クエン酸回路
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「解糖系」で生合成されたピルビン酸は、クエン酸回路に移動します。 これにより、炭素数3のピルビン酸は、3分子の二酸化炭素へと分解されていきます。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 (01)補酵素・・・酵素の触媒反応を助けます。 (02)ピルビン酸デヒドロゲナーゼ・・・補酵素とピルビン酸の反応をサポートします。 (03)アセチル CoA・・・ピルビン酸のアセチル基が、補酵素のチオール基に供給されたものです。 (04)クエン酸シンターゼ・・・「シンターゼ」とは、合成するための酵素です。 (05)クエン酸(高3)・・・アセチル CoA とオキサロ酢酸から合成されます。 (06)アコニターゼ・・・異性化を促す酵素です。 (07)イソクエン酸・・・アコニターゼにより、クエン酸がイソクエン酸に変化します。 (08)イソクエン酸デヒドロゲナーゼ・・・デヒドロゲナーゼは、水素を引き抜く酵素です。 (09)α−ケトグルタル酸・・・イソクエン酸デヒドロゲナーゼにより、イソクエン酸から生成します。 (10)α−ケトグルタル酸デヒドロゲナーゼ・・・α−ケトグルタル酸から水素を引き抜きます。 (11)スクシニル CoA・・・α−ケトグルタル酸と補酵素から生成します。 (12)スクシニル CoA シンターゼ・・・合成酵素ですが、その逆反応も担うようです。 (13)コハク酸(高3)・・・カルボキシ基を2つもった化合物です。 (14)コハク酸デヒドロゲナーゼ・・・コハク酸から水素を引き抜き、二重結合を形成させます。 (15)フマル酸(高3)・・・コハク酸から水素が2個少ないです。 マレイン酸とは幾何異性体の関係です。 (16)フマラーゼ・・・フマル酸に水を加えます。 (17)リンゴ酸(高3)・・・フマラーゼにより、フマル酸から生成します。 (18)リンゴ酸デヒドロゲナーゼ・・・リンゴ酸から水素を引き抜き、オキサロ酢酸にします。 (19)オキサロ酢酸(高3)・・・もとに戻って、クエン酸合成の原料物質です。 (※)解糖系は細胞質内で行われる反応です。 一方、クエン酸回路はミトコンドリアのマトリックス内の反応です。 解糖系で生じたピルビン酸は、ミトコンドリア内膜を通過することができますが、 NADH・H+は、ミトコンドリア内膜を通過できません。 では、一体、どのようにして、NADH・H+をマトリックス内に運んだら良いでしょうか? 「栄養素の代謝」に戻る |
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