スピ−カ−周りに空間を作ります。
        低音は十分でています、更にスピ−カ−インシュレ−タ−を吟味する
ことによりより深い低音がでます。

B)バスレフ


低音の内50サイクルなら50に焦点を当てこの部分を持ち上げた音がでます。
ダクトに布を突っ込んで低音の調節をすることもできます。

C)バスレフ2


スピ−カ−背面の壁が重要な反射板になります。スピ−カ−の位置を
動かして最適な間隔をとることです。


D)ドロ−ンコ−ン


ダクトよりやや高くつきますか。(名前が嫌いです。)パッシブラジエ−タとも言いますが。


その6 低音と部屋の関係(定在波)


どの部屋もふつうの作りの場合、固有の音に対する共鳴があります。
鳴き竜をご存じでしょう。高い音が天井と床の間を往復し、いわゆるフラッタ−
現象を起こし一音が繰り返し聞こえる現象です。これがある部屋では
高音が騒々しい音楽になります。これを防ぐには床に絨毯でも敷くのが
手っ取り早いかも知れません。
低音の場合はやっかいです。逆にこれを利用する方法もあります。
では定在波とはどんな物でしょう

  図6

定在波 特別に作られたオ−ディオル−ムの場合は
別であるが通常は天井と床、壁と壁は
平行であるから、音は反射を繰り返し、又、共鳴する。
否応なしに、特別な音が強調され、大きく聞こえるし、
部屋が小さければ、低い音はスピ−カ−からの音のみ
となり、この低音の共鳴が無い分寂しくなる。
逆に言えば大きい部屋では、小さいスピ−カでも、
比較的低音が出しやすいことになる。
上図の赤字1行目の計算は、部屋の長さが5メ−トルの
場合である。
      つづく


以上9月5日(0509チェック)


あなたは音楽を楽しまず、スピ−カ−やアンプを楽しんではいませんか
そこに大きな落とし穴があるのです。