「これから論文を書く若者のために」
出版後の進行状況

若手研究者のお経
進行状況ホーム


11/30 (金) の進歩 戦力外通告
今年も、辛い日がやって来た。ベガ ルタ仙台は、以下の七人に戦力外通告を出した。

GK 小針 清充
DF 白井 博幸・中田 洋介・佐山 晋平・丸山 良明
MF 熊林 親吾・大橋 良隆

小針は、戦力外となることを覚悟していたようだ(ス ポーツ報知より)。シーズン後半には第四 GK になっていたし、来季には新卒 GK が入る。林(札幌から期限付き移籍中)が札幌に戻るのなら、小針にも可能性があるとは思っていた。しかしやはり弾き出されてしまった。白井・丸山の両セン ターバックも、自分たちへの評価を悟っていただろう。レギュラーセンターバックを欠いた時に、自分たちではなく、ボランチが本職の千葉がセンターバックを 務めていたのだから。熊林と大橋は、シーズン途中に他クラブに期限付き移籍した。途 中から期限付き移籍した選手は決して戻って来ないという言い伝えどおりとなった。佐山(加入二年目)はそれなりに鳴り物入りで入ったのに、 試合出場ゼロで終わってしまった。問題は中田だ。今季新加入した田村との競争に負けたということであろう。しかし昨季までは主力として闘っていたのだし、 残してもよかったのではないか。
 戦力外通告は、論文がリジェクトされることよりもはるかに辛いこと だと思う。七人にはこの歌を送りたい(アルプス一万尺のメロディーで歌いましょう)。

「通告されても挫けちゃいけない 修正加えてさあ移籍 ホー!」

そして明日は今季最終戦である。ユアテックスタジアム仙台に徳島ヴォルティスを迎え撃つのだ(12 時キックオフ)。ホーム満員プロジェクトはまだ終わっていない。満員の観衆で、来季に繋がる闘いを見届けよう!

最適胚珠数の論文を書くための文献集めを始めた。もっとも、ちょっと前に関連論文を書いたので、最近のを調べ直すだけで済む。
11/29 (木) の進歩 Eudora がおかしい
Mac OS X 10.5.1 Leopard にしたら、Eudora 6.2J の調子がどうもおかしい。しばしば、深く考え込んで止まってしまうのだ。いやになって、Mail に乗り換えようかと思った。しかし、Eudora のメールファイルを Mail に読み込ませたら文字化けが続出した。しょうがないので、Eudora に戻ってしまった。一時間ほどの、メールソフト放浪の旅であった。

日本学術振興会とカナダロイヤルアカデミーとの間で、「日本・カナダ女性研究者交流事業」というものが行われているらしい。その日本側担当の先生 から、交流事業の一環として、Sarah Ottoさんが私の研究室を訪問希望との連絡があった。失礼ながら、Ottoさんを私は存じ上げていない。さらには、「外国から訪ねて来るほどの研究を 私はしていない」という確信に満ちたものもあった。そこで慎重に、「人まちがいでは ないでしょうか?」と返信してみた(謙虚すぎるねえ)。でも、確かに私をご指名であるという。ネットで調べたところ、Ottoさんは進化生 物学のばりばりの研究者であった。身に余る光栄であります。
久しぶりに、最適胚珠数の解析を再開した。かなり重い計算をするので、いつも使っている iMac ではなく、ノートパソコンに計算をさせている。iMac で他の仕事をしつつ計算を進めるのだ。この仕事で生態学会の発表を申し込んだので、早い内になんとかしないといけない。研究が完了していない時点で発表申 し込みをしたのは始めてだ。

11/28 (水) の進歩 あんが病気
あんが、昨日の朝から下痢をしている。夜中に二回軟便をした後、朝にまたむくりと起き上がった。いつも起きる時間なので、あん時計が鳴った(こうやって、 毎朝私を起こす)のだと思った。しかし出張疲れで眠い。「もう少し寝かせておくれ」と、居間に置いているあんのケージに入れて、私だけベッドに戻った。 30 分ほど寝て居間に行くと、ケージ内で軟便をしてしまっていた。そうか、トイレだったのか、ご免よ。ケージに入れてあったクッションも汚れてしまった。そも そもこのクッションは、かまくらのように中に入って寝るものである。それをあんが、いくら言っても、上から乗っかって潰して寝てしまう。この機会に買い替 えることにしよう。
 というわけで、あんが心配なので今日は早く帰る。

Mac OS X 10.5.1 Leopard を入れた。アプリケーションを起動せずにファイルの中身を確認できたり、文書ファイルを自動バックアップしてくれたりと、嬉しい機能がついている。 Windows も、Windows 機と同じ速度で利用できるらしい。

11/27 (火) の進歩 大満足の講義でした
霊長研といえばアイちゃんである。蒼々たる研究スタッフの方々をさしおいて、アイちゃんの方が有名らしい。なお、我が家にはアンちゃんがいるが、まったく 関係がない。せっかく霊長研に来たのに、名古屋経済大学だけを見て帰るのは心残りだ。清水先生に無理を言って、講義開始前に、アイちゃんとアユム君(アイ の子)に会わせて頂いた。ちょうど、松沢先生・井上さん(博士課程の方)が実験をしているところであった。講義に参加してくれている山梨さんも、実験をし ているアイちゃん・アユム君の様子を観察し、イライラ行動のデータを取っていた。ただし、イライラすることに関しては仙台サポは負ける者無しである。
 実験を見て驚いた。タッチパネルに、一桁の数字が同時にいくつか(5-9個くらい?)現れる。その数字を、小さい順に画面に触れて消していくという問題 である。アイちゃんとアユム君も、80 % 以上の正答率でこなしていく。数字の大小を認識しているとは!  しかし驚くのは早かった。次の問題では、最初の数字に触れた途端に、他の数字が四角形に置き換わってしまう。それでも、数字の位置を記憶していて、ちゃん と小さい順に消していくのだ。アイちゃんはちょっと苦手のようであったが、アユム君は余裕であった。びっくり。私も、目を凝らして数字の位置を覚えようと したけれど、全然無理であった。人間に出来る技ではない。チンパンジーの(とくに子どもの)空間認識能力に仰天するばかりであった。

