『サンセット・サンライズ』
監督 岸善幸


ヤマのFacebook タイムライン 2025年 1月22日23:54

 オープニングで現れた漁師に、原田芳雄は既に亡くなっているのに誰だろうと思ったら、中村雅俊で吃驚した。サンライズ・サンセットなら屋根の上のバイオリン弾きだけれども、サンセット・サンライズなのだから、ハッピーエンドが待っているのだろうと思っていたが、かのフラガールのように、西尾晋作(菅田将暉)が田舎で癒されて都会に帰っていく話になると厭だなと思っていたら、そうはならなくて好かった。
 ただ、あのラストの顛末は、楡周平の原作とは違えているに違いないと感じる。


*【コメント談義】2025年 1月23日 8:13~ 1月25日 6:51
(八木部長さん)
 意外と短いね、疲れたのかな?

ヤマ(管理人)
 役者は悪くないけど、この手の「都会者が田舎を訪れて」っていう類の話があんまり好きじゃないってのもあるかも(たは)。あと社長(小日向文世)を茂婆ぁ(白川和子)の息子やったんかぁと思わせておいてはぐらかせたり、あちこちでの「~と思わせておいて…」っていうやつが少々鬱陶しかった。官九郎の癖というか、ホンがあんまり好みじゃないというのもある気がするけど。

(八木部長さん)
 あーね、やっぱりか。文が短いとその予感がしてた😂

(ケイケイさん)
 ヤマさん
 でも今回は、クドカンの悪癖、監督が上手く丸め込んでいましたよ。トイレ系の下ネタも、あれならほっこりするじゃない?(笑)。シゲの息子が社長とは、確かに匂わせていましたね。でもそれより、人の死を、狡猾に金儲けの手段と考えているほうが、スムーズだしね。都会の大手企業の餌食にならないよう、同じ会社の晋作が頑張っている様子を、描きたかったと取りました。

ヤマ(管理人)
 ケイケイさん
 トイレ系の下ネタ、そう言えば、先ごろ観たばかりの『はたらく細胞』にもあったなぁ。あっちには必然性があるけど(笑)。クドカンのネタって、そのトイレ系の下ネタでもそうだけど、なんか幼児的というか、幼稚園児が喜びそうな技法なんで、妙に気に障るというか好きじゃないんよね。
 「こ」「け!」「く」は面白かった。百香(井上真央)がカセットテープを聴く場面には、僕の部屋の電話の留守録に残る孫の幼い時分のメッセージを今だに消去できずにいることもあって感じ入ったけどね~。

(ケイケイさん)
 ヤマさん
 前にクドカンの幼児性は、本当はインテリなのに、それを照れ隠しして、わざとやってるって、仰ってましたよ。私は今回、そこは愛でたいわ😃
 百香のシーンは泣けて泣けて。あんな可愛い盛りの時に、死に別れてしまうなんて。忘れる必要はないですよ。母親が他の誰かと結婚して、他の男性の子どもを生むなんて、絶対出来ません。ここが、事故や病気で子どもを失くした夫婦が、その後、子どもを作るのと、違うところかと思います。だから、百香の意思を尊重したあのラスト、本当にグッときちゃった。
 ラストは原作と違うか、探してみますね。

ヤマ(管理人)
 ケイケイさん
 本当はインテリなのに、…わざとやってるってのが、僕が山田洋次の寅さんシリーズを好きになれない理由とも通じてて、気に障るんよね。ま、もう僕も目くじらを立てるような歳じゃないんで、若い頃ほどには気にしないけど、愛でる気にはねぇ(たは)。
 百香は、ええよね。井上真央は焼肉ドラゴンでも白ゆき姫殺人事件でも悪くなかった気がする。
 「養子」の件は、入り婿も養子というんで、その言葉が義姉弟を意味するとも限らないんで、原作ではどうなってるのかなって思ったんよね。

(ケイケイさん)
 探しましたよ~。やっぱりだいぶクドカンが脚色しているみたい。私は「百ちゃんの幸せを守る会」が、昭和のドラマみたいだと思っていたら、ここもクドカンの創作みたいです。
 換気扇の上の煙草の吸殻のシーンも(これは良かった)創作だから、その後のドタバタも創作。ここはクドカンだよなと思っていました。原作は普通に結婚したみたいです。私はケンの東京を見て育ったがあったのかなぁと、そこが気になります。原作者も東北人なんで、あるかもね。
 映画『サンセット・サンライズ』ネタバレあり!映画と原作小説の違いを徹底比較 – togablog

ヤマ(管理人)
 やっぱりなぁ~(笑)。なんや捻り過ぎてる気がしましたもん、最後の顛末は。「守る会」の件もそうでしたか。ファンクラブ的乗りは彼好みなのかもしれないけど、昭和のドラマによく出てきた居酒屋仲間の感じ(船越英二の顔が浮かんだ(笑))があったよね、確かに。
 でも、そこでの東京を見て育ったという田舎人の台詞ってケンではなくてタケ(三宅健)じゃなかったっけ?

(ケイケイさん)
 ヤマさん、ここはめっちゃ覚えています。竹原ピストル=ケンでした。

ヤマ(管理人)
 ケイケイさん
 けど、ケイケイの映画日記にも私が一番心に残ったのは、自分は震災なんかどうでもいい、ただこの土地が好きなだけだ。自分はこの土地に何をすればいいのか、解らないと吐露する晋平に語り掛けた、タケの言葉です。「見てくれるだけでいい。自分たちはいつも東京を見て育ってきた。でも東京の人は東北の事なんて気にもしていなかっただろう。それが震災になって、様々な所から、何かしたいと東北を気にかけてくれた。素直に嬉しかった」と告げたセリフです。ゆうて書いてますやん(笑)。

(ケイケイさん)
 ヤマさん、それ間違いやわ(アハ!)。ケンよケン。訂正しておきますねー。許して~。😜

ヤマ(管理人)
 ありゃ、僕は、最初に言ったのがタケで、それに対して晋作が何やら言ったので、今度は側面からケンが解説というか説明を加えたような気がするんだけどね。素直に嬉しかったという台詞は、ケンっぽくないし…。「~と思わせておいて…」っていうやつで、タケに持って行きそうな感じがある印象なんだよね。

(ケイケイさん)
 訂正しておきました。晋作もいつの間にか晋平になっていたし😱あかんわ、青魚成分のサプリ飲まんな・・・。

ヤマ(管理人)
 そうなんや。そこまで確信があるんなら、そうやったんかもしれんね。ちとモヤモヤするけど、再見して確かめとうなるほどの熱もないし(笑)。ともあれ、映画観賞は、よかったわ~いうて観られるほうが得に決まってるので、今回、ケイケイさん、お得でしたねー。

編集採録 by ヤマ

'25. 1.22. TOHOシネマズ9



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