「これから論文を書く若者のために」
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若手研究者のお経
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7/31(火) の進歩 アルバイト募集
名門酒井家では、下記の要領でアルバイトを募集します。

業務:八甲田実習中の、我が家の芝生の水やり
業務日時:8/5-8。4 日間の内の何日間かやってくれればよい(せめて 2 日間やって欲しい)。
勤務時間:一回 20 分ほど(通勤時間を除く)。できれば朝、無理ならば夕方に。
勤務地:仙台市泉区館
給与:一回の水やりにつき 3000 円(交通費込み)。4 日間やったら 1,2000 円。1 日もやらなかったら張り倒します。
資格:自動車普通免許または自動二輪車免許。車かバイクでないと通勤困難。芝生を愛する方優先。

委細面談。みなさまのご応募をお待ちしております。酒井までご連絡下さい。

今日も丸一日、自分の研究について考えた。性比の進化についてだ。昨日よりは進展があった。ひょっとしていけるかもという気も起きている。もう少 し詰めていくことにしよう。
今日は、学生実習のレポート締め切りの日だ。午後 5 時現在 6 人が未提出。でももう帰ろうっと。各種表彰は明日。

7/30(月) の進歩 オープンキャンパス
構内に高校生がぞろぞろしている。今日明日とオープンキャンパス(高校生に大学を見て貰う日)なのだ。昼食を摂りに生協に行ったら、やはり高校生で溢れて いた。何百人という高校生が、さほどには広くない生協食堂に充満している。なんか、私が部外者に思えてきた。しかし筋を言うならば、生協の組合員である私 が正規の利用者で、高校生の方が侵入者である。でも、数の力はそのような理屈を圧倒する物であった。高校生に挟まれて座り、ちんまりと昼食を摂った。隣の 女子高生二人組は、楽しそうに会話をしながら食べている。古文の○○先生の噂話とかをしていた。「ところであなたの名前なんて言うの?」「吉井めい、あな たは?」。同じ高校というのに、わざわざこんな所で友達になるでない。
 オープンキャンパスは、年々盛んになっていくようだ。そう言えば東北大のオープンキャンパスは、盛況度が全国で二位だとか。なんか納得する順位である。

昨日の試合に対しての望月監督のコメント。「受け入れがたい結果だが、受け入れなければいけない」(サンスポよ り)。うーー、玉音放送(*)の現代語訳みたいになってきた。*「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ」
 そういえば昨日の試合(ベガルタ仙台対セレッソ大阪)、主審が家本でびびった。ハチャメチャ判定とカード乱発で有名な御仁だ。あまりに酷い審判ぶりに、 去年の秋に一ヶ月の研修処分を受けた。いつの間に復帰していたのか。いったいカードが何枚出るかと思いきや、仙台には一枚も出なかった。大阪にはイエロー 三枚。しかし、前半 26 分の前田に対するカードは、黄色ではなく赤だろう。左足でタックルに入ろうとしてかわされたので、残る右足で後ろから蹴って倒した。ボールとはまったく無 関係、明らかに故意な蹴りだった。ここで大阪が 10 人になっていたら試合展開は変わっていたはず。まったく腹立つ。

今日は丸一日、自分の研究について考えた。しかし進展無し。いや、「こりゃ駄目だ」と思ったことも進展といえるか。
7/29(日) の進歩 また負けた
ベガルタ仙台がセレッソ大阪に 3-4 で敗れた。ロスタイムの失点で負けるという、何とも腹立たしい結果であった。

昨日に続き今日も、愛子のガーデンガーデンに行った。しかし今日は、昨日のように「なんとなく」ではなく、はっきりとした目的を持っていた。ポプ ラを買うのだ。昨日来たときに見つけたやつである。なら何故、昨日買わないのか!
 その他にもいろいろ買って帰宅。さっそく庭仕事をした。地植えしていたミツデカエデを鉢に植え替え、庭に入る扉の横に置いた。ミツデカエデが植わってい た場所には、買ってきたポプラを植えた。ここは東北大の地であるが、北大になって貰う。玄関へのアプローチの右手の西洋芝の中には、ラベンダーをてんこ盛 りで植えた鉢を二つ置いた。枡(上下水道の点検用の穴の蓋)の部分は芝がうまく育たず、どうしようかと悩んでいた。枡の上に安直に鉢を置いてごまかすこと にした。
 午後からは、小雨降りしきる中を泉ヶ岳に出かけた。林床がすっかり生い茂っていて、風情のないことこの上ない。

午後六時に試合開始。CS の素人映像(やたらアップが多くて試合がわからない)に憤然としながら応援した。大阪のプレスが厳しく、仙台はなかなか組み立てられない。とくに、仙台の ボランチ富田は狙いうちされていた感じがする。「富田が持ったら奪いに行け」という指令が出ていたのではないか。ところが先制したのは仙台だった。前半 18 分に、DF 菅井のクロスを FW 中島がボレーで合わせた。中島は実に 10 試合ぶりの得点である。これで行けると思ったが甘かった。前節の札幌戦同様に、守備の甘さが出た。前半 37 分、ドリブルで切り込んできた古橋への寄せが甘く、そのままシュートを決められてしまった。その後も、点を取られたり取り返したりの展開が続いた。3-3 の引き分けかと思われた後半ロスタイムに、執念のゴールを決められ敗戦となった。
 仙台の攻撃は、前節の札幌戦に比べると改善されていた。しかしまだまだ、シュートへの意識が低い。パスを回すことばかり考えず、一瞬でも前が空いたら シュートを打て。ただし、FW 関口君は打ってはいけない。キミはシュートが下手で、入る気がしない。一方、集中を欠いた守備には腹が立った。寄せが甘く、「絶対に点をやらない」という 気迫が感じられない。ここはやはり、センターバックに「殺し屋」白井を復帰させるべきではないか。白井の、サッカーというより組の抗争という姿勢こそが、今の仙台に欠けている物である。
 開幕当初に首位を走ったときは、「ついに、『J2 恒例 1 チーム独走券』が当たったか」と喜んだ(J2 は例年、1 チームが独走して昇格を決め、他のチームが残りの昇格枠をなりふり構わず争うという展開になっている)。しかし今や、すっかり並のチームになってしまって いる。「1 チーム独走券」をよく見てみたら、「見本」と書いてあったと いう心境である。しかし、何の奇跡かまだ三位にいる。ファビーニョも加入した。自分たちのサッカーの原点に戻ろう。そしてこれから驀進していくのだ。

参院選の選挙速報を見て思うこと。当選確実が出るのが異様に早い。選管からの発表が無い(つまり開票率 0 %)というのに当確が出る(出口調査でわかってしまうということ)。昔は当確が出るのが遅くて、誰が当選するのか「楽しむ」ことが出来た。しかし今や、そ んな楽しみは消えてしまった。たとえば今日の試合(ベガルタ仙台対セレッソ大阪)で、キッ クオフ直前に「セレッソ大阪勝利確実」という速報が出たらちっとも楽しくないのではないか。

7/28(土) の進歩 花火
郵便受けに、「館夏祭り」(「館」(やかた)は、我が家の地域の地名)のちらしが入っていた。夜に、打ち上げ花火大会をやるらしい。んじゃ、花火を見なが らビールを飲むか。

