昔工藝の修理対象品
和時計 : 櫓時計・掛時計・台時計など
武具甲冑 : 火縄銃・火薬入・兜・前立て・面頬・鎧・刀装具など
仏教美術 : 木彫仏・青銅仏・石仏・懸仏・仏具・小形仏等の置き台(木やアクリル製)製作など
金工品 : 中国青銅器・置物・香炉・花瓶・銀器・金属製民具・ランプ・ブロンズ像など
家具 : 煙草盆・火鉢・花生け・小箱・硯箱・花台・小机・箪笥・民具・衝立・飾棚など
木彫品 : 木彫人物像・木彫置物など
細工物 : 印籠・根付け・カラクリ物など
箱物 : 桐箱・杉箱の字消しなど
その他 : 下記の取り扱い対象以外、とりあえず何でもご相談ください
特に昔工藝が得意とする、または修理実績が多い修理品は、火縄銃・和時計・中国青銅器・木彫仏・青銅仏・金工品などです。これらは仕上がりも良く、費用対効果(かけた修理代<商品価値向上)が期待できる品物です。ぜひご用命ください。
ただし近年、昔工藝の職人も年を取り重量物や大きなものは扱えなくなりました。また、大きな音が出る工作機械などを処分したので、扱える作業が減りつつあります。修理対象品であっても、破損状態などにより修理困難な場合もあります。事前に修理可能かどうかお問い合わせください。
取り扱い対象外
陶磁器類(金直し・銀直し・共直し)・書画や掛け軸(表具)・紙類(古書など)
布類(衣服・帽子など)・革製品・ガラス器・七宝・漆器(蒔絵など)・鉄瓶・茶釜
象嵌・彫金・宝飾品・刀剣研磨・白鞘製作・本漆作業・人形・胡粉修理・能面
中型以上のタンス類・オルゴール・近現代時計の機械部・電気製品・カメラなどの光学器械・玩具
新物(新品・レプリカ物・贋物)・象牙品・鼈甲品
長年の修行と知識、特殊な材料・工具を必要とする超絶技巧品。
宅急便で送れない物 梱包を含め10kg以上の物 大きな物
上記赤字の品物の修理はお受けできません。
お困りの場合はインターネットで「修理 ○○」を検索すると、専門業者が見つかる場合があります。
○○は製品名 例:「修理 鉄瓶」など。
陶磁器・鉄瓶・漆器・刀剣・甲冑・和人形・家具・オルゴールなどは業者が見つかります。
表具・宝飾品・近現代時計などはお近くの専門店にご相談ください。
昔工藝では漆器類の修理は対象外ですが、漆器以外でも漆塗りの物が多くあります。しかし、昔工藝の修理職人は極度に漆カブレに弱く本漆を使えません。従って、漆塗り部分の修理はカシュー(人工漆)またはアクリル絵の具となります。
修理事例として、修理前の壊れた状態と修理後の写真を並べて紹介すると、昔工藝の修理がどんなものか分かりやすいのですが、お客様からお預かりした品物の写真を掲載することは困難です。特に骨董商からの依頼品は、修理後にどのような売り方をされるか分からないので、なおさら困難です。ここでは説明文のみで修理事例を紹介いたします。
注、赤字は修理対象外の品物です。青字は修理可能ですが、お断りしています
欠損=一部が欠けた状態 欠落=部品が無くなった状態
修理は基本的に昔工藝自身で行い外注は利用していません。昔工藝の手に負えない品物はお断りしていますが、初めて経験する品物や技術に関しても、多くの場合リスクを抱えながらお引き受けしています。修理に必要となる特殊な治工具類もだいたいは自作しています。
修理品を送る場合、部品・付属品を含め一式全部を送ってください。
和時計
