「これから論文を書く若者のために」
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若手研究者のお経
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9/30(火) の進歩 どうして取り組むのか
科研費の研究計画のイントロに苦悶した。簡略化して(かつ、一部を秘密にして)説明すると、こんな骨子になった。

何を前にして:植物の繁殖戦略は多様に分化している。たとえば ………。
どういう問題に取り組むのか:なぜ、このような多様性が進化したのか?
どういう着眼で:(秘密)
何をやるのか:繁殖戦略の多様性の進化要因を探る

「どうして取り組むのか」の説明が思い浮かばない。でも、植物の進化に興味を持っている人ならば、これ以上の説明は必要ないかもしれない。つまりこの場合 は、「どうして取り組むのか」は無い ………。実際のイントロでも、それが無いことが多い ………。と納得しようと思いつつ、どうも腑に落ちないところがあった。そして、基本に戻って、イントロ折り紙をしっかりとやってみた。そして気づいた。上 記の骨子は、「どういう問題に取り組むのか」を取り違えている。正しくはこうあるべきだ。

何を前にして:植物の繁殖戦略は多様に分化している。たとえば ………。
どうして取り組むのか:なぜ、このような多様性が進化したのか(を知りたいから)
どういう問題に取り組むのか:環境条件に応じて、どのような繁殖戦略が有利となるのかを解析する
どういう着眼で:(秘密)
何をやるのか:(より具体的な研究内容)

この研究で実際に取り組む問題は、「環境条件に応じて、どのような繁殖戦略が有利となるのか」である。つまり、「環境条件 a では A という戦略が有利、環境条件 b では B という戦略が有利」であることを示すことだ。これに「どうして取り組むのか」が、「なぜ、このような多様性が進化したのか(を知りたいから)」であった。 もっとも、この「どうして取り組むのか」は省略できるという意見もあろう。私としては、ちゃんと書く方が流れはよくなると思うが。ともかくも、問題に取り 組む理由(どうして取り組むのか)は必ずあると改めて認識したのであった。
9/29(月) の進歩 他クラブを汚すとは
昨日の試合の終了後、選手が場内を回って挨拶をしたときのこと。仙台の選手たちは、メインスタンド南側まで挨拶に行った。そばには水戸サポが陣取ってい た。と、選手の何人かが、水戸サポの方に詰め寄っていった。やじられたらしい。しかしやじったのはなんと、水戸サポに紛れていた山形サポだそうだ(サ ンスポより)。なんという卑劣な行為か。遠目には、水戸サポが何かをやったとしか映らない。つまりこいつは、水戸サポを汚したのだ。山形サポが山 形を汚すのなら自業自得である。しかし、他クラブのサポを汚すとは。こういう奴も、永久追放しなくてはいけない。
念を送ろう、マツハシのために。
科研費の申請書類を書き始めた。とりあえずは、思いついたことを書きなぐっている。そうこうする内に、自分の考えがまとまってくるはずだ。
9/28(日) の進歩 完敗
ベガルタ仙台が水戸ホーリーホックに 2-3 と完敗してしまった。昇格が見えてくると自分たちのサッカーが出来なくなってしまう。その気持ちの弱さよ。

目覚めると九時を過ぎていた。こんなの久しぶりである。なにせこの頃は、平日だと五時半に起きる生活をしているのだ。庭仕事をしたかったのにと焦 りつつ、朝食の支度を調えた。昨夕の余り物ということで、いくら丼に松茸のお吸い物という豪華さであった。
昼前に、ユアテックスタジアム仙台へと向かった。
 試合が始まった。なんか、いつもの仙台と違う。縦に急ぎすぎて、単調なロングパスを繰り返している。攻撃組み立て時のパスミスも多い。勝てば二位という 試合に、平常心を失っているのか。それでも、前半 42 分に、ナジソンが流したボールを梁が綺麗に決めて仙台が先制した。これでいけると思ったのだけれど ………。前半ロスタイムに木谷が痛恨のミス。水戸の赤星が近づいて来ているのに気づかず、ゴール前に放り込まれたボールを、ゴールキックにしようと見送っ てしまった。それを拾った赤星が、フリーでシュートを決めた。この失点が痛かった。後半 23 分に、仙台 MF 関口が、主審への異議で警告を受けた。これで、主審の高山がおかしくなった。関口に恨みを抱いたようで、以降、関口が何をされても反則を取らなくなったの だ。後半 26 分、関口があからさまな反則を受けて倒された。ところが高山は無視。水戸がボールを拾い、仙台ゴール前に長いボールを送った。それを決められて 1-2 となってしまった。仙台守備陣が集中を欠いたことも確かであるが、感情的な主審がいては公正な試合にならない。この失点で、仙台の選手は冷静さを失ってし まった。無謀な攻撃を繰り返し、ことごとく跳ね返されてしまう。まさか負けるのかと心配になった後半 35 分、エリア内に侵入した田村が足をかけられて PK を得た。それをナジソンが決めて 2-2。その後、関口がエリア内で後方からタックルを受けて倒されるも、主審高山は無視。後半ロスタイムに、岡山が不用意なプレーでボールを奪われ、荒田 に決められて逆転されてしまった。2-3 でまさかの敗戦。
 完敗だった。内容的にも水戸に負けていた。仙台のシュートが、ゴール枠に三回も当たるという不運もあった。枠に当たったこぼれ球をまた枠に当てた時は、 芸としては銭が取れると思ったものだ。失点はいずれも、岡山・木谷のミスによるもの。連戦で疲れが溜まっていたのか、相手の速い動きについていけなかっ た。
 これで四位に落ちてしまった。先日、ロスタイムの劇的弾で奈落に落とした湘南ベルマーレ(9/23 の進歩参照) が、二位にあがってしまった。あの日の出来事は何だったのだろうと、なんか虚しい。でも、二位との勝ち点差はわずかに 1 である。昇格争いはまだまだこれからだ。まずは気持ちを切り換えること。そして、次の甲府戦に必ず勝つことである。上を向け、仙台!
9/27(土) の進歩 花がもりもりと咲いている
久しぶりに、じっくりと散歩をした。泉ビレジの北の端まで行って、ぐるりと回って戻ってくる行程だ。あんを連れ、庭を眺めながら歩いた。どの庭も花が少な い。それに比べ我が家の庭は、花がもりもりと咲いている。サージやネメシアや、名前を忘れた花々が溢れんばかりになっているのだ。多くは、去年植えたもの である。多年草なので、今年も地上部が出てきた。そして、去年の数倍の大きさに育った。花をたくさん咲かせた株があちこちにあって、良い雰囲気になってい る。我が家の庭が一番と、嬉しくなってしまう。