アイちゃん。答えを間違えて「オーマイゴーッ」。

30分ほど見学してから名古屋経済大学に移動した。今日の参加者は 15 人で、ちょっと減っている。これはいつものことだ。「『これ論』を読んで下さった方が、どんな話をするのかと講義に来る ---> 本と同じではないかと思い来るのを止める」というパターンである。今日は、「考察の書き方」「なかなか論文を書けない若者のために」「わかりやすい論文を 書こう」などの話をした。昨日同様、楽しんで講義をすることが出来た。
 午後二時頃に講義を終えた。講義アンケートをしたら、「非常に役に立った」が 14 人、「役に立った」が 1 人であった。よかった、好評だったようである。私自身も実に充実していた。参加して下さった学生さんのおかげである。皆の意欲が私を後押ししてくれた。清 水先生・TA の橋本さんをはじめ皆々さん、どうもありがとうございました。

仙台に戻りペット屋さんへと直行し、あんと再会した。あんは、ガラス戸越しに立った私が一瞬わからず、「ワン」と吠えた。しかしすぐに私とわか り、突進して来て大甘えだ。寂しかったのか、今朝から下痢をしているという。帰宅後も、就寝前に三回、夜中に二回軟便をした。もう当分お泊まりはないから 安心していいのだよ、広島遠征がなくなったことだし(11/24 の進歩参照)。
11/26 (月) の進歩 講義始まる
今日から、京都大学霊長類研究所での「これから論文を書く若者のために」の講義が始まる。霊長研は改修工事の最中で、研究室は近くの大学に仮住まい中とい う。私の講義も名古屋経済大学で行われる。霊長研の清水先生(講義の世話をして下さっている)が迎えに来て下さり、講義会場へと向かった。
 今日の参加者は 18 人であった。一体感を出すにはちょうど良い規模である。「よし」と決意して、参加者の名前を覚えることにした。名前を聞いて座席表に記入。同姓が二組いた ので、混乱を避けるために(この二組に関しては)いきなりファーストネームで呼ぶという親密さであった。今日は、「タイトルの付け方」「イントロの書き 方」などの話をした。皆の活発さに驚いた。積極的に色々と意見を述べてくれる。これぞ理想の講義と思えた。おかげで、すごく楽しく講義をすることが出来 た。もう一つ驚いたのは、霊長研の学生のほぼ全員が研究者志望であるということだ。むろん皆、博士課程に進む。さもあらん。講義をしていて、「研究」とい う雰囲気がひしひしと伝わってきたのだ。私自身、学生時代に戻ったようにリフレッシュされた。

講義終了後、懇親会をしてくれた。どうもありがとう、ご馳走様でした。
11/25 (日) 負けた、終わった
ベガルタ仙台 0-1 京都サンガ FC。昇格の可能性が消え、来季も J2 で闘うことが決まった。

朝、仙台を発って京都へと向かった。あんは昨夜からお泊まりだ。西京極競技場に着いて外を歩いていると、北大の長谷川さんが前方から歩いて来た。 「コンサドーレ札幌のサポなので、昇格決定を見届けに来ました」(仙台が勝つか引き分けると札幌の昇格が決まる)。なんと、そのために札幌から?   いくら何でも凄すぎると思ったら、現在は京都にいるとのことであった。よし、絶対勝つぞと、私の気持ちは益々高まった。
 アウェー席には 3000 人近い仙台サポが詰めかけていた。前回(2001.11.17)、このスタジアムで昇格を決めたときよりもずっと多い。試合開始ぎりぎりになって暁子も やって来た。前半は、仙台が試合を支配した。積極的に攻めまくって京都ゴールに迫る。しかしゴールを奪うことが出来ない。結果的に、前半に点を取れなかっ たことが響いた。後半になると、京都のサイド攻撃が機能しだした。流れは京都へと傾いていく。それでも仙台も好機を作っていた。後半中頃、FW 中島に絶妙のパスが出た。完全にフリーで抜け出したので、GK と一対一になれる。ところが神の声でも聞こえたのか、中島はそのボールをスルー。そこには仙台の選手は誰もいないというのに。ずっこけるようなプレーでみ すみす決定機を返上してしまった。望月監督もさすがに呆れたのか、数分後に中島は、中原と交替させられた。勝たなくてはいけない仙台は、ファビーニョ・田 村を投入して総攻撃を開始した。やがて、DF 岡山も上がってパワープレーを仕掛ける。しかしロスタイムに、京都の速攻を受けて痛恨の失点。そのまま試合は終わった。必死になって掴み取ろうとしていた J1 が、砕けて消えた瞬間であった。MF 関口号泣。
 負けた、終わった。最悪でも引き分けて、最終戦に望みを繋ごうと思っていたのに。呆然とするしかない。サッカーって、なんて辛いんだろうとつくづく思っ た。
京都駅ビルで、暁子と二人で豪華反省会をすることにした。吉兆に行ってみると、予約で満杯とのことであった。「予約した人たちは吉兆の不祥事を 知っているのかね」とねじ込もうと思ったが、私たちも、「今ならかえってサービスいいかもよ、うっひっひっ」と考えていたので、黙って引き下がった。なら ばと浮橋へ行った。こちらは、カウンター席なら空いていた。豪華会席料理を頂いた。美味しかった。
11/24 (土) の進歩 冬越し以前の問題
あんが、ガーデンシクラメンの花を全部食べてしまった。憤然。


午前中は、ベガルタ仙台の練習を見に行った。渡辺広大が、「急性胃腸炎になった」と言って全体練習から抜けていた。主力組は、ゲーム形式の練習の あと、セットプレーを確認していた。明日の勝利を信じている。
NHK で、浦和レッズ対鹿島アントラーズの死闘を見た。ものすごくレベルの高い試合であった。長らく低迷していた鹿島が、いつのまにか強さを取り戻していた。優 勝を賭けた最終節、日本中が手に汗を握って見つめるであろう。
 仙台サポ的には、降格争いの方が気になる。ヴァンフォーレ甲府は柏レイソルに敗れて降格が決定した。入れ替え戦出場枠を争っていたサンフレッチェ広島と 大宮アルディージャは明暗を分けた。広島は負け大宮は勝ったので、大宮(勝ち点 34;得失点差 -16)・広島(勝ち点 31;得失点差 -27)となった。残りは一試合。得失点差から考えて、広島が出場枠を獲得するであろう。うーー、正直なところ嫌だ。広島は何だかんだでメンバーが揃って いるし、五輪組が帰ってくるし、佐藤寿人がいるし。それに広島は遠い。でももちろん応援に行くけど。
 あ、でも、仙台が二連勝しないと話にならない。というわけで明日は、西京極まで応援に行ってくる。その後は犬山で集中講義をするので、次回更新は 11/28 の予定である。

