AUDIOとVISUALのAV-JAPAN

                                              

02.10.20 音屋幸兵衛
沢山の質問のメ−ルを読ませていただいて、最近大変な事を抜かしていた事に気が付きました。
本当に何も分からない初心者のコ-ナ-が無い。それで、このコ-ナ-を設けました。       ご質問はこちらから
始めに 音楽を楽しむ、映画を自宅で見る・・・・
これを実現するのに必要な機器は何があるか。最小限の機器について考えて見ましょう。
・プレ−ヤ−:レコ−ドプレ−ヤ、CDプレ−ヤ−、LDプレ−ヤ−、DVDプレ−ヤ−、
ビデオデッキ、MDプレ−ヤ−、カセットデッキ・・・音や画像などのソ−スを電気信号に変換する
機械です。このうち必要なものを購入します。
・その他のソ−ス源となる機器:特殊なものとしてチュ−ナ−があります。
パソコンなども、これからは重要なソ−ス源となりましょう。
・アンプ:オ−ディオ専用アンプ・・・ソ−スの信号を整えるプリアンプとそれを増幅する
パワ−アンプ(メインアンプとも言います)、この両者を一体化したインテグレ−テッドアンプ
(プリメインアンプという場合も有ります)があります。
これに画像用のアンプを合体したのがAVアンプ(多機能になったため、AVステ−ションという事もあります)。
勿論AV用のアンプにも、プリとメインアンプに分離したものもあります。
・スピ−カ−電気信号を人間に聞こえるようにする変換機です。ステレオで音楽を聴く場合は
2個のスピ−カ−が必要です。低音が不足する場合はこれに低音専用のサブウ−ハ−を加える場合も有ります。
映画などを見る場合は、これに加えて後方に二個のサラウンドスピ−カ−と台詞を明快に再生する
センタ−スピ−カ、低音が不足する場合はサブウ−ハ−が必要です。(これは、5.1chデジタルサラウンドの場合です。)
(7.1ch等色々出てきておりますが、5.1chでも十分だと思います。)
・画像の表示:テレビ、液晶テレビ、プラズマテレビ、リアプロTV、プロジェクタ−とスクリ−ン等です。
・これらを繋ぐケ−ブル :これが結構高くつきますが、手を抜いてはいけません。
以上がどうしても必要な機器類ですが、CDプレ−ヤ−はDVDプレ−ヤ−で兼用できますし、
アンプも最近のAVアンプは音が良くなってきましたし、
価格も低くなりましたので音楽鑑賞の場合にも大丈夫です
それではもう少し細かく説明しましょう

第1章用語(初心者用)
ステレオ:人間に耳が2個有るのは左右の異なる音を聞き分け遠近や目の前の広がる空間を認識するためですね、 
そのため、それを実現するためにオ−ディオも左右2個のスピ-カ-を使用することになったのです。
なったのですというからには、その前は違う?その通りです。最初は一個のスピ-カ-から始まりました。
これをモノ−ラルと言います。

スピ−カ−:speaker即ちしゃべる物という意味ですが、エジソンが始めてレコ−ドを作ったとき、
これは人間の声を録音するためのものでした、その後も目的は人の声でしたから、しゃべる機械という訳です。
スピ-カ-には色々な種類がありますが、一般的なコ-ン型について説明します。
直径数十センチから1センチ以下のものまでいろいろな物があります。大きさにより出る音が違います。
一般的に大きいものは低音が出ます。狼の低いうなり声からウ−ハ−ともいいます。中クラスは中音が良く出ます。
アヒルやガチョウのガ−ガ−という鳴き声からスコ−カ−とも言います。
高音は小さなスピ-カ-から良く出ます。鳥のさえずりと言う意味のツイ−タ−とも言います。

スピ-カ-から何故音が出るのか:音は空気の振動です。この振動が人間の鼓膜を動かして音と分かるわけです。
スピ-カ-は空気を振るわせる道具です。先ほどのコ-ン型の場合は、硬くて薄い板状のものに振動させる為の
機械を取り付けて振動させれば音が出ます。この機械はスピ-カ-の形式により色々有りますが、コ-ン型の場合は
電磁石の真ん中に鉄心をおき、その先端をコ-ン紙と繋ぎます。電気の強弱で、コ−ン紙がうごき音が出ます。

