1土日社長の誕生2.初めての確定申告| 3.会社を辞めるとき|4.個人事業主か会社の社長か5.自分で会社を設立する6.初めての帳簿7.従業員を雇うとき

3.会社を辞めるとき


 

鈴木

今日は呼び出して悪かったね。実は今年に入って大きな仕事が入ったんだ。そこで思いきって会社を辞めてこの仕事に賭けてみようと思うんだ。

税理士:

その仕事でどれくらい稼げるんだ?

鈴木:

大掛かりな仕事だけでなく結構細かい仕事もいろいろあってな、今年1年間で600万円位は稼げそうなんだ。

税理士:

じゃあ何とかやっていけるかもしれないな。

鈴木:

そこで相談なんだけど、会社を辞めるにあたっての注意点とか会社の作り方とか教えてくれよ。

税理士:

お前の奥さんはそのことに納得しているのか?今までは安定した収入があったけどこれからはそういう訳にはいかないからな。それに事業を始めたら何かと奥さんに手伝ってもらうことになるだろうし。

鈴木:

ああ、何とか納得してもらったよ。

税理士:

もう上司には話したのか?

鈴木:

いや、まだだ。辞める何日位前に言えばいいのかな?

税理士:

まず法律上は2週間前でいいんだけど実際はそう言う訳にはいかないだろ。なるべく早やめに上司に相談してお互い納得いくようにしたほうがいいぞ。それから引継ぎはしっかりやっておけよ。円満退職しておいたほうが絶対いいからな。今まで世話になった会社だし、今後何かと世話になるかもしれないし。

鈴木:

分かった。

税理士:

じゃあ退職するに当たっての注意点を言っておくと、まず所得税については今までは会社が年末調整をしてくれてたけどこれからは自分で確定申告をしなきゃいけないんだ。退職日までの源泉徴収票をもらったら大事にしまっておけよ。
それから退職金なんだけど勤続年数に応じて「退職所得控除」が設けられているんで「退職所得の受給に関する申告書」を忘れずに提出しておけよ。
後は退職したら健康保険を国民健康保険に、厚生年金を国民年金に切り替えるのを忘れないようにしないとな。

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最終更新日 : 2009/07/16