道端のコンクリートの割れ目 生き生きと生えている雑草 はっとして目が離せなかった 新春の 陽射しは 寒かろうに 居場所を見つけて 堂々と生きている 素敵な雑草を 胸に植えこんで歩いた |
|||||||
パッチンと一撃くらったようだ あまりに清々しい雑草 このように 生きて行かなければ 物言わぬ 教えに 襟を正す 深呼吸して 年賀状を出してきた 素敵な雑草を 胸に植えこんで歩いた |
|||||||
老い先が短くなれば人は 段々と人生を畳む 少しだけ そう少しの土が あればいい 根を張る その分だけ それからもう一つ ありがとうの気持ちだ 素敵な雑草を 胸に植えこんで歩いた |