広報紙「のぞみ」第14号

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広報紙「のぞみ」 第14号(2018年10月28日発行)

〒790-0848 愛媛県松山市道後喜多町7-25
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キリスト降誕はすべての人の救い  12月24日(月)夜 道後教会でイブミサ

カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治

 クリスマスが近づくと、たいていのカトリック教会は馬小屋を準備します。その中には様々な人たちがいますが、今回の「のぞみ」ではその人たちを紹介します。
 まず、幼子イエスとその親のヨセフとマリアがいます。
 次に、贈り物を持った三人の人物がいます。この人たちは福音書によると「東方からやってきた占星術師」と記されている人物です。彼らのことはよく分かっていませんが、ユダヤ教徒でなかったことは確かです。なぜなら、ユダヤ教では占いを禁じているからです。しかし、ユダヤ以外の社会では占星術師は高い立場にありました。その人物がなぜ「メシア」(救い主)として生まれたイエスを拝みにきたのかは分かりませんが、何か偉大なことが起こると信じて遠くからやってきたのでしょう。
 それから、羊飼いがいます。羊飼いはユダヤ人でしたが、当時の社会で蔑まれていました。律法には「安息日(ユダヤ教では土曜日)に仕事をしてはいけない」という掟がありましたが、この掟は動物の世話をする羊飼いにとって守ることができませんでした。だから、羊飼いは「掟を守れない人」として社会で低い立場にあったのです。
 このような人々が馬小屋にいるのです。社会的な立場や状況が全然違う人々が「救い主」の誕生を祝っています。それは「救い主」の誕生がすべての人を包み込む出来事であったことを示しているのです。
 現代の社会は排他的な信条を掲げる人々が増えてきました。もちろん、それには色んな事情があり、一概に悪いと断定できません。しかし、排他的な価値観は終わることのない争いを生みます。その結果が現代社会で頻発する戦争です。
 イエスの誕生は様々な人々の違いを超えてあらゆる人への救いであるとキリスト教は信じます。

〈クリスマスミサご案内〉
 ★クリスマス・イブのミサ 12月24日(月)午後7時~
 ★クリスマス・日中のミサ 12月25日(火)午前10時~
 ・マドレーヌもプレゼント

西日本豪雨で県内にも大被害 被災者に寄り添い、祈り、支えよう ― 11月18日(日)道後教会で支援バザー

 このところ猛烈な自然災害が日本列島を襲い続けている。豪雨、台風、地震、それに伴う河川の決壊や住宅の浸水、流失、がけ崩れ、住民の生命を奪う住宅倒壊など悲惨な状況となった。道後教会では不安と悲しみの中にいる被災者のために祈り、寄り添い、安らかな心を取り戻すための支えを続けて被災者にも支援を続ける。
 特に今回の西日本豪雨では地元愛媛県も大きな被害を受けた。県南部の西予市、大洲市、宇和島市などではダム放流による河川の決壊により多くの死者が出た。カトリック宇和島教会では直後にボランティアセンターを設置して対応している。道後教会でも7月に支援金を送った。

県内被災者にも寄金
 道後教会では必要な支援先を決め、聖堂での募金、バザーの収益金などから次のような寄金や支援を行っている。
 ◇西日本豪雨被災者への寄付として、カリタスジャパン(カトリック教会の支援団体)へ、教会募金から7万円、教会のチャリティー喫茶収益から10万円を寄付。
 ◇東日本大震災被災者への寄付として、岩手県のカリタス大船渡センターへ3万円、カリタスジャパンへ10万円を送った。また宮城県の八木山オリーブの会へミカン20キロを贈った。石巻市の老舗醸造商店の復興促進のため醤油などの商品販売協力も続けている。

手作りカレー、マドレーヌ
 バザーは11月18日(日)午前10時から聖母幼稚園と共催で行われる。道後教会は同教会駐車場で、手作り品などのコーナーを設置し販売を行う。
 アクィナスホールではバザーの目玉となる毎回好評の手作り特製カレーを提供。コーヒーとお菓子のコーナーは落ち着いた雰囲気でお話をする場にもなっている。
 また駐車場では同教会マリア会が作る名物の伝統の味「マドレーヌ」、手に入れるのが難しいドミニコ会女子修道院でつくられたお菓子ドミニカンクッキーも人気が高い。
 また教会の聖堂にある美しいステンドグラスの公開もしており、色彩豊かな聖書の世界も楽しめます。鑑賞に訪れてください。

26聖人殉教者の聖トマス小崎の版画「パードレ、行かないで」 ― 道後教会の聖堂壁面に設置

 今年2月に道後教会で開催した日本二十六聖人殉教者の一人聖トマス小崎の版画展で展示された大作「パードレ、行かないで」が道後教会聖堂の壁面に設置された。同展は4ヶ月の開催中、県内外からたくさんの人々が鑑賞に訪れ好評だったため、より多くの人に聖トマス小崎の聖なる生きざまを知ってもらおうと設置を決めた。
 作者は広島県福山市の版画家・岡万梨彩さん。展覧会後に作品が同教会に寄贈されたのを機に聖堂に設置することになった。
 同作品は展示作品中最大で、小崎少年が捕らわれたバウチスタ神父に「行かないで」と取りすがるシーンを重厚な黒い画面で表現している。見学したい方は自由に鑑賞できます。どうぞ。

「花あそび」修了展示会

 10年前から、小さなフラワーアレンジのワンコインレッスンとして月に一度、花と遊ぶ集まりをしてきましたが、このたび終えることになりました。
 修了展示会として左記の通り皆様に見ていただきたく、ご案内いたします。(入場無料)
  日時 12月9日(日)・10日(月) 午前8時半~12時
  場所 道後教会 アクィナスホール

道後教会からのお知らせ

 キリスト教について勉強してみませんか

◆キリスト教入門講座◆

・毎月2回(1回1時間くらい)
   ご都合のよい曜日・時間帯にできるだけ合わせますので、ご相談ください。
・場所 道後教会
・講師 道後教会担当司祭 及び 信徒
・対象 洗礼を受けていない方
・当教会へお問い合わせください。

◆ミサ時間◆

・日曜日 午前10時~
・金曜日 午前10時~(金曜日は、司祭の都合により中止の時あり)

◆憩いの日◆

・毎月 第3水曜日 午後2時~
・楽しいおしゃべりとお茶
・年齢・性別不問、予約・会費不要
・お気軽にご参加ください。

◆「心のともしび」を読む会◆

・毎月 第3水曜日 午前10~11時半
・冊子「心のともしび」は教会道路側と幼稚園入口付近に置いてあります。