ドゥンドレット(Dundret>
ドゥンドレットの朝焼け
成田(東京)→コペンハーゲン(デンマーク)→ストックホルム(スウェーデン)→イェリバーレ(スウェーデン国内線)
・・・と、飛行機を3回乗換え、やっと目的地のイェリバーレに到着。乗り換え時間も含めれば約1日かかったよ。(ToT)
飛行機疲れと時差ボケでたいへん眠い。
イェリバーレ空港は・・・いや、まぁ、地方の国内空港なんて日本でもこんなもんだよ。そうそう、島根県の石見空港(広島・萩編 参照)もこんな感じだったかな・・・という規模の空港で、
すぐにホテルからの迎えは見つかった。
よかった。これで凍死からは一歩遠ざかったぞ、と。
このツアー参加者の人数がそろったところで、ホテルへ出発。
もう北極圏も越えたんだもんな ・・・外はさぞかし寒いんだろう・・・。(((p(>o<)q))) ぶるぶる
…と思い、恐る恐る空港から出てみるが・・・あれ?案外寒くないじゃん!
飛行機の中でちょっと暑いと思うぐらいに厚着してたのに。
バスへ乗り込みホテルへ
ちょうどうとうとしかけていたところで到着。
この時、時間は1時を過ぎていた。
スタッフ:皆さん、今日はお疲れ様でした。
うわっ、日本語だ。しかもなまりのない日本人の日本語じゃん。
この時間だし、ここまで来たのだから(北極圏だよ)現地のガイドさんがカタコトの日本語、もしくは英語で出迎えてくれるとものと思っていたのに…日本人、しかも女性だ。
ここまで眠いと英語の聞き取りなんて不可能だから日本語でよかった〜。
…と思ったのは最初だけ。
ホテルの設備の使い方とかアクティビティーの申し込みの説明をされたのだけど…すみません、半分は寝てました。
2時過ぎ。やっと各自、部屋…というかコテージこの方へ案内された。
Pi-子:ふぁぁ…眠い。最低限の荷物出したら今日は寝よう。
リュックのヒモをとき、洗面用具とパジャマを探すPi-子。
ピッキー:明日はどうするんだよ?
Pi-子:今日もっと早く着いたら、列車の時刻表を調べてフィヨルドを見に行こうと思ったんだけど…眠いから
調べ物は明日にして、あさって行こうか。明日は…スキーと犬ぞりどっちがやりたい?
ピッキー:う〜ん、どっちも捨てがたいな。値段と開催時間を調べてからにしよう。
後から考えれば翌日フィヨルドに行けばよかったんだけど…これはまた後の話。
翌朝、起きたのは9時ちょい前だったが、外はまだ薄明るい状態。
ピッキー:やっぱり日の出遅いな〜。
Pi-子:この辺は夏が白夜になる分、冬は夜が長いんだね。
ピッキー:そうだろうね。でも白夜の反対で1日夜だったら何しよう?と思ってたからまだよかったよ。
朝食を食べに外に出たら、ちょうどきれいな朝焼けが見えた。(上写真)
ピッキー:朝食へ行くのにレセプションの前を通るから、昨日の日本人のスタッフさんがいたら明日の列車の時刻とか
聞いてみようか。
Pi-子:そだね…でも、まだ9時前だし、まだ来てないんじゃん。
とか言いながら、レセプションに行ったら…もう来ていた。
仕事熱心だなぁ。
Pi-子:おはようございます。あの、ナルヴィク行きの列車の時刻を知りたいんですけど
スタッフ:ロンバックスフィヨルドを見に行くんですか?あそこはとてもきれいですよ。
Pi-子:そうみたいですね。列車の中から見れるというので寒い思いもしなくていいですし。
スタッフ:そうですよね…え〜と、列車の時刻はイェリバーレの駅を8:45に出発ですね。今日はちょうど今頃出発だから無理ですね。
ここでも手配できますけど、どうしますか?
う〜…手数料はとられるだろうけど、切符の買い方のシステムとか分かんないし、めんどくさいから…
Pi-子:お願いします。
スタッフ:午後になればチケットが届くと思うので、もう一度ここへ来てくださいね。
朝食を食べながら。
Pi-子:これで明日の列車のチケットはゲット。
ピッキー:ところで今日はどうする?さっきもらったパンフレットの中にオプショナルツアーのこと書いてあって
犬ぞり昼の3時間コースだと一人994SEK(スウェーデンクローネ)=約¥14,000、夜の1時間半コースだと795SEK(スウェーデンクローネ)
=約¥11,000だって。けっこうするね。
Pi-子:2人で参加するってことはその値段x2ってことだよね・・・。時間は?
ピッキー:今日は昼間の13:00-16:00のコースしかないや。明日なら夜の17:00-18:30のコースもやってるんだけど…。
Pi-子:そっか。じゃあ、犬ぞりとスキーの両方は無理だね。どっちにしようか?