11/23 (金) の進歩 さしてすること無し
朝起きて考えた。さしてすることが無い。かといって研究室に出る気にもなれない。とりあえず、Max デンコードー(電気屋)に行ってみることにした。掃除機について悩んでいたのだ。新居のフローリングに、 UV コーティングというものを施してある。施工業者には、掃除機を使わないように言われた。かといって、床モップの類での掃除はやっていられない。床を傷つけ ないノズルを買って使っていたのだけれど、掃除機ホースとのつなぎが悪く、掃除中に何度も外れるのだ。いい加減いやになって、掃除機ごと買い換えようかと いう気が少々起きてきている。そのため調査に行ったのであるが‥‥‥、本日の最大の収穫はこれであった。


「だから買うのか?」セラムヒート。

ザ・ガーデンに寄って寄せ植え用の道具と花を買った。そしてこんなのを作った。


玄関がお洒落になった。

11/22 (木) の進歩 北京五輪出場決定!
昨夜、U22 日本代表が U22 サウジアラビア代表と 0-0 で引き分け、北京五輪出場を決めた。やった! これで三大会連続だ。
 振り返ってみると、サウジアラビアの好機は前半早々のあの場面(GK が倒れてがら空きのゴールに打ち込まれたシュートを、青山が身体で弾き返した)だけだった。あとは落ち着いて守り通し、失点の可能性は漂わなかった。でも 試合の間中、私の心臓はずっと張り詰めたままだった。事故のような失点はあるわけだし。食欲もなく、酒も進まない。これは胃ガンにでもなったのかと心配し た。ところが試合が終わると、俄然と食欲が出て、酒もほいほい飲んでしまった。どうもプレッシャーに弱いわ。

こじこじの論文セミナー。種子繁殖と栄養繁殖への最適資源分配を解析したモデルを紹介してくれた。モデル汚すぎ。エレガントとはほど遠い。無意味 に複雑な仮定を取り入れて、結果がかえって信頼出来なくなっている感じだった。本質的な仮定だけを取り入れたシンプルなモデルにすればいいのにと思う。
 その後、永野君の講座セミナー。標高が高くなるほど植物が小さくなる現象についてレビューしてくれた。暁子と私らの研究(オオシラビソ・ミネヤナギも) も紹介してくれていた。私らの研究を説明する永野君に、「そうだっけ?」と心の中で突っ込む。批判ではない。かなり忘れちゃっているのよ。
ベガルタ仙台は25 日に敵地で、京都サンガと J1 昇格を賭けた決戦をする。仙台は、残り二試合(京都戦と徳島戦)を連勝すれば自力で入れ替え戦出場を決めることが出来る。しかし、億が一にも京都に敗れた ら、その時点で昇格は消滅である。京都戦は、まさに今季の命運を賭けた闘いとなるであろう。たいへん都合が良いことに、26, 27 日に愛知県犬山にある霊長類研究所で集中講義をする。よって私は、25 日朝に仙台を発って、京都との決戦に参戦するのだ。以前に名古屋大学で集中講義をしたときも、アウェー参戦に都合が良かった(2005.11.14 の進歩参照)。偶然が二度も起きるとは。
 というわけで、次回更新は 11/28 の予定である。必ず吉報を持って帰るので楽しみにして頂きたい。

11/21 (水) の進歩 やっと終わった
霊長類研究所で行う講義の準備をようやく終えた。11/9 に始めたというのに今日までかかってしまった。もっともその間に、情報学研究所で講義をしたり、ベガルタ仙台が東京ベルディ 1969 と引き分けたり、パンジーやガーデンシクラメンをてんこ盛りで植えたり、U22 日本代表が U22 ベトナム代表に快勝したり、ハンギングの寄せ植えを作ったり、ベガルタ仙台が湘南ベルマーレに痛恨の敗戦を喫したりしたので、講義の準備だけをしていたわ けではない。それでも、実質八日間くらいかかった。
 せっかくなので、講義で使う資料を載せた。どうぞご自由に ダウンロードして下さい。

U22 日本代表は今夜、U22 サウジアラビア代表をホームに迎え撃つ。北京五輪予選の最終戦だ。日本は、引き分け以上で出場権を獲得できる。ベガルタ仙台 FW 萬代は J2 で二試合の出場停止中なので、今夜の代表戦も出ることが出来た。言ってくれれば貸してあげるのに、反町監督からの連絡がない。萬代抜きで勝つことにしよ う。

11/20 (火) の進歩 愛と誠
「これから論文を書く若者のために」の講義では、自分の論文の価値をいかに冷静に判断するのかという話もする。ふつう、自分の論文に対しては正常な判断 (赤の他人が下すのと同じ判断)が難しいものである。どうしても、自分の論文はすごく面白い(実際の価値以上に)と思ってしまう。自分が書いた文章なの で、自分の目には論理的で流暢に見える。これは、論文に対する「愛と慣れ」が為せることだ。つまり、自分の論文を愛してしまっているがゆえ、冷静な判断が できない。自分の論文に慣れてしまっているので問題点に気づかない。こういう説明の準備をしていて思い立った。「『愛と誠』の漫画に『愛と慣』ってはめ込 んだらウケるかな、うぷっ」だ。


しかし、学生が知らないと話にならない。霊長研の教務委員の方(私の講義の世話をして下さっている)に、「そちらの学生さんは『愛と誠』を知っています か?」と聞いてみるか。いやそれはかなり意味不明な質問だ。内の学生に聞いてみよう。オンノがいたので話しかけようとしたが、オランダ人に聞いても駄目 だ。ひじりに聞いてみたら、「誰ですかそれ?」であった。よってこのネタはボツとなった。

愛と誠:30 年以上前に大ヒットした漫画

というわけで、無意味に時間を使いつつも講義準備はけっこう進んだ。ようやく先が見えてきた。
11/19 (月) の進歩 初雪 
朝起きて外を見ると、雪が 5cm ほど積もっていた。吃驚した。そして、久しぶりの雪景色を楽しんだ。旧居があった鈎取(仙台市太白区)に比べ、ここ泉ビレジ(仙台市泉区;太白区より北に ある)は寒いらしい。どんな冬になるのか、今から楽しみになってきた。
 現実的なことも考えないといけない。車には、普通タイヤが着いたままなのだ。滑ると怖いし、雪で渋滞しているかもしれない。雪が溶けるのを待とうと、午 前中は家で仕事をすることにした。悲しいかな、昼くらいにはだいぶ溶けてしまった。夜まで残っていたら、庭を眺めながら雪見酒をしようと思っていた。でも これじゃ中止だ。

霊長研で行う、「これから論文を書く若者のために」の講義の準備をした。アブストラクトの書き方を終え、引用の仕方の途中まで行った。さすがに、 全体の半分は終えた。しかしまだまだ。
11/18 (日) の進歩 痛恨の敗戦、でもまだまだいける! 
ベガルタ仙台が湘南ベルマーレに 2-3 で敗れてしまった。点差以上の完敗だった。J1 昇格に向け苦しくなったことは確かである。しかし、残り二連勝すれば三位(入れ替え戦出場)が決まるし、二位(自動昇格)の可能性だって残されている。開 き直って行こう!

