神経伝達物質

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中学校の理科、および、高校の生物で、「刺激に対する反応のしくみ」について学びます。



刺激(生物体を取り巻く環境の変化)があると、受容器が興奮します。

「興奮」とは、細胞のある部分で脱分極が起こって、活動電位が生じることです。

この興奮(情報)は、細胞内は「伝導」によって伝わっていきます。

ある細胞から次の細胞へは「伝達」によって伝わっていきます。

伝達において、細胞間を移動する物質が「神経伝達物質」です。



【グルタミン酸】・・・中枢神経系を興奮させる神経伝達物質です。


(※)事前に、グルタミン酸の生合成について学んでおくと良いです。→ こちら

(01)
グルタミン酸受容体・・・代謝型受容体もありますが、多くはイオンチャネル型受容体です。

(02)
イオンチャネル型・・・AMPA受容体とNMDA受容体に分けられます。

(03)
AMPA受容体・・・グルタミン酸が結合すると開口し、ナトリウムイオンが細胞内に流入します。

(04)
NMDA受容体・・・グルタミン酸が結合すると開口し、カルシウムイオンが細胞内に流入します。

              (※)AMPA受容体とNMDA受容体は、脱分極後に、どのような違いがある?



【GABA】・・・中枢神経系の興奮を抑制させる神経伝達物質です。


(※)事前に、クエン酸回路について学んでおくと良いです。→ こちら

(06)
GABA・・・γ−アミノ酪酸( gamma butyric acid)の略称です。

(07)
生合成・・・血液脳関門を通過できないので、神経細胞内でグルタミン酸から生合成されます。

          (※)どのような反応によって生合成されるのだろう?

(08)
分解・・・役目を終えると、コハク酸になり、TCA回路(クエン酸回路)に入ります。

         (※)どのような反応によってコハク酸になるのだろう?

(09)
GABA受容体・・・3種類(A、B、C)のうち、薬物の標的として重要なのはAタイプです。

(10)
GABA受容体・・・GABAが結合すると開口し、塩化物イオンが流入します。

(11)
アルコール・・・摂取すると眠くなるのは、なぜでしょう?



【ノルアドレナリン】・・・自律神経系の交感神経を興奮させる神経伝達物質です。


(※)事前に、チロシンの生合成について学んでおくと良いです。→ こちら

(12)
レボドパ・・・チロシン水酸化酵素により、チロシンから生合成されます。

(13)
ドパミン(ドーパミン)・・・レボドパ脱炭酸酵素により、レボドパから生合成されます。

(14)
ノルアドレナリン・・・ドパミン−β−モノオキシゲナーゼにより、ドパミンから生合成されます。

               (※)「アドレナリン」という言葉は耳にするけど、違うの?

(15)
アドレナリン受容体・・・ノルアドレナリンが結合します。 いくつかのサブタイプに分かれます。



【アセチルコリン】・・・自律神経系の副交感神経を興奮させる神経伝達物質です。


(16)
アセチルコリン・・・アセチルCoAとコリンから生合成されます。

              (※)アセチルCoAは、どのようにして生合成されるのだろう?

                 コリンは、どのようにして生合成されるのだろう?

(17)
アセチルコリン受容体・・・アセチルコリンが結合します。 いくつかのサブタイプに分かれます。



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