しっぽりと料理をした。朝市に行って、カナダ産の松茸を買ったり、いくらを一腹まるまる買ったり。ちなみに松茸は、国産の品は外国産の十倍の値段 である。味も十倍良いのか? 前から気になっているのだけれど、試す勇気がない。
9/26(金) の進歩 明後日は水戸戦
ベガルタ仙台は明後日(28 日 13 時試合開始)、ユアテックスタジアム仙台に水戸ホーリーホックを迎え撃つ。現在、乗りに乗っている仙台ではある。しかし、ここで少しでも気持ちを 緩めたら終わりだ。我々は、12連勝という使命のうちの 4 連勝しか遂げていないのだ。残り 8 連勝を成し遂げるため、水戸にも強い気持ちで挑戦しよう。
横浜国大の講義を受講した学生さんに、実習内容(タイトル・イントロ・考察を実習中に書いた)を完成させて送付してと伝えたおいた。さっそく、斎 藤君・佐久間さん・鈴木君が送ってくれた。とても良く書けていて感激した。コメントを付けて返送しておいた。
わずか数日でも家を空けると、庭がどうなっているのかが気になる。今朝、庭を眺めると、悲しいことになっていることに気づいた。パパメイアン(バ ラ)が 根本から折れていたのだ。そもそも元気がなく、根本から茎が一本しか出ていなかった個体である(元気のあるバラなら、根本から数本の茎が出ている)。し かも、なぜか横方向に伸びていた。それが、根本でぽきっと折れてしまっていた。とても香りが良く、お気に入りのバラというのに。どうしてこの子は元気がな かったのか。それは、香りの良さを知るまでは、新たなバラを買う度に、あっちに植え替えたりこっちに植え替えたり と、ぞんざいにしていたからだ。その因果がたたり、茎はたったの一本、しかも曲がって育ってしまった。すまなかった。キミは捨てて新 しいパパメイアンを買うので許しておくれ。
日本サッカー協会の犬飼会長がすごいことを言っている。このお方、J リーグを 2010 年から秋開幕制にしようとしている。つまり冬にもやらせるつもりである。反対する鬼武チェアマンに対し、「Jは雪国の問題があるという。ならば1、2月は アウェーにし、ホーム戦は春以降に回せばいい」だそうだ(サ ンスポより)。本気?  冬の間、練習はどこでやらせる気なのだ?  仙台だって、雪で練習できなくなる日がある。日本海側のクラブに至っては、冬に地元で練習するのは不可能だ。まさか、雪の降らない地にずっと滞在させる気 か?会長は、そういうことを考えて発言しているの だろうか?
9/25(木) の進歩 講義二日目
今日も朝から講義をした。まずは、自分の研究のイントロの骨子を発表して貰い、皆で議論をした。「どうして取り組むのか」に苦労した方が多いようだ。無理 に説明しようとすると、取って付けたような物になってしまう。場合によっては、「どうして取り組むのか」無しのイントロも有りかもしれない。午前中は、考 察の書き方の説明のところまでで終わった。午後に、考察の骨子書きの実習と議論をして貰った。みな立派な考察を作ってくれた。とくに、斎藤君のは完璧で あった。議論を終えたところですでに二時。これは確実に、全内容の消化は無理だ。やむなく、「なかなか論文を書けない若者のために」と「わかりやすい論文 の書き方」のどちらかを削ることにした。希望を聞いたら、前者を聴きたいという意見が厘差で勝った。確かに、「なかなか論文を書けない若者のために」は切 実かもしれない。そこでこの話を最後にして、四時半頃に講義を終えた。全内容を余裕を持ってやろうと思ったら、二日半は必要だな。
 終了後、講義アンケートを書いて貰った。「非常に役に立った」と答えてくれた方が大多数で、やった甲斐があったと思った。「『これ論』を読んでいたけれ ど、直接話を聴いたことで理解が深まった」という趣旨のことを複数の方が書いていた。なるほどと思った。実を言うと、論文書きの講義をするにあって、いつ も引っかかるものがあるのだ。おかげさまで、「これ論」を読んで下さっている方はけっこう多い。なので、講義内容がばれているという思いである。だから、 講義する必要があるのかという不安が拭えない。徳川幕府の埋蔵金の話とか、おそらくネタばれしているであろう。なのに毎度毎度、埋蔵金の話を繰り返すのは 結構つらい。でも、直接話を聴くことの効用を指摘してくれたおかげで、私の気持ちの持ちようが変わった。これからも、積極的に講義をすることにしよう。と いうわけでこれからも、全国どこへでも遠征する所存である。どうぞ、お声掛け下さい。学術のためのプレゼンの講義もしますよ。
9/24(水) の進歩 講義初日
今日から、横浜国立大学環境情報院で論文の書き方の講義を行う。湘南戦に劇的勝利し、最高の気分である。でも、登録者 37 人のはずが、22 人しか出席していなかった。これで密かに萎えた。しかしそんなことはおくびにも出さず、元気に講義を始めた。出席して下さっている学生のために、全力を尽 くすのみである。午前中は、タイトルの付け方の説明と、タイトルを付ける実習をした。参加者に、自分の研究のタイトルを発表して貰って、皆で議論したの だ。伊藤さん・斎藤君・鈴木君・坪井君・古川君を始め、学生のみなさんが活発に意見を述べてくれた。おかげで、私のやる気はますます高まった(本当だ よ)。午後は、イントロの書き方の説明と、イントロ書きの実習をした。参加者にイントロを書いて貰っているところで 5  時近くになってしまったので、議論は明日に持ち越しだ。予定した講義内容を全部消化出来るのかと不安になった。
 何人かの方が、「これ論」持参で参加して下さっていた。そこで、「サインしましょうか」と、私の方からサインをして回った。サインは普通、頼まれてする ものである。頼んでさせて貰うのはちょっと珍しいことか。
夜は、今井宅(暁子の実家)で食事をした。正月を仙台で過ごすようになったので、随分とご無沙汰をしてしまった。
9/23(火) の進歩 湘南に劇的勝利、三位に躍進
ベガルタ仙台が、後半のロスタイム弾で湘南ベルマーレに 2-1 で勝った。湘南を抜いて三位に上がった。