愛子のガーデンガーデンになんとなく行って、草花を少々買った。ついでに、「花木咲」(かきざき)という野草屋にも寄った。ブナ林に植える野草が 欲しかったのだ。クガイソウ・ムシャリンドウなどを買って帰宅。
 すぐに植えようかと思ったけれど、あまりの暑さにやる気が出ない。晴れた日と雨・曇りの日の気温差はいったい何なのか。室内に籠もって過ごすうちに眠く なってきて、ベットに入って昼寝をすることにした。真剣に昼寝をするのは何年ぶりか。あ、いや、研究室ではしょっちゅう、「目をつぶりながら考える」と称 し、机に突っ伏して寝ている。しかしやはり、横たわって寝るのとは違う。
 午後三時に起床。「働きましょう」と部屋の掃除をした。終了後に庭に出てみると、けっこう涼しくなっていた。ならばと庭仕事もやった。シャワーを浴び て、本日のお仕事は完了となった。
 遅い夕食の支度を終えたと思ったとき、外で突然「どどどっ」と大きな音がした。花火大会が始まったようだ。音に驚いてあんは、「ぎゃんぎゃんぎゃんっ」 と叫びながら室内を走り回り始めた。私は、大急ぎで二階のバルコニーに出た。ところが、家の前のメタセコイアの大木が邪魔をして花火が見えない。このメタ セコイア、朝日は遮るし花火は見えなくするし、もう許さん!  今度ぶった切ってやる。一階に降りてウッドデッキに出ると、目の前に花火が上がるという絶景であった。私について庭に出たあんは、激しく叫びながら右へ左 へと庭を駆け回っていた。大きな音に対する反応がじゅりとは違う。前の家に住んでいたときも、家の目の前で打ち上げ花火大会があった。花火を楽しんだ後に じゅりを探すと、室内のどこにも見あたらない。ようやくにして、洗濯機と壁の間に入り込んで隠れているじゅりを見つけた。

この隙間に入り込んで伏せていた。ただしこれは、お風呂に入れようとした時に逃げ込んだ様子。

あんもじゅりも花火の音に驚いたことは確かである。かたや「ぎゃんぎゃんぎゃんっ」、かたや行方不明とは、同じキャバリアでも随分と違うとますます思っ た。

7/27(金) の進歩 今年の夏
今年の夏は猛暑になるという予報だった。しかしここに来て、平年並みという予報に変わった。となると欲が出てきた。我が家の西洋芝の夏越しである。西洋芝 は暑さに弱く、日本の夏を越すのが大変なのだ。おまけに我が家の西洋芝は、今年の五月に蒔いたばかりで十分に育っていない。そこに猛暑がやってきたら全滅 は必定と思っていた。しかし平年並みとなると話は別だ。水やりをしっかりすれば夏越しできるのではないか。懸念は、八甲田実習で五日間留守にすることであ る。毎日水やりをしないといけないというのに、五日間も水やりをしなかったらどうなってしまうか。バイト代出すから、誰か水やりに通ってくれないか。と、 生後 1 年 4 ヶ月にもなってしまうと、自分のことよりも芝のことを心配されて しまうあんであった。あんは、エビス動物病院に五日間も預けられてしまう。長期間預けることを何とも思わなくなってしまった。

三年生の高柳さんが、アオキとカタクリの実習レポートを書くために質問に来てくれた。一所懸命に解析と考察をしてくれているようだ。その熱心さに 感激した。世間話も少々した。生物学科には、東北大交響楽団のメンバーが多いらしい。四年生に三人、三年生に二人、その下にも何人か。ちょっと前は、混声 合唱団のメンバーが多かった。音楽というものは、私の中でもっとも不得手なこと(嫌いという意味ではない、まったく才能がないということ)なので、尊敬し てしまう。
今日は一日中、性決定様式の進化について考えた。Mathematica を使って解析もしてみた。しかしどうもぴんと来ない。これじゃ仕事にならない感じがする。

7/26(木) の進歩 ファビーニョ獲得発表
とうとう、ファビーニョの獲得が正式発表された(ベガルタ仙台 OHP より)。写真を見ると郵送されてきたみたいであるが、日付が合わないので郵送ではないだろう。最近はどこのクラブにも所属していなかったらしいので、すぐ に試合に出られる状態にはないかもしれない。仙台デビューはいつとなるのか?  仙台はそれまで、三位を守っていられるのか?  「ファビーニョ」なのか「ファビアーニョ」なのか、わからなくなることはなくなっているか?  モンテディオ山形の OHP なんて、同じページ内でわからなくなっている。<-- 大分トリニータのメンバー欄には「ファビーニョ」、大分の警告選手欄には「ファビアーニョ」。

昨日の仙台対札幌の試合、札幌 GK 高木にむかついた。、ボールがゴールラインのどこを割ろうと、ボールを必ずゴールエリア内の右側に置いてゴールキックをするのだ。大抵の GK は、自分から見て右のゴールラインを割ったらエリア内の右側に、左のゴールラインを割ったらエリア内の左側にボールを置いてゴールキックをする。確かに規 則上は、エリア内のどこにボールを置いても構わない。でも高木の態度には、「なんで 必ず右側なの?」という無意味な思考を迫るものがあった。その高木、札幌が 2-0 と勝っていたとき、時間稼ぎのために、ゴールキックのボールをなかなか取りに行こうとしなかった。仙台 MF ロペスが代わりにボールを取りに行って、ゴールエリア内の左側に置いてやった。おまけに、遅延行為で高木にイエローカー ドが出た。このとき、心理戦では勝ったと思ったね。試合には完敗したけれど(意 味ないねえ)。
 敗戦に打ちひしがれて帰宅し、アジアカップの日本対サウジアラビアを見た。こちらもまさかの敗戦。一日に二つも負けるとはろくな日ではなかった。

今日の午後は久しぶりに時間が空いた。当面の職務無し。「何かやるべき職務なかったっけ?」と慎重に考え、「多分無い」と結論した。とういうわけ で久しぶりに、自分の研究のことに時間を使った。性決定様式の進化について、何か面白いことはないかとぼんやり考えているのだ。
7/25(水) の進歩 今夜は札幌戦
ベガルタ仙台は今夜、ユアテックスタジアム仙台にコンサドーレ札幌を迎え撃つ。札幌は現在首位で、三位の仙台との勝ち点差は 7 ある。おまけに札幌の方が消化試合が一試合少ない。仙台としては、なんとしても勝ちたい試合である。1) 仙台は、上位にからしき弱い、2) 札幌には、ここ 8 試合勝っていない、3) 札幌の DF には、顔を見るのも嫌な曽田がいる、4) 仙台の FW は、ここ 8 試合で 1 点しかとっていない、5) ベガルタ HP では、7/29(次 節)にも札幌と対戦すると誤記されていて、げんなり感が倍増する、6) 「仙台昇格への道」と変換しようとしたら、「仙台昇格への未知」と変換されたなど、仙台にとって嫌なことが目白押しであ る。しかし、この逆境を乗り越えて勝たなくてはならない。

生物学科三年生向けの講義の試験を終えた。恒例の講義アンケートをして貰ったのだけれど、例年に比べると、講義への評価はあまり芳しくなかった。 昨年まではずっと超好評と言ってよかったのに、今年はそうでもない。悪い点について、いくつか指摘も頂戴した。直せそうな物もある。しかし、どうすれば直 せるのか茫洋としてしまう物もあった。たとえば、「騙された気がする」というコメント。いったいどうしてそう感じるのか、自分自身の講義を真剣に振り返っ てみる必要がありそうだ。どこかに論理的に甘いところがあるのだろう。もっとも、この甘さの原因がわかっていれば、私自身の論文がこんなにリジェクトされ ることはなかったに違いない。そうしたら、「これ論」が生まれることもなかったの ではないか。と、強引に、「それで良かったのだ」という話に持って行ってみる。注;「これ論」は、数々のリジェクト経験から学んだことを書いた本である。
 答案に名前を書かない謙虚な方が一名。三年生は、「ひょっとして自分?」と青くなっておくように。
 この日記を読んでくれている三年生が何人かいるようだ。どうもありがと。付記;大谷海岸は石巻の近く(7/9 の進歩参 照)ではないことを知った。
7/24(火) の進歩 選手はレプリカを着ないのか?
そういえば 7/21 の山形戦のときに、スタジアムの外で、ベガルタ仙台の三選手 ---- 大橋・田村・渡辺 ---- に会った。三人ともメンバー外だったため、選手バスに乗せて貰えず、自力で試合を見に来たらしい。ちょっと目が合ったので、「こんにちは」という表情に私 はなった。しかし向こうは挨拶をしない。「なんで?」と一瞬思ったけれど、考えてみれば、向こうは私を知るわけもないのだ。チケットを買って入場するの か、なんでレプリカを来ていないのかと思った。でも、選手がレプリカを着せられた ら、プライドが微妙に傷ついちゃうかもしれない。
 その大橋選手、東北社会人リーグ 1 部の NEC トーキンに期限付き移籍することになった。頑張ってきて頂戴。

