Driving

2003/05 version

2003/05/31  秘密の言葉

【朝】

「ねー、『女の子は秘密の言葉で喋る』とかなんとかゆー本、 知ってる? 新聞に出てたんだけど」

知らん。どんな内容ぢゃ?

「まーつまり、言葉をそのまま受け取っちゃ駄目、というか。 『そんなのキライよ』と言いながらも、それは好きってことなんだ、とか」

饅頭恐いみたいなモンか。じゃーおれポテトチップ大嫌い。特にコンソメ。 十袋ぐらい買ってこないで。

「そう。じゃ二度と買わない」

なんでだよ!

【昼】

「今日、Sweetness 見学の後っておぐちんのトコ行くの?」

んー、予定はよくわからんのだけど、多分。

「おぐちんの家と言えば、すぐ近くに美味しいケーキ屋さんがあったよねぇ」

な、なんだよ。行くかどーかわからんって。 開いてる時間に行けるかどーかもわからんし。

【夕方】

若のクルマで二俣川へ向かう途中、携帯に電話が。

「さっきはあんなこと言ったけど、別にケーキなんて買ってこなくていいから!」

朝と昼の出来事に関しては一切説明せず、夕方にあった「買ってこなくていいから」 という電話に関してだけ、周りの友達に意見を求めたところ、

「それは『絶対買って来い』ってことだ。当たり前だろ」
「買っていかなかったら多分家締め出されると思うね」

…ですよね。やっぱり。さらにおれにとっては、 今朝からの長い長いイントロ付きの攻撃なわけで。ええ。もちろん買いましたとも。 ラ・ベルデュールのケーキ。あなたの勝ちです。完全に。

Sweetness の見学は一年以上ぶり。 まー今回も大したアドバイスなんて出来ませんでしたが(すみません)、 一つだけ、我ながら良いこと言ったと思ったこと。

「キメを叩くとき、嬉しそうじゃない」

こうなんつーか、ブレイクのあとにガツーンとクラッシュ叩く瞬間とか、 くぅ〜、オレってカッチョえ〜!って思いながら叩かないと。 そしてそれを全身から迸らせないと。幸せなら態度で示そうよ。 ね? ね? そう思うでしょ? え、思わない? ヘンだなぁ。ヘンなのはおれ? そんなことないってば。つかおれは嬉しくてしょうがないんだけどなぁ。

久しぶりにおぐちんと合わせた。楽しかった。また何か演ろうぜ。
なおみさん、美味しい手料理、ありがとうございました。大感謝。

2003/05/30  病

家から駅へと向かう道は、急な坂を下りた直後に今度は急坂を上る、 というチャレンジングな構造になっている。 この谷を元気に越えられるかどうかが健康のバロメータだ。

今朝は越えられなかった。下りで既に胃の辺りにむかつき。 上りでめまいと頭痛がプラス。しばらく立ち止まって休んでみるが、 このまま出かけるのはイヤな感じ。

一旦家に戻って 30 分だけでも休んでから再出発しよう、ときびすを返した途端、 症状が若干和らいだような。

判定。病名「会社行きたくない病」。

2003/05/29  ジミー・ペイジのばか

おれは 6 月をどう乗り切ればいいのだ。

ドラマガにジョン・ボーナムの特集が組まれたり、 梅ちゃんからちょっとハナシを聞いたりして、 「Led Zeppelin が秘蔵ライブ音源をリリース!」 というニュースは伝え聞いておったのですが、 それがどういう形態/ボリュームなのか、あまり気にしてなかったのですね。 前に出た BBC ライブみたいなモンか、と。まぁ、甘く見ていた。

今日、ぶらっとディスクユニオンを通りかかったところ、 ポスターが張り出されてまして。

「How The West Was Won」、これが CD 三枚組。さらに、ほとんど同時に 「Led Zeppelin DVD」、こっちは DVD 二枚組。

いきなり一万円なんすけど。

解散して 23 年も経つバンドでそんなに金儲けがしたいのか。ええ。 ジミー・ペイジよ。ちょっとエゲツなさ過ぎるとは思わんのか。 こんな商売して客がついて来ると思ってるのか。 おれ様がこんな悪徳商法に引っかかるとでも思ってるのか。 そこんとこ、どうなんだ。

いや、多分買っちゃうけど。とほほほ。足元見やがって。大嫌いだ。

6 月には Steely Dan の新譜「Everyting Must Go」も出る。 Steely Dan の新譜とくれば、 これはもうロック演ってる人間は買わなきゃいけないと憲法で謳われてるし、 やむを得ない。 それから既に発売されている Pat Metheny の新譜も、 ジャズ演ってる人間は買わなきゃいけないと条例で制定されてるし。

