金木犀

 

「愛している 好きだよ 大好きだよ」なんて

気恥ずかしくって 聞いておれなかった

黙って ただ 黙って 微笑んだだけ

金木犀の香りに 今年もむせて

あれから何年? 秋晴れの空見上げ 

よかった 会えて 今では 貴方が大好きです 

「愛している 好きだよ 大好きだよ」と言って

ぎゅっと抱きしめて キスをしてくれる

混じりけない心が 伝わってくる

金木犀の小さい花びら一つ 

一つを積み上げて 来たような恋だった

右肩上がり癖ある 貴方が大好きです

愛している 好きだよ 大好きだよ」なんて

今は慣れたけど 可笑しいでしょうね 

若者さえ 吐かない こんな台詞を

金木犀の 黄色い じゅうたんに

この恋を乗せたなら 空高く舞い上がれ

「楽しかった今年も」そう言って 見送ります