Start Me Up

2003/01 version

2003/01/31  MSG

高校生の頃、MSG のアルバム、ファーストから四枚目までを良く聴いてました。 特に頻度の高かったのは 2nd。ドラムがコージーだったし。 バンドでコピーした曲も Are you ready to rock, On and on, But I want more 等 このアルバムからが多かった。

なのに、後年 CD で買いなおしたのは 1, 3, 4。 2nd だけは、CD 屋さんで、あ、懐かしいなと手に取るも、レジまで辿り着かなかった。

「すごくよく聴く」→「飽きる」→「改めて聴くとやっぱいーじゃん」 という三段遷移の、「飽きる」フェーズがすげえ長かったアルバム、なのかな。 今回、もう本当に久しぶりに聴いたんだけど、いーじゃん。 当時、なんだヘンな転調しやがって、と思ってた Never trust a stranger とか 悪くないし。

まーでもやっぱり、素直に音だけを聴く事はできないなぁ。 But I want more のイントロ、 キーボードにかぶさってギターとコーラスが入ってくるところ、 なかなかタイミングが合わなくて、結局本番でも合わなくて、 三人が苦笑いしてるのをドラムの後ろからニヤニヤ見ていたあの光景が、 そりゃもう昨日のことのよう。

みんな、元気にしてるのか。
おれは未だにドラム叩いてます。

何か一つ仕事をしている時にユーザから問い合わせがあって、 優先度を吟味した上でどちらかをスタックして、 その直後、別のユーザから問い合わせがあって、 というのが 5 段スタックぐらいになってくるとですね、 自分でも知らなかったんですが、おれ、ハイになるようです。 電話で喋ってる自分の声が、音量大きい上に、 もうマシンガンのような早口になってる。

というわけで、ミョーに楽しそうにしてるおれには要注意。 全然ハナシ聞いてないかもしれません(をい)。

2003/01/30  The Michael Schenker Group

この間、若梅とマルチエフェクタをあーだこーだと弄った時に思ったんですが、 一番おいしいと感じる歪の強さが、本当に三人三様なんですね。 おれが「ここだ!」と思う設定の時、 梅ちゃんはさらに歪を加えてキメを細かくしたがるし、 若はとっくに行き過ぎてるぜって顔をしてる。

こういう感覚って、結構早い段階で刷り込まれちゃったりしてるのかなぁと、 今日、MSG のファーストアルバムを聴きながら思うのですね。 低音弦をミュートした時の「がっ」という感じ、 単音で弾いた時のザラッとしたエッジ。イカしてます。

ところで、高校生の頃に聴いててあまり思わなかったんだけど、 Looking out from nowhere ってクールだ。 聴き込んだアルバムの中に新しい良さを見つけられるってことは、 耳も多少進歩してるってことかいな。

あー、いやいや、分かってますよ。結局はノスタルジーっていうか、 後ろ向きであることは。ホント、タダのハードロックだよ。 リフも、ソロの音使いも。

けどなぁ。

なんかハズミで、帰り道、ずっと LP でしか持っていなかった MSG のセカンド、 つい中古で買ってもーた。

2003/01/29  殿様

ここ数日、トニー・ウィリアムスのドラムを聴きながら出勤してます。

「凄腕ドラマーをフィーチャーしたアルバム」において、 ドラマーってのは例えば時代劇における腕利き用心棒、 みたいな位置付けなんじゃないかなーと思ったりするわけです。 画面中央には若様とか姫様とか、まーその辺がいて、周りには悪党がいて。 で、姫様の後ろにこの用心棒が居るわけです。もうすっげーオーラ出しながら。 敵も、テレビを見る我々も、見てるのはこの用心棒。 雑魚キャラがオリャー!とか叫びながら挑むと、 鮮やかな剣捌きが煌いた次の瞬間、雑魚はバッタリ倒れてる、と。

ところがですね。トニーの、 特にソロ・プロジェクト(Lifetime とか)における位置付けは、 こりゃもー殿様なんですよ。

画面中央に、殿様。周りには人が居て、声とか聞こえてるんだけど、 画面には殿様しか映ってないの。 ぶわははは近う寄れ。近う。 今日は無礼講じゃ。あ、無礼講なのはオレだけね。お前らちゃんとヘコヘコしてろよ。 ぶわははは。今日も良い気分じゃ。とか言いながら鉈を振るうような豪快さで 刀がびゅんびゅん音立ててんの。 あまりいい気になり過ぎてよろけちゃった時には、 すかさず横からアラン・ホールズワースが助けてくれるとかね。

おれもこーゆーバンドを演りたいので、家臣募集(来るかよ)。

2003/01/28  相性

なんとなくウマが合わない、とか、ソリが合う、とか、 そういう「相性」みたいなモノってありますよね。 大抵はうまく言葉に出来ない、曖昧模糊とした感覚なのではないかと思うのですが、 それが具体的になるのは例えばこんな瞬間ではないでしょうか。

