テキスト版
広報紙「のぞみ」 第12号(2017年10月29日発行)
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クリスマスはなぜ喜びの日なの? 12月24日(日)夜 道後教会で降誕ミサ
カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治
12月に入ると街はイルミネーションに彩られ、店にはクリスマスツリーやケーキなどが並びます。そこで何となくお祝いのムードを感じる人が多いかもしれません。けれども、そのお祝いのもとである「クリスマス」がどういう日なのかを知って、祝っている人はそれほど多くないかもしれません。
クリスマスとは、イエス・キリストという方が2000年前にイスラエルに生まれたことを記念する日です。新しい生命の誕生はいつの時代の人々にとって喜びであり、その誕生を喜ぶことです。
けれども、この世が始まって以来無数の命が生まれているのに、なぜイエス・キリストの誕生を特別に祝うのでしょうか? それはイエス・キリストが「神の子」だったからです。イエス・キリストはこの世の初めから神の子としておられた方ですが、2000年前にイスラエルという場所で「人間」として生まれました。これは神様がわたしたちと同じ姿になったことを意味しています。これは歴史の中でただ一度の出来事だったのです。
神は遠く離れた存在であると多くの人は考えます。しかし、キリスト教の神は人間と同じ姿としてこの世に生まれました。これによって神は遠い存在ではなくなりました。だから、クリスマスは「喜びの日」なのです。
神様が人間となってわたしたちと共にいてくださるという喜びを全世界のカトリック教会はミサという儀式においてお祝いします。当カトリック道後教会においても12月24日の夜7時にミサが行われますので、多くの方が来られるのをお待ちしています。
〈クリスマスミサご案内〉
★クリスマス・イブのミサ 12月24日(日)午後7時~
★クリスマス・日中のミサ 12月25日(月)午前10時~
・マドレーヌもプレゼント
地震や豪雨 苦しむ自然災害被災者を支援 ― 11月19日(日)10時~13時 カトリック道後教会でバザー
東日本大震災から6年半が過ぎた。仮設住宅は役目を終わって撤去されていくが、新しい公営住宅に移っても、孤立に悩む人、高齢化で要介護のお年寄りの増加など新たな問題への対応の必要性が出てきている。
道後教会では苦しみの中にいる被災者たちに「忘れていないよ」と呼びかけ、支援を続けている。また全国各地で豪雨などによる自然災害が続発しており、その被災者にも支援の手を差し伸べることにした。今回のバザーは11月19日(日)に開くことを決め、収益はすべてそのために使われる。
最も深刻なのは福島の原発事故の被災者だ。避難解除が出て、「家も田もあるのになぜ帰らないの」といわれるのが本当に辛いという。7年近く放置して、家は雨漏りだらけ、ハクビシンやネズミが住みつき臭いが取れない。日用品を買う店も無く、病院も近くに無い。除染は自宅周辺だけで、放射線への恐怖は続く。そんなところへ帰れるのか。被災者の気持ちに寄り添ってすべての人が考えねばならない。支援の問題は一筋縄ではいかないとつくづく思う。
特製カレーやマドレーヌ
ステンドグラス 鑑賞しませんか
バザーは道後教会横の駐車場で午前10時から開催される。内容は前年とほぼ同じで、好評の手づくり特製カレーや教会伝統の味・マリア会の女性手作りのマドレーヌが並ぶ。ドミニカンクッキーは女子修道院で作られ毎回人気のお菓子だ。コーヒーとケーキを提供するコーナーも。人形などのかわいい手作りの品々も並ぶ。
道後教会聖堂の美しいステンドグラスの見学もおすすめ。家族みんなで聖書の世界と光と色彩の美しさを楽しみませんか。
宮城・亘理教会 聖堂拡張に寄付
道後教会では宮城県・亘理町のボランティアグループ「八木山オリーブの会」がお世話をしていた仮設住宅が閉鎖され、新設の公営支援住宅に移った人々の支援を続けている。新たな場所で孤立している被災者が集い、きずなを強める拠点づくりのため亘理教会は聖堂拡張工事を行っており、その援助のために3万円を寄付した。
聖トマス小崎をしのぶ版画展 ― 日本二十六聖人殉教者の祝日を記念 来年2月 道後教会で開催
道後教会では来年2月5日の日本二十六聖人殉教者の祝日にあわせて、殉教者のひとり聖トマス小崎少年をしのぶ版画展を同教会で開く。広島県福山市の版画家・岡万梨彩さんの作品十数点と小崎少年の手紙の解説文などを展示する。
聖トマス小崎は26聖人の一人として14歳で長崎で殉教した。伊勢出身。1596年、秀吉の二度目のキリシタン禁制が断行され、神父ら24人が捕縛され、大阪で小崎少年も父とともに捕われた。翌年の1月、24人は京都、大阪の町を引き回され、厳寒の中を処刑地の長崎まで800キロの“死の行進”を強いられた。
広島の三原まで来たとき、小崎少年は同情する役人から紙と筆を差し入れられて母への手紙を書いた。
「ぱあでれと二十四名は長崎でハリツケされるためにここまで参りました。私と父のこと御心配なさいませんように。ぱらいぞ(天国)で母上とすぐお会いできます。母上のことを我らの主にお願いします」(手紙の一部分)。
この手紙は父の襟元から発見され、現在バチカンに保存されている。殉教者は下関の手前で2人が加えられ26人となった。
同展の会期は後日決定される。
道後教会からのお知らせ
キリスト教について勉強してみませんか
◆キリスト教入門講座◆
・毎月2回(1回1時間くらい)
ご都合のよい曜日・時間帯にできるだけ合わせますので、ご相談ください。
・場所 道後教会
・講師 道後教会担当司祭 及び 信徒
・対象 洗礼を受けていない方
・当教会へお問い合わせください。
◆ミサ時間◆
・日曜日 午前10時~
・金曜日 午前10時~(金曜日は、司祭の都合により中止の時あり)
◆いこいの日◆
・毎月 第3水曜日 午後2時~
・健康体操と楽しいおしゃべり
・年齢・性別不問、予約・会費不要
・お気軽にご参加ください。
◆「心のともしび」を読む会◆
・毎月 第3水曜日 午前10~11時半
・冊子「心のともしび」は教会道路側と幼稚園入口付近に置いてあります。