和時計の欠落部品製作(天符などほとんどの部品を製作します)、運転調整。
ただし、重錘の製作は終了させていただきました。円天符等のヒゲゼンマイ・動力用ゼンマイの交換には対応できません。
また、精密な時計修理技術を必要とする枕時計と尺時計の機械部分は基本的に対応できません。ケースの修理は可能です。
なお、部品の摩耗度合いなどにより試運転調整に多大な手間が発生したり(修理代がかかります)、まともな運転にまで調整出来ない場合もまれにあります。和時計は他の骨董品と異なり事前見積もりが困難です。
欠落部品を補い、過去のおかしな補修部分を正規の形に戻し、稼働すれば商品価値が高まります。
明治初頭、一挺天符に改造された二挺天符をオリジナルな形状に戻すことも可能です。
櫓・台・鞘の割れ・欠損・欠落の補修。
時代考証に基づいた修理を行います。
鐘は特殊な材料を使用するため、鋳物師へ発注します(納期と費用が掛かります)。
割れた鐘は接合できますが良い音は出ません
歯車の歯補修は可能ですが、歯車一個全体製作は非常に高価になりますのでお勧めしません。
近世掛け時計の木部割れ・欠落の補修。
試運転調整に必要なので部品全て(鐘や重錘など)の時計一式を送ってください(櫓や掛け台は除きます)。
近現代時計の機械部分の修理は行いませんので、時計修理専門店にご依頼ください。
櫓時計
掛時計
台時計
尺時計(ただし機構部修理は除く)
枕時計(ただし機構部修理は除く)
その他ー櫓、台、掛台、鞘
火縄銃 注、現在、火縄銃の修理は軽微な修理のみ承っております。
洋式古式銃(管打銃など)・和式管打銃の修理は終了させていただきました。また、筒の瘤錆落とし、リーマによる銃口内研磨、尾栓外し、尾栓製作も終了させていただきました。
欠落部品製作(火蓋・火挟み・雨覆い・楔・カルカなど)。
金属部品の小変形・割れ・欠損部の溶接・整形。
木部の割れ・欠け・虫食い補修。
金属部品・木部の時代付け(古色付け)。
文化庁指導の範囲を超える修理は出来ません。あくまでも骨董品としての修理の範疇です。
登録証記載の数値等が変わってしまう修理は出来ません。ただし記載寸法はかなりデタラメです。大きく銃口内研磨した後、登録証の再交付審査に出すと登録不適の判断をされてしまうことがあります。
実使用での事故に関しては保証しません。
登録証がない品物はお引き受けできません。偽火縄銃は、たとえ登録証が付いていても修理をお引き受けできません。
破損や腐食の激しいものは、修理代と価値の向上が釣り合いませんので修理をお勧めしません。
尾栓が開かず、筒内に火薬と鉛玉が残留していると予想される品物は、危険なためお断りします。
射撃目的での修理は行いませんので、修理も行う現代銃砲店にご相談ください。
修理部分は時代付けします。時代付けを嫌う方はご遠慮ください。
付属品の火薬入・口薬入の蓋製作、割れ・虫食いの補修も行います。
カルカの材質は樫ではありません。
宅急便で送る場合、品名は「江戸期カラクリ機械」と書いてください。
現在ある部品全ての銃一式を送ってください(筒のみ、台のみの修理は承れません)。
火縄銃−小筒、中筒(士筒)、大筒、馬上筒、狭間筒、短筒
和式管打銃−小筒、短筒
洋式管打銃−小筒、短筒
気砲
燧石銃
歯輪銃
偽火縄銃(贋作)
レプリカ銃−火縄銃、管打銃、燧石銃
胴乱
早合
火薬入
口薬入
玉入
火口入
玉型
ライター