それなりに考えたギャグを投げかけてみたところ、 いやだからそう返して欲しいんじゃなくて! というリアクションが帰ってきてしまった。

関西風に言えば「ボケとツッコミが合ってない」という感じですか。 この時、ああ私はこの人とうまくやっていけるかしら? と不安に思いませんか。 思うでしょう。ですから「まぁ!この人はあたしの王子様に違いないわ!」 という相手が現れた際には、もうお分かりですね。察しの良い皆様。 そう、ギャグを一発カマしてみればいいのですよ。「あ〜、ごめんくさい」 これでコケれば、それは王子様。

…え? 古過ぎて分かってもらえない?じゃ、「おじゃましまんにゃわ」か 「ごめんやしておくれやしてごめんやっしー」でもいいや。

ところで、先日電車の中で、 OL 風のおねーたま二人組みが相性に関して語り合ってるのを横で聞いてた (いや、聞こえちゃっただけだよ)んですが、曰く、

「好きなものに関して好みが違うのはしょーがないけどさー、 『これはイヤだ!』ってモノが違っちゃうとツラいよねー」

ううむ。深いぞ。相性問題。

2003/01/26  メグミルク

若から「牛乳とロールキャベツをやる」という電話。 この斬新なコミュニケーション術には見習うべきところがあります。 ってそうじゃなくて。

なんでも冷蔵庫が壊れたらしいのですね。 腐っちゃうからもらってくれ、と。買ってから随分経つし、 そろそろ買い替え時かなぁ、なんてハナシになった。 ここは一発デカいのを買ってはどうでしょう。もう引き出しが七段ぐらい付いてて、 前面中央には家紋が付いてて、 3 月 3 日には雛飾りになったりする。

ああ、これが付加価値ってヤツか、と納得(するなよ)。

ところで、もらったのはメグミルクでした。初めて実物を手にしました。 イメージ回復、その効果のほどはどんなモンなんでしょうか。 取り敢えずおれはしばらくの間騙されてました。というか雪印だと知らなかった。

次に失敗したら後が無い。だから必死に品質管理をやるはずだ、と見るか。 体制はそう簡単に変わらない。上っ面だけ変えても信用できるものか、と見るか。

信用を得ることの難しさよ。

2003/01/25  

ドラムを買いたいという話を志緒にしてみたんですね。 恐る恐る。

置き場所がないってことは分かってるし、反対されることは予想してたんだけれど、 ではどうやって置き場所を作るか、 など前向きな議論になることを微かに期待してたんですよ。しかし反応は

ハァ?

お前は 2 ちゃんねるか! という冷たい反応でした。 普段はバラして積み上げておけば場所もそんなに取らないし、 オブジェとしてもステキ、と説得を試みるも玉砕。 ちくしょうテメエだって馬鹿デカい楽器持ってるじゃねーかっ。

付加価値が足りないのが敗因だろうか。その、アレだ。 例えば「普段はテーブルとしてもお使い頂けます」とかそーゆーのが必要なんだな。 きっと。

梅ちゃん一家 + 若が遊びに来る。 心安らぐひと時。だってさ、例えば一般のヒトに、 いやおれも一般だけどさ、言葉のアヤですってば、便宜上ですね、 まーそれはサテオキ、 「持ってる CD の枚数ですか? 1,000 枚ぐらいかなぁ」 とか言うと、結構目をムかれちゃったりするワケです。

「今何枚ぐらい?」
「600 収納のラックが一個半」
「1000 強入るやつがほぼ埋まったトコ」
「みんな 1000 か」
「おれ達普通のサラリーマンだしさ」
「だな。日本人の平均は 1,000 ってことで決定」
「異議無し」
「異議無し」

ああ。安らぐ。ほら、おれ中流意識強いから普通だと安心するのよ。

その他「マルチエフェクタ音比べ」だの「ヴォーカリストで許せないのは銀歯 (おれは許すよ)」だの、ね。もう安らぐイベントや話題ばかり。友達って素晴らしい。

え? なんかヘン? あ、そう。

2003/01/24  ドーパミン? アドレナリン?

楽器屋に貼ってあるメン募張り紙で素晴らしいのを見つけた、 とマスターは言うのですね。その紙はこう叫んでいたそうです。

「泣きそうな顔でドラムを叩く人募集」

その斬新な切り口に、彼は目からウロコだったそうですが、 おれは思想家であり哲学者でありますから、 その広告の有用性について一歩踏み込んで考えてみたい。

おれはドラマーですから、実際に自分が応募することを想像してみます。 と、これはもう「で、結局どーゆードラムが欲しいんだよ!」ということになります。 これでは真意など伝わらないじゃないか。しかしこの世にはきっと居るのです。 「お、おれだ! おれのことだ! こいつはオレを呼んでいる!」 と拳を握って震えるドラマーが。そして、何を叩くだのなんだの、 そういう瑣末な(いや本来全然瑣末じゃないんだけど) ことを気にしないキャラクターこそが、募集主の探す対象だとすれば、 このメン募が素晴らしいものであることを認めざるを得ません。

そうだったのか。
というわけで、おれも見習うことにします。

「当方ドラム。加入希望。かなり嬉しそうな顔で叩きます」

誰からも連絡が来ない、に 20 カノッサ。
つかそれで連絡するヒトってちょっと如何なものか。

ATM でお金を下ろして、残高を見ると、なんと 1,000 円なんですよ。

おれは小心者ですから、 例えばクレジット引き落としの際にお金が足りなかったらどうしよう、 きっとブラックリストに名前が載って 二度と日の当たる場所でお買い物が出来なくなって 闇商人となって香港辺りで小銭を稼いでいるうちに大元締に目を付けられ 殺し屋に殺されるんじゃないだろうか、とか妄想したりしますので、 それなりの額は入れておくようにしてるんですよ。 なのに。1,000 円ってなんだよいったい。

こ、これは。もしかすると。クレジットを悪用されたということか!

