悲しき玩具


花は 咲きます 季節がくれば

夢は咲かない 何年経っても

多くの人が 現実の壁に

ぶつかって ついには あきらめる 

ああ人生は 人生は ままならぬ

嘆き 暮らせば 暮らしが立たぬ

夢は咲かない ままかも知れぬが

やるせのなさを どうしたら消せる?

書くことが 悲しき玩具だと

かの啄木は 啄木は 言いました

宵の明星 心があらば

放ってみせよ 光の手裏剣

蹴落としてみよ 我が手から それが

偽りの 悲しき玩具なら

まさぐっている 暇などは ないはずと

宵の明星 キラキラ光る

そんなことは どうでもいいじゃないかと

言っている様に キラキラ光る