『SCOOP!』をめぐって
映画通信」:ケイケイさん
ミノさん
ヤマ(管理人)


 【ケイケイさん掲示板】2016年10月11日(火)07時21分~2016年10月16日(日)22時04分

(ミノさん)
 ケイケイさん おはようございます。
 高校生のいる我が家では、『君の名は。』(娘、3回見に行った)旋風とともに、夏が過ぎ去り、秋がようやくきました。さて、次は何が・・動いていないようでいて、物事は確実に動いて変化していますねえ・・・ 私は、視界に入ってなかった『SCOOP!』を検討中です。

(ケイケイさん)
 ミノさん、こんばんは。
 『SCOOP!』、良かったら見て下さいね。因みにヤマさんはB下でした(笑)。

ヤマ(管理人)
 ケイケイさん、こんにちは。ミノさん、お久しぶり。
 ハドソン川の奇跡では、ケイケイさんと評価が分れたようですね。ちなみに僕も釈然としない部分が残ったクチです。『SCOOP!』が『バクマン』タッグのお二人で評価が割れるか否か興味津々。ぜひご覧あれ。見送るつもりだったSCOOP!』の映画日誌も、ケイケイさんに触発されて綴ることにしたので、次回更新でアップしますよ。

(ケイケイさん)
 ミノさんの感想や、如何に?(笑)。
 私の感想が、ヤマさんの意欲を駆り立てたなら、とても光栄です。アップ楽しみにしていますね。

(ミノさん)
 おはようございます。ケイケイさん、ヤマさん。このトリオ、久々ですね。天空の蜂以来?
 はい!見てきましたよ、『SCOOP!』。こちらはケイケイさんとタッグ組めました。
 私は、映画でも何でも泣いたりできない体質なんですけど、号泣はないのですが、涙ぐみましたね。でも、あれはいい死に方ですよ・・・。ケイケイさん、おすすめありがとうございました。

 映画体験って、本当に非常に、個人的体験で、私は、この映画は、非常に個人的に、ある時代、ある人物を思い出し、いろいろと書き留めたい思いも出てきて、ブログに書いてる途中です。SNSは苦手だし、ケイケイさんみたいにHP作るのって大がかり?かな?と思ったり・・更新作業大変じゃないですかね? どーいう形がええかなあ?

(ケイケイさん)
 私はHPと言っても、インデックスと掲示板くっつけただけだから、大したもんじゃないです。掘り起しがあったり、複数の映画の感想を言い合うのは、HPのほうがいいかな? SNSは、やっぱり海と比べたら、湖くらいですね。

(ミノさん)
 『SCOOP!』は、現在の話として描かれてますが、あれは、ある時代へのオマージュであり、現在の話ではないと思いました。あくまで、私には、そう見えたわけですが・・。

(ケイケイさん)
 私もそう思います。80年代の熱気や猥雑さを、上手く小物を使ったり、雑誌受難の時代を反映させて、今の感じにしていたと思います。一番は語り口が合ったと思いますね。大根監督、大好きヽ(^o^)丿

(ミノさん)
 ケイケイさんのレビューを拝読しました。
 私は年が行こうが、若い人の引き立て役や、枯れ木も山の賑わい扱いされる事はないと思っています。でも若い人に道を譲ったり、花を持たせる事は必要だと思う。野火にスクープを譲る静。女として一歩引いた定子。人はこうやって、親以外の人から育てられるのですね。そして一人前になっていく。野火は幸せ者です。
 これ、激しく共感です。でもって、いまの高齢化の日本、これが出来ない老人(特に70代)が多い。あちこちで本当に老害に苦しむ人を聞きますわ。大前研一が、「老いても子を従わす。これが今の日本の大問題」と老害を警告して、「アンタこそどやねん!」と皆にツッこまれてますが。高齢化しても元気すぎるのが問題に・・・美しく道を譲ることのできる老人になりたいものです。

 そして、私もやはりこの映画、大根監督でなければ、見たくなかったわ~。共感です。

(ケイケイさん)
 年齢が行って、変に遠慮する必要はないと思いますが、後進に譲るとか、そういう事は、必要ですね。老害は以ての外。人を育てる喜びを知るのは、大事な事だと思います。育ての喜びは、自分より大きいと思いますね。

ヤマ(管理人)
 すかさずミノさんもご覧に走ったようですから、拙サイトの更新日まで間がありますが、ケイケイさんに触発されて綴ったSCOOP!』の拙日誌こちらで先行公開しますね(笑)。触発というのも要は、直リンクに拝借するためには台紙となる日誌が必要だということなんですけどね(たは)。