すぐにネットバンキングにアクセス、今月分の出納をチェックすると、 10 日ごろに十万以上の金が落とされている。ジーザス! 最近はネットショッピングなどいい気になって楽しんでおったが こういう形でしっぺ返しがくるとは。こういう場合はどこに連絡すればいいんだ。 クレジット会社の緊急連絡先は、えーと Palm にメモってあったよな。

こういう時に出るのはドーパミンでしたっけ?アドレナリンでしたっけ? どっちでもいーけど(よくないか)もうドッパドパです。 流体が脳内を流れてる音が聞こえるもん。じゅるじゅる。

そうか、いつ使われたかをチェックする必要がある。 それも確かネットから出来たはずだ。クレジット会社のサイトにアクセスして、 ログインアカウントを入力。今月分の明細…ここだ。クリック! 今暴かれる犯人の行動!正義の鉄槌を受けよ!

えーと。

車検の代金が引き落とされてただけでした。

おれのドーパミンを返してください。アドレナリンでもいいですけど。

2003/01/23  日記の幻想

ふと、うすださんは元気にしてるかなぁと思い、彼女の掲示板を見に行ったら アクセス制限がかかっていて会社からは見に行けませんでした。 今日も不良社員なおれです。

まぁ、日記だの掲示板だので垣間見ることの出来る姿なんて幻想だけどな。

すごく疲れてたって、あるいは足をケガしていたって、 「どもども、みんな元気? ところでビーナスとなすびは微妙に似てると思わないか?」 なんて書くことは可能かもしれない。 逆にずっと更新されていなくたって、すごく楽しく忙しくしているのかもしれない。 判断なんて出来やしないよな。

と、分かっていても、なんとなく気になったり。

ところであなたは、疲れているときに「疲れている」という日記を書きますか。 それとも、疲れている時こそそれを吹き飛ばす日記を書きますか。 ブルーズマンなら後者じゃなきゃいかんよなぁと思いつつ。

いや、ブルーズマンじゃないし。

P.S. 家からチェックしてみました。精力的に頑張っていらっしゃるようでした (←結局判断してるぢゃんかよ)。

2003/01/22  物欲

この間、肉を食いながら思ったんだけど、 ギターを用途に合わせて複数本持つのは別に珍しいことじゃないよね。 でも、ドラムセットを複数台持つってちょっと大袈裟。

以下、そんなのアタリマエじゃん、普通思いつくだろ、 と言われちゃいそうな内容なんですが。

例えば、バスドラム。 ドラムは「セット」である、という考えに囚われちゃうと、

「やはり幅広く使えた方がいいよな。ロックでもジャズでも。 そーするとブナンなのは 22" とかだよな。でもデカい。家に置くのも運ぶのも大変。 18" ぐらいの小口径ドラムって面白そうなんだけど、 全ジャンルで使うのはちと不安。うーん。決められん」

となって買いそびれちゃうんですが、 同じメーカであればハードウェアの互換性はあり、 各パーツは置き換え可能なコンポーネントである。 だから、その時点で必要なものをチョイスしてセットを組んでしまえば良い。 例えば 18" のバスドラ + 10", 12" のタム、14" のフロア、 なんていう小ぶりセットを。 そして、もっと大口径のバスドラがどうしても必要なら、それだけ付け足せばいい。 10", 12" のタムは 22" にだってちゃんと合う。

こう考えたら、俄然ドラムセット欲しくなってきまして。 想像してたら、18" の BD でロック演るのもかっちょいーかな、 という気にまでなってきたりして。 「18" というサイズから来る制約を逆に活かすんだ。そして音色も個性さ」 とかなんとかドラマガのインタビューに答えてるところまで想像してみたりして。 いつもながら一本気なおれです。

とはいえ、結局家じゃ叩けないとか置き場所に困るとか、 基本的な問題は一向に解決していないワケで。 なんでおれはこんな楽器選んじゃったんだ。ちくしょう。

2003/01/21  言い訳

昨日辺りから志緒が風邪気味で、昨日はプリン(風邪にはプリン(←しつこい?)) 買って帰ったりしたんですが、今日、帰り際に社外から電話が掛かってきまして。

「お詫びと状況説明をしたいので今から行ってもいいですか?」

えー。やだよおれ。もう帰るもん。

「そこを何とか。なるべく早く向かいますので!」

詫びられたって状況は改善しないし。 カーネルのアップデートと違う NIC 試すのは今やってるから。様子見ようよ。

「アップデート等の作業に関しても打ち合わせを!」

かなり強力に食い下がるんですが、ここで一発秘密兵器を。 えーと、カミさん風邪引いて寝込んじゃってるんすよ。

「え…? そ、それはしょうがないですね。再度明日伺います」

効いた。ひょっとして自分の体調が悪いというより効くかもしれんぞこりゃ。

2003/01/19  一番好きなのは

「アクセルワークってやつはただ床までふみこめばいいというものじゃないからな。 今の啓介がアクセルの開度を 5 段階ぐらいでコントロールできているとすれば 理想はそれを倍の 10 段階ぐらいまでふやしていく…」(頭文字 D / 22 巻)

