十の 指折り その数倍 齢重ねて 花が友 照れ屋で 無口な 女一人 春はおぼろ 春はおぼろ 紫すみれに 頬寄せて 町田の夜は 更けゆく |
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生き馬 目を抜く 修羅くぐり~ 切った張ったで 生きてきた 仕事を 離れりゃ 虚しくて 春の憂い 春の憂い 口笛 汐風 寄せる波 横浜の夜は 更けゆく |
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通りすがりに 男の鼻先を 香り芳し 振り向けば 庭先 微笑む 水仙の女 春の夢よ 春の夢よ 今宵のゆりかご 甘く揺れ 町田の夜は 更けゆく |