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鎌倉十井の1つ、別名、星月井。昼なお暗いこのあたりで、井戸を覗くと昼間でも水面に星が見えたという伝承が名前の由来という。(汲むこと、飲むことは出来ません)
奈良時代の名僧・行基は井戸から出てきた光り輝く石を虚空蔵菩薩の化身と思い、お堂を建てて虚空蔵菩薩を祭ったと云う伝説もあります。井戸の水は清らかで美味しかったので、江戸時代には”星月井”は有名になり、極楽寺切通しを往来する人の為に「かけ茶屋」が建ち、井戸の水を売っていたが、関東大震災後には「かけ茶屋」も廃業したが、昭和初期まで旅人に飲料水として売られていたそうです。
新編相模国風土記稿によると「慶長5年6月に。 徳川家康が京都からの帰り道に鎌倉に立ち寄り、その際に星月夜の井戸を見物してから雪の下に到着したとの記録があるので、昔から星月夜の井と言われたであろう。」と書かれています。また、星月夜は昔は地名であったとの説もあります。北国紀行(ほっこくきこう)によると「極楽寺に到る途中に、大変に暗い山道に星月夜と云う所があり、昔はこの道に星月堂がありました。 古僧の言うには歌に「今もなを星月夜こそのこるらめ、寺なきたにの、闇の燈」とある。星御堂と云は、この虚空蔵堂の事であると言はれています。今按ずるに、この谷の名を星月夜と云う。 あながち井の名にあらず。」と昔からの地名であると述べてます。
由来・歴史
星ノ井(星月井)
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