横浜国立大学での講義のため、今日から神奈川(横浜および平塚ということだな)に向かう。あんを、ドックハウス花に預け、新幹線で東京へと向かっ た。今日使った切符は「得だね」というものである。1-3 割引きになるかわり、指定した列車にしか乗れない。乗り遅れても、他の列車に乗ることが出来ない。つまり、乗り遅れたらパーになるという恐ろしいものだ。 退路を断つ旅をしたいときに相応しい切符と言える。
 午後 3 時半頃に平塚競技場に着いた。試合開始の一時間半も前というのに、仙台サポ席はびっしり埋まっていた。なんとか空席を探して暁子を待った。
 平塚競技場といえば、スタジアムのアナウンサーがカスであることで有名である。アウェーサポを愚弄するアナウンスをして喜ぶ輩だ(2005.11.19 の進歩参照)。試合主催者として、観客(アウェーサポも含め)をもてなす立場 にあることをわかっていないのである。このカスが試合前に、FIFA フェアプレーがどうのこうので、「対戦相手に敬意を払いましょう」という旨のことを言っていた。これだけ説得力が無い言葉も珍しい。
 午後 5 時に試合が始まった。立ち上がりから湘南が猛攻を仕掛けてきた。仙台は、攻めの形をなかなか作ることが出来ない。押され気味のまま前半が経過していく。と ころが前半ロスタイム、MF 梁がドリブルシュートを決めて仙台が先制した。なぜか、湘南ゴール前にぽっかりと大きなスペースが出来ていた。後半になると仙台の勢いが増してきた。飛ば し過ぎたのか、湘南の元気が無くなっている。ここで追加点が欲しかったのだけれど、ナジソンのシュートがバーに当たらない(「枠の外に行った」という表現 法の一つ)などし、点を奪うことが出来ない。そうこうする内に、湘南に絶好の位置でフリーキックを与えてしまった。これをきっちり決められて 1-1。残りは 10 分ほど。これは引き分けか。ロスタイムが 2 分経過したところで、湘南陣のコーナー付近で仙台がフリーキックを得た。MF 佐藤がゴール前にボールを上げると、ほえっとなりあれっとなって(見ていた私の実感)、湘南 GK 金がゴールラインあたりでボールを押さえ込んだ。と、私の隣にいた人が、「入った!」と言った。その瞬間、副審が旗を高く上げ(オフサイドの時の動作)、 次いでセンターサークルを指した(得点時の動作)。なんかよくわからないが、旗を高く上げたのは、ゴールに入ったことを主審に伝えるためであったのか?   選手も喜びだしたので、私もようやく喜ぶことにした。明瞭なゴールなら歓喜を爆発させることが出来たのにと、ちょっと残念であった。ともかくも、2-1 で劇的に勝利した。
 仙台は三位に上がった。さらには、二位の山形が負けた。山形との勝ち点差は僅かに 1 となった。しかも、山形は消化試合数が一つ多い。つまり仙台は、自力で二位に上がることが出来るのだ。勢いは我にあり。残り 8 連勝して昇格を決めよう!
9/22(月) の進歩 明日は湘南戦
ベガルタ仙台は明日、敵地で湘南ベルマーレと闘う。四位(仙台)と三位(湘南)の直接対決であり、勝てば順位を逆転できる。だから絶対に勝たなくてはいけ ない。一人でも多くの仙台サポが平塚に結集し、選手を後押しすることを期待したい。むろん私も参戦する。
 さらには、24-25 日に横浜国立大学環境情報院において、論文の書き方の講義をする。というわけで、次回更新は 26 日の予定である。
もうすぐ科研費の申請時期である。どういう課題で申請しようかと考えている。ところが、科研費のネタを考えているつもりが、気づくと、この日記の ネタを考えていたりする。科研費と日記が思考の同列にあるようでは、 きっといけない。
ようやく時間がとれたので、余剰胚珠についての論文を Evolution に返送した。うまく行きますように。
9/21(日) の進歩 準備完了
朝起きてみると雨が降っていた。ちょっと驚いた。雨という予報だったっけ?  まあしょうがない。どうせ今日も、自宅に籠もって講義の準備をするのだ。咲くら亭に昼食に行くなどしつつ、午後4時くらいにようやく準備が完了した。
夕刻、雨が上がっていたので、芝刈りとあんの散歩をしようと思った。どちらを先にすべきか。あんがじっと見つめるので、散歩を先にすることにし た。ところが、10 分も歩いたところで雨が降り出してしまった。雨の中をしばし歩いて公園に辿り着き、滑り台の下で雨宿りをした。あんは、私にしきりに身体をこすり付けてく る。甘えているのではない。身体を拭いているのだ。飼い主の服を使う とはとんでもない犬だ。
 雨なので芝刈りは中止となった。そのかわり、向かいの公園に植えているバラの剪定をした。我が家の庭の植え場所が無くなってきたので、お洒落でないバラ を移籍させた物である。花が一輪付いていたので、部屋に飾るためにそれも切った。気づくとお向かいさんが側に立っていて、「お手入れですか」と声をかけら れた。これは完全にばれている(*)ようだ。

*向かいの公園の一部を我が家の庭にする計画が密かに進行中である。
9/20(土) の進歩 岐阜に辛勝
ベガルタ仙台が FC 岐阜に 1-0 で勝った。内容は酷かったけれど、今は勝つことが大切だ。

試合は2時から。午前中は、横浜国立大学で行う講義の準備をした。実はこれまで私は、スライドの文字に明朝体を使っていた。ところが、「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術」では、「ゴシック体を使いなさ い」と書いている(*)。こうも見事な言行不一致は問題なので、全スライドをゴシック体に変えているのだ。こうした作業もあり、準備はなかなか大変であ る。