試合は午後二時から。午前中は、ハンギングの寄せ植えを作った。花苗は皆、上を向いて健全に育ってきた。それを、籠の横に根を突き刺して横向きに してしまう。つまりは、強引に、崖に生えるけなげな花状態にしてしまうのだ。いつ、自分が置かれた状況に気づき、斜上して伸び出すのか。
昼過ぎに、ユアテックスタジアム仙台に車で行った。近辺の駐車場はどこも満車。嬉しい状況だ。なんとか駐車場を確保して、ユアスタに入った。
 試合開始。仙台は、見るも無惨に硬かった。昇格のプレッシャーなのか。動きは鈍いしパスミスは続発するしで、湘南に一方的にやられてしまった。前半 14 分と 18 分に失点して 0-2。選手、未だに目覚めずだ。絶対に勝たなくてはいけない試合である。私は、早々にファビーニョを投入すべきだと思った。しかし望月監督は動かない。 それでも前半 34 分、梁のフリーキックを岡山が頭で合わせて 1-2。そのまま前半が終了した。後半頭からファビーニョが出てくると思いきや、選手交替はなし。ようやくにして彼が投入されたのは、1-3 とされた後であった。スクランブル体制で勝ちに行かなくてはいけないというのに、なぜに、後半 24 分まで交替しなかったのか? 後半 33 分には中原と田ノ上を投入。猛攻を仕掛けるも決定力の無さを露呈してしまった。永井のシュートが外れたときには、望月監督は地面にひっくり返って嘆いてい た。こんな姿はじめて見た。後半 43 分にロペスの PK で 2-3 とするも、そこまでであった。痛恨の敗戦を喫した。
 これで、二位に入ることは非常に厳しくなった。しかし、三位に入ることは出来る。同時刻に行われていた試合で、三位の京都が札幌と引き分けた。京都との 勝ち点差は 2 に広がったけれど、直接対決があるのだ。この決戦に勝てば三位に上がれる。問題は、五時から始まるセレッソ大阪の試合だ。大阪が勝つと仙台は五位に落ち る。そうすると、自力で三位に入る可能性が無くなってしまう。帰宅後、どきどきしながら CS をつけた。と、前半途中で「草津 1- 0 大阪」であった! しかし草津は退場者を出しているらしい。不安な思いで試合を見ていたら、「あれでカードか」というプレーで、大阪の選手が一発退場となった。赤いカードを 掲げる主審はあのお方であった。はちゃめちゃ判定で、裁く試合を必ず壊してきた北村様だ。今日も、確実に壊している。おかげで 2-2 の引き分けに終わり、仙台が四位を守った。北村に感謝する日が来るとは思わなんだ。

11/17 (土) の進歩 ベトナムに快勝 
U22 日本代表が U22 ベトナム代表に 4-0 で快勝した。一位だったカタールがサウジアラビアに敗れたので、最終戦(11/21)に引き分け以上で五輪出場が決まる。目出度し。
昼過ぎに暁子が帰って来る。しっぽりと料理をしようと、献立を考えていた。そこへ、笑ってしまうニュースが飛び込んできた。横浜 FC(J2 への降格が決定している)の来季監督に都並さんが就任するとのことだ(ス ポーツ報知より)。2005 年にベガルタ仙台で、2007 年にセレッソ大阪で監督をし、「この人ぜったいダメ」とされた人である。本人自身、大阪を解任されたとき、「もう、監督のオファーは来ないと思うけど」と 語っていた。そんな人を監督にするとは何のウケ狙いか。「J2の戦いを経験しており、1シーズンでのJ1復帰を目標に掲げるクラブの思惑と合致」(同紙よ り)だそうだけれど、ぜひとも、経験の中身を調査するよう進言したい。それにしても都並さんって、J2 のババ?
帰宅した暁子に庭を見せた。一ヶ月ぶりの帰宅で、庭の様子がかなり変わっているのだ。ついで、あんを連れて散歩に出かけた。ハンギングの寄せ植え を飾っている家があり、暁子が羨ましがった。そして我が家でも作るべく、ザ・ガーデンに出かけた。作り方の参考にしようと、店に飾ってあるハンギング寄せ 植えを調査して驚いた。幅 25 cm x 縦 20 cm x 厚さ 15 cm ほどの籠に花を植えている。通常の花壇ならば、これくらいの体積には花 1-2 株である。ところがハンギング寄せ植えとは、この大きさの籠に、花を 16 株もぎゅうぎゅう詰めするという恐ろしい飾りなのだった。花を大量 購入して帰宅。日が暮れて暗いので作業は明日だ。
午後 9 時に試合が始まった。早々に李が先制点を上げる。前半は順調に得点を重ね、3-0 でハーフタイムとなった。後半はなかなか点を取れなかった。終了間際に 4 点目を取って終わりだ。得失点差のことを考えると 7-0 位で勝って欲しかった。でも、快勝は快勝だ。萬代抜きで良く闘ったと 思う。そう言われても、選手も、この日記を読んでいる方も「???」であろうけど。
11/16 (金) の進歩 明後日は湘南戦 
ベガルタ仙台は明後日(18 日 14:00-)、ユアテックスタジアム仙台に湘南ベルマーレを迎え撃つ。J1 昇格のためには、絶対に絶対に勝たなくてはいけない闘いである。みな、ユアテックスタジアム仙台に結集すべし。満員の観衆で選手を後押ししよう。
 この一戦に、FW 中島が凄まじい闘志を燃やしている。ツートップを組んできた萬代が出場停止という状況に、「2人分の活躍を約束」(サンスポよ り)してくれたのだ。「中島は前所属のJ1鹿島時代にナビスコ杯決勝(03年)や優勝を争うリーグ戦終盤でプレーした経験から、絶対に負けられない状況 下、1点の持つ重要性を熟知する」(サンスポよ り)。頼もしい。きっと中島が、決勝点を上げてくれるであろう。任せたぞ、中島!  さすがの私も、「中島くんは鹿島時代、一点も取っていませんよお」などと突っ込んだりはしない。
来季の J2 昇格が確実なロッソ熊本が、クラブ名を「ロアッソ熊本」に変 更するらしい(サンスポより)。一 瞬、どういうウケ狙いかと思った。記事を読んでみると、商標の問題らしい。

