1−1位置図 1−2地形地質概要 1−3偏光顕微鏡写真集 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 1-6調査結果のまとめと考察 (参考)岩石区分図

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斑岩類7


斑岩類は新前川橋まで直線距離で約200m続いている。このページは先ほどのページより上流側(新前川橋まで)の斑岩類の写真です。

岩石No.24(982907)-花崗斑岩
10×オープン 10×クロス
(肉眼観察)灰白色。灰白色ののっぺりした硅質な基質に長石や石英の0.5-2mm程度の斑晶が点在している。
(顕微鏡観察)等粒状の他形の細粒結晶と1mm前後の斑晶が点在している。斑晶は自形の石英が中心で、自形の斜長石も見られるが、ほとんど変質している。細粒結晶は1/3が石英と見られるが、そのほかは長石と見られるが判然としない。有色鉱物として、黒雲母か緑泥石?の変質した鉱物が見られる。
 写真は基質の細粒結晶。オープンで黒っぽいのは変質鉱物。982906の岩石の結晶に比べ、約10倍大きい。
 岩石は石基が等粒状の細粒結晶からできているので、半深成岩の花崗斑岩とした。
採取岩石の写真 (推定岩石名)花崗斑岩


岩石No.24-1(9122901)-石英斑岩
(肉眼観察)青緑灰色。均質な珪質な(のっぺりした)基質。明瞭な斑晶や岩片を含まず。但し、粗粒な斑晶らしきものが点在する。というのは基質が白い筋状の物に縁取られ結晶のようにも見えるから。硬質。割れ目は少ない。
(顕微鏡観察)組織は粗粒な斑晶及び大小いろいろな大きさの結晶及び隠微晶質な(微細な結晶)基質からなる。結晶粒は多く、大きさ・その形も多種多様である。基質の中に、細粒な結晶や粗粒な結晶の塊が点在し、丁度広大な畑地帯に集落が点在する感じである。結晶の種類は石英が一番多く、次いで斜長石、カリ長石は少ないようである。有色鉱物はない。
採取岩石の写真 (推定岩石名)石英斑岩

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