6.初めての帳簿
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鈴木
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会社を設立し、収入もある程度見込めるけど、どのぐらい儲かっているのか、また決算書を作成し、税務署に申告するにはどうしたらいいの。
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税理:
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経理に関しては、会計事務所に相談するか、依頼したほうがいいと思うよ。
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鈴木:
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会計事務所に依頼すると費用が掛かるから、もうちょっと会社が安定してからに
したいんだ。
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税理士:
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会計事務所によって費用はまちまちだけれど、自分のところで簡易な帳簿を作って会計事務所の負担を軽減すれば、それ相応に面倒見てくれるわよ。
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鈴木:
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簡易な帳簿を作ればというけれど、どういう帳簿を作ればいいんだい、うちの女房でも出来るかい？
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税理士:
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最初からあまり欲をかいて完璧な帳簿を作ろうとすると大変だから、簡易な帳簿
を作ればいいんだ。最初２〜3ヶ月会計事務所の人(経理経験者)に教えてもらえば、
奥さんだって直ぐ出来るようになるさ。
簡易な帳簿を作る上で大切なことは、資金繰りに役立ち、利益が算出でき、そして税務上の特典(青色申告
)を受けられる帳簿を作る必要がある。これを複式簿記というんだ。
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鈴木:
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複式簿記とは一体何者なんだ
?
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税理士:
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正義の味方 月光仮面だ? なんて古い 古いね。
複式簿記は,その原則として整然と明瞭に記録して決算を行わなければならない。
複式簿記では、仕訳帳(伝票)と総勘定元帳が決算書につながるようになっている
。決算書を作成するために仕訳帳(伝票)と総勘定元帳を記帳するんだ。
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| [[ 仕訳帳(伝票)と総勘定元帳
]] |
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鈴木:
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仕訳帳(伝票)って、どうやって記帳するんだい。
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税理士:
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仕訳帳(伝票)には名前の通り仕訳が記帳されるんだ。仕訳とは取引の発生によって
影響を受けたそれぞれの勘定科目について、どの勘定科目の借方と、どの勘定科
目の貸方とに記入するかを指示決定する事なんだ。これを記帳したのが仕訳帳なんだ。
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鈴木:
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よく分からないな。
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税理士:
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では、例を出して説明しよう。
取引；９月１２日 大阪へ出張、旅費として２５,０００円現金で支払った。
仕訳伝票
日付 適用 借方科目 貸方科目
９・12 大阪出張 旅費 現金
というようにね！ |
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鈴木:
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よく分かったようで分からないな。
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税理士:
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さっき言ったように、なん回か繰り返えしていくうちに覚えるよ。早く理解した
いんだったら、奥さんを簿記学校の３級コ−スヘ通わせるのもいい方法だよ。
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鈴木:
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総勘定元帳ってなんだい？
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税理士:
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総勘定元帳は、全ての勘定科目について口座を開設し、仕訳帳(伝票)に記入した仕訳をそれぞれ該当する勘定に転記して、勘定計算を行う帳簿だ。
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鈴木:
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ますます分からなくなってきたな。
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税理士:
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そうでしょう。そう簡単に分かったら苦労しないよ！
仕訳帳(伝票)さえ作れば、後は会計事務所に頼んだら総勘定元帳も決算書も作ってくれるさ。そう、コンピュ−タ−に入れればおちゃらかさいさいさ。
そのうち慣れてくれば、自分のところのパソコンに入れられるようになるさ。
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| [[
補助簿 ]] |
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税理士:
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あと必要な帳簿として当然現金出納帳が必要だし
銀行と取引が当然出てくるから普通預金出納帳及び当座預金出納帳が必要になる。
また手形取引が出てくれば手形帳も必要になってくるさ。
売上と仕入に関しても売上帳や仕入帳が必要になってくるね。
そうそう、在庫が増えてくれば在庫帳も必要になってくるよね
これらの帳簿を総称して補助簿と呼んでいるんだ。
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鈴木:
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あまりにも帳簿づけがいっぱいあると経営なんてやってられないね！
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税理士:
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そんなに深刻になりなさんな。個々に手抜きの方法はいくらでもあるんだから。
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