 ミノさんが本作を支持された理由には大いに合点がいきました。確かジャーナリストになった先輩だったか同輩だったかが学窓においでましたよね。「非常に個人的に、ある時代、ある人物を思い出し、いろいろと書き留めたい思いも出てきて」となれば、個人的に特別な作品となりますから、一般的な出来映えとは無関係に、そういったものを触発してくれた作品として断然支持ということになって当然です。

 僕にも、昨年観たピース・オブ・ケイクだとか、十五年前に観たキリング・ミー・ソフトリーだとか、先ごろケイケイさんに教えてもらって観たばかりの『言の葉の庭』だとか、そういった意味で強く記憶に残っている映画作品がありますもん。書いてる途中だとの記事をブログにアップしたら、ぜひ教えてください。

 ケイケイさんももちろん言及されておいでですが、僕はmixiにも書いたように、滝藤賢一の演じた馬場チャンに強く惹かれました。だから、こんな映画にしちゃあ、馬場チャンに顔向けできないんじゃないの?と、本作のいささか上っ面をなぞったような運びや作りに憤慨したわけです。

 特に、静の最期をあのような形にするのなら、もっと気迫の籠った映画づくりをしろよ!と言いたくなったのでした。あ、べつに、二階堂ふみの場面のことだけを言いたいんじゃないからね、ミノさん(笑)。

(ミノさん)
 書きました!って報告に来たら、ヤマさんに先を越されていた・・・(汗)
 しかも、ヤマさんにいろいろと読まれてるし・・(-_-;)

 とりあえず、ブログの名前も仮題ですが、印象が薄れる前にと書きました。こういうものも、何にせよ、長続きしないのですが。。

ヤマ(管理人)
 さっそく読みました。「野火に撮らせた、自分の「崩れ落ちる兵士」」は、確かに( )書で添えておいでたキャパのエピソードを意識してるんでしょうね。そのエピソードは仄聞したことがあったけど、拝読するまで野火のそれとは僕のなかで繋がってませんでした。だから、敢えてああいう最期にしたんだなぁ(納得)。

(ミノさん)
 この映画を観たとき「あ、ヤマさんはこの映画は好きじゃない」と、ピンときました。

ヤマ(管理人)
 僕も、読まれてましたか(笑)。

(ミノさん)
 この映画って、馬場ちゃん寄りの精神で作られた硬派の映画ではないんですよ。たぶん。

ヤマ(管理人)
 馬場チャン、硬派なん?

(ミノさん)
 そうじゃなくて、「ジャーナリズムとか、そーゆーのよくわかんないんですけど」っていう野火のセリフのまんまなんやと思いますわ。キャパになれなかった男の美しい死に姿を愛でる映画なのです!(笑)

ヤマ(管理人)
 ブログに書いておいでのように「何者かになりたくて、何者にもなれなかった私」という形で響いてきたら、尚のこと、特別な映画になりますね。ゆかりの方を思い出すだけでなく、我が身ですもんね。

(ミノさん)
 では、ヤマさんの先行を見に行こうかなあ~。たぶん、私と180°違う見え方。

ヤマ(管理人)
 どのように違っているかを教えてもらえると嬉しいな。

(ケイケイさん)
 ミノさん、拝読しましたよー。筆は鈍っていませんね(笑)。早速お気に入りに入れました♪

(ミノさん)
 お越し頂き、ありがとうございます。まあ、いつまで続くかよくわかりませんが・・継続性がないことには自信があります(笑)。

(ケイケイさん)
 ヤマさん、拝読しました。

ヤマ(管理人)
 ありがとうございました。

(ケイケイさん)
 ふみちゃんの下着問題なんですが(笑)、ファーストシーンの車での場面でも、バストは映っていなかったし、袋とじなんだから、過激なはずのグラビアもバストトップなし。なので、この作品ではバストはそういう扱いなのだろうと、私は違和感なかったです。あれから脱いだんだな、で納得しています(笑)。

ヤマ(管理人)
 そこを「スクープ!」してくんなきゃ。…って、やっぱそこなのか(笑)。

(ケイケイさん)
 滝藤憲一は良かったですね。

ヤマ(管理人)
 はい。とっても。拙日誌、キャラ的には馬場チャンにしか言及してません(たは)。

(ケイケイさん)
 最初は嫌味な奴かと思っていたら、最後は別人に見えました。でも、馬場は何も変わっちゃいないんですよね。

ヤマ(管理人)
  河川敷を走り回ると息が切れてしまうようになってましたが(笑)。

(ケイケイさん)
 そりゃ学生時代から思えば(笑)。
 私は予告編で、また『64』みたいな嫌な奴の役かなぁと思っていたら、ハカを踊っているのを切り取って予告編に出すなんて、何て上手いミスリードと、感心しましたよ。売れてますね、彼。