てなことを、理論派・高橋涼介は語っているわけであります。

まーふつーに街を走るのに そこまでのシビアなアクセル制御が必要だとは思いませんが、 今、志緒のアクセルは 3 段階(いっぱい踏む、ちょっと踏む、踏まない)。 時にはちと困ったコトになる。

ウチの駐車スペースは曲がった坂道を降りたトコロ、 という少々妙な場所にあるんですが、志緒が挑戦。 ちょっと不安だったので後部座席に座ったおれは身体を捻るようにして 周りを窺っていたんですが、

いきなり急発進。他人のクルマにぶつけそうになり、急ブレーキ。 ぶつからなかったんだし、別に困ったことは起きていないように見えますが、 おれ、余程恐かったらしく、その瞬間ビッと急激に身体を強張らせてしまい、

腰、痛めたクサいっす。

随分前に義父 + 義母 + 義弟夫婦 + 志緒 + おれ、で撮った写真が 何故か冷蔵庫に貼ってあるんですね。 普段、琴葉は義父がお気に入り。指差して「じーちゃん」とニコニコしている。 気が向けばおれを指して「とーたん」と言ってくれたりもする。 ってすっかり脇役やな。

なんだけど、志緒がいない今日は状況一変。 時々冷蔵庫の前に行って指差すのは志緒ばかり。 「かーさん?」と悲しそうに聞いてくる。

今日はベース弾くからお出掛け、もうすぐ帰ってくるから、と説明するんだけど、 やっぱり最後には泣き出してしまう。 まぁ一時期に比べれば随分後追いが治まったとは言え、 志緒が帰ってくればご機嫌だし、つい「もう少し早く帰ってくれよ」 と愚痴の一つも出てしまう。すまんすまん。

いかんよなぁ。例えばこういう文章を書くことだって プレッシャーを掛けることになっちゃうし。 ベースを止めて欲しいわけじゃないし。困ったのぅ。

2003/01/17  広げろ

待ち合わせの時間丁度に、おれは牛角町田店の前に到着したのです。 そこに、待ち合わせる相手は誰もいなかったのです。 まぁよくあることではあるのですが、今日は何かが違う。 「場のオーラ」とでも言うような、得体の知れぬ、何かが。 おれはここに居てはいけないのではないか? そんな想いが本能的に沸いてくる。

で、若に電話してみると「あぁ? 今日は成瀬の牛角だぞ?」

悪いのはボクではなくて、そこら辺にぽこんぽこん店を出している牛角だと思います。

肉を食いながら、いつもしゃべってるよーなコトをいつもの感じで、 調子に乗ってくっちゃべってたんですが、北村君の 「聴くジャンルを広げろって言うけどな、 じゃ聞くけどお前はモー娘。をちゃんと聴いてるのかよ」という一撃にしばし沈思。

その場での反撃は「全然分からねぇ、いったい何なんだこりゃ?」という音楽と、 「あーコレはアレとアレをぱくって足した感じね、コード進行はありきたり。 つまんね」という音楽は違う、 後者を聴いたってプレイヤーとしての視野は広がらない、 みたいな感じだったんだけど、モー娘。に新しい何かがあるかどうか、 正確に判断を下せるほど聴きこんでるワケじゃないよな。

まぁ紅白歌合戦をぼけらーと見ている限りでは 「ヤバい、J-POP もまぢめに聴かなきゃいかんぢゃないか」 と思わせるものはなかった。いや、例えば Boom とか相変わらず良かったけど、 その辺は既に聴いてるし。この薄っぺらなノド声のお姉さんは素人かな? と思ったらそれが ELT とかゆーバンドだった、てなコトもあり。

このページ内でも繰り返し発言している通り、 おれはエリック・クラプトンが大嫌いですが、「ンなコト言っておめえ、 ちゃんと聴いてからケチ付けてんのかよ」という反論を粉々に打ち砕くために、 一通りクラプトン聴いたりしたモノなんですが、 ってこう書くとおれって余程ヒマなんじゃないかと我ながら心配になりますが それはさて置き、つまりそれなりに「敵として認めている(敵なのかよ)」 ということなのかもしれん。

で、モー娘。はそういう相手なんだろうか。
しょうがねぇ。聴くか(聴かねえよ)。

北村君が「えっ? 三大ギタリストってクラプトン、ペイジ、ベックじゃないの?」 と言うので、笑顔で訂正してあげる。三大ギタリストはベック、ペイジ、 エディ・ヴァン・ヘイレンだよ。正しい知識を人に伝える。一日一善。 今日も良い日だ。あっはっは。

