LEDArt of KOTANI Art Works2


現代美術家 小谷彰宏

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Last Updated 2013-05-07


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個展(番画廊/大阪)

蝶々1.jpg 人の目視では、見えないアートを御存じだろうか?目で物を見るということは、物に反射した光を見ることでリンゴが赤く見えるのは、リンゴが赤い波長の光を反射しているから。赤や、青や、黄色は目で見える可視光線である。目で見えない不可視光線を使ったアートは、2004年2月16日~21日まで大阪の番画廊にて公開された個展作品である。会場に展示しているのは、一見、額に入ったふつうのイラストや写真作品だけ。肉眼では、ただの花や、信号機のイラストにしか見えないのである。戸惑う観客に「カメラ付きケータイかデジカメで御覧ください」と、声をかけたら「えっ!」と言いつつ殆どの人がカメラケータイを取り出した。観客は、カメラケータイで作品に近づくと「えっ!えっ?」・・・ケータイの画面と目視を交互に繰り返した。ケータイの画面を通して見ると花の上に蝶々が飛んでいた。目視では、花しか見えないのである。信号機のイラストで歩行者信号の赤の人は、ケータイ画面で見ると羽が生えて天使になっていた。青の人は、右手にピストルを構えていた。技術的には、カメラケータイの眼に当たるCCDが、可視光線の波長より少し広い範囲の波長を捕らえデジタル変換でモニターに映す時に光として再現するからだ。(一部のデジカメや携帯電話は、赤外線をカットする機能が備わっており目視と同じ様にしか見えない場合があります)

表 現:インスタレーション
制作年:2004年
素 材:赤外線LED、デジタルプリント

撃たれる1.jpg斬られる1.jpg召される1.jpg蝶々1.jpg

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