(ケイケイさん)
 何も変わっちゃいないというのは静にも定子にも、お話自体にも言えると思います。

ヤマ(管理人)
 それはそれで、別に僕も全然OKなんですけどね。

(ケイケイさん)
 そういう語り口も、凄く好きです。特に、静の最期をあのような形にするのなら、もっと気迫の籠った映画づくりをしろよ! と言いたくなったのでした。とのことですが、アタクシは気迫がこもっていたと思います、ハイ(笑)。

ヤマ(管理人)
 「大根監督の作品は、一生観ようと誓った作品」なれば、そりゃあ、そうでしょうね。そっちのほうが絶対にお得ですよねー。

(ケイケイさん)
 多分感性が合うんですよ。ご贔屓の中島哲也が、最近鳴りを潜めているので、新しい恋人が出来た気分です(笑)。

(ミノさん)
 フクヤマとふみちゃんの絡みシーンですが、え~と、ヤマさんはいつもの「脱ぎ」のなさにお嘆きというのはよくわかりますハイ。

ヤマ(管理人)
 そうくると思ってあ、べつに、二階堂ふみの場面のことだけを言いたいんじゃないからね、ミノさん(笑)。って前もって書いてあったんだけど、やっぱ、そこからなんやね(笑)。無理ないけど(あは)。全く以て、不徳の致すところであります。

(ミノさん)
 あの映画、生々しいのに、あそこだけ、少女漫画なソフトフォーカスですもんね。まあ福山サイドのファンへの配慮とかいろいろあるとは思うのですが、あそこかソフトフォーカスのシーン入れずに、事が終わった後くらいからシーン始めてもよかったかなあ~。別にふみちゃんがガンガン脱がなくても映画には損傷ないかと思いますが(笑)。ヤマさんがお嘆きなのは、いつものことなので(笑)。脱いでたら、も少し評価も上がってたような。

 この映画はこの映画でこれでいいのですが、ヤマさんがおっしゃる意味での気迫ある映画、ってのも、それはそれで見てみたいです。

ヤマ(管理人)
 この題材なら、やっぱ、そっち向いてほしかったんだよねー。

(ミノさん)
 ヤマさんは、やはり整合性の人なので(笑)この映画が不満なのはよくわかります。大根監督って勢いの人なのかも。

 馬場ちゃんが、硬派というよりも、彼は、過去の栄光を自慢しあう紙媒体の人々に「昔話ばっかしてんじゃねえ」というスタンスで異議申し立てをしてる人じゃないですか。そういうスタンスで、斜陽メディアにいながらも、そのへんの気概を見せてほしいっていう映画もわかります。

ヤマ(管理人)
 でしょ。拙日誌に書いたのは、まさにそういうことです。ありがとね。

(ミノさん)
 おっしゃるような、映画メディアの変化ってのは私はそこまで思い至らなかったのですが、全て、この20年で激しく世の中が変わったことへの、様々な反応、思いというのがあって、馬場ちゃんは「昔はよかったなあ」って慰めあう人じゃなくて、戦う人なんだと思います。馬場ちゃんが主人公の映画ってのもそれはそれで見てみたいです。

 ヤマさんも出版社にもし、行ってたら、編集長とかになって管理サイドになってる頃かもしれませんね。商売と、良心のはざまで・・どうしてたでしょうねえ?

ヤマ(管理人)
 あいにく僕は、新潮社も小学館も筆記しか通らず、面接で落ちたから、今の安穏を享受してますが、受験したころの思いは、そこをステップにいずれはフリーなどという世間知らずのものでした(苦笑)。そういう意味では、ミノさんが本作を観て思い出された方は、学生時分の僕が思ったことを実践された方ということになりますね。

(ミノさん)
 どのように違っているかを教えてもらえると嬉しいな、とのことですが、私は、かように偏った見え方をしていたんで、ヤマさんとはそりゃ、全く違う見え方ですよねえ。ふみちゃんの成長物語ってのが確かにそうなんですが、私には、それはメインというより、オマケというか(笑)。まあ、男の方に感情移入してたってだけですが。

ヤマ(管理人)
 僕も野火の成長物語というふうには思ってませんよ。そういう形も取っている部分は確かにあるけれど、それこそ、それは設えに過ぎなくて、主題じゃない気がします。

(ミノさん)
 あと、花火の音の件は、花火が光って、明るいので、カーテンを開けたのかな?と思ってました。

ヤマ(管理人)
 なるほど。目前で光れば、その可能性はなくもないですが、打ち上げてとなると高級ホテルのカーテンの遮光性からすれば、上空で光る遊興打上げ花火だとそれも考えにくいかな。まぁ、でも、このことは僕の躓きの契機に過ぎなくて、それ自体が決定的なほどに重要なことではないですけどね。
by ヤマ

ケイケイさん掲示板2016年10月11日 07:21~2016年10月16日 22:04



ご意見ご感想お待ちしています。 ― ヤマ ―

<<< インデックスへ戻る >>>