やはりミュージシャン、特におれが関心を持ちそうな方々はですね、 おれの懐具合を考慮しつつリリースタイミングを計ると、 そういうカスタマー・サティスファクションというかですね、 努力が必要なんじゃないかと思うわけですよ。 ほら、世界はおれを中心に回ってるわけですし。

ところで、Jeff Beck がもうそろそろってハナシをちらっと聞いたんですが、 何かの間違いですよね。

2003/05/28  たくさん

チョコレートが好きだ。大好きだ。 自殺を企てるならロッテのクランキーチョコレートを百枚ぐらい貪り食って、 鼻血を出して逝きたいと思うぐらい好きだ。

本場ベルギーから毎週空輸するから新鮮!が売りの レオニダス (あれ、町田店がないな?)のチョコレート、 美味しいんだけれどちょっと甘みの主張が強すぎて日本人向きじゃないというか、 たくさん食べるにはちょっと、 いやたくさん食べなきゃ良いんだけど、まぁ、そう思ってた。

今日初めて、ムクのチョコを食べてみて、考えを改めた。 うまい。これならたくさん食べられる(要はたくさん食べたいだけらしい)。

2003/05/27  開発者からの手紙

うちには SANSUI XR-Q7 というレコードプレイヤーが 今でもあるんですが、 そのページを読んだという方から一通のメールが舞い込んで来ました。曰く、
私は以前、サイレント・シンクロータの開発を行っておりました。
開発者ご本人であります。たまげました。 動作原理等に関する丁寧な説明もあり、これを埋めるのはもったいないと思い、 頂いたメールの内容を Web に公開してよいですか? と返信したところ、 快く OK して下さいましたので、当該部分にコメントを付けてみました。

それにしても、自分の造ったものが世に出るって、 なんだか素敵だなーと思いました。

おれの親父は建築をやってたんですが、そういえば昔、 「自分の設計したものがどーんと建つってのはいいもんだ」ってな風なことを、 にこにこ話してたなーと思い出したり。

2003/05/26  発掘

昨日の続き。

Pulse のレパートリーは今 これだけ あります。全曲オリジナル。なかなか頑張っているのではないでしょうか。 って頑張ってるのはほとんど下河内さんだけど。

このリストの下の方に「収録アルバム:なし」と書いてある曲が 11 曲あります。

7/19 まであまり日が無いし、さりとて新曲ゼロも寂しい。 だから今回は昔の曲を掘り返してみよう、ということになった。 で "終わりのうた" と "バスに乗る" を演ってみることになったんだけど、 今おれが、どんな曲だったか辛うじて覚えているのが "In the park" と "終わりのうた" だけ。後はカケラも覚えてません。

数ヶ月かけてリハを重ねて作りこんでからライブで発表、 とそれなりに手間をかけているにも関わらず、 歌詞もリフもリズムも一切覚えていない。なんて不遇な曲達。よよよ。

と泣いている場合ではない。昔のライブを録音したカセットテープ(カセットだよ!) を掘り返す掘り返す。 で、「砂時計」とか「無題」(ってのもヒドいよなぁ) 辺りが見つかった。

知りませんでした。Pulse ってプログレバンドだったんですね。 何なんだこの複雑な構成は。当たり前のように変拍子入ってるし。 こんな曲コピーする気にならんぞ。 誰だこれを叩いてるのは。おれか。

1993 〜 95 年ごろだろうか。「きれいにまとめよう」という意思が感じられない。 思いついたものを躊躇無く詰め込んでる。曲作り以外でも例えば、 ライブのオープニング。 一曲目に入る前に(たった一度のライブのためだけの) ちょっとしたイントロがちゃんと付いてたり。バンドが制作意欲に溢れている。

忘れちゃいけない。
おれたち、こんなに熱かったんだよなぁ。

結局、「バスに乗る」は発掘できず。残念。と思っていると、小池からメール。 「94 年ものの練習テープに入っていた。 ちなみにこれを演った時のライブは録音をミスったのでテープが残っていない。 多分この練習テープが唯一の音源。奇跡の復活を遂げることになるな」

