ハイドロリリース(ファシアfasia・筋膜リリース注射)

【適応疾患】
肩こり・腰痛・頭痛・四十肩・五十肩・手足腰のしびれ・痛み・筋膜性疼痛症候群(MPS)

【料金】
5,500円(税込)
症状に応じて2-4カ所行います。

ハイドロリリースとは

近年、日本で開発された治療法です。
元々筋肉は筋膜という薄い膜で覆われています。肩こりや腰痛、四十肩などは筋膜や筋膜同士が接する部位の動きが悪化や、それぞれの筋膜周囲にある神経や血管が圧迫を受けることにより引き起こされていると言われています。
最近ではこの筋膜だけでなく、腱や靱帯と周囲を繋いでいる膜も含めてファシア(fasia)と呼ばれることもあります。また筋筋膜性疼痛症候群(MPS)も同様に、前述の筋膜や筋の動きの悪化や、体を動かす際に筋膜などが引っ張られて痛みを起こすと言われています。
ハイドロリリースは痛みを起こしている部位に生理食塩水を注入することにより筋膜を剥がしたり、血管や神経の圧迫を解いてあげます。
実際、ほとんどの患者さんで、施行前に見えなかった血管(当院ではカラードップラーエコー*を導入しているため,血流および血管が視覚的に確認できます)が復活してきます。その結果、痛みの改善が見られます。
(ただこれらはまだ完全に証明はされた訳ではなく、実際によくなる患者さんが多いため、現在最も一般的な理論です)

当院では超音波を使用したブロック注射や、実際に手術中に筋肉を直接見ながら筋膜ブロックを1000例以上経験している医師が行います。


カラードップラーエコー*:ドップラー効果を利用して,血流や血管を確認できる超音波の機械です


Q&A

Q1. 一度に何ヶ所までできますか? 
A. 最初は2カ所まで、慣れてきた方は4カ所程度同時に可能です。

Q2. 合併症はありますか?
A. 痛みや血腫、迷走神経反射が起こることがあります。エコーで確認を行いますが、血流が改善してくると血管が拍動してくるのがエコーで見えます。注入する液体は生理食塩水のため、アレルギーなどの心配はほとんどありません。迷走神経反射を起こしやすい方(例えば採血や注射などでふらついたり、貧血を起こす方)は横になった状態での施行も可能です。また注入時にしびれ(可逆性)も認めることがあります。元々しびれがある方は、しびれが一度悪化した後によくなる方が多いため、しびれの場所を教えてもらえるとその部位に効果が出るように行なっていきます。

Q3. 痛みはありますか? 
A. 注射を刺すときの痛みと、マッサージで強く押される感じの痛みがあります。人によって感じ方は変わるようです。当院では出来るだけ細い針を使用し。穿刺時の痛みを軽減しています。また帰宅後にハイドロリリースした部位より下(背中〜腰にかけて)の部位に水が降りてくる感覚を認める方がいます。

Q4. 全員に効果はありますか? 
A. 全員に効果があるわけではありませんが、筋膜やその近辺の血管および神経により痛みを起こしている場合は改善することが多いです。またリリースする筋肉によって効果も変わってきますので、効果がない場合は筋肉を変えていきます。痛みの部位が変化した場合は、痛みの残っている場所に対してハイドロリリースを行なっていきます。

Q5. どれくらい時間はかかりますか? 
A. 施行時間は1カ所に付き、3分程度です。

Q6. どれくらいの頻度でできますか? 
A. 毎日可能ですが、効果を確認するために週2ー3回までにして下さい。

Q7. 続けて行う必要はありますか? 
A. 症状が改善した場合は、続けて行う必要はありません。

Q8. どれくらいで効果が出ますか? 
A. 5ー10分で効果は出始めます。ハイドロリリース後はしっかり身体を動かすようにして下さい。

Q9. 妊婦や授乳中でも大丈夫ですか?
A. 使用するのは生理食塩水のみなので、妊婦や授乳中でも可能です。

Q10. 施術後にお風呂に入っても大丈夫ですか? 
A. お風呂には入って下さい。注射後は温めたり、筋肉を動かしていただいた方が、血流が良くなって改善効果が得られやすいと言われています。

Q11. 予約はいりますか?
A. 不要ですが、電話で希望日のハイドロリリースが可能かどうか確認をお願いします(当日可)


※コロナ禍中、広島県以外から来院される場合、緊急事態宣言中の地域からのご来院は、ご遠慮いただきますようお願い致します。