|1土日社長の誕生| 2.初めての確定申告| 3.会社を辞めるとき|4.個人事業主か会社の社長か |5.自分で会社を設立する|6.初めての帳簿|7.従業員を雇うとき| |
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5.自分で会社を設立する |
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税理士: |
お前、法人にしたいって言っていたけどどんな会社にしたいの? |
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鈴木: |
いやあ、こじんまりとした会社だよ。 |
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税理士: |
だったら有限会社にしたほうがいいとおもうな。 |
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鈴木: |
なんで? |
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税理士: |
有限会社は設立手続きが簡単で費用があまりかからず、設立後も面倒なことが少ないんだ.
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鈴木: |
そうなの。 |
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税理士: |
有限会社は資本金300万以上なのに対し、株式会社は1000万円以上必要なんだ。さらに、設立にかかる費用も有限会社の場合約16万円位ですむんだけど、株式会社の場合約27万円位かかるんだ。ただし、これは、自分で手続きを行う場合の費用だけどね。 |
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鈴木: |
いろいろ面倒なことがあるのも嫌だよね.
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税理士: |
株式会社の場合、取締役を3人以上、監査役を1人以上選任しなければならないことになっている。さらに、この取締役、監査役には任期がそれぞれ2年、4年と決められているので、変更の際には登記が必要になってくるんだ。 | ||
鈴木: |
税制面ではなんか違いがあるの? | ||
税理士: |
法人税に関してはあまり差はないけれど、株式会社は消費税の課税事業者となってしまうから1年目から消費税を払わなくてはならないんだ。有限会社の場合は3年目からでいいけれど。
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鈴木: |
そうなんだ。ところで、設立手続きもよくわからないんだけど?
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税理士: |
有限会社の場合、大きく分けると、定款を作成して公証人役場で認証を受け、そして、出資金を金融機関に払込み、最後に、設立登記申請書を作成して登記所に提出する手続きになっているんだ。 | ||
鈴木: |
用意しなくてはならないものはあるの? | ||
税理士: |
そうだな、出資者全員と取締役全員の印鑑証明書、代表取締役と会社の実印は必要になってくるね。さらに後で、会社の登記簿謄本、会社の印鑑証明書も必要になってくるんだ。
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鈴木: |
まぎらわしいね。 |
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税理士: |
株式会社になるともっとまぎらわしいんだよ。
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鈴木: |
1人でできるかな? |
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税理士: |
できないってことはないんだろうけど、税理士とかに相談してみるのもいい方法だと思うよ。 |
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鈴木: |
じゃあ、設立すれば後はもういいのかな? | ||
税理士: |
そんなことはないいんだ。各種の届出書類を提出しなければならないからね。 | ||
鈴木: |
どんなものがあるの? | ||
税理士: |
簡単に言うと、所轄税務署、都道府県税事務所ならびに市区町村に対して、設立の届出書や青色申告、給与、資産の評価方法に関する届出書といったものが必要になる。さらに、社会保険や労働保険に加入するための届出書も必要になってくるんだよ。 | ||
鈴木: |
そんなにあるんだ。 | ||
税理士: |
でも、簡単に書けるものも多いからあまり心配することはないよ。ただ、提出期限を守らなくてはならないけどね。 |