鉄砲根付
カラクリ
古文書
その他
甲冑
威し換え・家地交換の修理は終了させていただきました。
鎧・兜の欠落部品製作。前立ての割れ・欠けの補修、新規製作。
甲冑の修理は非常に時間(費用)がかるため、安易に修理に出すことはお勧めしません。
特に鉄部品(鎖など)の製作や家地交換は手間がかかります。
甲冑は修理費用と価値の向上がなかなか釣り合いません。場合によっては価値が低下してしまう可能性もあります。
甲冑は修理したことを分からなく仕上げることが困難です。
塗り替えは時代を損なうため行いません。
本格修理は新作鎧製作メーカーなどの専門店にご依頼ください。
具足
鎧胴
兜−星兜、筋兜、頭形兜、変り兜
面頬
喉輪
袖
籠手
佩楯
脛当
前立
陣笠
鎧櫃
架台・兜台
衣服
その他−旗指物など
刀剣
刀身・茎の修理は終了させていただきました。
刀装具の欠落部補修、鞘の栗形製作など。
刀剣研磨・白鞘製作・拵製作・ハバキや切羽製作・柄巻き・銘切り・銘消しは行いません。これらの修理は研ぎ師・鞘師・白銀師・柄巻師・彫金師などの専門家にご依頼ください。
非合法品の本身の入った仕込み杖、模造刀は扱いません。
象嵌修理は行いません。
本漆は使いません。
登録証記載の数値等が変わってしまう修理は出来ません。
太刀
刀
脇差
仕込杖
短刀
軍刀
海軍短剣
兜割
鐔
小柄・小刀
笄
目貫
縁頭
十手
槍
弓・矢
薙刀
刀掛
その他−柄前など
仏教美術(仏像など)
木彫仏の欠損・欠落・ヒビ割れ補修。時代考証に基づいた修理を行います。
青銅仏の指・腕・宝冠・台座等の欠損・欠落修理、腐食穴や鋳穴の成形。
石仏・鉄仏の補修。
なお、乾漆仏と塑像は修理実績が有りません。
仏像の修理で大幅な価値の向上が期待できます。
欠落部は芯金を埋めエポキシ樹脂で成形しますが、黄銅での製作も可能です。
懸仏の欠落修理、背板の補修や製作。
仏具の接着・欠落修理・古色付け。
残欠や小仏等の置き台製作(木・アクリル)。
如来−坐像・立像・三尊仏・誕生仏
菩薩−坐像・立像・千手観音
明王・天部−金剛力士・十二神将・二十八部衆・不動明王・毘沙門天
羅漢・高僧
西域仏−チベット・モンゴル・タイ
その他−七福神・天狗・懸仏
残欠−トルソー・仏頭・仏手・レリーフ
台座・光背−持物・連弁
仏具−五輪塔・厨子
新物
金工品
青銅品などの割れ・欠損・欠落・凹み直しなど。
彫金は行いません。専門の彫金師にご依頼ください。
宝飾品は扱いません。
錫製品の穴あき修理は困難です(修理実績はあります)。
鉄瓶−金漆による本格修理は行いません
茶釜・風炉
盆
花瓶・花器
ブロンズ像
合金像
自在動物−海老、蟹
ランプ
行燈
燭台
香合
水差・水瓶・薬罐
水滴
水盤
錫茶壺・茶筒
煙管
矢立
青銅鏡
経筒
鉦・鐘
五姑杵・三姑杵
人物像
建水
錠前
その他
青銅置物
置物
人物置物
動物置物
動物香炉
鳥置物
鳥香炉
自在海老・自在蟹
レリーフ
その他
中国青銅器
香炉
花瓶
鏡
食器
酒器
水器
楽器
武器
その他
金銀器
銀製の花瓶・薬罐・置物などのヘコ直し。
なお修理により銀器の時代色が失われ銀ピカとなる事があります。黒染処理も可能ですが、時代を経た色合いには届きません。
銀ヘコの修理はかなり手間が掛かります。安価な銀器の修理はお勧めしません。
工具の入らない小口径の銀器のヘコ直しは出来ません。
