広報紙「のぞみ」第13号

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広報紙「のぞみ」 第13号(2018年2月25日発行)

〒790-0848 愛媛県松山市道後喜多町7-25
電話・FAX:089-924-7522
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メール:cth.dogo@church.email.ne.jp

私たちと共に生きる神  4月1日は復活祭

カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治

 多くの現代人はSNS(ソーシャルネットワークサービス)を使っています。SNSは多くの人と連絡を取り、関係を結ぶことができる便利なツールです。ところが、その関係はだいたい文章や言葉だけで行われます。しばしばその関係は連絡先の相手と直接出会わないで行われることがあります。それでコミュニケーションのすれ違いが生じます。極端なケースになれば「自分が周りに見捨てられた」という絶望感から死を選ぶ人もいます。
 しかし、キリスト教はどんなにわたしたちが周りから見放されても神が共におられると教えます。「神はひとり子を与えるほど世を愛された」とヨハネ福音書3章16節に書いてあるからです。「福音書」というのはイエス・キリストの生涯を記したものですが、「福音」という言葉の元々の意味は「良い知らせ」です。良い知らせとは「神の子イエスが人間となって、この世に来てくださった」ことです。しかも、イエスはただ人間となったのではなく、十字架の死という大変な苦しみを受けて復活されたのです。この出来事こそ、神がわたしたちと共にいてくださることの何よりのしるしです。そして、そのキリストは教会を通してわたしたちと共にいてくださいます。3月31日夜にイエス・キリストの復活を記念する一年で最も大切な復活徹夜祭のミサがあり、翌4月1日には復活の主日ミサが行われます。このミサにひとりでも多くの方が来られるのを教会の信徒一同、お待ちしています。

〈復活祭ミサご案内〉
 ★徹夜祭 3月31日(土)午後7:00
 ★主日ミサ 4月1日(日)午前10:00

十字架の道行の祈り ③

 道後教会の聖堂の壁にはキリスト受難の十字架の道行をたどり祈るレリーフがかけられている。受難の14シーンが表現されたスペインで製作された陶製レリーフ紹介の3回目。
 ◆第Ⅴ場面=キリストの力が尽きるとみた兵士たちはそこに居たクレネのシモンに十字架をになわせた。
 ◆第Ⅵ場面=顔が血と汗にまみれたキリストにベロニカという女性が布を差し出す。

愛媛のミカン 温かい心伝わった ― 被災者に寄り添い続ける道後教会 バザーなどで寄金

 『甘いミカンの香りが南国愛媛の温かい心を伝えてくれます』。被災者を支援している宮城県の八木山オリーブの会から、道後教会が年末に贈った愛媛ミカンへのお礼の手紙が届いた。『皆様に支えられていると実感しました。寄り添いの心に深く感謝します』とも。
 東日本大震災から満7年が来ようとしている。道後教会では被災者に寄り添った活動を続けているが、さらに最近各地で豪雨などの自然災害も続発しているため、すべての苦しむ被災者への支援も考えることに決 めた。バザー収益金や日々の募金などをあてる。
 また3月11日(日)午前10時から道後教会聖堂で東日本大震災をはじめすべての災害被災者のための追悼ミサを行い、慰霊と安息を祈り出席者がローソクを灯し捧げる。
 昨年のバザー収益金から岩手のカリタス大船渡ベースへ3万円、カリタスジャパンへ10万円を送金。八木山オリーブの会へミカン20キロを贈った。また石巻市の老舗醸造会社の再建支援のための商品販売協力もしている。

〈追悼ミサご案内〉
 3月11日(日)午前10:00

26聖人と殉教 聖トマス小崎少年しのぶ 京都―長崎800キロ 酷寒の中 苦難の道歩く ― 道後教会で版画展

 『お母さん、パライソ(天国)ですぐお会いできます』。日本二十六聖人殉教者のひとり聖トマス小崎少年が殉教を前にして切々とつづった母への手紙が胸を打つ。
 当時14歳だった聖なる小崎少年をしのぶ版画展が、二十六聖人の祝日を機に2月4日から道後教会聖堂2階で開かれている。
 会場には京都から長崎まで苦難の道を歩んだ小崎少年が広島の三原城で母への手紙を書くシーン、縛られ連行される場面、司祭に取りすがる姿、殉教を前に天国への希望に満ちたシーンなど13点と母への手紙の全容が展示されている。いずれの作品も小崎少年が信仰を生きた雄雄しい姿が力強く刻まれている。
 版画の作者は広島県福山市在住の版画家・岡万梨沙さん。作品十数点が岡さんから道後教会へ寄贈されることになり、多くの人に見てもらおうと版画展開催が決まった。
 1597年1月、京都の教会で司祭の手伝いをしていた聖トマス小崎少年は23人の信徒と共に捕えられ市中引き回しの後、処刑のため大阪から長崎まで800キロの道を歩かされた。その中に父ミゲルもいた。酷寒の中、はだしで歩く約1ヵ月の過酷な道中だった。広島の三原まで来た時、秘かに役人から筆と紙をもらい母への手紙を書いた。
 『長崎でハリツケにされるためここまで来ました。私のことは心配されませんように。ぱらいぞ(天国)で母上とすぐお会いできます』。この手紙は母へ届かなかった。処刑後に父ミゲルの遺体の襟から発見された。
 会場には次々と信徒らが鑑賞に訪れた。教えを守り、神の住む天国へ希望に燃えて殉教への道をひたすら歩み続けた聖なる少年小崎の熱い想いをしのんでいた。
 同展の会期は、4月29日まで毎日曜日午後1時までと毎火曜日午後1時半~4時半まで。問い合わせは道後教会(089-924-7522)まで。

道後教会からのお知らせ

 キリスト教について勉強してみませんか

◆キリスト教入門講座◆

・毎月2回(1回1時間くらい)
   ご都合のよい曜日・時間帯にできるだけ合わせますので、ご相談ください。
・場所 道後教会
・講師 道後教会担当司祭 及び 信徒
・対象 洗礼を受けていない方
・当教会へお問い合わせください。

◆ミサ時間◆

・日曜日 午前10時~
・金曜日 午前10時~(金曜日は、司祭の都合により中止の時あり)

◆憩いの日◆

・毎月 第3水曜日 午後2時~
・健康体操と楽しいおしゃべり
・年齢・性別不問、予約・会費不要
・お気軽にご参加ください。

◆「心のともしび」を読む会◆

・毎月 第3水曜日 午前10~11時半
・冊子「心のともしび」は教会道路側と幼稚園入口付近に置いてあります。