レフリーをした。「遺伝的決定」に関する著者の定義が納得いかなかった。表現型可塑性だって遺伝的に決まっているはず(どういう可塑性を示すのか に関して)。なのにそれを、「遺伝的に決まっていない」とするのは変ではないか。
と自分でレフリーをしつつ。レフリーは、誤解はするし、間違ったことを言ってくるし。著者本人の必死さに比べたらレフリーの仕事なんていい加減な ものだ。だから、レフリーコメントなんて、参考意見程度に気楽に読めばよいのだ。
7/23(月) の進歩 ウィリアン解雇
ようやくにしてベガルタ仙台は、FW ウィリアンを解雇した。助っ人として来日したのに試合出場はわずかに 2 試合。日本のサッカーにまったく馴染めなかった。彼が役に立っていたら、仙台は今頃もっと上にいたはず。まったくいけない子である。それにしても、なんで もっと早く解雇しなかったのだろう?  「サンバ=熱い」というイメージで、「夏になったら活躍しだす」という期待があったのか?
 新外国人選手として、元新潟の MF ファビーニョを獲るようだ(日 刊スポーツより)。准ガンバ大阪方式である。

ガンバ大阪方式:他クラブで活躍している外国人を引き抜くというやり方(例;大分からマグノ・アウベス、甲府からバレー)。1) 日本のサッカーに合うことは証明済みなので、外れを獲ることがない、2) 他クラブの戦力を落とすことができるという二つの利点がある。

東京ヴェルディ 1969 からフッキを引き抜けば完璧なガンバ大阪方式なのであるが、仙台にそんなことが出来るわけもない。日本で五年間も活躍したので 1) は大丈夫ということである。「昨季新潟で4得点を決めている決定力」(日 刊スポーツより)が、「決定力」の言葉遣いとして何となく引っかかるが。 「新潟県民から愛された人柄など、すべての面で評価」と、そんなことまで評価する意気込みもすごい。それはともかく、運動量豊富な選手らしいので仙台の サッカーに合っているだろう。活躍を期待したい。ただ、MF という点が気にかかる。補強すべきは FW、はっきり言ってしまうと萬代の替わりである。FW で使うつもりなのだろうか?
 それにしても、獲得の正式発表が未だにない。いったいどうなっているのだ?

こじこじに、先週の講座セミナーの話を聞かせて貰った。こじこじが担当したのだけれど、岡山出張のために私は不在だったのだ。草本の生活史戦略が 多様な理由は何なのか。それを、攪乱頻度を鍵に解くことがこじこじの狙いと理解した。攪乱がほとんど起こらない環境から頻繁に起こる環境まで、攪乱頻度を さまざまに変化させたら最適な生活史戦略はどう変化するのか。これをしっかりモデル化してみよう。
りんかのフキの論文を改訂して Canadian Journal of Botany に返送した。これで通ることを期待したい。
7/22(日) の進歩 新しい花壇を作った
今日は一日中庭仕事をするのだ。薔薇とクレマチスが植わっている部分を、大きな花壇に変えてしまう作戦である。ヨネヤマプランテーションに行って枕木を 6 m 購入、これを花壇の縁にする。つまり、周囲 6 m の花壇を作るのだ。帰宅後、枕木の配置をいろいろ試して花壇の形を考えた。形が決まると、埋没する芝生の移植に励んだ。剥げている部分に移せるだけ移し、 残った芝生は花壇の養分にしてしまう。つまり、耕して土に混ぜてしまうのだ。移植が終わると、土作りに取り組んだ。鹿沼土・腐葉土・砂・芝を 混ぜ込むのだけれど、面積が広くて大変だった。18 リットル入りの鹿沼土と腐葉土を計 23 袋も使ったのだから、いかに大変だったか想像付くであろう。おまけに蒸し暑い。へとへとになって作業を終えると、芝生の上に寝ころんだ。まるで部活みたい であった。出来上がった花壇に、薔薇・クレマチス・針葉樹・草花を植えた。苦労の甲斐あって、お洒落な花壇が出来た。満足だ。

7/21(土) の進歩 なんとか追いつく
ベガルタ仙台がモンテディオ山形と 1-1 で引き分けた。試合を支配しながらも先制され、終了間際に何とか追いつくことができた。

あんは未だに病院でお泊まり中である。昨夜の帰宅が遅かったので、引き取ることが出来なかったのだ。すぐに引き取りに行こうと思ったが、なぜか庭 仕事をしてしまった。三日あいただけで、雑草がすごいことになっていたのだ。11 時過ぎにようやく病院に着いた。あんは、私の姿を見ると猛然とダッシュしてきて甘えまくった。「大人になりましたね」と病院の先生は言っていた。
 ついでに旧居によって芝刈り。二週間ぶりなので、かなり芝が伸びていた。

仙台駅へ暁子を迎えに行き、いったん帰宅した。庭を見ながら、新しい花壇を作る相談をした。薔薇とクレマチスが植わっているあたりがみすぼらしい ので、薔薇の下に草花が溢れる空間にしようと思ったのだ。

雨の中、あんを連れて ND ソフトスタジアム山形へと向かった。せっかくのダービーというのに、この天候では観客が少ないかもしれない。ところがスタジアムに着いてみると、雨は上 がっていた。仙台は雨なので遠征を止めたサポがいるとしたら、大間違いであった。
 あんにベガルタの T シャツを着せ、スタジアムの周辺を散歩した。芝のサブグランドがあり、「立ち入り禁止」と書いてあった。せっかくなので、グランドにあんを放ってみた。あ んを追って、私達も中に入ってみた。水はけが悪く、ぐじょぐじょであった。試合開始 20 分前に、あんを車に残してスタジアムに入った。
 試合は立ち上がりから、仙台が押し気味に進めた。しかしピッチ状態が悪く、細かいパスが繋がらない。雨は上がっているというのに、走ると水しぶきが上が るのだ。ひょっとして、さっきのサブグランドと同じ状態のなのか?  だとしたら相当酷い。どうも点が入る気がしないまま、前半が過ぎていった。このまま前半終了かと思った 44 分、財前にエリア内を綺麗に突破され失点。あちゃーである、「山形が」だ。山形はここ数試合、常に先制しているのだけれどちっとも勝てないのだ。山形に とっては、先制点はろくなことがない!  先制点にびびった山形は、後半開始からいきなり守りに入った。45 分間守り通す気であるのか。とはいっても、前線からしっかりプレスをかけてきて、仙台になかなか前を向かせない。とくに、ロペスがボールを持つと秋葉が、 「昔いじめられた復讐」みたいに激しく当たってくる。仙台は、試合を支配するも、なかなかシュートに持ち込めなくなっていた。まさか負ける気かという思い が漂っていた後半 42 分、途中出場の永井がやってくれた。中島の折り返しを頭で流し込んで同点!  七年間主力として活躍した古巣(永井は今季、山形から仙台に移籍してきた)に対して、きつい一撃であった。とはいっても私は、誰が決めたのかわからなかっ た。「ま、誰でもいい」っていう気持ちである。このまま試合終了となり、みちのくダービーは 1-1 の引き分けに終わった。
 ピッチが悪かったせいもあるが、仙台が目指す、「人もボールも動くサッカー」は出来なかった。各選手が「駒」となって、流れるようなパスワークを見せ る。これが仙台の理想である。ところがロペスは、周りを使うことを忘れてしまった。「自分がシュートを打ちたい、華麗なロングパスを出したい」という自己 中心的なプレーが目立った。富田も、一人でスルーパスを狙っている。「ごく普通に」ぱしぱしパスを繋ぐことも大切だと思うぞ。

