このページには、技術的な情報を掲載しています。
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電気技術に関する情報
電気に関する情報を以下にアップしていきます。
・DFと逆起電力
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アンプの性能を表わすDF(ダンピングファクタ)と、ユニットの磁界変化によって生じる逆起電力について説明しています。
なぜこの取り合わせなのかと言うと、「DFが大きければ逆起電力も制御できる」という誤解があるようなので、それが間違いだという根拠を「重ね合わせの理」を使って示したためです。
そして、逆起電力を打ち消す方法の一例としてMFB(モーションフィードバック)を取り上げています。 以下のPDFファイルの第4章に詳細を記してあります。
pdfファイル: 『ユニットって奥が深い』
・USBプロトコルについて
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汎用のDACユニットが安価で出回るようになって、データ転送に関しても神話か都市伝説のようなものが出てきているので、ここでちょっと整理してみようと思います。
USB2.0以降のプロトコルでは、「アイソクロナスモード(可変長パケットモード:非同期)」優先になっていて、固定長パケットの「バルクモード」は、指定しない限りは設定されません。
「バルクにすると音質が良くなる」という話がされるに至って、これはヤバイと思ったのも動機です。
少なくともアイソクロナスモードのレイテンシー管理(転送データが途中で切れないように次の通信開始時間を遅延させる管理。さらに受け側のバッファ管理を含む場合もあり)がきちんとできていれば、データ消失や途切れなどは起きません。
唯一、誤解している部分があるとすれば、「固定レートであれば一定周期なので、ランダムな不要輻射が生じない」という記事をどこかで見たことがありますが、パケット構成図で書くとそう誤解するのも頷けますが、実際のパケットに収納されるデータは固定パターンではないので、どちらのモードであっても常にランダムなデータ列になり優劣はありません。唯一固定パターンになるのは無音状態ですが、それはどちらのモードでも同じになります。
pdfファイル: 『USBプロトコルについて』
・初代K2インターフェイスについて
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K2とは、1988年に日本ビクター(現JVCケンウッド)がCDプレーヤーXL−Z711に業界で初めて搭載した時間軸精度改善のためのデジタルインターフェイスになります。
当時、「CDの音がLPより物足りないのは高域成分を22kHzまでしか含まないからだ」というのが定説でした。
今では当たり前になってしまった『ジッタ(エッジ動作のタイミングが時間軸方向で揺らぐ)』の影響には、業界の誰も言及していませんでした。
それを疑うことからスタートし、正しいクロック信号でデータをもう一度叩き直す方法でジッタの無い符号情報を得たのが初代K2インターフェイスです。
量産汎用のD/AコンバータICは、当時、R−2R型を採用したバーブラウン社のPCM−56Pくらいしかなく、電圧方向に精度を求めるものであったため、クロック精度よりは電流源と抵抗の精度が重視されていました。
90年代に入り、ΔΣ型D/AコンバータICに主流が移り始める頃になって、やっとジッタの重要性がクローズアップされてきました。出力精度がPWMの幅に依存するようになったからです。
上記Z711ではDAC部分をアナログ領域と捉え、光カプラとソノカプラというアイソレーション素子を使ってデジタル処理部分との分離も試みています。
詳細は、以下のPDFにて確認してください。
pdfファイル: 『初代K2インターフェイスについて』
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ΔΣ型DACの簡単な説明を記しました。
詳細は、以下のPDFにて確認してください。
pdfファイル: 『ΔΣ型DACについて』
機構・物性技術に関する情報
機構や物性に関する情報をアップしていきます。
・セルロースナノファイバーCNFについて
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CNFは10年位前から注目されだしたナノファイバー素材です。
セルロース自体は植物繊維そのものですから、特段、珍しいものではありませんし安価なのですが、ナノファイバーにするための製法や量産化コストの問題で普及に至らなかった状況でした。
それにも目途が付き、一部量産化されたものも出てきました。
植物繊維をナノレベルまで細くすると、鋼鉄より強く、しなやかで且つ遥かに軽いものになります。
ほとんどの情報源は日刊工業新聞社刊の「トコトンやさしいナノセルロースの本」になりますが、ユニットに関する部分については独自に調査した内容も含んでいます。
製法や導入例などの詳細情報は、PDF『理想のユニットとは』を参照願います。
pdfファイル: 『セルロースナノファイバーについて』