*本を書くにあたり、フォントをしげしげと見てみた。その結果、ゴシック体の方が良いと結論した。ただしこれまで、フォントをしげしげと見たことがなかっ たわけではない。
昼過ぎにユアテックスタジアム仙台へと向かった。スタンドには、「雑音なんて関係ねぇ!! 共闘!」という横断幕が掲げられていた。その通りだ。 その勢いがあったのか、開始早々の前半 4 分に梁が先制点を上げた。これは大勝かと思いきや---------。仙台はなかなかペースを掴むことが出来ない。どころか、だんだんと岐阜に支配される ようになってきた。あわやと思った場面が何度か。それを GK 林が、ことごとく防いでくれた。後半になると、岐阜にほぼ支配される展開となってしまった。これはひょっとすると失点すると思いながら見ていたけれど、運 が良かったのか気迫に満ちていたのか、1-0 で逃げ切ることが出来た。7-8 月の展開だったら、追いつかれて引き分けになっていたところであろう。内容よりも結果と言うけれど、まさにその通りの試合であった。
 試合終了後、名川(前?)社長がピッチに出てきた。引き上げる選手を迎えるのはいつものことであるけれど、昨日で辞任したのでは?  ま、そんなことはどうでもいい。岡山が発起人となって、選手一同が名川社長を胴上げした。その後、岡山に促されて、場内を回ってサポに挨拶した。名川社 長、お疲れ様でした。色々あったけれど、今は素直に感謝したい。思い返すと、サポに暖かく送られた社長は名川さんが初めてではないか?  松木元社長はいつの間にか消えていたし、京極は憎悪と共に追放された。願わくば名川さんには、一人のサポとしてこれからも仙台を見守って欲しいと思う。
帰宅後に祝勝会をした。中国産の松茸を買って、豪華に炭焼きをした。しかし-----、中国産の食材を買うのはもう止した方がいいかも。
9/19(金) の進歩 明日は岐阜戦
ベガルタ仙台は明日、ユアテックスタジアム仙台に FC 岐阜を迎え撃つ(14 時試合開始)。12 連勝が使命の我がクラブの、3 連勝目となる相手である。このところ好調の仙台に対し岐阜は絶不調だ。しかし油断は禁物である。強い気持ちで挑戦し、必ずや 3 連勝を成し遂げて欲しい。
 残念なことに、クラブ周辺は騒音続きだ。来季監督の話があちこちで報道されているのだ。手倉森監督の元で一致団結して闘おうという最中に、いったい何を 考えているのか。「この時期に来季のトップ人事が浮上したことで、チームの勢いに水を差した形だ」(サ ンスポより)って、報道しているのはあんたではないか(怒)。さら言うなら、釣 られて記事を紹介しちゃっているのは私だ(しょうがない人だねえ)。ベルデニック監督解任のときも、シーズン真っ最中に話が出てしまった。 フロントの甘さはちっとも直っていない。
 さらには、名川社長が、憤然として本日付で辞任してしまった(河北新報よ り)。今月一杯までやるはずだったのに、「一部報道で手倉森誠監督の解任や次期監督候補の名前が取りざたされていることに不快感を示し」たための早期辞任 という。ほんと、誰が漏らしたのだろうねえ。
今日も、横浜国立大学で行う、論文の書き方の講義の準備をした。ようやく先が見えてきた。今週末と来週月曜日に頑張れば、準備は間に合うであろ う。講義は水曜日からで火曜日もあるのだが、火曜日は好都 合に不自然に用事がある。敵地平塚に乗り込み、湘南ベルマーレを撃破するのだ! その勢いで、翌日から講義をする。思い返すと、昨年の京大の霊長研での講義も、敵地での京都サンガ FC 戦の翌日からであった(むろん、この試合に私は参戦した)。つまりは、J2 残留が決定した勢いで講義をしたのであった(2007.11.25 の進歩参 照)。
9/18(木) の進歩 ひたすら
ひたすら、横浜国立大学で行う、論文の書き方の講義の準備を進めている。今日は、「イントロの書き方」のスライド作りに励んだ。悪い例を紹介しようと、い ろいろな論文のイントロを読んでみた。しかし、なかなかぴったりの例が見つからない。「こ の部分が悪い」と言いたい以上に悪いイントロが多く憤然なのだ。悪過ぎて使えない。おかげで、イントロ読みに半日以上を費やしてしまった。
 真剣に、準備が間に合うのか心配になってきた。今夜も家で準備を進めることにしよう。その前に、バラに肥料を蒔こう。
というわけで、日記のネタを考える暇がない。
9/17(水) の進歩 酷い
どういうわけか、コスモス国際賞の「歴代受賞者高校派遣報告書」なるものが贈られてきた。コスモス国際賞とは、「花と緑に象徴される 地球上のすべての生命体の相互関係およびこれらの生命体と地球との相互依存、相互作用に関し、地球的視点からその変化と多様性の中にある関係性、統合性の 本質を解明しようとする研究活動や業績であって、「自然と人間との共生」という理念の形成発展にとくに寄与すると認められるもの」という、いくら読んでもさっぱりわからないものが受賞対象の権威ある賞である(副賞 4000 万円!)。まあともかく、その受賞者が大変優れた業績をあげたことは間違いない。送られてきた報告書に、受賞者が行った講演のスライドが載っていた。見て 吃驚。どれもこれも酷い。小さな文字の羅列だったり、意図不明の写真の羅列だったり。こんなスライドをうちの学生が作ったら、腕立て 1000 回腹筋 200 回の刑だ。プレゼン能力と優れた業績をあげる能力とは全く別物であると、悲観的な方向に思い知ったのであった。
横国大で行う、論文の書き方の講義の準備を進めている。「タイトルの付け方」のスライドが完成し、「イントロの書き方」のスライド作成に入った。 しかし、思ったよりも時間がかかる。準備が間に合うのかまたしても心配になってきた。
 出来上がったスライドファイルを実行して、出来を確かめていた。論文書きの歌のメロディーが流れた所に、マツハシが部屋に入ってきた。慌てて音声を止め たのがかえってまずかったか。何かを聴いて遊んでいると思われたかも。遊んでいたわけだが(講義スライドに音声を入れるという意味で)、遊んでいたわけで はない(講義の準備をしていたという意味で)。
9/16(火) の進歩 組見本・表紙素案
共立出版の松本さんが研究室にいらした。「これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン 技術」の、組見本(本文のレイアウト案)と表紙素案を持ってきて下さったのだ。組見本は、とても上品で綺麗なものになっていた。京料理のようで あった。中身は牛タン定食だが。大いに気に入った。表紙も面白くなりそうだ。どんな本に仕上がるのか楽しみである。
 刊行は 11 月に早まるらしい。ただし、校正を私がさっさとやればという条件付きである。もちろん大急ぎでやる。一日も早く、世に送り出したいから。
大分でのプレゼン講義が終わったと思ったら、今度は横浜国立大学で論文の書き方の講義(今月の 24-25 日)をする。今日から準備を始めた。論文書きの講義は何度もやっているので下地はある。講義ファイルを一から作るということはない。そうはいっても、準備 に数日はかかると思う。頑張ろう。
9/15(月) の進歩 久しぶりの我が家
大分・熊本の旅は充実していた。ずいぶんと久しぶりに家に戻った気がする。バラの様子とかを確かめるために庭を見て回った。ついで芝刈りをした。夏も過ぎ たので短く刈り込んだ(夏の間は、暑さに負けないよう刈り込みを高くしている)。かなりすっきりした。