帰宅後、アジアカップの日本対オーストラリアの録画を見ながらビールを飲んだ。オーストラリアは、アジア連盟に移籍したことを後悔しているのでは ないか。東南アジアの高温多湿の気候にげんなりし、「もうこんな所でサッカーをしたくない」と思っているかもしれない。中東の気候はもっと過酷だよ。オセ アニア連盟に戻った方が幸せと思う。

7/20(金) の進歩 寿司屋を探して二時間
昨夜も岡山に泊まった。今日は仙台に帰るだけである。せっかくだからと後楽園に寄った。岡山藩の大名庭園で、日本三大庭園の一つである。我が家の庭より ちょっと広いくらいであったが(大嘘)、広々としていて気持ちよかった。とくに、曲水(園内を流れる人工の川)が奇麗だった。水底に石が敷き詰められ、澄 んだ水が静かに流れていく。曲水の宴というバトルが繰り広げられる場所とは思えぬ清らかさであった。
 姫路に移動し姫路城に行った。高校の修学旅行の時に見に来て大感激し、もう一度見てみたいとずっと思っていた場所である。徹底的に見てやることに決め城 内に入った。長い渡り廊下の片側に奥女中の部屋が延々と並んだ場所では、ほとんどの人は部屋を見ずに廊下を歩いていく。しかし私は、全ての部屋にいちいち 入ることを誓った。何部屋目かを出たときにお婆さんとぶつかりそうになった。そのお婆さん、私の後について一部屋一部屋に入って来るようになった。ちょっ とうっとうしかった。
 姫路城をあとにし、寿司を食べようと姫路駅方面に戻った。瀬戸内物の美味しい寿司が食べたい。そう思って寿司屋を探した。さてどの店に入るか。前もって 調べていなかったので、店の外観だけで判断するしかない。お洒落な外観の店が美味しいとは限らないが、ださい外観の店は大して美味しくないことはまず確か である。そう思って繁華街を歩き回った。ところがそもそも、寿司屋自体がなかなか見つからない。ようやく見つけても、外観がどうもよろしくない。なんか意 地になってしまい、二時間も街を歩き回った。結局お洒落な寿司屋は見つからなかった。さすがに疲れ果て、もう何でもいいと思い、適当な店に入った。思った 通り不味かった。寿司屋のくせに、お手拭きも出さないし。寿司をつまんだ手をどうやって奇麗にせよというのか。えらく憤然とした。

7/19(木) の進歩 未知との遭遇
昨夜岡山に入った。ホテルを出て電車とタクシーを乗り継ぎ、倉敷天城高校へと向かった。のどかな所にある奇麗な高校だった。校長室に案内され、かといって 校長先生は不在で、竹入教頭先生・新井教頭先生にご挨拶いただいた。その後しばし、講演会まで校長室で一人で過ごした。このまま校長になってしまうのも悪 くないか。
 10 時30 分から講演会が始まった。ぞろぞろと入室して来た一年生と二年生を見て、「おお、これが高校生か」という感じである。新井先生が私を紹介して下さった。生 徒の緊張をほぐすために、「先生はサッカーがお好きで」と話を持っていく。「J1 のベガルタ仙台の試合を見に行っているそうです」と、どの部分がネタ なのかわからない話で会場をほぐした。隣では、指で「2」を指し示す竹入先生の姿が見られた。
 私の講演はいつもの通り ------ ではなかった。スライドを準備し終えてから気づいたのであるが、ベガルタ仙台のネタがまったく無かったのだ。いつもの講演では必ず、「なぜ、ベガルタ仙台 は強いのか:勝利を呼ぶ牛タン定食仮説の検証」という架空の論文をネタに説明する。しかしなぜか今回は無し。事前にお送りいただいた、高校生の課題研究論 文集をネタに話を進めた。講演の中程で、気がかりな部分にかかった。「ここに穴を掘って下さい」と頼むだけでは人は穴を掘ってくれない。「徳川幕府の埋蔵 金が埋まっている」という風に、「どうしてやるのか」を説得しないといけないという説明の部分である。はたして高校生は、徳川幕府の埋蔵金の話を知ってい るのか? テレビで騒いでいたのはかなり前のはずだ。しらっとされたらなんと誤摩化すかと考えつつ、「徳川幕府の埋蔵金が埋まっています」と言ってみた。 そうしたらちゃんとウケた。よかった。講演内容はまあ、高校生にも通じたように思う。寝ている生徒がほんの少しいたけれど、だいたいの生徒は熱心に聞いて くれていた。終了後、「生徒代表による感謝の言葉」というものがあった。「自分の研究を『他者への話』にすることの大切さがわかりました」と言ってくれ た。すばらしい。それがわかってくれたら言うことなしである。
 午後は、教師対象の講演をした。岡山県の理数科の先生が集まっての講演会である。聞くところによると、教師自身に論文執筆経験が無いというのに、生徒に 課題研究の論文執筆を指導しなくてはいけないらしい。それでかなり苦労なさっているようだ。この講演会でも、高校生の課題研究論文集をネタにした。悪い例 として上げた論文を執筆指導した方が参加していて、質疑応答のときにいろいろ言われてしまった(その生徒の指導がいかに大変だったかとか)。確かに、現場 の苦労を知らない私に言われると反発を感じるかもしれない。ただ、冷たく言ってしまうと、印刷物として他者に配布された時点で、「現場の苦労」は闇に消え 去る。読者は、現場の苦労を斟酌して、論文をやさしく扱ってくれたりはしない。印刷された論文がすべてなのだ。
 終了後、岡山駅の近くで夕食を御馳走になった。今回の講演全般を世話して下さった竹入先生、どうもありがとうございました。

7/18(水) の進歩 受けなかった
講義の最終回をした。「これから論文を書く若者のために」を話したのだ。講義室に入ってみると人が多い。数えてみると 42 人もいた。いつもより 10 人くらい多い。一こま目の講義の試験があったので、そのまま残って聞いてくれた人が結構いたようだ。ありがたいことである。しかし肝心の講義内容は受けな かった。のっけから、「ここに穴を掘って下さい、なぜなら徳川幕府の埋蔵金が埋まっているからです」と言っても、「掘りません」と答える人が多く調子が狂った。こんな反応は初めてである。これ までの学年はすべて、「掘ります」と嬉々として答えてくれた。今年の三年生は無欲であるのか? その後も、熱心に聴いてくれる人、まあまあの感じの人、 けっこう退屈そうな人、聞いていない人、爆睡している人がいて、平均的には「受けず」の印象を持ってしまった。悲しい。おまけに、講義中にパソコンの具合 がおかしくなって、途中からスライド無しで講義するはめになってしまった。この動揺が私の気分に追い打ちをかけた面もある。
 さらに衝撃的なことが一つ。「来週の試験の時に持ってきて」と講義アンケートを配った。何人かは、今日の講義終了後に持ってきてくれた。そのことに衝撃 を受けたのではない。講義内容の総合評価「非常に理解できた 理解できた どちらともいえない あまり理解できなかった ほとんど理解できないかった」の うち、「ほとんど理解できなかった」にした人が一人いたのである。がーーーん。講義アンケートを取り続けて 12 年。総合評価「ほとんど理解できなかった」に付けられたのは初めてだ。いったい何が悪かったのか。「分かりやすい講義」を目指してきただけに(というか、 それだけかも)、この衝撃は大きい。
フキ論文のデータに関してりんかに問い合わせたら、すぐに返事が返ってきた。これでもう万端のはずである。来週には返送しよう。

今から岡山に出張する。倉敷天城高校で論文の書き方の講義をするのだ。金曜日の夜には仙台に戻る。でも土日は研究室に出て来ないので、次回更新は 来週の月曜日(23日)の予定である。それでは良い週末を(と、旅行気分で浮かれつつ、まだ三日も平日を過ごす人々に向かって)。留守の間あんは、エビス 動物病院にお泊まりする。土曜の朝に迎えに行くので、三泊もしてしまうのだ。
7/17(火) の進歩 コメントの意図がわからない
りんかのフキの論文を改訂中だ。対応できるところは直した。残るコメントは二つだ。これらのコメント、レフリーの意図がどうもわからない。それに英語もい い加減に見える。ちゃんと練ったコメント書いてくれ。

