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アラスカ旅行  (2004.7.13 - 7.19)

デナリ国立公園   アラスカ鉄道 マッキンレイ遊覧飛行  26氷河クルーズ 
アンカレッジの街 野生動物 (総集編) アラスカで見た花



【プロローグ】
成田空港を午後6時半出発。アンカレッジまでは直行便で6時間半。一眠りしたかな?と思っていると、「あと40分ほどでアンカレージに到着します」との機内アナウンス。窓の外を見ると、雪に覆われた山々が見渡す限りに連なっています。


あれっ?マッキンレイ山ってどれかな・・・?。アラスカが北の大地とは言っても、もう夏のはずなのに・・・、山がまだこんなに雪をかぶっているとは思ってもいませんでした。

星野道夫氏の写真集をみたり本を読んで、少しばかり事前にアラスカについての知識を詰め込んだつもりでしたが、甘かったようです。旅の4日目の「マッキンレイ山遊覧飛行」や、5日目の「プリンス・ウィリアム湾26氷河クルーズ」で、たくさんの氷河を目の当たりにして、飛行機から眺めた一面雪の山々が理解できました。





【7月13日】

第一日目は、アンカレッジからデナリまで、約400Kmをバスで移動。6時間の予定。

3時間ほど走ったとき、前方にマッキンレイ山(標高6194m)が見えてきました。マッキンレイ山は雲に覆われている日が多く、山全体がはっきり見える確立は年間で僅か20%だそうです。ガイドの人はアラスカ在住4年間で、マッキンレイ山がこんなにくっきりと見えるのは珍しいとのこと。ラッキー!!。


McKinley Princess Hotel & Restaurant 展望デッキからの眺望)


(写真はクリックで拡大します)

ここ数日、フェアバンクス近郊で大きな山火事が発生しており、上空にはその煙がかなり流れてきているとのこと。
その煙による乱反射のせいなのか、ズームアップしたマッキンレイ山の雪肌は真っ白ではなく、ピンクっぽい色に見えます。


 

街中や高速道沿い、あるいは針葉樹林の広がる原野でと、ヤナギラン(Fireweed)がピンク色の花を今が盛りとばかりに咲かせているのを目にします。 地元では、ヤナギランが穂先まで花を咲かせた8週間後から冬が始まると季節の移り変わりの目安にしているそうです。


ヤナギラン(英名: Fireweed)は、山火事の後の焼け野原で最初に生え出てくる非常に生命力の強く逞しい草花です。

McKinley Princess Hotel 入口扉の把手はカリブー (Caribou) の角。オシャレ!
道端にムース (Moose) の角が無造作に置かれていました。


アラスカ州は日本の約4倍の広さですが、人口密度は逆に日本の約1000分の1。しかも人口はアンカレッジやフェアバンクスの都市近郊に集中しているので、広大な土地の大半は人もほとんど足を踏み入れない太古からの姿のままで残されてきています。ちなみに、アラスカ州の総面積の内、35%が自然保護区で、5%が氷河地帯とのこと。

とにかく、どちらを向いても見渡す限り大自然の景観が広がっている中のドライブです。何千年あるいは何万年という悠久の時間の中で形作られてきた景観は、見る人の気持ちをほっと休める、なにか自然治癒力のようなものを持っているのだと思います。


デナリ国立公園まではあと1時間ほど。前方に広がるのはタイガの林。


   
デナリ国立公園の近く、ハイウェイ沿いの沼地にムースの親子を見つけました。親ムースには角がないのでメス(母親)です。大きさは馬と同じくらいですが、顔は馬より一回りほど大きく見えました。  (写真はクリックで拡大します

車から降りてカメラを構えた我々のほうをチラッと振り返って見ていましたが、すたすたとタイガの林の中に入り込んでしまいました。この間わずか数十秒くらいだったでしょうか。でも、アラスカ初日にムースと出会え、いささか興奮気味です。

夕方5時、デナリ国立公園の入口近くにあるホテル Crow's Nest (日本語にすると、カラスのねぐら)に到着。今日はアンカレッジを9時前に出発、途中昼食や写真撮影の小休憩を数回したけれど、結局マイクロバスで約8時間の移動でした

ホテルの門
ホテルエントランスの看板 事務所入口の飾り(ムースの角) 部屋(ログキャビン) 


2日目(デナリ国立公園)へ