午後から仙台カップを見に行った。日本・韓国・ブラジル・フランスの U19 がリーグ戦を行う闘いだ。今日が最終日で、日本対韓国とブラジル対フランスが行われる。一試合目は、日本 3-0 韓国と圧勝。点差ほどに実力差は無かったけれど、爽快であった。二試合目は、ブラジル 1-1 フランス。両チームのボールを扱う技術の高さに感動した。
 結局、2 勝 1 分でブラジルが優勝した。ブラジルの選手たちは、優勝に大はしゃぎであった。芝生の上を頭からダイブしたり、観客席の壁に貼ってあったブラジル国旗を外し て、両手でかざして走り回ったり。こんなにも喜んでくれるとは。こちらとしても嬉しくなってしまった。
大河ドラマ「篤姫」に、ちょっと前から堀北真希が出ている。皇女和宮役 だ。朝廷の豪華な衣装に身をつつみ、楚々とした演技をしている。でも私は、「三丁目の夕日」の格好と喋りでやれば面白いのにと、一人で期待している。
9/14(日) の進歩 生誕の地
熊本は私の生誕の地である。二歳まで過ごした。銀行員(全国を転勤する)であった父が、新婚時に赴任した土地だ。兄の勧めもあり、当時住んでいた家のあっ た所に行ってみることにした。その地を離れて以来初めての訪問である。タクシーの運転手に「水前寺 2-15-10」に行って下さいと頼んだ。「なんという家ですか」と聞かれたけれど答えようがない。隠すことも無いので、「生誕の地に行ってみるのです」 と話した。運転手も感じ入ってくれたようで、一緒になって探してくれた。おかげで簡単に見つかった。日銀管理地とあり、使われていない様子の官舎があっ た。


たぶん間違いない。私は、ここにあった日銀官舎に住んでいたのだ。むろん、今ある官舎よりもっと前の代の官舎だ。木造で、風呂場が外にあったと聞いてい る。近辺も歩いてみた。二歳までしかいなかったので、記憶はまったくない。しかし感じ入るものがあった。ここを、私を抱いた母が歩いたのであろう。映画の 一場面のように、周りの風景が当時の様子に戻りそうに思った。マリア幼稚園を見つけた。兄が通っていた。送り迎えに、私の手を引いて歩いたはずだ。水前寺 公園にも行ってみた。きっと、散歩に来たのだろうな。---------記憶にはない生誕の地。でも、懐かしさで一杯になった。

熊本城を見学した。今年、本丸御殿が再現されたそうだ。豪華絢爛であった。
熊本空港に着くと、システムの不具合で出発が二時間の遅れだと。がーーん。街にもっといればよかった。待つことしばし、「伊丹経由で仙台へご出発 の酒井様」と場内放送で呼び出された。場内放送されるとは人生で二度目である。一度目は、結婚前に暁子を駅で待っていたら、「今日、行けなくなりました」と放送で連絡があった時であった(携帯電話など無 かった時代)。で、呼び出されたのは、伊丹からの連絡便に間に合わないので便を変更させて頂きたいということであった。
 仙台に着くと、ドックハウス花に直行した。あん!  またしてもデブっていた。いったい、ご飯をどれだけ食べさせて貰っていたのか。
9/13(土) の進歩 ロアッソ熊本に圧勝
大分駅 8:09 発の九州横断特急で阿蘇へと向かった。阿蘇駅で降りて、バスで山頂へ。こういう、車ではなくて公共機関を使う旅行は久しぶりだ。しばらく進むと広々とした 牧草地になった。牛や馬が放牧されている。車内放送で山の説明をしてくれるのだけれど、雲がかかって視界が今ひとつなのが残念だった。バスを降り、ロープ ウェーで火口に向かった。これが阿蘇か。もしかしたら幼児の時に見たのかもしれないが(実は私は熊本産まれ;二歳まで過ごした)、実質的には初見である。 ま、蔵王と同じだな。

火口。この写真を見て、蔵王のお釜と区別つく人がどれくらいいるのかと言いたい。

食べるべきかかなり迷うソフトクリーム。

その後、草千里を見学して阿蘇駅へと戻った。そしてスタジアムへ。ようやく戦闘態勢に切り替わった。
スタジアムに着く頃には雨が降り出していた。何気なくスタンド内に入ると、メインスタンドであった。仙台サポはバックスタンドアウェー側に陣取っ ている。雨の中を移動するのは面倒だし、こちら側にも結構仙台サポがいた。私もメイン側に座った。
 18 時から試合が始まった。トラックがある上に雨なので見にくい。前半は、ほぼ互角の展開に見えた。少なくとも、仙台が押し込む展開ではなかった。ところ が、後半になると展開ががらりと変わった。後半 1 分にナジソンが早々に先制。それからは、前に出て来た熊本の裏を突いて、面白いように点を取ってしまった。熊本サポに混じって見ているせいか、「もう遠慮 しておこうよ」と思ったのであった。結局、4-0 で仙台が圧勝した。
 勝敗を分けたのは、決定力および守備での気迫の差であったと思う。熊本は好機をことごとく外した。それに対し仙台は、好機をみんな決めてしまった。守備 面でも、熊本はかなり緩く感じた。でも、支配率ではほぼ互角だったのではないか。
 これで 2 連勝だ。しかしまだ二つだ。さらに気合いを入れて、残り 10 連勝するのだ。
9/12(金) の進歩 講義二日目
今日も講義は続く。とは言っても、私の講義は午前中の二時間ほどで終わった。以降は、5 分ほどの発表スライドを皆さんに作って貰う。そして模擬発表をして貰うのだ。
 昼休みに、「こつこつ亭」という店に昼食に連れて行って貰った。夜は居酒屋らしい。CS のテレビ番組で、名物居酒屋の全国十位に入ったそうだ。一位と八位が仙台の店だった。でも私は、その仙台の店の名を聞いたことがない。どんな店なのか気に なった。参加者の方と話をして判明したこと。もうすぐ大分で国体が始まる。その運営(選手団の出迎えとか会場整理とか)に皆さんもかり出されるそうだ。研 究員にそんな仕事をやらせるのか、うーむ。
 模擬発表では、みなさんそれぞれに頑張ってくれた。わかりやすかった。私の講義を聴く前のプレゼンを知らないので、私の講義が役に立ったのかちっともわ からないのが残念であった。
夕食に、「いかしょう」という生簀料理の店に行った。関アジの姿作りを頂 くと燃えていたのだが、7000 円以上すると知って断念。スーパーでは、アジ一尾150 円くらいというのに、差が大きすぎる。そのかわり、イカの活け造りとアワビを頂いた。アワビも結構な値段であったのだが、せっかくだからと頼んだ。なにし ろ、これを一人でまるまる頂いたのだ。


