ぶらり散歩、山本良三の水彩画 海



IMGP0480kakou.jpgつり人 水彩 38×28cm  1998年IMGP0481kakou.jpg船溜まり 水彩 32×51cm  1998年IMGP0482kakou.jpg荒磯 水彩 38×56cm  1998年IMGP0483kakou.jpg漁船
IMGP0489kakou.jpg片瀬海岸 水彩 28×38cm  1991年IMGP0488kakou.jpg江奈湾 水彩 32×51cm  1998年IMGP0487kakou.jpg能登曽々木海岸 水彩 28×38cm  1992年IMGP0486kakou.jpg相模の海 水彩 29×38cm  1991年
油壺kakou.jpg油壺 水彩 28×38cm  1995年IMGP0490kakou.jpg江奈湾 水彩 28×38cm  2002年IMGP0485kakou.jpg夏の雲 水彩 28×38cm  1999年IMGP0484kakou.jpg荒磯 水彩 28×38cm  1998年





 20年程前、築地魚市場に通ってスケッチを重ねていた時、料亭や寿司屋や空港のレストランなどを主客にする、店の老社長が親しそうに話しかけてきた。死んだ弟が彫刻家志望だったという。うちの店の絵を描いてくれと頼まれた。初対面なのに、今、半分もっていくかと現金を出そうとした。それは遠慮した。
 せまい通路で多くの素描をして制作した油絵を持って自宅を訪ねたとき「60年も市場で働いてこられた体験から、一番おいしいと思う魚は何ですか」と聞いた。「どれがおいしいとは言えないんだ。旬の魚は安くてもおいしいし、それが一番だよ。」絵描きの私にはうれしい言葉だった。以来、梅雨時のイワシなどは、ほおが落ちそうなくらい、おいしくいただいている。(2010)