ドゥンドレット(Dundret)


イェリバーレ(Gallivare)


オフォト鉄道(Ofoten Line)


氷のホテル(Ice Hotel)


ストックホルム(Stockholm)


エンディング(Ending)


icehotel dundret stockholm


    Introduction 〜 A cup of tea with Shizuru (しずるちゃんとお茶を)〜

    某喫茶店にて。
    しずる:バカじゃないの?バカ〜、そんなとこ普通、新婚旅行でなんか行かないよ〜。本当バカ!
    バカ、バカと連呼しやがって!ムカつくな、この女は。
    だいたい、普通、普通と自分のことをよく言うが、しずるが普通のスタンダード基準だったら、みんな普通じゃなくて当然だよっ。

    しずる:しかも、彼は海外旅行初めてなんでしょ?なんでそんな所行くの?
    Pi-子:あ・の・ね。確かにヤツは海外旅行初めてだけど、今回はヤツがあそこに行きたいって言い出したんだからねっ。
    しずる:うそ〜!?Pi-子じゃないの?
    Pi-子:うっ・・・、うん。違うよ。私もちょっと悩んだんだけど、好奇心には勝てなくてさ・・・。
    ずずっ・・・

    何かをごまかすように紅茶をすするPi-子。

    しずる:でも、そこって、冬の平均気温がマイナス5℃〜10℃、北極圏越えるんでしょ?
    Pi-子:ひどい時はマイナス20℃までなるらしい。人によっては「冬の北海道よりちょっと寒いぐらいだよ」とか言うけど、私、冬の北海道も行ったことないし、 スキーもやらないから、たぶん体験したこともない寒さになると思うよ。そもそも、そんな所でないと建てられないよ、 氷のホテルは。

    今回の行き先はスウェーデン、ギネスブックにものっているというホテル、氷のホテルオーロラを見よう!というものなんです。

    普段だったら「パックツアーはヤだな〜」というPi-子ですが、今回は極寒の地、迷子になったら命とりになりかねないし、 北欧は物価が高いのでツアーの方が安い、という事から今回は某旅行会社のツアーに参加することにしたのです。
    宿泊代金と空港&ホテルの送迎、ホテル間の移動がついているだけ、という限りなく個人ツアーに近い旅行ですが。

    しずる:オーロラって必ず見れるとは限らないじゃない、見れなかったらツアー代金返ってくるの?
    Pi-子:いや、それはない。旅行のパンフレットにも「オーロラは自然現象のため、天候により観測できない場合がありますが、返金等はいたしかねます。」 って書いてあるもん。ま、オーロラは運不運だね。見えなくてもしょうがないよ。
    しずる:向こうではずっと氷のホテル宿泊なの?
    Pi-子:いや、さすがにそれは・・・寒いし、(値段が)高いので最後の一泊だけ。(^o^;) あっ、そうそう、氷のホテルで部屋は スイートルームになっちゃってさ・・・
    しずる:スイートォ!?新婚旅行だから?
    Pi-子:ぜ〜んぜん関係ない。ただ単に申し込みが遅かったら、普通の部屋が空いてなくて、スイートになっちゃったの。 そうゆう事情でちょいと割引にはなったけどね。もっとも普通のホテルのスイートじゃないから、どのぐらいのグレードアップ か分からないけど。
    しずる:でも、そうゆうのがいいんでしょ?
    Pi-子:うっ・・・うん。実はそれでわくわくしちゃってる。p(^o^)q
    しずる:こんなに付き合って、行かされるのもかわいそう・・・
    Pi-子:だから、向こうから「北欧がいい」って言い出したんだってば!

    ウソはついてませんよ、決して!

    しずる:氷のホテルって、部屋はもちろん、家具とかも全部氷でできてるんでしょ?そしたら室内もかなり寒くない?
    Pi-子:常時マイナス5℃ぐらいにしてるみたい。外がマイナス10℃とかもっと寒いと中に入って「暖か〜い」 って思うらしいよ。
    しずる:いやっ!それはいやっ! ( ̄□ ̄|||!そんなとこに泊まったら死んじゃうっ!
    Pi-子:大丈夫だよ。氷のホテルで凍死者が出た、って聞いたこともないし。
    しずる:・・・でもさ〜、それってホテル側が隠してるんじゃないの?遺族にお金とか渡して。
    Pi-子:そ・・・それはないでしょ〜。お客さんあっての商売だし・・・。(^o^;)
    しずる:お客さんあっての商売だから隠しちゃうよ!
    Pi-子:そんなことはないと・・・思う。思いたいです。


    こうしてPi-子は氷のホテルの良心・誠実ぶりを信じて(信じようとして)出発するのですが・・・氷のホテルの話はまた後で。

    雪と氷の国の旅行記をお楽しみください。

    (Pi-子)