すっげー。奇跡の復活だって。つかちゃんと録音しようよ。ねぇ。 もったいないじゃんかよ。

しっかし、こんなにもきれいさっぱり忘れてしまえる自分に、我ながらびっくりだ。 忘れたいことと忘れたくないことを選べればいいのに。

2003/05/25  バスに乗る

昨日の日記を読んだ志緒が「調子悪い?」と聞いてきた。 平たく言えば、文章がつまらんということらしい。スピードがない、と。

いいや。別に。今日は。ほっといてくれ。

Pulse@自由が丘 Noah。

今回は時間が 35 分ほどしかないらしい。なので、演奏曲数を 6 + 1 曲予備、 ということにして選曲。 最近の定番が 3 曲。昔の定番が 1 曲。 レコーディングしていない、昔の曲が 1 曲。レコーディングしていない、 さらにどんな曲だかほとんど覚えていない曲が 1 曲。

覚えてないのにそれに決めちゃっていいのか。The Pulse。 相変わらず変わった人間の集団である。

演奏して、やはり一番しっくり来るバンドなんだけれど、 それは十年一緒に演ってるからであって、おれも同様に変わった人間だから、 では決してない。ないってば。

2003/05/24  ふうらい坊

今回、町田玩具で取り上げた「ふうらい坊 (小坂忠)」ですが、 どういうわけだか琴葉が妙に気に入っております。 CD をかけろ、とせがまれます。 曲が終わると「もう一回」とか命令しやがります。

十回近く繰り返されるとさすがに飽きてきて、 違うの聴こうよ、他にもかっこいいの入ってるから、 と一曲目の「ほうろう」をかけると「違うの!」「消すの!」とワガママ放題。

ま、良質のロックに興味を持つのは喜ばしいことなんですが、 問題が二点ほどあるのではないかと思っているのです。

まず、曲がちとマニアック過ぎはしないか、ということ。 そしてもう一点、 どうやら琴葉は曲名が「ふらいぱん」だと思っているらしい、ということ。

さくらいくん。責任取って下さい。

なこみちゃんの通夜。

焼香の際、おぜきたちの顔をちらりと見て、何か話したいと思いながら、 その場から立ち去ったのだけれど、

考えてみれば、今彼らにかける言葉など、おれは何一つ持っていない。

2003/05/23  天国に届け

いつか、琴葉と遊んでやってほしい、という願いは
ついに叶えられなかった。
それは本当に残念なことだけれど。

一年と十ヶ月。
その小さくて不自由な身体で、家族に
そして家族を通しておれ達に、光を与えてくれた。

夏心美ちゃん、ありがとう。

2003/05/22  大事の順番

ペットボトルの外側を包んでいるプラスチックのラベルを剥いていたら、 右手人差し指の爪を剥がした。

ものすごく痛い。キーボード打つのがイヤになるぐらい。 で、イヤになったから帰ることにした。ってそんなんでいーのか。おれ。

しかし、左手だったらギター弾けないもんなぁ。不幸中の幸い、なのか。 うーん、使えなくなって困る指ってどれだ。いや、どれも困るだろうけど。

左手の人差し指、中指、薬指、小指は弦を押さえるために必要だ。 そして、その四本に力を与え、ネックをしっかり握るために、親指も必要だ。 とすると、右手か。ちょっと待て。おれはドラマーなのだ。 ネックよりスティックを握ることを考えろ。マッチドグリップの場合、 結局指は五本とも使うのだ。左手をレギュラーグリップに限定すれば、 辛うじて小指は諦めてもいいかもしれない。やはり詰めるのは左手小指、 というのが世間の常識なのか。いやしかしギターが。

えーと、おれ、サラリーマンだったのでは。
だいたい、いつから詰めるなんて話に。

山田さんからバンドのお誘い。
やっぱり。しかし不思議だ。

2003/05/21  めろめろ

「おじゃる丸」というアニメが教育テレビで放映されている。 これがなかなか侮れない。らしい。

志緒は「ストーリーは結構シュールで、ヘタすると大人向きかも」なんて言ってるし、 梅ちゃんはおじゃる丸の家来(?)、でんぼの 「おじゃるさま!でんぼにござります!」のマネが上手いし、 って後者は何の意味があるんだか良く分からないけど、 まーとにかくちょっとだけ気になってた。

昼休み、古本屋で書棚をぼけーっと見ていたら、 「おじゃる丸」の原案者である犬丸りんの著作を発見。 短編集だった。

買ってみた。

どれも不思議な雰囲気のある物語で、一気に読んでしまった。 なるほど、シュール、かも。

つか、まずはタイトルに目を惹かれたなぁ。おれは。
今日の日記のタイトルがそれなんだけど。

どういうわけだか、久しぶりに Earth, Wind and Fire を聴く。

いいよね。You Can't Hide Love。

2003/05/19  よみがえり

こんな風に、おれがつまらない文章を書いて人目に晒すようになった、 大きなキッカケの一つが「雑文館」というサイトでした。 新屋健志さんという方が綴る文章は味わい深く、何度もお邪魔したものでした。 会社から、仕事サボって。っておい。

