1土日社長の誕生2.初めての確定申告3.会社を辞めるとき|4.個人事業主か会社の社長か |5.自分で会社を設立する6.初めての帳簿7.従業員を雇うとき


4.個人事業主か会社の社長か


 

税理士

ところでお前その仕事は個人と法人のどっちでやるつもりなんだ?

鈴木

個人と法人てどう違うの?

税理士:

まず開業にあたって個人の場合は事業を始めるのに必要な費用しかかからないが法人の場合はそれ以外に登記費用もかかるんだ。それから個人の場合は事業を始めるのもやめるのも自由だけど法人の場合は定款を作成したり、登記所への届出とかいろいろ複雑な手続きがあるんだ。経理にしたって個人だと会計処理も確定申告も比較的簡単にできるが法人だと決算書を作らなきゃいけない

鈴木:

個人と法人だと俺の手元に残るお金も変わってくるのか?

税理士:

もちろん。まずお前の報酬だけど個人の場合はお前が稼いだだけ、利益がそのまま収入になる。法人の場合は役員報酬としてあらかじめ決められた報酬を受けることになる。それから税金も変わってくるんだぞ。個人の所得税は超過累進税率で課税所得が1,800万円を超えると37%となる。その点法人税は税率が30%の定率で、しかも課税所得が800万円以下であれば特例で22%となる。

鈴木:

あと他に何かあるか?

税理士:

そうだな、あとは個人だと国民健康保険、国民年金にしか入れないけど法人だと健康保険(組合、政府管掌)、厚生年金に加入できるってことくらいかな。  
そうそう、法人は社会的に認められた存在で社会的信用が高く、金融機関からの借入れが有利になる。

鈴木:

そうか、事業を始めると資金繰りも自分で考えないといけないんだな。

税理士:

資金繰りだけじゃないぞ。基本的には何もかも自分で考えないと行けないんだ。この先、会社が大きくなって人をたくさん雇えるようになればそれぞれの担当者に
任せられるけど。

鈴木:

早くそうなりたいもんだな。よし、自分を奮い立たせるためにも法人にしてみるか。がんばればどんどん仕事の幅も広がっていきそうだし。

税理士:

そうか。がんばれよ。

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最終更新日 : 2009/07/16