夜 布団にくるまると いつしか眠っている
眠りに入る世界の入り口は どんなだろうか
どんな顔で入っていくのだろうか
眠っている時は あたりは どんな景色だろうか
何にも分からずに 眠るなぞの世界
夜 寝床に海からの 使いがやって来る
「眠りに入る世界はこの船で まいりましょう」
ゆらり船のゆりかご月夜の浜辺
すべり出す 海の底まで 深く沈んでいく
波音聞きながら 貝になって眠る
このまま目覚めなければ 死ぬのもいい
目覚めれば 新しい朝に それなりに向かう
それほど ぐっすりと眠れた朝は
草の芽でありたい 草の芽でありたい
太陽に向かって ぐんぐんと芽を伸ばす
感謝と喜びと希望に うちふるえながら
太陽に導かれる 草の芽でありたい