ところが、2000 年 2 月 22 日を最後にぱたりと更新が途絶え、 ついにサイトにも繋がらなくなってしまいました。 つまり、ネットワーク上から消滅してしまった。

ところが最近は恐ろしい世の中になりまして、 Internet Archive なんてサイトが存在しちゃったりするのですね。古今東西の WEB サイトを 片っ端から保存してる。のかな? よくわかんないけど。

で、ですね。なんと、「雑文館」も昔の姿そのままに存在していたのであります。 こんな風に。

久しぶりに読む新屋さんの文章はやっぱり面白くて、もう片っ端から読んじゃって、 ファンとしては涙モノであったワケなのですが、 作成者としては複雑なのかもしれないなぁ、と。 更新をやめ、ネットワーク上からサイトを消した。 そこには、サイト公開を止める何らかの理由があったのでしょうから。

自分だってサイトを公開しているわけで、 ある日突然自分の文章が心底イヤになったとか (実際イヤになることはしばしばあるんだけれど)、会社にバレてもーた!とか、 閉鎖という選択肢を選ぶ可能性はあるわけです。 そして、本当にサイトの存在を消し去りたいという時、 この Internet Archive というのはなかなか恐ろしい存在…

…ってまさかおれのサイトが保存されてたりはしないよなぁ…

どわあっ!!! …迂闊なコト書けねえぞこりゃ。

死んだ後も生き続ける亡霊。年をとることもなく。

2003/05/18  切ない涙

今日は志緒が、午後イチは勉強会、夕方は YSL のリハ、というダブルヘッダー。 ということは子守もダブルヘッダー。

で、子守大変だったとか書くと、またこの辺 のハナシを蒸し返すことになっちゃうんで長くは書かないけど、 今日は他にネタもないので、あくまで情景描写として。

午後、

「おかーさん?」
「おかーさんお勉強中だからちょっと待っててね、もうすぐ終わるから」
「おかーさん、おべんきょ。うん。うん」

なんて会話を何度も何度も繰り返しながら、 それでも泣き出すこともなくがんばってたんだけど、 夕方にはさすがに寂しくなってきたみたいで、

「おかーさん?」
「おかーさんベース弾きにお出かけだから待ってようね」

って言うと、目にね、もうこんこんと涙をためて、口をヘの字にしながら、

「ことちゃんね、おるすばん。うん。うん」

って返すんだよ。

志緒がただいま、と帰ってきて、 琴葉がだだだっと駆け寄っていって志緒に抱っこしてもらうとき、 多分琴葉は、志緒が思ってるよりずっとずっと嬉しいんだと思うよ。

2003/05/17  引換券

「プレゼント引換券」で誤魔化そうとしたおれもおれだが、 それをホントに使うキミもキミではないか。 とゆーわけで、街に出てサンダルを一足買う。

「この引換券、使用済のハンコとか押してないからまだ使える」

使えねえつーの。

2003/05/16  こんな日に生まれなくても

いやはや。会社で思いも寄らぬ事件が勃発して、 いや事件が全て予想通りなら世の中全て是平和なんだけれども、 なので急に忙しくなって、 ホントは早く帰る予定だったところがちょいと遅くなってしまって。

というわけで本日お渡し出来るのは、 小さなケーキが二つ(うち一つはおれの)と、 「プレゼント引換券(一回限り有効)」と書かれた、 どう見ても間に合わせにしか見えないカードだけ。 たったこれしかないのは、その、不可抗力なのだ。ごめん。許して。

というか、こういう日に生まれた君にも責任はあるんじゃないか。 ね。そうでしょう。昨日とか明日なら良かった。特に明日なら、ほら、 休みだし。そうだよ。まったくどういうわけだっ。

と逆切れしながら、お誕生日おめでとう。

2003/05/14  肉の夜

↑というタイトルにすると、ナニヤラ隠微な雰囲気が漂いますが。

7 月 19 日(土)に Pulse がライブを演ることになったらしい。 場所は高円寺のJirokichらしい。 企画人はびんたくらうどのベーシスト、きたむらくん。

出演にあたり、料金の半額を今週末までに、 内金としてハコへ納めなければいけなくなったのだが、 それをきたむらくん一人で立て替えるのはちと苦しい。 なので、Pulse の分はおれが立て替えましょう、ということになった。