2003/01/16  Isolation

Toto (ちなみにジェフ・ポーカロがいるバンドが Toto です。OK?) の オリジナルアルバムは 8 枚ありますが、 中でも Isolation というアルバムは相当オミソ扱いされているのではないでしょうか。

まぁ Isolation 以降はパッとしねえじゃんという意見も多いんですが、 Fahrenheit は Miles Davis 参加、Kingdom of Desire は Jeff Porcaro の遺作、 というトピックスがありますし、The Seventh One はジャケットが剣だし (Toto には「ジャケットに剣があるヤツは名盤」というジンクスがあるのです)、 やはり飛び抜けて地味かもしれません。

改めて聴いてみて思うに、似たようなビート、速めのカッチリしたエイトの曲が多くて 疲れちゃうんだよな。

例えば一つ前のアルバム、TOTO IV。 当時、古臭いと思われていたホーン・セクションを大胆に用い、 結果グラミー賞を総ナメにする大ヒットとなったアルバムですが、 歴戦のスタジオミュージシャン集団ならでは! と思わせるバリエーションに富んだ曲調は、 このアルバムの魅力の一面といえるでしょう。

まーこーゆーアルバムの次であること、ベースやらヴォーカルやらが交代 (Steve Porcaro 脱退もココだっけ?)し、 お家事情がゴタゴタしていたこと、などのマイナス要因もあり、 評価は低いのかもしれないんですが、そこは腐っても Toto。 例えば Mr.Friendly。突然、アヤシいテンションコードから間奏へ突入、 しばらくして雲間が一気に晴れるようなキメとブレイク、 そして Mr. Friendly! という美しいコーラスが戻ってくるという展開。流石です。

これ、演ったら気持ちいいだろうなぁ。Hear Me's はこーゆー路線も良いかもしれん。 そんなことを思いながら電車の中で足先と指先をリズムに合わせて刻んでいたら、 目の前に座っているおばさんが不思議そうに見ていた。

というか引いていた。多分 Jeff Porcaro が降臨して顔に出てたんだと思います。 「電車の中で、顔に」降臨するんじゃなくて、 「ドラム演奏中、手足に」降臨してくれたら嬉しいんですが、どうですか。

2003/01/15  The name of the Band

Weather Report を聴こうと思い、「W」の棚を漁っていたところ、 すぐ近くにあった Whitesnake を手にとってしまい、 なんとなくそのままそれを聴きながら電車に乗った、そんな朝です。

で、まぁ久しぶりにハードロック聴いて思うのはですね、 やっぱりたまには自分でもハードロックをブチかまさんとイカンのではないかと、 長期に渡るハードロック断ちは身体に悪いのではないかと、 そういうことなワケです。ここは一発 Still of the Night とか Crying in the Rain 辺りをですね。どかんと。どうですか梅ちゃん辺り。ってイキナリ名指しですが。

おれはもうやる気ですからね。用意周到。バンド名だって考えてあります。 かっちょいいのを。いいですか。いきますよ。バンド名は、

Hear Me's

です。おれの叫びを、おれの音を、おれの声を、聴いてくれ! という想いが込められた、素晴らしいバンド名です。もう涙で前が見えませんね。 さあボクと一緒に、重低音ベースを、ディストーション・ギター・サウンドを、 突き抜けるシャウトを、観客に浴びせて狂熱のルツボに叩き込もうではありませんか。

いやその、発音すると「ひやみず」であるということは置いておいて。

2003/01/14  答えなさい

【問題 1】以下の設問を読み、問いに答えなさい。

ジャッキー大山君(以下 J 君)は 7:40、駅のホームに立っている。 7:50 発の始発電車で座席を確保せんとするためである。

7:44 に電車が到着し、座席を確保することが出来た。座ってしばらくすると 「この電車は信号が青に変わり次第発車致します。今しばらくお待ち下さい」 という車内放送が流れた。時刻は 7:51。出発予定時刻は過ぎていたが、 J 君はそのまま待つことにした。座席は確保してあるし、車内は暖かかったし、 暇をつぶす本も所持していたからである。

8:00 を過ぎた頃、放送の内容が「信号機の故障のようです」に変わった。 普段 J 君は 8:45 頃会社に到着しているが、10:00 までに行けば問題はないので、 そのまま座席に座っていた。

放送の回数が頻繁になってくる。放送内容は変わらないが、 急きたてられるように席を立つ人が増えてきた。 しかし空いた席に座る人も存在する。そんな風に人が入れ替わるのが、 この時点での車内状況である。J 君は相変わらずこの電車の出発を待っている。

駅では振替輸送の案内が連呼され始めた。 「遅延証明は夕方以降後日発行致しますのでご利用下さい」 とのことだが、一連の処理が面倒であると感じたため、引き続き本を読み続ける J 君であった。