もう感激。
大分も今夜で最後である。プレゼンの講義は初体験であった。みなさん、い かがでしたでしょうか。甲斐さん、いろいろお世話になりありがとうございました。
9/11(木) の進歩 講義初日
今日から、大分でプレゼンの講義を行う。朝 8:20 の便で発つ。あんは昨夜から、ドックハウス花にお泊まりだ。またしても、四泊もの長期間お泊まりさせることになる。不憫だ。
 大分空港に着いて「やはり」と思った。暑い。仙台は半袖では寒いくらいだったのに、こちらは仙台の真夏並みの暑さである。大分県庁の甲斐さんにお迎え頂 き、会場である大分県庁へと向かった。
 午後から講義が始まった。参加者の年齢分布は幅広い。学生相手の講義しかして来なかったので、正直な所やりにくい。でも、話を始めると乗ってしまう私で あった。今日は、「演題の付け方」「序論の骨子の練り方」など、発表内容に関わる話をした。中身があってこそのプレゼンである。だから中身の話もするの だ。参加のみなさんは、おおむね熱心に聴いて下さっていた。
 終了後、懇親会をして下さった。大分は鶏消費量が日本一とのことで、鶏づくしの宴会であった。鶏の鉄板焼き・焼き鳥・鶏唐揚げ・鶏刺を堪能した。皆さん ともいろいろお話が出来た。「これ論」を読んで下さっている方もいた。私が著者だと知らなかったようで、今日の講義(ベガルタ仙台を例に用いた)を聞い て、「同じような説明をするな」と思ったそうだ。世の中いくら広しと 言えど、こういう講義をする人は他にいないと思うぞ。大分トリニータの街ということもあって、サッカーの話もたくさん出た。かの 2003.11.29 の試合を見に行った方もいた。仙台が勝てば大分が降格、それ以外だと仙台が降格とい う直接対決であった。そして、歓喜の大分と悲痛の仙台にくっきりと別れた。その、歓喜の側にいたとは。私はもちろん、悲痛の側におりました。
9/10(水) の進歩 大分へ、そして何故か熊本へ
明日から大分に出張する。大分県農林水産研究センターの研究員の方々を対象に、プレゼンの仕方の講義をするのだ。「これから学会発表する若者のた めに:ポスターと口頭のプレゼン技術」の中身を初披露するわけである。反応が怖い反面、楽しみでもある。
 思い返すと、大分に行くのは 2003 年 11 月以来である。別府温泉に泊まって、杵築と国東半島をドライブした。記憶はそれだけだ。他に何もしていないと思う。あれ以来、ベガルタ仙台はずっと J2。かたや大分トリニータはずっと J1。今年は、ナビスコカップの決勝に進出しちゃうし。もしも仙台が残留していたら、両者の運命は入れ替わっていた………、てなことはないであろう。仙台が落ちるのが一年遅れただけになったのではないか。
 講義は11, 12 日だけだけれど、仙台に戻るのは 14 日になる。とても奇遇なことに(*)、13 日に敵地でロアッソ熊本戦があるのだ。残り 11 試合全勝が使命の我がクラブ。我らサポも必死に闘わなくてはならない。よって私は、九州大陸横断鉄道に乗り、阿蘇山見物をしてから熊本入りする。もう一度 気持ちを入れ直して闘い、必勝あるのみだ。
 というわけで、次回の更新は 16 日の予定である。

*私が出張するときには、いつも必ずアウェー戦がある。「先生のご都合の良い日程で」と言われるからだ。都合が良い日程ではなく好都合な日程を答えることにしている。
これから学会発表する若者のた めに:ポスターと口頭のプレゼン技術」の原稿を一部差し替えてしまった。プレゼンの講義の準備を進めているうちに、書き替えたくなってしまったの だ。もう印刷の準備に入っているというのに、御免なさいね、松本さん。
ようやく時間が取れたので、Evolution に返送する論文改訂の仕上げにかかった。今夜中に完成させることにしよう。
9/9(火) の進歩 準備完了
ようやくにして、大分で行うプレゼンの講義の準備を終えた。12日間もかかってしまった。「こんなに時間をかける必要があるのか」と思う方もいるかもしれ ない。しかし私はプロだ(自信と誇りを持って言う)。プロだからこそ、準備に最大限の力を注ぐ。かのカズだって、「1 時間の練習のために 8 時間準備をする」と言っていた。それがプロだ。さらには、「練習時間より、服の生地を見ている時間の方が長い」とも言っていた(カズは超お洒落。衣類を置 くためだけのマンションを買うほど)。私の場合、日記のネタを考えたり、庭仕事をしたりしている時間が案外と長い。
りんか来室。久しぶりに会えて嬉しかった。明日明後日と決戦らしい。序論(つかみ)をしっかりとやって、生き生きと語りかけよう。そうすれば絶対 にうまくいく。盛大にお祝いをしようね。
鈴虫の共食いが酷い。先週土曜日に 6 匹買ったというのに、もう 4 匹になってしまった。ちゃんとご飯をあげているのにどういう態度か。帰宅したらまた減っているのではないかと憂鬱である。
9/8(月) の進歩 取り上げ方
先日も書いたとおり、ボーンガムをあんにあげても食べようとしない(8/31 の進歩参照)。しか し、取り上げようとすると、絶対防衛圏(口の中)に移して頑強に抵抗する。