スピ-カ-の方式:音が出る方法により色々な種類の物があります。コ-ン型については今説明したとおりです。
ただコ-ン型といっても、振動板が一枚のもの(通常はこれ)と同軸型といって高音のコ-ンをセンタ-を合わせ
セットしたものがあります。他にホ-ンの形をしたホーン型、ホ-ンの長さにより音が変わります、
このスピ-カ-の澄んだ音が好きという人が、かなり居ます。コンデンサ−型というものもあります。
薄い金属板二枚を平行に重なるように置き、外からの音の信号電流により板の間の電気容量の変化が
板を振動させると言うものです。

スピ−カ−ボックス:スピ−カ−だけでは殆ど音が出ません、特に低音スピ−カ−は裸のままでは低音が
聞こえません。その理由はオ−ディオのペ−ジに書いてあります。スピ−カ−は前に出る音と後ろに出る音は
周波数は同じですが、表がプラスとすれば裏は同じ振動のマイナス要素です。
このマイナス分が表の方へ回りこんで表の音を打ち消すのです。この裏の音を表へ出ないように囲うもの
スピ−カ−ボックスです。(だからエンクロ−ジャ−とも言います)
スピ−カ−ボックスには密閉型と開放型(こんな言い方はないかも知れないが)、
一部開放のダクト型とパッシブラジエ−タ−型、ホーン型、などです。
スピ-カ-の設置:スピ-カ-の形式により異なります。オ−ディオのペ-ジを読んで下さい。
スピ−カ−台(スタンド):スピ−カ−を置く台です。置く場所や台により、音が変わります。
スピ−カ−ケ−ブル:基本的にはどんなものでも音はします。例えば100ボルトの家庭電化製品に使われている
1m30円ぐらいのものでもそれなりに音は出ます。工事に使う1mm位の太い銅の単線でも出ます。
然し、専用に作られたケ−ブルがやはり高音から低音まで万遍無くカバ−しているようです。
取りあえず1m250円ぐらいのものから使ってみては如何でしょうか。高音は電線の表面を通り低音は中央を通るもの
ですから、細い線と太い線を混ぜ合わせたケ−ブルなども一度テストの価値はあります。
使用するスピ−カ−の程度やアンプにより、選択肢が多いものです。
ちなみに、一般的にはケ-ブルは短い方が良い結果が出ます。
他の機器とのバランスがありますが、アンプやスピ-カ-のグレ−ドが高い場合は、短く太いケ-ブルが、ケ-ブルの
存在を感じさせなくなり、これがベストとなります。
スピ−カ−の内部抵抗について:スピ-カ-には4オ−ムとか6オ−ムとかの表示があります。
普段スピ−カ−が停止している場合、つまり音の電流が流れていない場合は殆ど抵抗(オ−ム)はありませんが、
信号を流すと抵抗が生じます。これはスピ−カ−により異なりますが、初心者の方が気をつけなければいけない
事があります。
それはアンプとのマッチングです。アンプの出力についてスピ−カ−の適正な抵抗値が指定されています。
出来たらその数字より大きいオ−ム数のスピ−カ−を選ぶべきです。多少の事は仕方がありません。
何故そうするべきかと言いますと、抵抗の少ないスピ−カ−に電気信号を送り出すアンプの出力系がトランジスタ−系の
場合、オ−バ−ワ−クとなり最悪、焼け焦げてしまうからです。
スピ-カ-の重要性:ステレオ装置全体について、各機器のバランスが大事ですが、その中でも
スピ-カ-が一番大事だと思います。いろいろな変換部分がありますが、電気信号を、音というものに変換する
スピ−カ−は、変換の量的見地(そんな言い方は無いのですが)から見ると大変大きなものです。
ですからシステム全体の性格が此処で大方決まってしまうからです。
                                                                      つづく

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