8:40。J 君が 10:00 到着の実現性を検討し始めたその時、 「線路に亀裂が入っていることが原因で信号が変わらない」とのアナウンス。 そして数分後、「これよりレールを交換致します。復旧までは時間がかかります。 復旧予定時刻のメドは立っていません」 − この時点で、ここに留まる限り 10:00 に間に合わないころが確実となり、 J 君は振替輸送を利用する決定を下す。

小田急線に乗り換えるため改札口に向かうと、そこは、 人、人、人。満員電車をそのままぶちまけたような密度で、人間の群れが、 それは粘度の高い流体のように、じゅるりじゅるりと改札を抜けていく様は、 一種異様な、不気味な様相。辺りでは「押すなよ!」とケンカが起きていたり、 「これって小田急乗れるワケ?」「無理っしょだははは」という会話が聞こえたり。

腰の悪い J 君は、殺人的な乗車率が予想される電車に乗ることを選択しなかった。 つか諦めが早いだけなんだけど、その場から会社に電話し午前休暇を宣言。 一旦家に帰る。この時点で J 君の時間的条件は「10:00 に着くこと」から 「13:00 に着くこと」となった。

11:30。余裕をみて出発。 本日二度目のホーム。しばらく立っていると「電車は現在橋本駅に 到着した模様です」ってまだ復旧してないのかよ!

さすがに午後も休みますというわけにはいかず、結局小田急線を利用するハメに。 振替輸送サービスは終わっちゃってるみたいで、しっかり 450 円払って 会社に着いたのは 12:57。

【問い 1】

J 君はどうするべきであったか。あるいは、あなたならどうするか。 上記イベントに従い「この時点で、こうした」の形式で答えよ。

【問い 2】

J 君は馬鹿であるか。また、その理由も述べよ。

2003/01/11  256 倍

記憶は定かでないが、もう 7 〜 8 年ぐらい前だろうか。

本屋に、黒い「BSD を 256 倍使う本」と、白い「Linux を 256 倍使う本」が 並べて平積みになっていて、まー UNIX なんて良くしらんけどその時は

やはり BSD が正統ぢゃ

と思って黒い方を選んだ、ということがあった。その後の状況はご覧の通り Linux の圧倒的優勢 (BSD が悪いってことじゃありません。 実際大事な場所で使われていたりするようですし。 ただ、ポピュラリティという意味では、ね) で、その当時からどうやらおれってば 先を読めなかったってことみたいだけど、まぁ

飲み会の席で空気を読めないよりマシ

ってコトで自分を許してやろうと思う。

この「256 倍」はシリーズもので、おれが最初に出会ったのは 「MS-DOS を 256 倍使う本」だった。学生時代だったか社会人になってからか 忘れてしまったが、とにかく昔々のこと。以来何冊かを入手しているのだが、内容は、 使ってみよう!的初心者向きではなく、 さりとて技術情報を体系的にまとめた専門書の趣も全くなく、 コンピュータ好きが楽しみながら書いたコラム、という感じで非常に趣味的、 役に立つか立たないかは紙一重、つか最初から

役に立たんと思ってた方が幸せ

かもしれんという、妙な位置付けのコンピュータ書籍なのである。

ぶらっと本屋に寄ったら「Linux を 256 倍使う本」が置いてあって、 Linux カジリのおれは、何で今さら? と思いつつ、つい買ってしまったのだ。 巻末によると、初版が 95 年、改訂第 2 版が 97 年とある。 6 年前の本が実質的に役に立つともあまり思えないが、 まぁそーゆー期待で買う本じゃなし。

ちなみに上述のような、文章の一部を一回り大きなフォント + センタリングで目立たせる手法はこの 256 倍シリーズが元祖であって、

決して 侍魂じゃない

と思ってるんですが、ホントのトコどーなんだろ。

てなわけで今日は 256 倍風に書いてみました。

2003/01/10  酒

会社のグループ新年会でおれが飲んだのはウーロン茶一杯でした。

まー別に今更、割り勘負けとかそーゆーコトを言うつもりは全然ないんですけど、 憧れはあるなー。酒。

明かりを落とした部屋。洒落たグラスにちょっと上等なウィスキーを、 TV CM で聴かれるような、どぅいんどぅいんどぅいん、という音を立てて注ぎ、 ロックアイスの音がカランと鳴る。

あるいは行きつけの店。「いつものやつ」というセリフ。くぅ。かっちょいい。

この正月、珍しく酒を飲んだのですね。赤ワイン。明日から会社だ、という日。 休み最後の夜長をゆっくり楽しもうと、 ポテトチップなども買い込み万全の体制で望んだのに。のに。

ワイングラス三杯で完全撃沈。

ダイニングテーブルで一口ワインをすすり、よろよろと PC デスクに向かい、 何事かをキーボードから叩き込み、何故かニマ〜ッと笑い、 よろよろとダイニングテーブルに戻る、という行動を繰り返したあと、 ダイニングと PC のちょうど中間点で力尽き倒れた模様です。 おれの夜長を返してください。

「いつものやつ」というとカルピスが出てくる。そんな夢を見てみたり。 そしてそれが正夢ではないことを祈るばかり。

飲み会では久しぶりに直子と会う。 彼女が退社して以来だ。なかなか波乱万丈な人生を歩んでるけど、 元気そうで何より。人生設計の悩みもたっぷり語ってもらいましたが、 まーダイジョブだよ。キミには人と繋がる力があるから。