「じゃ、お金受け渡しっつーコトで焼肉でも行きましょー!」

お金が無いから、という理由で集まる場所がナニユエ豪勢に焼肉屋なんだよっ! いや、行ったけどさ。成瀬の牛角。

ここんとこ、ちと精神的に良くねーんだよ、てな愚痴をこぼしてみた所、 「ストレスには大声で歌うのが良いんだってよ。はなまるで見た」と、若。 3 分歌うと 100m 走るのと同じぐらいの運動になる、とか、 アタマの中のある一箇所だけがグルグル働いちゃってる状況を解消する、とか。

そうなのかっ。 これはもうカラオケに繰り出して、渾身の竹内まりやをブチかませ、と。 そういうことなワケですね? え、何故竹内? いやそれは話せば長いことでして。 え、聞きたくない? じゃ渾身のスガシカオ。

そういえば昔は、ギターをアンプに突っ込んで思い切り歪ませて、 うるせえロックを垂れ流すように弾いたりしたもんだ。 高校生の餓鬼にアリガチなイライラやモヤモヤを、そんな風に解消してた、 はずなんだ。だからおれは非行 (授業サボったりタバコ吸ったりぐらいは非行と言わんよな?) に走ることもなく。

そんなわけで世の中のお父さんお母さん。
非行への道からお子様を守るもの。それはロックです。
健全な精神はロックに宿る。さぁ、ロックしよう!

つーワケで、「夜に焼肉食った」とゆーダケです。> タイトル

2003/05/13  森の詩よ

えーっ? 「ナボナ」だよ? 亀屋万年堂の。 お菓子のホームラン王。発売は昭和 38 年、 そしてあの有名な TV CM に王選手が登場したのは昭和 42 年だそうですよ。 知らないって、いやそりゃ日本人ならあり得ない。あり得ませんとも。 確か小学校の社会で習うし。東京土産といえばナボナである、と。

ところで、「ナボナ」とくれば「森の詩もよろしく」ですが、 上述の亀屋万年堂サイトには「森の詩」が見当たりません。なくなったんですか。 これだけ社会的に知名度のあるお菓子を、そう簡単になくしちゃって良いんですか。 なくなるなんて話、おれは一言も聞いてませんよ。 悔しい。おれは今天地が揺るぐほどに悔しい。

だっておれ食べたことないんだもん。森の詩。
嗚呼。どんなお菓子だったんだ。おれは今夜も眠れない。

2003/05/12  名付けの才能

例えばバンドの名前を考えるとか、 言葉を紡ぎだす作業って楽しいはずなんです。おれにとっては。

しかし。こと仕事となると途端に、この楽しさが色褪せちゃうのは何故なんだろう。

社外〜社内間でデータをやり取りするシステムを開発している。 リリースも間近となったつい先日、 「社外ユーザも使うなら、システム名の商標とか気にしなきゃイカンのでは?」 というツッコミが上司から入った。 既に他社で使われている名前を付けるのはマズい、と。

面倒なモンぢゃのぅ、しっかし今頃言うなよ。つか自分で気付けよなぁオレ、 とか思いながら、社内の専門部署に調査を依頼し、その結果が帰ってきた。

「類似した名前が既に在り、登録申請を出してもハネられる可能性大。 また、逆に他社権利侵害の恐れもあるので使用は不可」

とまぁ、要するに真っ黒でしたというワケ。とほほ。 で、急遽新しい名前を付けなきゃならなくなった。

オシゴトのシステムであるからあまりフザけた名前を付けるわけにもいかず。 海外での使用を考えるとアルファベットが良さそうで。 語呂や響きはそれなりに考慮したいし。 で、もちろん既存の名前とバッティングすることは許されず。 期限は明々後日。他業務同時進行。

結局おれには、そういう窮屈な制限の中で、 これだという名前を考えつくほどの才能がないんだってことを認識せざるを得ない、 それが不愉快だってことなんだろう。

どうせ才能なんかねえよ、と開き直っちゃえば、このイヤな感じから解放される。

のか?