ピッキー:…スキーにしようか。レンタルだってそれほど高くないだろ。
Pi-子:う…うん。じゃスキーね。(^o^:)
毎年、数回はスキーへ行っているピッキーに対し、Pi-子は10年以上スキーをやっていないのです。
昼食後、早速スキーをしに行く。
二人とも防寒着としてスキーウェアになるものを着て行ったので、ウェアのレンタルはなし。
靴と板とリフト(半日用)占めて一人当たり360SEK(約¥5,000)。
レンタルした板と靴をかついでゲレンデへ向かう途中、一人の少年がスキーで傍らを通り過ぎた。
ピッキー:ゆるやかなスロープになってるからここからゲレンデまでスキーで行けそう。
装備を始めるピッキー。
それを見てPi-子も装備開始…するが…
Pi-子:ピッキー、ピッキー!靴がはけない!
いきなりシンデレラのお姉さんみたいなことを言い出すPi-子。
ピッキー:ええっ・・・サイズは合ってるんでしょ。
Pi-子:いや、サイズの問題じゃなくて、留め金がしめられない!
ピッキー、装備を整えたというのにスキー板をはずしてPi-子の靴をチェックする。
ピッキー:…靴の中にこんなにズボンを入れてたらしまらないよ。そうじゃなくても足が太いのに
こんなシチュエーションじゃなければ、けとばしてやる!゛(`ヘ´#)
ピッキーに靴をはかせてもらい、Pi-子の装備完了…と思ったが…
Pi-子:ピッキー、ピッキー!靴が板にはまらない!
ピッキー:…靴の裏に雪がついたでしょ、それをはらって、もう一回やってみな。
Pi-子:え〜、やったけど、ダメ!
ピッキー:そんなに力任せにしてもダメだよ。もうちょっと自然に体重かけるようにして…
Pi-子:それができないんだってば!…えい、えい!
ぱちん
おそらく偶然に靴がはまった。
ピッキー:(^o^;) さ、じゃゲレンデへ出発。
シャッ…さっそうと滑り出すピッキー。
それを見てPi-子も滑り始めるが…
Pi-子:ピッキー、ピッキー!
ピッキー:今度は何?
Pi-子:スキーが勝手に私の行きたくない方向へ行くよ。ああ〜っ!
コースからどんどん外れて、新雪(っていうか深雪?)の方へ進むPi-子。
Pi-子:なんで〜、このスキー板、呪われてるのかな?
ピッキー:いや、そうじゃなくて…足を「ハ」の字にしてごらん…
Pi-子:「ハ」って?…ああ、こうか。
木にぶつかる寸前に止まった。
Pi-子:ああ、もう!だからスキーなんかやりたくないって言ったのよっ!
ピッキー:言ったっけ?
Pi-子:いや、心の中で思ってただけ…ところで、ここからどうやって抜け出せばいい?
ピッキー:そこまで行っちゃったらしょうがないから、靴を板からはずして、板は手で持ってきて。
Pi-子:…え、板をはずす…?
靴をはずすのにも大騒ぎし、以後「靴が板にはまらない!」からの繰り返し。
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| この山の頂上。
写真に見えているつるはしのような物体、実はリフト(座るのではなく、腰にひっかけるタイプ)です。
やっとゲレンデまでたどりつきました。
ピッキー:スピードが出て怖くなったら、さっきみたいに「ハ」の字にすれば止まるからね。
とはいうものの…スピードが出てりゃ、すぐには止まれないもんでして…
「怖いよ〜、ぶつかるよ〜、だからスキーなんかやりたくないって言ったのよっ!」
というPi-子の雄たけびがゲレンデ中に響き渡ったのでした。
初心者用コースを2回ほど滑ってから…
ピッキー:いや〜、でもPi-子、2回滑っただけでうまくなったよ。上達早いよ。俺の初心者だった時なんてここまで
くるのに1日かかったよ…じゃ、俺、もうちょっと上のコースへ行ってくる。
と言い残し、さっさと別のコースへ向かうピッキー。
「もうちょっと上のコース」と言っても、ここって小山(初心者用コース)と中ぐらいの山(見た目かなりの急斜面)しかないのよね〜。
他にもコースはあるのかな…?
しばらくは待っていたが、なかなか戻ってこないので、Pi-子は初心者用コース3回目にチャレンジ。
一応、滑る → 曲がる → 止まる だけはできるようになったな〜。
私、実は才能があるのかも。
と思いながら、滑っているPi-子を推定年齢5歳ぐらいの男の子(性別も推定)がじっと見つめている。
男の子:XXXXXXXXXXXX
話しかけられても何言ってるのか分からないな〜 (^_^;)
話しかけられてるというのはPi-子の思い違いで、男の子は少し後ろを滑っていたお母さんに話しかけていた。
お母さん:XXXXXXXXXXXX
これまた、ちらりとこちらを見て…悠然と追い越していく。
言葉は分からなくても態度で通じてしまう、とはこのこと。おそらくこの親子。
男の子:この人、下手だね〜、ママ。
お母さん:あまりそばに寄っちゃダメよ。危ないから。
とか言ってたんだろうなぁ・・・。
はっ!
ここでPi-子はピッキーのヤツ、自分が別のコースへ行きたいから、いい加減なこと言いやがったんだ!
という事実に気づく。
ちっ、こんなことなら犬ぞりにすればよかった!
…と思ったところで、もう遅い。
(Pi-子)