2003/01/09  文化の薫り

朝刊を見ていたら「深沢ハウス」という、一面ブチ抜きの大きな広告がありました。 マンション、というかマンション群なのかな、の広告です。

手にするのは、駒沢公園隣接の地。
世田谷区深沢、正統を継ぐ街。

だそうです。気になるお値段は 7,000 万円台(80m2台)・9,000 万円台(90m2台)・ 11,000 万円台(100m2〜110m2台)。イワユル立派な億ションですな。

こーゆー値段になりますと、建物の出来や駅からの距離といったスペックに加え、 それを所有する裕福感、のようなものをくすぐらなければいけないんでしょうな。 この広告はこう続きます。

世田谷にこの地があることを誇りに思う、そんな形容こそふさわしい。
長い歴史を紡ぎ、いまなお正統の“山の手らしさ”を体現する街。
しかも駒沢公園隣接という価値を持つ深沢二丁目、都立大学跡地。
ここには、緑あふれる風景に佇む真の邸宅地としての空気感と、
人々が育んだ美意識、奥深く洗練された文化の薫りがあります。
この豊かな資質を受け継ぐ集合住宅のあるべき姿とは。
深沢の風景の一部として、美しく、柔らかに次代を暮らす街とは。
変わらないために変わる。…生まれるのは、継承のための真摯な意思です。

いやー、おれひょっとして、こーゆー 一歩間違えるとギャグみたいなコピー考えるの好きかもしんねーなーと思いながら、 ほぼ全文写してしまいましたが、皆様どんなところを想像しますか。 美智子様や雅子様みたいな人がしゃなりしゃなり歩いてそーな街じゃないすか?

そりゃもうねぇ、きーったねぇカッコしてましたよ。おれ。この辺で。 周りもカジュアルだった。そういう、飾らない学風でしたよ。都立大って。 そこがよかった。本当に良い学校だった。 あ、この下の方に書いてある「都立大学駅から徒歩 15 分」はウソだね。 とびっきりのステキな裏道知ってるけど、夏場なんて T シャツ一丁で、 ぐぇぇぇまだ着かねえのかよぉ、と思いながらタラタラ 20 分近く歩いてた。

少なくともおれたちゃ、上の文章から想像されるような「美意識」 なんて育んでねーよなぁ。いや、自分達なりの美意識はもちろんあったんだろうけど。

この土地、都立大学が移転した後、ごみ焼却場になるってハナシがあったんですね。 付近住民の猛反対に合って一旦白紙に戻ったところまでは知ってたんだけど、 こういう形で決着したんだなぁ。 人生の中でいろんな場所と関わったけど、ここほど思い入れのある、 思い出の詰まった場所は本当に少ない。 そんな場所が「洗練された文化の薫り」なんて宣伝されるのは、 まー褒められてるんだからいーかと思う半面、 自分のイメージとのギャップもあり、なんかヘンな感じ。

そして何より、マンションなんかじゃなく、学校が残ってほしかったと思うのです。

2003/01/06  新しい歌を

多分、おれのキライな言葉ベスト 3 に入るんじゃないかと思いますね。 「しごとはじめ」。ちうわけで今日から会社でブルーマンデー。

毎年この日には社歌が流れるんですよ。十時に。 妙にオオゲサな、ぶっちゃけたハナシ古臭い曲を聴きながら、 そーいやこれって本体(おれの所属する会社は、去年、本体から切り離されたのです。 イワユル分社ってヤツですな)の曲だよなーと思った。

会社も新しくなったんだし、ここは一つ社歌も新しくしてはどうだろうか。 山下達郎辺りに発注して。え、おれらしくないすか? じゃ、ロバート・フリップ。

がおれらしいと思われてたらそれはそれでイヤだ。

2003/01/04  セントラル・パーク

中学生、だったと思う。

家にはまだビデオデッキがなくて、ラジカセをテレビにつないで音だけを録った。 カセットは何度も聴いたが、映像は結局、番組放映時に見たきりだった。 それでもよく覚えていた。 スティーヴ・ガッドのヒゲ面を。 Late In The Evening で、ガッドが片手に二本ずつスティックを持って、 パワフルなパターンを叩くことや、 50 Ways To Leave Your Lover でドラムソロがフィーチャーされるその姿を。 そして、徐々に日が暮れていく、セントラル・パークの情景を。

普段からテレビはあまり見ないが、 正月ともなれば本当につまらん番組のオン・パレードで、 見るのは落語ぐらいだが、え? 落語見ない? 面白いじゃん? 閑話休題、 新聞のテレビ欄で偶然見つけて、これはチェックせねばと思った番組。 サイモン & ガーファンクル・イン・セントラルパーク。

