ご家族や周りの方がインフルエンザにかかられた際の薬の予防投与について

抗インフルエンザ薬の予防投与について

濃厚接触者やご家族にインフルエンザが出た場合の予防投与は自費での投与になります。
当院で処方している薬は2種類です。
以下、診察代と院内処方代の合計になります。

●タミフル(8,000円、税込み)
オセルタミビルとして1回75mgを1日1回、7~10日間、経口投与
主な副作用:動悸、血圧低下、 蕁麻疹、血便、 腹痛

●イナビル(10,000円、税込み)
ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。
また、20mgを 1日1回、 2日間吸入投与することもできる。
主な副作用:下痢、悪心、胃腸炎、蕁麻疹


院内処方のため、来院後診察を行いその場で薬を処方します。



《予防投与の対象者

予防投与の対象は、「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者」となっております。

・高齢者(65歳以上)
・慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者
・代謝性疾患患者(糖尿病等)
・腎機能障害患者

当院では10歳未満の方への予防的投与は行っていません。

薬剤の安全性についてもある程度確認されておりますが、添付文書上にないご対象者への予防投与については、大きな副作用が出た場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。


インフルエンザ発症者との接触後48時間以内に抗インフルエンザ薬を投与することが推奨されております。接触後48時間経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていません。


更新日:2023.1.24