今日も、「これから論文を書く若者のために」の講義の準備。延々と続く感じだ。一日かかって、「図表の書き方」の準備が終わった。いつもは、週末 を迎える浮き浮き気分の金曜日である。しかし今日は、「来週中に準備が終わるのか」という不安に苛まれた金曜日となった。でも、「週末も準備をすればいい のに」「五時ぴったしに帰るの止めたらいいのに」という意見は届かない構造になっている。
11/15 (木) の進歩 浦和レッズがアジア王者に 
浦和レッズがアジア王者に輝いた。おめでとう。浦和は J リーグの鏡。熱きサポーターに支えられたクラブが勝つことは、サッカー文化のためにも良いことだ。仙台も、浦和を目指して頑張ろう。
 実況の角澤アナは、「93, 94 年にはリーグ最下位という辛酸を味わいました」と盛んに言っていた。この辛い時を乗り越え、ついにアジア王者になったと。「93, 94 年にはリーグ最下位」としか言わないので、だんだん気になってきた。2000 年には、我が仙台と同じリーグでご一緒したではないか。J2 落ちは辛酸ではないのか?  いや、辛酸どころか、抹殺したい記憶なのか?  ここまで考えて気づいた。99 年に J2 落ちが決まったときはリーグ 15 位。最下位ではなかった。つまり順位からいうと、99 年の 15 位よりも、93, 94 年の最下位の方が辛酸である。「筋が通ったことを言うではないか角澤」と、納得した。
論文セミナーの担当をした。種子:胚珠比が低い要因を調べた論文を紹介して、「検証方法がなっていない」と散々に悪口を言っておいた。
「これから論文を書く若者のために」の講義の準備をした。「考察の章」を終えた。でも小さな前進だ。明日も来週も頑張らないといけない。
11/14 (水) の進歩 ヴァンフォーレ甲府に関する物の見方について 
ベガルタ仙台は、J1 との入れ替え戦に進むことも見据えて J1 の試合の視察を行ったという(サンスポよ り)。J1 の 16 位になって入れ替え戦に進みそうなのは、大分トリニータ(勝ち点 32)・大宮アルディージャ(勝ち点 30)・サンフレッチェ広島(勝ち点 30)・ヴァンフォーレ甲府(勝ち点 26)のどこかであろう(勝ち点は、前々節終了時点)。そこで前節、望月監督が「広島対清水戦」に、手倉森(誠)ヘッドコーチと手倉森(浩)コーチの二人 が「大宮対大分戦」の視察に行ったらしい。すごーーく、物の見方がはっきりしていると は思う。でも誰か一人、甲府の試合を見に行ってあげてもよかったのではないか。二位との勝ち点差 5 を引っ繰り返すつもりでいる仙台サポの意見として。

今日も一日中、霊長研で行う「これから論文を書く若者のために」の講義の準備をした。「材料と方法の章」「結果の章」「考察の章」の書き方の説明 なのだけ れど、遅々として進まない。「考察の章」の途中までで終わってしまった。ということは、まだ全体の半分も終わっていないということだ。明日はセミナーの日 なので、午前中しか準備に使えない。なんとしても、「考察の章」を完成させないと。
11/13 (火) の進歩 うるっと来る美しい話 
今日も一日中、霊長研で行う「これから論文を書く若者のために」の講義の準備をした。準備開始が早すぎる(講義は 11/26, 27)と思っていたけれど、そんなことは全然無い気がしてきた。先週の火曜日に始めたのに、まだ 1/3 しか準備出来ていない。この調子でいくと、結構ぎりぎりまでかかってしまうかもしれない。心配。
 講義では、「修士論文は、始めから投稿論文として書こう」という話もするつもりである。修士論文を「修士論文」として書いてしまうと(i.e, 日本語で書く、調べたことを何でも載せる)、投稿論文(英語で書く、学術的価値のあることだけを載せる)とはかなり違う物になってしまう。だから、「修士 論文」という「無駄」な物は書かずに、始めから投稿論文として書いてしまおうという話である。
 とくにこれは、修士を卒業して就職する人(研究の世界を離れる)に訴えたい。修士論文を投稿せずに卒業してしまうと、せっかくの研究成果が世に出ずに終 わってしまう可能性が高いからだ。修士論文は、修士号審査のために大学に提出する「内輪の論文」である。世界に発表する論文ではない。修士課程での研究成 果を世界に発表するためには、投稿論文を書いて学術雑誌に掲載させる必要があるのだ。就職してから、仕事の傍らで投稿論文を書くことは不可能である。だか ら、修士論文を投稿論文として書いて、それを投稿してから卒業してし欲しいのだ。
 これには、後輩のためという意味もある。あなたが研究費を使うことが出来たのは、先輩の研究成果が、投稿論文として発表されたからである。研究室として の業績を示すことで、科学研究費を獲得出来るようになるのだ。だから、先輩に受けた恩を後輩に返して欲しい。投稿論文を書いて、研究室の業績に貢献して欲 しい。ちょっとうるっと来る、美しい話ではないか。なお、ここで一番いけない突っ込みは、「でもぉ、先輩は投稿論文を書きませんでしたよーー」とありのままを述べることで ある。

吃驚する吉報が届いた。おめでとう。それにしても私の弟子は、ほんに師匠を裏切らないわ。
11/12 (月) の進歩 勤労とは何か 
昨日の NHK で、ヤクザマネーの特集をしていた。ヤクザが、巨億の金を株式に投資し、莫大な利益を得ているのだという。インターネットを使って、1 クリック○千万円という取引を日に何度もしているのだとか。さらには、銀行から資金を借りにくいベンチャー企業に大金を貸し付けているらしい。そうするこ とで、その企業を株式支配してしまうのだという。私たちの知らない内に、ヤクザマネーが株式市場に深く食い込んでいる ………。
 ちょっと話を変える。私が子どもの頃、父に縁日に連れて行って貰っても、あまり物を買って貰えなかった。「ヤクザの資金源になっているから」がその理由 であった。本当にそうなのかどうかは知らない。もし事実だとすると、現代のヤクザに比べ何と愛らしいことか。一所懸命にお面を売っている姿からは、働くことの美しさが伝わるのみである。