後に CD 化されたものを入手し、それもよく聴いたんだけれど、 CD に入らなかった曲が一曲だけあって、おかげでカセットを捨てられなかった。 The Late Great Johnny Ace。「12 月の寒い晩、知らないヤツがオレに聞いたんだ。 知ってるかい? ジョン・レノンが死んだってさ」と歌った直後、 突如暴漢がステージに乱入。取り押さえられ、 何事かをポール・サイモンに向かってわめく男。 その男をじっと見るポール。弦を押さえる力が微かに緩み、 ジィーンとビビり音を出す低音弦がポールの心の乱れを表すようで、 それでも何事もなかったように曲を締めくくる。一瞬ながら印象的なシーン。

今回放映された中に、それはちゃんと入っていた。記憶にあるままだった。 コンサートが開かれたのは 1981 年 9 月。放映されたのも、多分同年。 20 年以上経っても頭に残るぐらい、その当時は音楽に一生懸命だったんだろう。 その熱さが懐かしいなと思う自分が、ちょっと悲しい。

Baby Dolittle というビデオがあるんですよ。幼児向の。

サルの人形が狂言回し(?)で、ゾウやキリン、トラ、ライオン、インコ、 そしてイルカやウミガメ、色とりどりの魚が、実写やオモチャで出てきて、 バックにはクラシック音楽(をシンセで焼きなおしたもの)が流れるという、 なんというかオトナが見ると BGV みたいな作品です。メインキャラがサルなので、 パッケージもサルのイラスト。

これ、何故か琴葉がすげえ好きで、もう一日に一万回ぐらい再生させられるんですよ。 テレビを点けると「さる! さる! さる!」とうるさい。ウチのテレビを 子供向けビデオ/番組再生専用機だと思ってやがるな。

ところで、今日八景島に行ってきまして。シーパラダイス。 遊びに行くには寒いし風が強いし、でも水族館の中は暖かいだろ、と思って。 で、イルカや魚を見せてみたら、「イカカ!(イルカの意味ならん)」 「トト!(魚の意味ならん)」って喜んだそのすぐ後に

「さる? さる?」

いやサルは出ないのよ。

「ぞうさん? らいおん?」

いやそれも出ない。

えーと。

上述の動物がいっぺんに見られるトコロってあったっけ? とほほ。

八景島で、イルカショーを見せてやりたかったんですね。 寒い中がんばって開演を待って、ようやく始まったのはアシカの演ずる寸劇でした。 シーパラ警備隊(?)と泥棒のお話。凝った演出でした。

でもねー。違うなぁ。なんか。 熱演するスタッフには悪かったけれど、途中で席を立っちゃった。

イルカが見たかったな。 高いところにあるボールめがけて、 流線型の滑らかな身体を水の上へ思い切り跳ね上げ、 くるりとターンして、豪快に水しぶきをあげる。 そんな、シンプルで美しい芸を、見せてやりたかったな。

2003/01/01  最初にしたこと

父である前に
夫である前に
そして男である前に
一演奏者でありたい。

これが今年の標語です。くぅ。決まった。照れるな。

Q 「年が明けて最初にやったことはなんですか」

A 「KNOPPIXの起動、 ですね。年明け最初つーか、 行く年来る年見ながらやってたらいつの間にか十二時回ってたんだけど」

Q 「なんですかそれは?」

A 「一言でいうと、CD 一枚で起動できる Linux ディストリビューション。 NEC VALUESTAR では X が立ち上がるところで画面が暗転しちゃって使えなかったんですが、 起動オプションとして "knoppix xserver=XFree86" を指定すれば、 無事起動することが分かりました。えっへん」

Q 「…それは何の役に立つんですか」

A 「今日も寒いですねぇ」

Q 「答えになってませんが」

A 「つまりですね! 役に立つとか立たないとか、 そういう直接的な視点でのみモノを見てはいけないんですよ。 複数種類の Linux ディストリビューションに実際触れてみることで、 Linux という文化への理解をより深いものとする。 実利の向こう側にあるバックグラウンド、歴史に踏み込むことで、 実利へのフィードバックも生まれるのだ」

Q 「高尚に聞こえそうな単語、ただ並べてみてませんか」

A 「だからね! 山があるから登る! Linux があるから起動する! 男のロマンだ!」

Q 「所謂インストールオタクちゅーヤツですか」

A 「違うぞ。様々な可能性を試してゴール、つまり起動を目指す、 知的なゲームなのだ」

Q 「結局遊びかよっ。えー次の質問です。年が明けて最初に聴いた曲はなんですか」

A 「遊びも本気でやるのがオトナ流ぢゃ。 えーと曲?『かっぱなにさま? かっぱさま!』ですがなにか?」

Q 「…なにか、って。何なのかこっちが聞きたいんですが」

A 「知らないの? 『おかあさんといっしょ最新ベスト 夢のパレード』に 収録されているぞ。他にも『たこやきなんぼマンボ』や『ブーツをはいたぞうさん』 も入っている名盤だぞ。『ドラネコロックンロール』なんて作曲者、向谷実だぞ」

Q 「…一演奏者でありたい、という目標を掲げるに当たって相応しい曲なんですか?」

A 「♪おれったち かっぱにゃ 皿がある 水も滴る良いかっぱ」

Q 「歌ってる場合かっ」

A 「つかおれも不安で。歌でも歌ってないと」

Q 「歌う曲選べよ」


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