地殻変動

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小学校の理科では、5年生で「流水のはたらき」を学び、6年生で「級化層理」を学びます。

級化層理により、1つの層内で、下から上へ、小石・砂・粘土と積み重なることは分かるのですが、

そのような層が幾つも積み重なって「地層」になるメカニズムについては、小学校の理科では触れません。

中学1年生で「隆起」や「沈降」について学んで、初めて理解することとなります。

つまり、以下にある4つの工程を繰り返すことで、地層が形成されるのです。



「隆起」や「沈降」は、“穏やかな地殻変動”と言われます。

・・・ということは、“激しい地殻変動”もあるのか?・・・と、疑問が湧きますが、その通り!



【整合と不整合】


地層が綺麗な平行線で積み重なっている場合は、「地層累重の法則」が成り立っているわけで、

これを「整合」と言います。

一方、地層が綺麗な平行線の積み重なり出ない場合は、地層累重の法則が成り立っていないことになりますが、

これを「不整合」と言います。



不整合が生じた理由は、激しい地殻変動が起こったからであり、

地質調査で不整合を発見したら、その場所で、過去に、激しい地殻変動があった証拠となります。



【褶曲】


不整合には2種類あり、1つは「褶曲」、もう1つは「断層」です。

地層が、横からの大きな力を受けて曲がってしまったものを「褶曲」と言います。



褶曲した部分において、下に凸な部分を「向斜」、上に凸な部分を「背斜」と言います。

石油や天然ガスなど、水よりも密度の小さい資源は、背斜部分に溜まっていることが多いです。



【断層】


横からの大きな力を受けたとき、その力を発散する方法として、“曲る”以外に“割れる”があります。

地層が割れたとき、「断層」が生じます。



横から引っ張られたときには「正断層」が、横から押し込められたときには「逆断層」が生じます。

また、横からの力の作用線がずれていると、「横ずれ断層」が生じます。

断層面の手前から奥側を見たときに、

右にずれていると「右横ずれ断層」、左にずれていると「左横ずれ断層」と言います。



(※)激しい地殻変動が、プレート規模で生じると、どうなるのでしょうか? → こちら



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