霊長研で行う「これから論文を書く若者のために」の集中講義の準備をしている。今日は、「イントロダクションの書き方」の説明スライドを作った。 いろいろ考えていくうちに、「「これ論」で書いたことはちょっと違うかも」と思ったりもする。そして、新たに考え直す。こういうことを重ねるうちに、改訂 第三版を作りたくなるのであろう。
11/11 (日) の進歩 雨中の庭仕事 
せっかくの週末というのに雨の予報である。それでも朝の内は、雨が降ってきていなかった。今のうちにと、スギナ取りを始めた。簡単に終わると思いきや、次 から次へとスギナが見つかる。ぽつぽつと降り始めた中、一時間半ほどもスギナ取りに勤しんでしまった。
 昼近くになって、けっこうな雨になってきた。久しぶりに、ブランメル生態の芝生サッカーに行こうかという気もあったのだけれど、行く気を消失した。では なぜ、この雨の中で庭仕事を始めたのか?  ザ・ガーデンでパンジー 18 株とガーデンシクラメン 2 株を購入して帰宅し、植え付けを始めた。パンジーが 18 株もあれば、冬の庭もそれなりに綺麗だろう。ガーデンシクラメンは、これまでに何度も植えたけれど、冬越しした試しがない。販売員に問い詰めると、軒下と か、霜の当たらない場所でないと駄目だそうだ。ならば、軒下シクラメンと命名するべきではないか。売れそうにない名前だが。
BS で、川崎フロンターレ対浦和レッズの激闘を見た。ものすごくレベルの高い試合で、90 分間楽しみまくった。この日は出場停止の、川崎 MF 中村が客席にいた。中村を映し出す画面に村上(今季、仙台から川崎に移籍した選手)も映っていたのであるが、アナウンサーは中村のことしか話さない。 ちょっぴり悲しくなった。

京都サンガが勝ったので、仙台は四位に落ちてしまった。しかし気にする必要はない。直接対決が残っているので、それに勝てば順位を逆転できる。
11/10 (土) の進歩 やむなし、切り換えよう 
ベガルタ仙台が東京ベルディ 1969 と 1-1 で引き分けてしまった。痛い結果ではある。しかしまだ十分に、自動昇格の可能性はある。気持ちを切り換えよう。

朝からずっとどきどきしている。さもあらん、今季最大の勝負どころなのだ。
 気を紛らわすために、午前中は街に買い物に行った。まずは一番町の藤崎(デパート)に行って、石野の味噌を買った。デパートで味噌を買うと はセレブであろう。石野の味噌は京都の老舗で、京料理に欠かせない。母が生きていた頃は、築地で買って送って貰っていた。母が亡くなってからは、石野味噌 から直接取り寄せていた。その後、藤崎で売っていることを発見したのだ。藤崎を出て仙台駅そばの朝市に行った。祝勝会用に本鮪中トロと穴子を購入した。
昼過ぎに帰宅して試合開始を迎えた。敵地には、一万人近い仙台サポが詰めかけていた。入場者数 1,6342 人の優に半分を超えている。完全に、敵地をホーム化していた。試合は立ち上がりから、東京の動きが固かった。東京の方が緊張していると見える。それに乗じ て、前半 9 分に梁がロングシュートを決めて先制した。それからしばらくの間も仙台の時間が続いた。前半 35 分、東京のコーナーキックのこぼれ球を奪い、仙台が速攻をしかけた。FW 中島がドリブルで抜け出す。中島を追いかけていた東京のフッキが、後ろから中島を引っ張って倒しイエローカードが出た。これでフッキは、残り二試合とも出 場停止だ。この日、仙台のゴールの次に湧いた瞬間であった。後半になると、東京の猛攻にさらされて一方的な展開となってしまった。やられたと思った瞬間が 何度も、本当にやられた瞬間が一度。正直、よく一失点で終えたという 45 分であった。ロスタイムに、仙台にとって後半唯一の決定機(というか、これが後半唯一のシュート)を萬代が外し、そのまま試合終了となった。
 これで再び、自力二位の可能性が消えてしまった。残り試合は、仙台が三つ、東京が二つ。二位の東京との勝ち点差は 5 ある。得失点差では東京がずっと上なので、勝ち点で逆転するしかない。そのためには、東京に少なくとも一敗はして貰う必要がある。
 気持ちを切り換えよう。私たちはともかく、残り三連勝するのだ。それだけを目標に、新たな気持ちで闘えばよい。結果として、二位になるのか三位になるの かは世間が決めること。私たちには「関係ない」ことである。
 とはいいつつ、東京も相当に苦しくなった。フッキ頼みで勝ってきたチームが、残り二試合ともフッキ抜きで闘うことになったのだ。二連敗だってありうるっ て。

11/9 (金) の進歩 決戦前夜 
ベガルタ仙台は明日、敵地で東京ベルディ 1969 と闘う。二位の東京と三位の仙台の、自動昇格(二位以内)を賭けた決戦である。東京との勝ち点差は 5。しかし、東京の方が消化試合が一つ多いので、明日勝てば一挙に逆転できる。まさに今季の天王山だ。東京のエース FW フッキを封じ込め、仙台が必ずや勝利する!

霊長研で行う「これから論文を書く若者のために」の集中講義の準備を始めた。いくら何でも早過ぎるのではないかと思ったが(講義は 11/26,27)、一度手を付けるとやめられない性格である。勢いに乗って、早めに準備を済ませてしまおう。

河田研の津田君が、パソコンの不具合について(11/7 の進歩参照)情報をくれた。どうもありがと う。なお、ディスクの修復をしたら、不具合は解消された。
11/8 (木) の進歩 学術のプレゼンとビジネスのプレゼン 
今日は、東京の情報学研究所で「レポート作成指導」の講演をする。「学術情報リテラシー教育担当者研修」の一環だ。せっかくだから早めに行って、他の講演 も聴くことにした。大阪での講演のとき(10/11 の進歩参照)、途中からしか聴けなかっ た「プレゼンテーション技術」をちゃんと聴きたかったし。というわけで、10 時半くらいには会場に着いた。そしてしおらしい気持ちで(<-- いつかプレゼン技術の本を書いて大儲けしたい)、プレゼン技術の講演を聴いた。この講演、ビジネス向けに用意されたもののようであった。聴いているうちに 違和感が募ってきた。学術のプレゼンとは何か違う。ビジネスのプレゼンはある対象を売り込むために行う。これに対して学術のプレゼンは、主張を納得して貰 うために行う。では具体的に、プレゼン技術にどういう違いがあるのか?  今はまだ明確に出来ないのだけれど、根本的な違いがあるような気がする。「プレゼン技術の本を書くなら、学術向けだけではなくビジネスの世界にも売り込ん で儲けてやろう、うっひっひっ」と思っていたが、その目論見は早くも崩れさった。