みっちーの論文セミナー。20 年くらい前に大学の中に住み着いた鳥集団が、元の集団から形質分化を起こしていることを示した論文を紹介してくれた。この鳥の体には白い模様がある。白い 部分の面積が、性選択や社会行動のうんぬんに関わっているらしい。大学の集団と自生地の集団を比較したところ、大学の集団では白い部分の割合が減ってい た。大学の鳥は「なーーんか淡泊になっちゃったのかな」とも思うが、本当のところはわからないようだ。
 さて問題は、みっちー自身の研究をどういう切り口で進めるかだ。

7/16(月) の進歩 使ってもいないガス代を払うところだった
東京ガスから手紙が来た。「クレジットカードによる代金支払いを申し込まれましたが、ガス使用の契約がございません」という趣旨のものであった。確かにそ ういう申し込みをした。しかしなんで契約されていない?  現にガスを使っているのだ。これはひょっとしてタダで使えているのか、いっひっひっ。
 クレジット払いにしようとしたのは、UFJ ニコス(私のカード会社)のホームページに「そうするとお得」と書いてあったからである。さっそく申し込もうと、UFJ ニコスのページにあったガス会社のリストを開いた。東北電力はあるけれども東北ガスは無い。それは知っていた。確か東北地区は東京ガスのはずだ。そう思っ て東京ガスに申し込んだのである。ところが冒頭の手紙が来たので、改めて確認してみた。東京ガスではなかった。仙台市ガス局が管轄で、料金支払先もここで あった。東京ガスの担当者は、使ってもいないガス代の払いを敢然と申し込んでくる人に 驚いたであろう。しかも仙台からだ。相手が社会保険庁だったらどうなっただろうと、あらぬ事を考えてみたりした。

りんかが研究室に来ている。Canadian Journal of Botany から返ってきたりんかのフキの論文を修正するため、データのこととかを直接聞きたかったのだ。ちゃんと直せば通ると思うので、昔のデータシートを頑張って 見直しておくれ。

生物学科三年生向けの講義の準備をした。とうとう最終回。「これから論文を書く若者のために」を講義する。タイトルとイントロの書き方について解 説するのだ。つまりは、論文の意義付けをいかに訴えるのかという話である。「これまで講義してきたこと(植物の進化生態学に関すること)よりも、この最終 回の講義の方がずっと大切」と話してから講義をすると、「確かにそうでした」と いう感想が出る。素直に喜んでいいのか微妙ではある。
7/15(日) の進歩 福岡にきっちり勝つ
ベガルタ仙台がアビスパ福岡に 1-0 で勝った。得点結果だけを見ると「辛勝」だけれども、そうではない。仙台が攻守に上回り、勝つべくして勝った試合だった。

台風で大雨だ。外に出る気がしない。今日は、新居に転居して初めて、「室内にずっといる日」となりそうだ。私は、休日には家にいる。けれど、暇さ えあれば庭仕事をしているので、「室内」にいることは少ないのだ。
 とりあえず、部屋の掃除をした。掃除機をかけながらはたと思い出した。掃除機のゴミ袋が満杯になったので、掃除機からはずしていたのだ。掃除機を開けて みると、吸い込んだゴミが機内に散乱していた。換えのゴミ袋の買い置きもなかった。しかたがないので、大雨の中、イオンにゴミ袋を買いに行った。よせばい いのにヨネヤマプランテーションにも寄って、大雨の屋外売り場で花を物色した。少ないながら他の客もいて、「この大雨の中よく来るね」と呆れた(自分はど うなのか)。
 しかし、夕方の私は、台風の中を外出することを躊躇った人とは思えない変貌を遂げていた。雨がますます強まる中、がぜんと庭仕事を始めたのだ。帽子をか ぶったのみで、雨合羽を着ることもしない。雨の中で着ると、雨合羽が濡れるので嫌な のだ(あと始末が面倒だから)。やりかけの芝生エッジングをやってしまいたくて、「終わったら風呂に入ればいい」と庭に飛び出した。一時間ほどでエッジン グが終了。綺麗になった芝生境界をうっとり眺めたため三分間余計に雨に濡れ、風呂へと直行した。

入浴後、シチューを頂きながら CS で試合を応援した。立ち上がりから決定機を何度も作る仙台。しかし相変わらず決めることが出来ない。とくに中田。ゴール前でどフリーになったのだから、確 実に決めてくれよ。ゴールの外側のサイドネットに当たったのに、「仙台先制!」とアナウンサーが実況するので、半信半疑ながら喜んではみた。でもやはり ゴールの外だったではないか。その後は一進一退の好試合が続き、前半終了となった。後半もお互いに譲らないまま時間が流れていく。そして後半 29 分、中田のクロスにロペスが頭で合わせて仙台が先制した。これが決勝点となり仙台が勝ちきった。
 今日の仙台は素晴らしかったと思う。想像力あるパスワークで福岡守備陣を翻弄した。「このまま延々とパスを繋げる気か」と思うくらいシュートの意識が低 いのは相変わらずであったが。守備面でも、高い位置からしっかりとプレスをかけ、福岡を自由にさせなかった。仙台の勝利は必然であったと思う。
 次は敵地で山形戦だ。絶対に勝って、首位の札幌と二位の京都を追撃しよう!

7/14(土) の進歩 あん、庭デビュー
ついに今日、あんが庭デビューを飾った。紐を付けずに、庭の中を自由に遊ばせたのだ。西側の境界を柵でふさぎ(7/7 の進歩参照)、残るは北側の通路を封鎖するだけであった。これで庭の周囲はぐるりと囲まれ、あんは脱走できなくなる。今日の午前中に、ヨネヤマプ ランテーションで伸縮ラティスを買ってきた。これを北側の通路に取り付けた。人が通るときはラティスを縮め、封鎖するときは伸ばしておく。伸縮の具合がど うも悪かったけれど、ともかく封鎖はできた。さっそくあんを放してみた。あんは大興奮。北東側の端っこにある築山に駆け上り草を一囓りして抜き、山を駆け 下りて全速でダッシュ、庭の中央部を駆け抜け南西側の端っこに達すると U ターン、築山へと全速で駆け戻っていく。これを延々と繰りかえしていた。全速で走る機会はなかなか無いので、「良い運動になるね」と私は暖かく見守ってい た。しかし、そろそろ回収しようと思っても、あんはちっとも言うことを聞かない。私が掴まえようとしているのをわかっていて、だんだんと走る速さを上げな がら接近、私の横で一挙に加速して突破していく。手を伸ばそうにも、重さ 10 Kg の弾丸を止めるようなものである。「ファールで止めるしかない」というレベルではないのだ。じゅりもこんな感じ だった。旧居の庭で走り回っているじゅりを掴まえるときはまず、庭の裏側へと歩いていく。家の周囲をぐるっと回って反対側から庭に戻ると、じゅりは、私が 消えていった方をずっと見ている。そこを後ろからひょいっと掴まえる。何度もやるうちに後ろを警戒するようになることはなく、毎回、この作戦にひっかかるのだ。あんにも同じ手でいくか。しかしあん (<-- 体育会系)には通用しない気もする。私がいなくなったら、かまわず庭で遊ぶのではないか。私がいなくなった方をずっと見ているというのは、ある意味知性あ ふれる行動である。あんは、姿が見えなくなった 3 秒後には、他のことに気を取られてしまうであろう。付記;今日は、花壇の植物に気を取られている隙に掴まえることができた。
 庭デビューの教訓はもう一つある。自由に遊ばせている時は、あんから目を離せないということだ。ほっておいて庭仕事をしたらもう大変。花壇を掘って大穴 を開けたりしている。庭仕事をするときは、紐で繋いでおくことにしよう。

