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アラスカ鉄道


【7月15日】

3日目は、デナリ国立公園からタルキートナ (Talkeetna) まで、アラスカ鉄道で約4時間の汽車の旅です。日本から海外に旅行すると、交通手段としては一般的に飛行機や車が最優先で利用されるので、「鉄道の旅」という言葉はなにかノスタルジックな響きがあり、また一味違った目線から景色を眺められる期待が湧いてきます。



デナリ国立公園の駅舎。周りの景観を損ねないためでしょうが、木造平屋建て、駅名の看板もなく、最初見たときは「えっ、これが駅?」とちょっとびっくりです。
車両に沿って幅3mほどが舗装されているだけで、あとは小砂利を敷いた平地。乗客は手荷物や旅行かばんを持ったり引きずって、小砂利混じりのプラットホーム?を歩きます。
雨が降ったらあちらこちら水溜りだらけでしょうね。

濃いブルー地に鮮やかなイエロー・ストライプがおしゃれなアラスカ鉄道の機関車。

右端がアラスカ鉄道の車両。その後に続く銀色の車両は、アラスカ鉄道に連結して引っ張ってもらっているツアー会社所有の2階建て車両。何社ものツアー会社が、一社あたり3〜4両を連結させている。
客室は2階席。天井までガラス窓で、アラスカの広大な沿線風景をたっぷり堪能できます。各車両にパーサー2名が乗っていて、アルコール(有料。ビールは5ドル)やソフトドリンク(無料)を注文できます。


1階にある食堂車両でランチを食べたあと、展望車両にもどりマティーニを飲みながら、どこまでも広く大きなアラスカの自然の景観を眺め続けます。日本の200Km超で走る新幹線とは異なり、列車は時速70〜80Kmくらいの比較的ゆっくりとしたスピードで走り、眺望の素晴らしいところでは更にスピードを落としてくれるのが嬉しい心遣いです。

汽車から見たアラスカ原野の風景です。素人写真のため、目に飛び込んでくる大自然の景観の迫力を十分に表しきれていないのが残念です。


  (写真はクリックで拡大します)   
山の中腹に氷河が見えます。
峡谷に架かる橋は、高さ90m、長さ280m。
群れて泳いでいるレッドサーモン(紅サケ)が、汽車から見えました。


 午後4時過ぎ、タルキートナ (Talkeetna) 駅に到着。列車はさらに数時間かけてアンカレッジまで行きますが、私達はここで降り、明日はマッキンレイ山の遊覧飛行の予定です。




タルキートナは人口約800人の静かな田舎町ですが、マッキンレイ山へ登るにはこの町から小型飛行機で標高約2000mの地点まで飛び、そこから6194mの頂上を目指すため、登山基地として知られている町です。マッキンレイ山登攀中に消息が途絶えた植村直己氏も、この町からマッキンレイに向かいました。

夏のアラスカは白夜です。ホテルのテラスでツアーの仲間達と話していると、いつまでも明るいので時間の感覚がおかしくなります。12時近くになってようやく暗くなり、えっ!こんな時間?、そろそろ寝ようか!という具合です。



7月中旬ですが、ホテルロビーの暖炉では薪をくべて火が赤々と燃えています。

夜10時、太陽はまだこの高さです。逆光のため薄暗くみえますが、右の写真を見てください。

夜10時、左の写真の太陽の光を受けて、まだ昼間かと思うようなブルーの空とホテルの建物。

夜10時半、太陽は地平線に少し近づき、右端にはマッキンレイ山のシルエットが・・・。

マッキンレイ山のシルエットを望遠でズームアップ。


夜11時。旅先で見る夕焼けは、ちょっと感傷的な気持ちになります。



2日目(デナリ国立公園) 4日目(マッキンレイ遊覧飛行)