取られないようにと、咥えて離さない。

こういう時は、おやつを見せて交換させるのだとしつけ教室で教わった。そこでジャーキーとの交換を交渉した。でも、ボーンガムを固く咥え、絶対に離そうと しない。

ちょっと気になる。でも交換しない。

このまま一生咥えているつもりか。すごい力で食い縛るので、口を無理矢理開けるのは不可能である。さて困った ………。ところが、思いもかけぬ道具で、あっさりと取り上げることが出来た。それがこれだ。

掃除に使う棒。先端に、拭き取り用のシートを付けて使う。

これを出した途端に、ボーンガムを捨てて部屋の隅へと逃げまどったの だ。隅で縮こまり、情けない顔をして怯えていた。あん、なんでなの?
実に久々にからっと晴れた。仙台では、なんと 19 日ぶりだとか。これまでずっと雨が続いていて憂鬱だった。晴れて最高の気分である。マツハシも嬉しそうだった。引っ張っておかないと、浮かれてどこかに飛 んで行きそうな勢いだった。
大分で行うプレゼンの講義の準備をしている。ようやく、全体の 6/7 が出来上がった。しかしどうも、準備をしながら、寝ている聴衆の姿が頭に浮かんで来てしまう。プレゼンの講義にしても論文の書き方の講義にしても、内容の かなりの部分は「当たり前のこと」である。だからと言って、当たり前の部分を抜かすわけにもいかない。悩みますな。
9/7(日) の進歩 快勝おまけ付きと快勝
日本代表が、ワールドカップ最終予選の初戦に快勝した。終了間際の 2 失点というおまけ付きであったけれども、快勝は快勝だ。
 試合は未明に行われた。起きるのが辛いので、録画しておいて、情報を遮断した状態で見た。「勝つか」というどきどきが辛いので、ビデオを先送りして結果 を知りたくなってしまう。でも、その誘惑を我慢して見続けた。日本は、前半の実に良い時間帯に 2 点を取った。後半には、バーレーンの選手が一人退場となった。3 点目が入り、バーレーンがやる気を消失。私もようやく温泉気分となった。ところが選手たちも温泉気分になってしまい、終了間際に余計な 2 失点をしてしまった。「温泉は、試合が終わるまで待たなくてはいけない」という教訓を得て、敵地で貴重な勝ち点 3 を獲得した。まずは良かった!
ほっと気分で、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。分量が多い(一日半の講義)と、何が何だかわからなくなってくる。挫けそうになるのを堪え て準備を進めた。
夕方、ユアテックスタジアム仙台へと向かった。今日は、アビスパ福岡戦である。いよいよ、昇格に向けて後が無い 12 連戦が続く。スタジアムの雰囲気も異様だった。シンボルとも言える、黄と青の横縞の横断幕(これ論の表紙を 見よ)がなく、代わりに、「プロ=結果」とだけ書かれた幕が張られていた。むろん、選手もそれをわかっていた。気持ちのこもった素晴らしい闘いをしてくれ た。出足と玉際の争いで福岡を圧倒。素早い攻撃で福岡陣を切り裂いた。前半 4 分に、右サイドを突破した関口のセンタリングを、梁が綺麗に決めて仙台が先制した。いつもならふかしていたシュートである。先日に説教した甲斐があった(8/24 の進歩参照)。前半 19 分には、コーナーキックからナジソンがヘッドで決めた。来日初得点! ナジソンは、手倉森監督の元に突進して行って、体当たりするように抱きついた。きちっと受け止める監督。72 kg の選手があんな勢いで飛んで来たというのに、怖くなってよく避けなかったなと妙に感心した。後半になっても、仙台の闘う姿勢は変わらなかった。攻守に奮闘 し、福岡の猛攻を防ぐ。日本代表の試合結果が頭にあったので、「ぽこぽこ 2 点取られたりして」とも思ったが、今日の筋書きは違った。終了間際にも加点して、3-0 で仙台が快勝した。
 まず一つ勝った。しかし、これをあと 11 試合続けなくてはいけない。ほっとしている暇は無い。次の熊本戦も、今日と同じ気迫で臨むべし!
 手倉森監督の選手交替には疑問を感じた。途中投入した田中を、佐藤と交替させたのだ。これは、かなりの屈辱である。田中は、涙を堪えたような悔しそうな 表情でピッチを去った。握手しようとした手倉森監督を見向きもしなかった。田中の出来はそんなに悪く思えなかった。なんで、あんな交替をしたのか?   監督との間にしこりが残らなければいいのだけれど。
9/6(土) の進歩 鈴虫
鈴虫を買ってきた。先日に外食をしたときに、部屋の中に鈴虫の籠があった。鳴き声を聴きながら頂いた食事が風流であったので、我が家でも飼うことにしたの だ。ただし懸念があった。消しゴムでも掃除機でもニンジンのかけらでも、見慣れぬ物には徹底攻撃をする生命体の存在だ。「あんあんっ、あんあんっ」と吠え まくって攻撃をしかける。ひょっとすると風流どころではない。でも強引に、3つがいを買ってきて居間に置いた。

偵察中

撃退中
反応は予想どおりであった。虫の音と犬の音が入り交じり、風雅を超越した世界となった。

朝起きて、居間から向かいの公園を眺めた。なんか、いつもと違う。妙にすっきりしている。


やがて気づいた。メタセコイアの巨木が枝打ちされていた(写真の左よりの、すっと伸びた幹の木)。主幹は高さが 2/3 位に詰められ、枝も短く切り落とされていた。葉もなくなり、ほぼ丸裸状態である。これは良かった。このメタセコイア、朝日は遮るし花火は見えなくするしで ひんしゅく物であったのだ(2007.7.28 の進歩参照)。ぶった切ってくれようと思って いたが、暁子が止めるのでやめておいた。誰か他の志士が天誅を加えたと見える(篤姫の見過ぎ)。さらには、写真の右寄りにあった常緑樹(高さ 5 m ほど)も切り倒されていた。こちらは、容赦なく根本からであった。昨日、公園中の迷惑木を一斉に討ち取った模様である。
大分で行うプレゼンの講義の準備を進めた。この週末の内に少しでも進めておかないと、来週悲しい思いをすることになりそうだ。
9/5(金) の進歩 生きた心地のしない週末
この週末は生きた心地のしないものになるであろう。まずは、7 日午前 3:30 から、ワールドカップ最終予選の日本対バーレーン戦が行われる。ついで 7 日午後 7:00 から、ベガルタ仙台対アビスパ福岡戦だ。どちらの闘いも必勝あるのみ。しかしドキドキがやみそうにない。
今日も、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。ようやく、全体の 2/3 の準備が終わったという感じ。週末も、家に籠もって準備を続けることになるであろう。
 PowerPoint 2008 for mac の融通の利か無さに憤然としている。フォントにヒラギノ角ゴシックを使いたいのに、どうあがいてもこれがデフォルトになってくれない。いろいろ試したけれ ど駄目だ。同様に、アニメーションの設定で、ワイプを「左から」にしたい。しかし「下から」がデフォルトで、デフォルト設定の変更不可みたいである。ああ 腹立つ。デフォルトが変更できないために、累計 30 分は無駄にしていると思う。
 準備をしていると、新たな説明が思い浮かんだりする。そしてついつい、「これから学会発表する若者のた めに:ポスターと口頭のプレゼン技術」(先月に脱稿、12 月に刊行予定)を書き直したくなってしまう。まだ、一部差し替えが間に合うのだろうか? 刊行前に改訂版を出したくなっているのは問題である。