庭の西洋芝も立派になってきた。もうそろそろ、芝生の縁の処理をしよう。カタカナ語を使ってしまうと「エッジング」というやつで、他の植栽(花壇 とか)との境界部分の芝を切り揃えて、境界を綺麗な曲線や直線にする処理のことだ。ターフカッターという道具 を買ってあり、使いたくてうずうずしていた。ついに今日使ってみた。境界がぼわぼやした部分にターフカッターを突き刺し、はみ出している芝を切り取る。境 界が揃うと、格段に見栄えが良くなった。暗くなったので今日は途中までで終えた。明日も続きをやろう。
7/13(金) の進歩 初論文セミナー
論文セミナーをした。自分が担当するのは初めてだ。自分では 30 分くらいしか話していないつもりが、時計を見ると一時間近く経っていた。講義のときよりも時間が早く流れていた。しかしどうも、座ったまま話し続けるのは 調子がよろしくない。立って白板を前に話す方がいい。ならばそうすればよかったのだけれど、なぜか腰が重かった。

りんかのフキの論文を改訂中。レフリー #1 は好意的で対応も簡単だった。しかしレフリー #2 は、なんか知らんが怒っている。行間に「怒」マークが書いてあるみたいだ。怒りを静めるように慎重に対応しないといけない。
 データを再解析する必要が生じたので、久しぶりに R をやった。あんまり久しぶりなので R がどこかに消えてしまっていて、R をダウンロードするところから始めた。そして、私が書いた文書「R で行う一般化線型モデル」を取り出し、R の操作を思い出そうとした。自分で言うのもなんだが、この文書はわかりやすい。読めばちゃんと、R を使えるようになる。噂を聞いてか、「コピーを下さい」としばしば頼まれるだけのことはある。とはいっても三年前に書いた文書なので、最新版の R に合わない記述もあるようだ。気力が湧いたら文書を改訂するだろうけど、気力が湧くことはないであろう。

7/12(木) の進歩 FW の差
昨日の試合は、ベガルタ仙台 1-4 東京ベルディ 1969 という大敗に終わった。試合のペースは掴んでいたのに、一瞬の隙を突かれ先制点を許してしまった。それからは、前がかりになったところを、速攻からぼこぼ こ失点した。要は FW の差だ。仙台の FW は、一人で局面を打開することが出来ない。前を向いて 1 対 1 になっても仕事が出来ない。これに対して東京の FW フッキは、ボールを持てば一仕事してしまう。自らゴールを上げたりチャンスを作ったり。東京は、きっちり守って、ボールを奪ったらフッキに渡せばよいのだ から楽である。
 仙台は、決定機をつくることは出来ていた。ゴールの枠に 3 度もシュートを当てたのだから、景品が欲しいくらいである。問題は決定力だ。決定力のある FW を補強しないと、昇格争いを勝ちぬけないのではないか。ウィリアンをクビにして新外国人 FW を採ろう。ウィリアンは日本のサッカーに合わず、試合にさえ出ていない。なのになぜクビにしないのか?  ウィリアンを抱えたまま日本人 FW だけで戦い、挙げ句に昇格を逃したりしたらアホみたいだぞ。

りんかのフキの論文が、Canadian Journal of Botany から「要改訂」で返ってきている。昨日あたりからぼちぼち改訂しようとしているのだけれど、なかなかエンジンがかからない。でも明日こそは頑張るぞ。

ひじりのレビューセミナー。食害に反応して、伝達物質(防御物質を誘導する)を作ることに関するレビューをしてくれた。レビューでも、問題提起と 解答は必要だ。何を目的にレビューをするのか。そして、ひじりが言いたいことは何なのか。このことを心がけるように。もう一つ気になったのは一般性につい てだ。同じことを調べた論文が他にもあるのなら、それら全論文をまとめて読み取れる一般傾向を示すようにしよう。ある特定の論文の結果を、一般的な傾向と して扱っているような印象を受けた。

生物学科三年生向けの講義の準備を進めた。とうとう最終回。恒例の、「これから論文を書く若者のために」の講義をする。自分でこんなこと言っ ちゃってよいのかとも思うが、これまで講義してきたことよりも、この最終回の講義の方がずっと大切と思う。だから皆さん、是非とも出席して頂戴。
7/11(水) の進歩 故障じゃなかった
昨日の進歩で、ノートパソコンが故障したと書いた。昨日早々に修理に出したのだけれど、生物学科四年生の小泉君が親切にメールをくれた。症状を読むに、故 障ではなくパソコンの設定の問題かもしれないという。そしてわざわざ私の部屋に来てくれて、自分のパソコンで「症状」を再現して見せてくれた。ディスプ レーのミラーリングの設定の問題であるという。要は、ノートパソコンの画面とプロジェクタの画面を一つのデスクトップとして使う設定になっていたようだ。 つまり、デスクトップの右側部分がプロジェクタに映り、左側部分がノートパソコンに映っていた。そして、PowerPoint の画面はデスクトップの左側にあったため、プロジェクタに映っていなかった。それで私は大あわてだ。真相を知ってみると、なんとも滑稽であった。それにし ても、先々週までは問題なくノートパソコンをプロジェクタに映していた。なぜ先週になっておかしくなったのか? きっと、何かを私がやったのであろう。で も記憶に残っていないので、今となっては謎である。
 小泉君、本当にどうもありがとうございました。

生物学科三年生向けの講義をした。「変動環境における適応」という話だ。時間がなくて最後は飛ばした。「W1;環境が良い年の増殖率」「W1;環 境が良い場所の増殖率」と、微妙に違うことを何度も書いたり、「W1;環境が良い年の増殖率」「W1;環境が良い年の増殖率」と、まったく同じことを講義 の始めの方と終わりの方とで二回も書いたりしたためと思われる。
 質問者ご芳名:青柳君・市川君・末富君・高柳さん・二本松君。

J2 は今日から第三巡が始まる。ベガルタ仙台は今夜、ユアテックスタジアム仙台に東京ベルディ 1969 を迎え撃つ。いきなり強敵だけれど、必ず撃破してくれる。なにしろ向こうは中三日、前節試合が無かった仙台は休養十分という違いがあるのだ。平日の上に大 雨という最悪の条件だけれど、たくさんの仙台サポが参集するであろう。私も今からやっつけに行ってくる。

7/10(火) の進歩 これレポ四位に
「これからレポート・卒論を書く若者のために」が、全国大学生協の売り上げ第四位に入った(ここ)。レポート提出時期となり、学生 さんが買い始めたようである。お買い上げ誠にありがとうございます。立派なレポートを書いて下さいませ。

私は、ベガルタ仙台のホームゲームの日には朝市で祝勝会用の買い物をする。朝市の中を、レプリカを来て馴染みの店へと歩いていくのだ。試合が無い ときにもしばしば、朝市に買い物に行く。そういう時はレプリカを着ていない。先週の土曜日も、普通の服(ベガルタを連想させる物まったくなし)で朝市に 行った。そうしたら、非馴染みの店(そこでは買い物をしたことがない)の店員に、「今 日は試合が無いのですか?」と声をかけられた。吃驚した。普通の服を着ているというのに!  話をしたこともない店なのに! 私はひょっとして、それなりの有名人になっているのか?