「琴葉」って気に入ってるんだけどなぁ。

2003/05/11  対等

昨日に引き続き、ご機嫌が斜め、それも急斜面な志緒。 どうも釈然としなくてイライラして、でもそれがクリアに言語化出来ていない、 という感じ。当たられるこっちも具体的な対応が取れないのでつい言葉が尖るが、 それでもなんとかイライラの正体を解きほぐしていくと、

要は「ミュージシャンとして対等でない」ことが原因らしい。

例えば琴葉が泣きわめいている時、演奏を中断してなだめたり、 抱っこしながら不自然な格好で弾くことを強いられたりするのは全部自分だ。 あるいはリハに行った際、早く帰らなきゃ、と心配し焦るのも自分だ、と。

それはおっしゃる通りですが、ある程度仕方のない面もあるんじゃないの。 実際、志緒がいなくて泣くことは多々あっても、 おれがいなくて泣くことはないわけだし。琴葉と一緒に居る時間も圧倒的に多いから、 何をどうすれば良いかを的確に把握しているのは志緒だし。

うーん。

って、当の本人は、イライラモヤモヤがスパッと言語化されて気が済んだらしく、 一人で取り残された気分のおれ。ま、機嫌直ったならいいか。 しかし難しい問題。

DaDa、つーか Hear Me's つーかバンド名未定バンド(?) のメンツでセッション@町田。

うーん。

バンと音を出していきなり「きたーっ!」となれば、なんの悩みもないわけですが、 今ひとつこない場合。

原因はどこだろう? どういう練習を、 どのくらいやれば満足のいくレベルになるんだろう? そもそもメンバーのベクトルは合っているんだろうか? 合わせるためにはどういう曲を選べば良いんだろう? etc. etc...

と、いろいろ考えるべき…なんだよな。きっと。

けれど今のおれには、(こなかった、という)第一印象に任せて(あるいは信じて)、 考えるのを放棄する、という選択肢が魅力的に見えてしまう。

怠惰なのか。あるいは冷たいのか。
どっちにしろイヤな人間だ。

2003/05/10  明日天気になれ

先週、二泊三日で出かけた際に志緒が使ったカバンが、 未だに部屋にでろんと置きっぱなしになっている。 あんたね、こーモノを片付けるっちゅー姿勢はカケラもないわけ? と文句を言いながらドラム椅子を踏み台にして、 天袋にカバンを放り込もうとしたところ、

椅子から転倒、左足の甲を強打、出血。

今日はきっとものすごく良くない日なんだと思います。 敗北感にまみれながら寝る。げほげほ。

先日、志緒が新しいバンドに誘われたらしく。今日は ちどり でセッションでした。

で、おれが子守、のはずだったんですがこんな体調なので、 琴葉を連れて、ベースはスタジオで借りることにした (さすがにベースと琴葉を両方抱えて行くのは無理)。

で、帰ってきたら、奥様非常に機嫌が悪いっす。

恐る恐る状況を尋ねてみたところ、琴葉は泣いちゃって大変だったらしい。 スタジオのドアにへばりついて「公園行くの!」と繰り返して絶叫していたらしい。

うーむ。これって、志緒が例えば YSL のリハから帰ってきて 「いやもー泣いちゃって大変だったよ」 なんてつい言っちゃう場合の逆パターンだよな。

体調が悪くてやむを得ず、という状況は本当なんだけど、 三週続けての子守からは解放されたか、とヘラヘラ思っていたのも事実で。 そこを突かれた感じで、重い気持ち。

2003/05/08  風邪

もー治ったよーなもんだ、と油断したのがいけなかったか。 どーも風邪がぶり返した、というかひき直したような気がする。

咳咳咳咳咳咳咳咳咳。

週末は楽しみにしている DaDa とゆーか Hear Me's というか、 えーと結局バンド名は何なんですかバンマス、 のリハがあるのでちゃんと治したいトコロ。演奏中に咳が出ると、 そこでリズムがヨレるんだよな。

2003/05/06  奥義

当然ながら仕事なんかてんでやる気にならないので(をい)、 Kみこさんのドラムの件 について考えてみたりする。

「このフレーズが出来ないんですけど」 という風な具体的な質問は比較的答えやすいけれど、叩いているところを見ただけで、 どこを直せばいいかを指摘するのは難しい。「どうすれば上手くなりますか?」 って聞かれるのに近いもんね。そりゃ何とも言えないよ。

なので、敢えて「上手くなる、必殺の奥義があるのぢゃ。 そしてお主はまだそれを悟っておらぬようぢゃ。ほっほっほっ」 とホラ吹いてみようかなぁと思ったり。

で、その奥義を明かすと「そんなの当たり前じゃないですかぁ!」 「そうですよお父さん」「いやぁこりゃまいった」「あっはっは(一同笑)」 というサザエさん的な場を醸し出せてメデタシメデタシ、 というセンを狙ってるんですが(狙うな)。