「これからは毎日研究室に来て頑張ります」と言った次の日からもう来ない。四年の時からこれの繰り返しだ。ベガルタ仙台の昇格同様、もう後が無い とわかっているのだろうか。
9/4(木) の進歩 素晴らしい状態で夏越し
我が家の庭の西洋芝が無事に夏越しをした。しかも素晴らしい状態でだ。


西洋芝は高温多湿に弱く、日本の夏が苦手である。そのため、夏に枯れてしまうことが多いのだ。たとえば、去年の秋の状態はこんなだった。鈎取の旧居に住んでいた時も、秋の芝は同様の感じだった。西洋芝を育成して八年目。 今年の芝は、快挙とも言える素晴らしさである。おかげで今年の秋は、補修のための種子蒔きをしなくて済みそうだ。
 今年の芝が素晴らしいのは、八月が異様に涼しかったためであろう。それに加え、新居の庭の土壌構造が良いからであると思いたい(*)。暗渠排水(水はけ を良くするための設備)を地下にめぐらし、その上に厚さ 20 cm の砂の層を被せているのだ。これは、西洋芝にとって非常に良い環境である。さて、来年以降、八月が猛暑になったとき、無事に夏越しするのか。

*去年の状態が悪かったのは、新居での育成一年目で、しっかり育っていなかったためということにする。
月初めの談話会があった。「M2 だというのに」と説教した。ほんとにしっかりしてくれよ。
 マツハシの研究が面白くなりそうだ。
今日も、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。準備は間に合う気がしてきた。しかし今度は、講義内容が盛りだくさんなため、時間を超過しそうな 気がしてきた。これじゃ、「プレゼンでは発表時間を守ること」と言っても説得力がないかも。
9/3(水) の進歩 余裕がない
今日もまた、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。いちじ、全体の構成をどうしたら良いのかわからなくなってしまった。当初は、発表内容の練り方を話し てからプレゼン技術の話をするつもりであった。しかしそれだと、説明がしにくい部分が出てきてしまった。構成を変えるべきか。解決策が見つからず、焦るば かりになってしまった。結局、構成は概ねそのままに、話の順番を部分的に変えることにした。でも、私自身でまだ完全には納得していない。どうしよう。
 それにしても、準備が間に合うのか。まだ一週間あるとはいえ、少々不安である。よって、日記のネタを考える余裕もない。なら、なんで五時 に帰るのか。芝刈りをしたいから。
9/2(火) の進歩 背中を見ろ
なでしこの宮間が、北京五輪のときに澤にかけられた言葉

「苦しかったら私の背中を見ろ」

格好いい。しびれる。宮間は、「最後の1秒まで澤さんの背中を見て走った」そうだ。私も言ってみたいものだ。「私の背中を見ろ。-------- 猫背だろ
今日も一日中、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。ようやく、序論の書き方の準備が終わった。いろいろ検討したところ、欠陥序論にはいくつか のパターンがあることがわかった。まずは、説得力のある序論から。

○説得力のある序論
1 ベガルタ仙台は強い。
2 なぜ強いのか。
3 その秘密がわかれば継続強化に適用できる。
4 牛タン定食のおかげ?  選手はよく食べているし、栄養価も高いから。
5 牛タン定食仮説を検証。

これを元に、悪い序論の典型例を二つ示してみる。

○何をやるのかが示されていない
1 ベガルタ仙台は強い。
2 なぜ強いのか。
3 その秘密がわかれば継続強化に適用できる。
4 本研究では、ベガルタ仙台が強い理由を解明する。

これは、具体的に何をやるのかを述べていない。4は取り組んだ問題。その解決のために何をやるのかが不明だ。

○取り組んだ問題が示されていない
1 ベガルタ仙台は強い。
2 その強さを保ち続けることが求められている。
3 そのためには、効果的な継続強化の方法を打ち立てる必要がある。
4 牛タン定食に着目する。栄養価が高いし、仙台ではどこでも食べることが出来るから。
5 強さに対する牛タン定食の効果を検証する。そして、継続強化策への適用を検討する。

「継続強化の方法を打ち立てること」は取り組んだ問題ではない。なぜなら、「強さに対する牛タン定食の効果を検証」(実際にやったこと)は、それに対して 直接答えるものではないからだ。「ベガルタ仙台はなぜ強いのか」こそが取り組んだ問題。この問題に対する答えを踏まえ、継続強化の方法を検討するのであ る。つまり「継続強化の方法を打ち立てること」は、「何を前にして」(一段上にある研究動機)だ。
9/1(月) の進歩 悶々
今日は一日中、大分で行うプレゼンの講義の準備をした。対象は、大分県農林水産研究センターの研究員の方々である。発表内容あってこそのプレゼンなので、 発表内容の練り方も話すつもりだ。むろん、序論の骨子の練り方も話す。となると、「わかっていないから調べる」というのは駄目という話もしたくなる。しか し聴衆は実学の研究者だ。実学の世界では、「わかっていないから」という理由で研究することはまずない。「その問題にどうして取り組むのか(農林水産業か らの要求)」は明確なのだ。だから、「わかっていないから」うんぬんの話をしても、「は?」となる予感がする。かといって、序論を書くのが楽な世界とも思 えないのだ。実学の世界では、序論のどこが難しいのか。さっきからずっと悶々としている。