彫刻面のヘコ直しは、彫刻が損なわれる恐れがあります。
銀メッキ品のヘコ直しは仕上がりが良くありません。
金製品
花瓶
銀瓶
急須
ボンボニエール
ポット
香炉
酒燗器
置物
茶釜
宝石箱
その他−簪、グラス、皿、芝山象嵌など
家具
大型家具は取り扱いません。家具修理専門店にご依頼ください
小型家具類の木部割れ・欠損・欠落補修など。
漆塗り品は扱いません。漆塗りは小さな剥れやヒビ割れでも判らなく修理するのは困難で高価になりますので、専門の塗り師にご依頼ください。
なお金と黒は色合わせが完全に合わない場合があります。
箪笥
飾り棚
小机・卓
煙草盆
火鉢・長火鉢
花台
花生
笈
硯屏
書見台
衝立
燭台
その他−小引出・自在鉤・長持・葛籠など
木工品
欠損・欠落・ヒビ割れ・接着剥がれ・変形・着色補修など。
漆工品は塗師・蒔絵師にご依頼ください。
漆工品−鎌倉彫、根来塗、香炉、香合、皿、盆、椀、食籠、水差、棗、螺鈿、蒔絵など
竹製品−籠、香筒、花入、食籠、筆筒、茶道具など
皿・盆
筆筒
香筒
螺鈿
屏風
模型−五重塔、古民家など
額
如意
その他−木台、看板、碁盤、将棋盤、双六盤など
木彫品
欠損・欠落・ヒビ割れ補修など。
木目が見えるよう仕上げてある場合、修理箇所を判らなく仕上げるのは困難です。
木の経年変化や温湿度変化に伴う膨張収縮により、修理部にヒビ割れや段差が後日生じることがあります。
能面の欠損・胡粉ヒビ割れ補修は能面師に、和人形は人形師にご依頼ください。
胡粉仕上の修理は対応していません。
人物−仙人、牛童、鍾馗様、聖徳太子、童子、奴、大和武尊、武人など
動物−猿、蝦蟇、蛙、水牛、狛犬、獅子、唐獅子、獅子頭など
鳥
能面、雅楽面
オブジェ
獅子頭
その他
細工物
象牙品・鼈甲品の修理は終了させていただきました。
割れ・欠損・欠落補修など。
鹿角・水牛角・鮫皮・珊瑚・貝・色ガラス等の補修材料を揃えています。
着色していない骨製品の欠損やヒビ割れ埋めは、色合わせが困難なためお勧めしません。
自在海老、自在蟹、人物、動物、造花、筆筒、香炉、細工物、櫛など
珊瑚−珊瑚樹など
七宝
印籠
玉・印材−木箱
根付−柘植
堆朱・椎黒
カラクリ−神戸人形、篭の小鳥など
その他
箱物
桐箱・杉箱の寸法拡大・縦横縮小、軸箱の長さ縮小、欠損部製作の修理は終了させていただきました。
接着・字消し・時代付けなどを行います。
古箱の新規製作は高く付くので、専門の桐箱屋に依頼してください。
桐箱・杉箱−茶碗箱、軸箱、茶杓箱、行燈箱など、新規製作
硯箱
香合
重箱
文箱−蒔絵品、螺鈿品、柘植製、唐木製など
箱物−銭函・小引出・茶道具入など
塗り箱
香箪笥
その他
陶磁器
金直し、銀直し、共直しは行いません(昔工藝では以前から陶磁器修理を基本的にお引き受けしていません)。
茶碗
茶入
皿
花瓶
鉢・壺・甕
香合・香炉
水指・水注・銚子
置物
湯飲み
徳利・杯・ぐい呑み
土器
三彩
俑
埴輪
人形
テラコッタ
その他
その他
ガラス器−皿、鉢、瓶、ステンドグラス、江戸切子(割れ口を滑らかにすることは可能です)
煙草入れ
額
掛け軸
絵図
楽器
竿秤
硯・古墨
札入
書籍
人形
扇子−要製作のみ
置物
茶道具
剥製
遠眼鏡
角類
宝飾品
屏風
その他
古時計
近現代時計の機械部修理は行いません 木部のみの修理です
表具・絵画・衣服
修理対象外です
新規製作
仏像彫刻