で、その奥義とは。
皆さん、知りたいですか。ドラムが上手くなる奥義。
あるんですよ。本当に。

それはですね。

ってこんなに引っ張っといてつまんなかったら殴られそうですが。 いや実際上述の通り当たり前じゃねーかっつーハナシなんですけど。 で、奥義(まだいうか)とは、

自分がどういうドラムを叩きたいのか、どういうドラマーになりたいのかを、 出来る限り、具体的にイメージすること

です。イメージが具体的であるほど、目標をブレークダウンして、 自分が身につけるべき基礎テクニックが何なのかを正確に把握することが容易になる。

この「具体的にイメージする」のも一つの技術だと思います。 そして、その技術レベルがまだあまり高くない初期段階において、 自分のアイドルを作って、その人をコピーする、という作業は、 非常に手っ取り早くて確実な「具体化」の方法なわけです。 となってこの辺 のハナシに繋がったりもするのかな。

何をするかがはっきり見えるならば、別にコピーなんてしなくてもいい。 そういうレベルの人は、コピーなんてしないぜと嘯いてもいい。 けれど、何をして良いのか分からないという時(言い換えれば 「どうやったら上手くなりますか?」なんて聞きたくなっちゃう人は)、 自分の良いと思うものをコピーしてみることが、非常に有効な一手法だと思います。

で、さらっと書きましたけど、この「自分の良いと思うもの」がクセモノでして。 コレを一般的な言葉で言うと「センス」ってコトになるんでしょうね。

とまぁ、すごく深くて、かつすごく当たり前でタイクツなハナシ。
って、Kみこさん、ココ、読んでないよな?

2003/05/05  GW 最終日

連休最終日。
終日 Linux を弄り倒す。

最終日として正しい姿なのか、自信がない。
が、とにかく、結果として、自分でも驚くほど没頭。
そしてメチャクチャ煮詰まったまま、明日から仕事。

2003/05/04  家族サービス

ゴールデン・ウィークも残すところあと二日。 午後には洗車だのピラカンサ丸坊主計画だの、 GW 中にやろうと思ってたことを片付けちまうか、と思ってたら志緒が

「今日午後、YSL だよ?」

…ずーん。忘れてました。てなわけで午前中は一気にオシゴト。午後は子守。

志緒のママ友達であるミコちゃんママの話。

どういう流れかは知らんが、 旦那さんに「キミは外で遊ぶのが好きなんだねぇ」と言われたんだそうだ。 普段、平日に近所に遊びに行くなどして、 休日の遠出を避けているつもりだったミコちゃんママは、その一言でキレたらしい。 「○○ちゃんトコは△△に行ったんだよ!琴葉ちゃんとこは八景島に行ったんだよ! ウチは全然行ってないじゃないの! #$%*@¥**!!!!!」

で、結局どこかへ連れて行ってもらったとか。めでたしめでたし。
なんですが、キレちゃうのは、どうなんでしょう。

いや、旦那さんの肩を持つワケじゃないんです。男って結構 「そうは言ってもオレってけっこー家のために色々してやってるじゃん」 とか思ってたりするし(そんなことない?)。 だから、お互い足りていない部分に関して話し合うのは必要だと思うんですけど、 そうやってキレちゃうってのは、そういう機会を奪っちゃうことになりませんかね。

例えば今回のケースでは 「夫は妻に対して『外で遊ぶのが好き』という印象を持っている」 ことが分かるワケっすよね。印象って、 きっちり的を射ているとは限らないけど、 ほんのちょっぴりだけ真理を突いている側面があったりしませんか。

そういう指摘って良い反省材料になるけれど、 なかなかしてもらえないから貴重だと思うんですが、 反応が「キレる」だと、じゃもうオレ黙ってよっと、というコトになっちゃう。 SMAP の「しようよ」じゃないけど(古過ぎるって? いや、 アッコちゃんがピアノで弾き語ってるバージョンがあって、それがまた良いんだよ)、 話さないとわかんないよ。

てなコトを無責任に思ってました。 多分ミコちゃんママなんて比べ物にならないぐらい、 あっさりキレ易い自分への、自戒の念を込めながら。

で、上述の「そうは言ってもオレってけっこー家のために色々してやってるじゃん」 のことを考えちゃうわけです。琴葉と公園を散歩しながら。

この GW、それなりに志緒や琴葉と過ごす時間を取って、 それは自分の時間を犠牲にすることの上に成り立って、 けれど犠牲にした分、得るものもあって、 でも、もうちょっとドラムに触りたかったな、古本屋にも行きたかったな、 なんて思っちゃう自分も居て…

ところで「家族サービス」ってあまり良い言葉じゃないよね。 サービスしてやる、っていう、思い上がった風な語感がある。

2003/05/03  動物園

動物園が好きだ。

という書き出し、前にも使ったけど。 今日は 市川市動植物園、というところに行ってきた。 いや、おれが行きたかったんじゃなくて、琴葉が楽しめそうなトコロということで。 ホントだってば。