どうもノートパソコン自体が故障していたようだ。先週の講義の時に PowerPoint が映らず、液晶プロジェクタを繋げるアダプタに問題ありと思った(7/4 の進歩参照)。新しいアダプタが届い たので繋げてみたけれど、やはり映らない。他のパソコンにそのアダプタを繋げるとちゃんと映った。アダプタの接続部分がおかしくなっているのか?   とりあえず明日の講義では、講義室備え付けのパソコンを使うことにした。問題は来週の岡山出張である。古いノートパソコンを持って行くしかないけれど、こ いつは動作に不安があるのだ。なかなか起動しなかったり、画面が真っ黒になってみたり。念のため先方さまに、パソコンを用意して下さるようお願いしておい た。

岡山の倉敷天城高校で行う、先生向けの講義の準備を始めた(先週準備したのは生徒向けの講義)。とはいっても、内容はほとんど同じである。生徒に は「こう書け」と言っておいて先生の方には言わないのでは、生徒も先生も混乱してしまう。だから同じことを話す。準備が楽という絶大なる利点もある。
7/9(月) の進歩 大谷海岸
牧が、大谷海岸(石巻の近く)で買ったガゼウニを持ってきてくれた。店に行ったら無かったので、「ガゼは無いのですか?」とおばちゃんに聞いてみたらし い。そうしたら、「今採ってくるから」と海にどぶんと入って行き、「はいよっ」と 10 個くらい持って上がってきたそうだ。やることが豪快だ。せっかくだから今夜、我が家に牧を招待し一緒に頂くことにした。

論文セミナーの準備を終えた。続いて、生物学科三年生向けの講義の準備をした。「変動環境における適応」という話をする。今年度の講義もあと二回 か。早いもんだ。
7/8(日) の進歩 熊林移籍
そう言えば、ベガルタ仙台 MF 熊林が徳島ヴォルティスに期限付き移籍することになった。去年こそけっこう試合出場していたものの、今年は出場機会がめっきり減ってしまった。試合に出る ために徳島に移籍するらしい。「来季は再びベガルタでプレーすることを望んでいる」(ス ポーツ報知より)とのことである。「今季のJ1昇格を想定しているクラブ側も熊林を呼び戻す意向を持って」(ス ポーツ報知より)いるらしい。J1 に上がったら戻って来るとはずうずうしいやっちゃ。
午前中に作並に行った後、午後から庭仕事を始めた。築山にいろいろ植えたり、玄関裏の新花壇にヒカゲツヅジ・エゾアジサイ等を植えたり。この新花 壇は、西日しか当たらない厳しい環境にある。無事に育つのか大いに心配だけれど、ここにはどうしたって緑が欲しいのだ。一か八か植えられる植物は可哀相で あるが、「枯れたら他のを植えればいい」と思われているのでますます可哀相である。
7/7(土) の進歩 昨日は
昨日は、みっちー・はるちゃん・ぶっちーの三人に手伝って貰って、庭に柵を埋め込んだ。柱を埋め込むために穴を掘り、柱をさして土を戻す。そうするとなぜ か土が足りなくなるというのが一般法則である。足りない分は、隣の空き地の土を掘って持ってきた。しかし、「隣地の土を拝借」と呼ぶのは適切ではない。な ぜならば、柱自体がすでに隣地を領地侵犯しているからである。隣地の 土を隣地内で移動することを「拝借」とは言わないであろう。
 夜は、皆で料理を作って我が家で夕食を採った。料理の指示をてきぱきと出す自分に、「教育の場でもこれだけ的確に指導できたら」という思いが馳せる。し かし、「無理なことを願っても詮無い」と思いを振り払った。
 あんは、ずいぶんと態度がでかくなっていた。前回学生を連れてきたときは、おしっこを漏らしながら逃げまどった(3/9 の進歩参照)。しかし昨日は、けっこう威嚇的に吠えていた。食事の時に、はるちゃんの膝に 乗せても大人しくしていた。モリナガの膝に乗せたらおしっこを漏らしたこ ととは対照的である。
 ともかくも楽しかった。また遊びに来て頂戴。

午前中は鈎取の旧居の芝刈りに行った。それから仙台駅へ暁子を迎えに行った。明日の庭仕事のために、ヨネヤマプランテーションで植物を買った。通 販で買ったエゾアジサイも届いているし、ヒカゲツヅジも明日届く。明日は庭仕事に精を出して、玄関裏(ヒナウチワカエデの前)の花壇を整備したりするの だ。
今日もしっぽりと料理して、和室で豪華夕食を楽しんだ。
7/6(金) の進歩 個体群生態学
昨夕、雨が上がっていたので、三日ぶりに庭のスギナ取りをした(6/19 の進歩参 照)。三日前に徹底的にやっつけたので今日は楽だろう。せっかくだから何本抜いたのか数えてやろう。ところが甘かった。集中分布している部分では、抜いて も抜いても尽きない。一通り抜き終わり目を動かすと、また新たなスギナの群れが視界を捉えるのだ。30 分ほど格闘しても庭の半分くらいしか終わらない。雨が降ってきたけれど、なんか意地になってスギナ取りを続けた。一時間かけてようやく終了した。抜いた数 はなんと 704 本であった。途中、「168 本、169 本、170 本、701 本」と数え間違え、「700 なんて。これじゃ個体群生態学は出来ないな(注)、あっはっはっはっ!」と余裕で笑った。そのときはまさか、本当に 700 を超えるとは思っていなかった。

注;個体群生態学をやる条件は、1000 まで数えられることである(と昔、個体群生態学のシンポジウムで言っていた)。
注;704 本に数え間違いはない(多分)。
論文セミナーの準備を終えた。Science の論文は読みやすくて嬉しい。

今から、みっちー・はるちゃん・ぶっちーとノートル・シャンブルでお茶をしてくる。ついでに庭に柵を埋め込む。騙しているわけではない(6/30 の進歩参照)。そうと知って、出かけるのだ。

7/5(木) の進歩 論文セミナー
論文セミナーの準備を始めた。酒井研の人数がすっかり減ってしまい、学生だけで論文セミナーの担当を割り当てるのは大変になってしまった。だから私も担当 に加わることになったのだ。昨年度までは、私自身は担当せず、学生だけが論文紹介していた。「なっとらん」と叱るだけで楽であったが、今年度からはそうは いかない。自分のことを「なっとらん」と叱るのはまったくへんてこなので、しっかり準備をしないといけない。紹介するのは、花序の多様性を解析した論文 (Prusinkiewicz et al. 2007.  Evolution and development of inflorescence architectures.  Science 316:1452-1456)である。花序の形態形成を統一的に理解するモデルを提唱した論文だ。講義でも紹介したので一通りは読んである。明日中に準備 を済ませてしまおう。

月初めの談話会があった。こじこじは、研究計画を披露してくれた。抱いている疑問は伝わったと思う。問題は、モデルの具体化だ。どういうモデルに するのか。何を解こうとするのか。モデルを作る人は、「こういうことを示したい」「こういう結果になるはず」という予想を持ってモデルを作る物である。自 分の頭の中には既に答えがあり、それを表現するためにモデルを作るのだ。こじこじのモデルの場合も、自分なりの予想を前もって持つことが大切である。「直 感的にこうなるのでは」とまずもって考えてみよう。ひじりは、来週のレビューセミナーの方針を紹介してくれた。だいたい OK と思う。そのまますぐに論文書きに突入できるように、徹底的にレビューしておくように。みっちーの都市の生態学は、面白くなる予感がしてきた。生態学の新 しい流れを作り出すかも。そう、流行は、追う物ではなく作る物である。

倉敷天城高校での講義準備が一段落した。生徒向けと教師向けの講義をやる予定であり、生徒向けの講義の準備を終えたのだ。はたして高校生がどんな 反応をするのやらである。
7/4(水) の進歩 焦った
生物学科三年生向けの講義をした。いつものように、液晶プロジェクターにノートパソコンをつないだ。やがて、パソコンの画面がスクリーンに映し出された。 (プロジェクターの)「フィルターの掃除をして下さい」という警告が映っている。もう四週くらい連続で映っているのに誰も掃除をしていないようだ(人に言 うなって)。10 秒ほどで警告が消えたので、PowerPoint の画面が映し出されると思った。パソコンの画面には PowerPoint ファイルが既に現れている。しかし、スクリーンにはいつまで待っても出て来ない。パソコンのデスクトップ画面が映っているだけであった。なぜに背景だけが 映る? ちょっと焦ってパソコンを再起動してみた。立ち上がるまで間が持たないので、「それでは雑談をしましょう。ええーー、梅雨らしくなりましたね」と 話してみた。5 秒しか間が持たん!  芸人とは偉いものだ。一人で場をつないじゃうのだから。「しかし、『頷きトリオ』(漫才で、頷く係りの方)なら場をつなげないのではないか」などと考えて みる。「ならそのことをしゃべれ、しーーんとしているよりは間が持つ」とささやく声が聞こえたが、じっとパソコン画面に見入っていた。結局いくら試しても うまくいかず、今日はとうとう PowerPoint 無しの講義となった。よりによって今日は、いつにも増して PowerPoint ファイルに凝っていた。PowerPoint での説明無しには理解出来ないと思う部分もあった。しかししょうがない。PowerPoint のスライドをコピーして配ってあるので、それを見ながら説明を進めていった。はたしてどれくらい理解して貰えたのか。出来れば講義をやり直したいくらい だ。
 質問者ご芳名;佐藤 允君・末富君・二本松君・保科君・山本君

