あの空の天井裏で会おう


夕べは春のあらし 今朝はうそのよう

澄み切った青空

あの空の 天井裏

青い じゅうたん敷き詰めてある

そこで愛犬の バブとキュン

じゃれ合っているに 違いない

 
 
     
   

母犬(ははいぬ)(とお)娘犬(むすめいぬ)十六 

旅立った青空

ジャケットの ふところの中

カクン 首垂れ安らかに逝った

可愛がっていた 長女(むすめ)の胸

帰り待っていたに 違いない

 
     
 

私が死んでしまう それは会えること

絨毯の青空

この指で 穴をあける

首を 突っ込む大声で呼ぶ

バブ・キュンちゃん おばあちゃんよ  

駆けよってくるに 違いない

 
     
 

ありがとう ありがとう ありがとう

楽しかった十六年間 忘れない 感謝している