情報学研究所は神保町にあった。神保町とは懐かしい。私は大学院を、白山にある東大小石川植物園で過ごした。神保町はさほど遠くなかったので、た まに徘徊していたのだ。下町らしく、安くて美味しい食べ物屋が多かった。
 昼食に、昔懐かしい店を探すことにした(東京駅近辺の天丼屋情報を頂いていたけれど、それは次の機会に)。昔よく行った天丼屋が今もあるのだろうかと、 白山通りを歩いて行った。随分昔のことなので、「街の様子が変わった」と実感出来ないほどに記憶も薄れている。でも、見つけた。「天麩羅いもや」だ。隣に は、これまたよく行った「ラーメン さぶちゃん」もあった。ここら辺は全然変わっていないようだ。懐かしい気持ちに浸りながら「天麩羅いもや」に入った。 壁際に立って席が空くのを待つ仕組みもそのままであった。と、私の前に座って天丼を待っていた人が、突然外に出て行った。どうしたのかと様子を窺うと、駐 車違 反取り締まりが来ていたのであった。「すいません、今動かします」「もう遅いです」てな感じで、駐車違反を取られていた。虚しく席に戻り天丼を食べていた けれど、味がしなかったであろう。500 円の天丼が 1,2500 円になっては嘆 くしかない。

11/7 (水) の進歩 サフラン 
芝生の間からサフランが咲いた。


八月に球根を埋め込んだのだ。芝生のアクセントになってよろしい。

パソコン(G5;Mac OS X ver 1.39)の調子がおかしくなって困っている。PowerPoint を使っていると、「アプリケーションのメモリに使用可能なハードディスクの空き容量がありません」という警告が出て、「PowerPoint を強制終了しますか」と迫ってくるのだ。んなこと出来るか。でも、「さもなくば Finder を強制終了しましょう」という姿勢である(PowerPoint しか起動していないのでこうなる)。確かに重いファイル(20-30 MB)を動かしてはいるけれど、これまではこんなこと起きなかった。ちなみに、メモリは 256 MB、ハードディスクはがらがらである。霊長類研究所での講義用のファイルを作りたいのに、これではやっていられない。
今から、理学研究科で行う「これから論文を書く若者のために」の講演に行ってくる。明日は東京にすさっと行って、国立情報学研究所で「レポート作 成法」の講演を行う。10 月に大阪大学で行った講演の東京版だ。昼食に美味しい天丼を食べることにしよう。
 というわけで、次回の更新は金曜日の予定である。

11/6 (火) の進歩 びびった 
京大の霊長類研究所で 11/26, 27 に、「これから論文を書く若者のために」の集中講義をする。早くも今日、どういう講義にするのかという構想を考え出した。せっかく呼 んで下さるのだし期待はずれな講義は出来ない。つまらない話をしてしまい、退屈がられたら大変だ。まして、ウケ狙いのネタが滑って、冷たい目で見られると 悲惨である。勝手に緊張しているところへ、「霊長研」と入力しようとしたら「冷笑 研」と出 た。びびった。

先週の日曜日、豪華ステーキにワインを頂いていた時のこと(11/4 の進歩参照)。ここは優雅に、部 屋を暗くしてランプを点け、クラシック音楽を聴こうと思った。モーツァルトとか綺麗な音楽が似合うであろう。そう思い CD 機の電源を入れた。何か CD が入っているはずだ。中身を確認せずにプレイにしたら、アヒルのワルツが流れた(10/10 の進歩参照)。我ながらウケた。せっかくだから、曲が終わるまで聴いた。

明日 7 日に理学研究科で、「これから論文を書く若者のために」の講演を行う(10/31 の進歩参照)。忘れないで頂戴ね。
11/5 (月) の進歩 運命は感じた 
早々に、11/15 に担当する論文セミナーの準備を始めた。来週以降忙しくなりそうなので、今の内に済ませて起きたかったのだ。紹介する論文は、

Holland J. N. and Chamberlain S. A. 2007.  Ecological and evolutionary mechanisms for low seed:ovule ratios: need for a pluralistic approach?  Ecology 88: 706-715.

である。多くの植物で、種子数/胚珠数の比が 1 よりかなり低い(種子にならない胚珠が多い)ことが知られている。その要因は何なのかと、既存の仮説をいろいろと検証した論文である。そして全部否定した (ただし、本当に否定できているのか疑問な実験もある)。折しも、この論文が出版されたのとちょうど同じ時期に私は、種子にならない胚珠が多い要因を説明 する新しい仮説を提唱した。

Sakai, S. 2007.  A new hypothesis for the evolution of overproduction of ovules: an advantage of selective abortion for females not associated with variation in genetic quality of the resulting seeds.  Evolution 61: 984-993.

Holland and Chamberlain の論文を見たとき、「なんと間の良いことか」と運命を感じたものだ。「この人たちとは絶対に友達になれる。その内に連絡して来るだろう」と思った。しか し、出版から半年以上経った今も連絡がない。だからもう友達にはならない。ついでに言うと、私からは連絡しない。面倒だから。