研究室に戻って、研究室の液晶プロジェクターにパソコンを繋げてみた。やはり映らなかった。ちょうど長田君がいたので、彼のアダプタを借りて繋い でみた。そうしたらちゃんと映った。ケーブルに繋げるアダプターが壊れていたようだ。「どうもありがとう」と言ってアダプタを返した。私のアダプタを渡せば正常な方が手元に残ると思ったが、まさに恩を仇で返す行為 なので今日のところはやめておいた。

急に不安に怯えつつ、倉敷天城高校で行う講義の PowerPoint ファイル作りをした。今日の講義みたいになったらどうしよう。「PowerPoint に頼ってはいけない」と戒める人は多いけれど、自分は大丈夫と思うのが人のさがである。「しかし自分は大丈夫ではないかも」と急速に思い出した。何か対策 を練っておくか。とりあえず、新しいアダプタを注文したのであった。
7/3(火) の進歩 アウェーゲームは
ベガルタ仙台の、後半戦向けポスターが完成した模様である(ベガルタ仙台 OHP より)。選手をトランプに見立て、「昇格への切り札」と記されている。誰が切り札となるのか。右下には、「皆さんの声援がエネルギー 共に戦いましょう  望月達也」というメッセージが。うむ、じーーんとなる。共に闘う! 感動しつつよく見ると、「Home Game shedule」とあり、ホームでの試合日程しか載っていない。アウェーゲームでは共に闘わなくてよいのだろうかと、ちょっといぶかしんだ。

今日も一日中、岡山の倉敷天城高校で行う講義の PowerPoint ファイル作りに励んだ。講義では、タイトルの付け方と序論の書き方の説明をする。課題研究であるからには(昨日の進歩参照)、研究課題の意義付けが出来な いといけない。つまり、「どうしてやるのか」の説得だ。「○○について興味を持った」「○○を調べてみたいと思った」というだけでは、読者はその研究に興 味を持ってくれない。○○を調べることにどういう意義があるのか(どうしてやるのか)を説得する必要があるのだ。とはいっても、「どうしてやるのか」の説 得は高校生には過酷かもしれない。大学院生だって、出来ない人がいっぱいいるの だ。高校生に対しては、「自分なりに頑張ってみて」「『どうしてやるのか』を問う姿勢を身に付けることが大切」と話すことにしよう。大学院生に対しては、 「この(以下略)!」と話すことにしよう。
7/2(月) の進歩 「これレポ」は高校生にも役立ちそう
岡山の倉敷天城高校で行う講義の PowerPoint ファイル作りを始めた。高校生を対象に論文の書き方を教えるのだ。講義は 7/19 で、まだ先のことではある。しかし、高校生という「宇宙人」が対象なので、何を話すべきなのか不安がある。だから、いつにも増して早めに準備を始めた。
 岡山県内の理数科設置四校では、一年間かけて課題研究をして論文を書くらしい。高校生の時からこうした取り組みをするのはとても良いことだ。拙著「これからレポート・卒論を書く若者のために」は、高校生の課題研究にも大いに役立つと思う。みなさ ん是非とも参考にして下さい。

高校理数科の課題研究論文集を読んで感じたことは、タイトルの付け方があまりに無頓着ということ。「○○の研究(○○に名詞が入る)」といった物 が多く、論文の中身が全然伝わってこない。やむを得ないことではあるけれど、タイトルの重要性を理解していないのであろう。タイトルの付け方も講義するこ とにしよう。
 「名詞」を「名刺」と誤変換して思い出したのであるが、私は名刺を持っていない。いや、あるにはある。「東北大学大学院理学研究科 助教授」という、今 から七年前の肩書きの名刺が残っている。「今年の四月から『准教授』という名称に変わるので、気が向いたら四月以降にでも作ろう」と思っていた。さらに は、「准教授」という肩書きにするか「万年准教授」という肩書きにするか悩 んでもいた。岡山に出張したらきっと、先方様から名刺を頂戴するであろう。しかし、「たまたま切らしておりまして」という言い訳がいつまで通用するのか。 ならば作れという気もするが、どうも名刺は好かん。

7/1(日) の進歩 悪いながらも勝つ
ベガルタ仙台がセレッソ大阪に 1-0 で勝った。内容は決して良くなかった。しかし、こうした試合も勝つことが強いチームの条件である。

午前中は新居の芝刈りをした。芝面積が広い。旧居の 5 倍くらいある。刈り終えるのに 1 時間くらいかかってしまった。これを週に 1-2 度続けるのか ………。

昼前に、ユアテックスタジアム仙台へ車で向かった。
 今日の仙台は試合の入り方は良かった。皆が連動的に動き回り大阪陣を攻め立てる。しかし最後のパスの精度を欠き点に結びつかない。前半 27 分に、田ノ上が GK と 1 対 1 になるも、GK の攻守に阻まれてしまった。大阪の GK は柏時代のチームメートということもあり、「(ハーフタイムで)ベンチに戻るとき、『止めないでくださいよ』と言っちゃいました」(河 北新報より)。そういうことを試合中に言ってはいけない。試合が始まる前に言わないと意味がない。前半終了間際になると、両チームの足が突然止ま りだした。FW と DF の間が間延びして中盤にスペースが出来るようになってしまった。晴れているとはいえ涼しいではないか。なぜ動きが止まるのか?  それは、私のいる観客席は日陰で涼しいためであった。ピッチは日向で、ちっとも涼しくなかったのだ! 後半になっても間延びした状態は続き、殴り合いのような試合になった。仙台は、FW 陣が頼りなく点が入る気がしない。「良くて引き分け、下手すると負ける」という雰囲気になっていた後半 40 分、途中出場の関口が果敢なドリブルでしかけた。エリア内で倒され PK を獲得。ロペスがきっちり決めて貴重な 1 点を取った。「自分のところへボールが回ってきたし、関口も何も言っていなかった」(河 北新報より)のでロペスが蹴ったらしい。でも関口は、「ガッツポーズしていたら、ロペスがもう(ボールを)セットしていた。本当はけりたかった」 (サ ンスポより)そうだ。油断のならない世界である。
 FW 中島が不調だ。ボールを受けてもシュートに持ち込むことが出来ない。後半 17 分に、関口に交替させられてしまった。相方の FW 萬代がシュートに持ち込めないのは昔からなので悩むことではない(のか?)。しかしエース中島の不調は困る。次節は試合がないのでゆっくり調整することが 出来る。蘇った中島を期待しよう。

夜は、CS で京都対徳島戦を見た。勝ち点で 2 位に並ぶ京都が負けてくれることを期待したのだけれど ………。京都の強さを思い知っただけであった。

その後、映画「明日の記憶」を見た。若年性アルツハイマーの話だ。うーー、自分は大丈夫かと不安になる。人の名前が出て来ないしなあ。庭で先日、 ヤマモミジの枝が切れて落ちているのを見つけた。自然に落ちたようには見えなかった。誰かが切ったように思った。しかし自分では切った記憶がない。かと いって、他人の庭に入ってヤマモミジの枝を切って去っていく人がいる か?  もしいるとしたら、かなり謎の行動である。映画の主人公は 49 歳でアルツハイマーを発病したけれど、こんなときに「若年性」と言われても、「若い」と褒められた気にはなれない!