青い空 (はな)も散った 一本道

とぼとぼと買物袋を 引きずって家路へと向かいます

大地と空に挟まれた この身が

ある日消えた時 あの人なら

死んでしまったよと 口の端にのぼることでしょう

 

生と死 紙一重 姿があるかないか ただそれだけの違い

この宇宙のもとでは 何一つ変わりはしない 

 

けれどと げんこつ胸にくらわし

歩く歩く歩く 重い重い重い

おいしいものを 詰め込んだ買物袋(ふくろ)

生きてここにあることが 容赦なく腕に食い込む

 

こずえ透かし 駅前ビル(ビル)が見える 一本道

チチチチと小鳥のさえずり ここはそう、天国に違いない

丁度こんな景色に囲まれ

歩いているような 夢見心地

死んでしまうことは どうってことないように思える

 

生と死 紙一重 姿があるかないか ただそれだけの違い

この宇宙のもとでは 何一つ変わりはしない

 

けれどと (かぶり)を強く振っては

歩く歩く歩く 思う思う思う

楽しいことを 詰め込んだ生活袋(ふくろ)  

生きてここにあるうちに ほどきながら暮らしていくのだ

 

泣き、笑い、怒り、喜び

そんな当たり前のことは この姿をして表すのだ… 

この姿をして…