11/4 (日) の進歩 米沢方面へ 
今週も、温泉と紅葉を楽しむ旅に出かけることにした。今日は、姥湯温泉に行く。標高 1250 m の所にある、山中の一軒宿である。「カーナビに案内所の電話番号を入れ ると20Kmも離れた別の場所に行ってしまいます」(ここ参 照)という秘湯中の秘湯だ。あんを連れて七時過ぎに出発、高速を福島飯坂まで走った。高速を下りてしばらく進み、姥湯温泉へと向かう山道に入って行った。 車一台分しかない道幅の急坂がくねくねと続く。なるほど秘湯と思う。途中、滑川温泉があった。せっかくだからと、ここにまず入ることにした。檜の露天風呂 から眺める紅葉が綺麗だった。滑川温泉から数 km 行くと、姥湯温泉に着いた。岩肌が露出していて荒涼とした感じがする。紅葉もほぼ終わりかけで、時期を逸した感じであった。今日が営業最終日ということに 納得した。
 姥湯温泉を出たのが十時半頃であった。まだ時間はたっぷりある。勢いで、米沢観光をしてしまった。東光の酒蔵という所に入ってみると、日本酒の試飲を やっていた。しかし車なので断念。ついで天元台に行ってみた。ロープウェーがあったので、値段を調べに、あんを連れて案内所の入り口まで行ってみた。中の 様子を見ていると、改札係のお姉さんが外に出てきて、おもむろにあんを撫でだした。仕 事中にこういうことをする人も珍しい。「犬は乗れませんよね」と聞いてみると、「いえ、子ども料金で乗れますよ」という意外な返答であった。でも、寒い し、上は荒涼としていそうだし、乗るのは止めた。米沢市内に戻り、米沢牛の豪華ステーキを購入。何の記念日でも無いけれど、食べたくなってしまったのだ。 次いで、高畠ワイナリーに行ってワインを購入した。ここ でも試飲をやっていたけれど、断念するしかない。
 帰宅後、豪華ステーキとワインを楽しんだ。高畠ワイン、とても美味しかった。今度まとめて十本くらい買ってくるか。
11/3 (土) の進歩 練習試合を見に行った 
泉サッカー場で、ベガルタ仙台が NEC トーキンと練習試合を行う。天皇杯の予定が無いので暇だから試合を組んだのだ(初戦を勝ち抜いた J2 クラブは、あす天皇杯を闘う)。せっかくだからと、見学に行った。会場に着いてみると、サポで一杯になっていた。1000 人くらいはいそうだ。落ち着いて見ることが出来る場所がない。と、向こう側のタッチラインの方は、見学者が数人いるのみでがらがらだった。私もそこへ移動 したら、「ここは立ち入り禁止」と言われてしまった。やむなく皆は、ゴール裏へと移った。たまにはこういう場所で見るのもよいか。実際、良かった。相手の ゴール裏だったので、仙台の選手が攻め込んで来る様がよく見えた。目の前で見るとすごい迫力だ。「ゴールライン近くまでえぐられると、マークする相手と ボールを同時に見るのが大変」ということも実感できた。相手のいる方向とボールのある方向の角度が 90 度以上あるのだから、同時に視野に入れることは無理である。攻め手は、自分をマークする選手がボールを見た瞬間に、すっと移動してフリーになる。よくもま あ、瞬時にそんなことが出来るものだ。試合は、5-0 で仙台が圧勝した。FW 中島が二点をあげた。中島は、もう三ヶ月も公式戦で点を取っていない。今日の得点がきっかけとなって、再爆発して欲しい。

昼食に、百全という蕎麦屋に行った。地元の情報誌に載っていたので調査しようと思ったのだ。行ってみると、まったくもって普通の家であった。普通 の家そのままの玄関を開け、普通の家そのままの和室に入った。蕎麦は美味しかった。でもちょっと高いと思う。
帰宅後、ヤマザキナビスコカップの決勝を見た。川崎フロンターレには、仙台の元選手である森と村上がいる。森は、川崎の右サイドの看板となり、日 本代表にも選ばれた。こんな逸材を、仙台のアホ社長の京極(当時;「アホ」はたぶん今も)が、「カードが多い」という理由で発作的にクビにしてしまった。 まったく。一方の村上は、試合に出ていなかった。レギュラーを掴んでいたはずなのに、このところ出番がやや減っている感じだ。というわけで、川崎を応援し ていたけれど、0-1 で敗れてしまった。やはり、ガンバ大阪は試合巧者だ。
 国立は満員のサポで溢れかえっていた。一時は不要論も出たこのカップ戦。しかしすっかり、三大タイトル(J リーグ・天皇杯・ヤマザキナビスコカップ)の一つとして定着した。喜ばしい限りである。

11/2 (金) の進歩 勢いで休んだ 
今日の朝、業者がウラジロモミを搬入することになっている。アカエゾマツと称して持ち込まれた樹は、本当のアカエゾマツではないと断定(10/24 の進歩参照)。植え替えを要求した。しかし、「本当のアカエゾマツは手に入らない」 (その業者の取引先からは)と言われたので、替わりにウラジロモミを植えて貰うことにしたのだ。偽エゾマツは持って帰って貰おうと思ったけれど、「格安で 引き取ってくれないか」と言う。そこで、3,7000 円のところを 2000 円に値切り、ヒナウチワカエデの坪庭に移すことにした。小さな針葉樹が何本が植わっている場所だけれど、これらは他所に移す。さらには、梅 田園に注文していたアカエゾマツ二本(こちらは本物)が午前中に届く。それに加え、あずみ野ファームに注文していたアズマシャクナゲも届く。いろいろ植え たり植え替えたりで大変だ。というわけで急に、今日は休暇を取ることにした。


左にウラジロモミ、右奥にアカエゾマツ二本(ちょっと小 さい)を植えた。アズマシャクナゲも映っているけど、わかりにくいので説明は無しだ。

梅田園から購入したアカエゾマツ。これが正真正銘の物。 ついでに言うと、一歳七ヶ月となったあん(真ん中左)。

移植した偽エゾマツ(奥の左側の樹)。

偽エゾマツを植えるために場所を追われた針葉樹は、ちょっと横移動して、ウラジロモミ(右の写真の、奥の右側の樹)・偽エゾマツと寄せ植え風にしたり、隣 地との境界に植えたりした。しかし一本だけ、どうにも植える場所がなくて困った。捨てるのも可哀相なので、向かいの公園に植えてやった。
11/1 (木) の進歩 室内での趣味 
日が短くなり、五時にはすっかり暗くなっている。帰宅後に庭仕事が出来ないので、暇を持て余してしまう。何か、室内でする趣味でも作るか。たとえば鉄道模 型とか。しかし、おもちゃの電車を走らせて楽しむというより、怪獣映画を見ることに なる(*)であろう。よって断念だ。

*我が家には、電車を踏みつけ、線路を破壊するあん怪獣がいる。

月初めの談話会があった。イタポンが八甲田から戻ってきたので、久しぶりに全員が揃った。そのイタポン、来週から東大に行ってマイクロサテライト マーカーの解析をする。多型が出ることを心から祈っている。みっちー・こじこじ・ひじりも、それぞれの目標に向けて頑張るべし。日本生態学会福岡大会の申し込み締め切りが 11/16 に迫っているので、こちらも忘れないように。
 講座セミナー一つ。イントロを述べて、問題提起をするように。そうでないと、これから何をしようとしているのか聴衆は理解できない。

来週行う、「こ れから論文を書く若者のため に」の講演の資料を載せた。ここからダウンロー ドして頂戴。