小規模な動物園なので、動物も小動物(ニホンザルとかタヌキとか、 ヤギやウサギ等家畜とか、鳥類とか)がメイン。 で、こっちも手強い小動物を一匹抱えてるわけですが(ホント、 ちょっと目を離すとどっか行っちゃうし、気に入った何かがあると動きゃしないし)、 それでも間隙を縫って、ちゃっかりレッサーパンダを堪能してたりして、 おれってばやっぱり動物園の達人(なにそれ)。

園内に「ミニ鉄道」ってのがありまして。 一周数分の、本当に小さなおもちゃの電車。 小動物琴葉抱えてこれに乗りまして。 で、志緒は電車には乗らず、電車の出発する辺りでカメラを構えていたのですね。 最初は「でんしゃ!」とご満悦だったんですが、出発してすぐ 「ほら、あそこにおかーさんいるぞ」と教えてやると、 きょとんとした顔。どうしておかーさんは一緒じゃないんだろう、 と突如思ったらしい。

「うええええ!おかーさんがー!」

後は号泣しっぱなし。あああ。ほらキリンさんがいるよー。みてみて。

「おかーさんはー!」

あっ鉄橋だ。楽しいなぁ。

「おーかーあーさーんーはー!!」

お願い。おれが悪かった。いや悪くないはずなんだけど。 いやもうなんでもいいから早く着いて。 つかこれって本来楽しい乗り物じゃないんですか。とほほほ。

2003/05/02  優しいということ

義理の叔父が新しく家を建てた。というわけで今回お邪魔することになった。

新しくて、各種設備が進んでいて、といった部分もさることながら、 なんとなくゆったりと居心地が良い空間なのですね。自分たちの将来や、 あるいは年老いた来客を考慮して、玄関やトイレ、 階段などが広く作られているとか、風呂場等各所がバリアフリー化されていたり。 で、半分独り言のように、ウチとは何が違うんだろーね、とつぶやいたところ、

「つまり、ウチは優しさが足りないんじゃない。家の構造も、人間も」

…あまりに唐突に、人生最後の切り札をパシッと切られた感じです。 滅多なコトをつぶやくモンじゃありません。 嗚呼。「優しくなる」…なんと難しい命題でありましょうか。

いきなり降って湧いた哲学的な難題に気を失いかける午後。

演歌の歌詞でしか知らない、矢切の渡し。
映画でしか知らない、柴又帝釈天。
実際は、こんなところなのか。

もう少しゆっくり味わいたいところだが、今日は慌しく眺めるのみ。
またいつか来れたら。

2003/05/01  Driving

今日から二泊三日で旅に出ることになった。 とはいえ江戸川区の実家→千葉県市川市にある義理の叔父宅、 なので「旅」というほど大げさなものではなく。

さて今回、叔父の予定が直前まで決まらなかったこともあり、 ほとんど計画が立っていない。

対して、おれは計画的なタチである。おれの旅行といえば、 人気のないシーズンオフの街をさまようとか、 ただ海をぼんやりと見ているだけとか、まぁそーゆー感じなのだが、 それはちゃんと「さまようぞ」「ぼんやりするぞ」 という計画をしっかりと綿密に立てた結果なのだ。いやホントだって。

なので少々不安なのだが、まぁ旅行というのは、
というか、時間の使い方というのは、
いや、つまるところ、人生というのは、
「こうでなければいけない」というルールはないわけで。 楽しんでみましょう。開き直って。

てなわけで、三日間それなりにクルマを運転することになりそうなので、 今月のタイトルは安直にコレ。 ちなみに Everything but the girl の曲。アルバム "the language of life" 収録。 ヴォーカルのバックで押さえた、しかしカッコ良いドラムを叩いてるのは Omar Hakim。惚れます。

西葛西の実家にはアップライト・ピアノがあります。 琴葉もやっと、ピアノの鍵盤をひっぱたけば音が出る、ということを理解し、 「ぴあの、ひくの」と催促するようになりました。

そろそろ玩具のピアノ、あげても大丈夫かな。

一歳の誕生日や、去年のクリスマスにも考えてたんだけど、 まだ早いかなーと泣く泣く(って泣くなよ)見送ってまして。 親の趣味を子供に押し付けて、ヘンな期待をするのもどうかと思いますが、 でもほら、やっぱり我が家に今期待されているのは、 コードとメロディを任せられる楽器奏者ですから。


▲ 日々 に戻る

▲ INDEX Page に戻る