菜の花

桜、野川 ’09.4.8 調布.jpg
調布・野川・桜と菜の花 SM 水彩 2009年



 埼玉県所沢市役所が今の航空公園に移転する前、市役所の絵画サークルに講師として行っていた。所沢駅西口を出て、プロペ通りを経、旧市役所方面に行く商店街通りに種の専門店があった。遊び心で、畑もないのに缶に詰められた菜の種を2~3千円だったか、で買った。

三鷹の東大馬術部の近辺の野川の川原に黄色い花でも咲けばと、草が刈られら後に一部をバラバラと蒔いた。その後日、見ていると鳩や雀などが飛んできて、きれいさっぱりと食べ尽くしていた。小粒の大量に残った種の処理に困った。河川敷に多数あったモグラが吐き出した盛土の中へ次々に小サジ一杯位の種をうめていった。
 その後、大雨による増水で、それらは流されたり、後に河川敷の全面工事もあったりして、種を意図して蒔いたあたりは菜の花はボツボツしか咲かなかった。
 それから、どの位あとかはおぼえていないが、調布方面の野川に菜の花のような黄色い花が一面に咲いているのを見かけた。
 同じようなことを思って種を蒔いた人がいたのか、

98.5.8kakou.jpg野川の水車小屋 28×37cm 水彩 1998年
自分の蒔いたり、うめたりした種も一部関係しているのか、自生の別の黄色い花なのかはわからない。いずれにしても、1人の人間のいたずらなどは自然のいたずらには太刀打ち出来るものではないことを痛感した。
 缶入りの種を買った頃は絵描き貧乏まっしぐらで2人の子供にも我慢を強要していたころだから、この事は妻には話さなかったし、その後も話していない。

2005.4.17kakou.jpg花木 4F 水彩 2005年 (M氏蔵)2000.4.7kakou.jpg桜 28×37cm 水彩 2000年IMGP0238kakou.jpgガマズミ 37×28cm 水彩 2000年