広報紙「のぞみ」第9号

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広報紙「のぞみ」 第9号(2016年2月14日発行)

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新しい“いのち”を与えてくださる神 ― 3月27日(日)道後教会で復活祭ミサ

カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治

 この世を生きるわたしたちにとって、最も大きな苦しみは「死」です。「生きとし生けるものはいずれ死んでいく」のはいつの時代でも変わりません。わたしたちも自分の身近にいる人が亡くなった時に「この人と別れたくない」という寂しさを覚えるでしょう。それが高齢になって生涯を全うした人なら「長い人生をよく全うされた」と思うことができるでしょうが、それが不慮の事故で命を絶たれた若い人では「これからの人生があったはずなのに、こんな形で人生を終えてしまうのだ」という思いを抱くのです。現実に世界中でそうやって若いいのちが失われているのです。
 亡くなったすべての人々のために神は大きな恵みを与えてくださったとキリスト教は信じます。その根拠は「復活」です。イエスは十字架という惨めな死を遂げましたが、神はイエスを「復活」させられました。それが「神の愛」の現れです。聖書には「神はひとり子を与えるほど、この世界を愛してくださった」と記されています。その神の愛は、わたしたちが死んだままであることを認めるはずがありません。ですから、神はイエスを復活させることによって「死は終わりではなく新たないのちの始まり」であると示してくださったのです。たとえこの世を離れても、わたしたちは神から「永遠のいのち」を与えられるのです。これがキリスト教の信仰なのです。

[3月27日(日)、道後教会をはじめ世界の教会でキリストの復活を祝うミサが行われる。]

〈復活祭ミサご案内〉
 3月27日(日)11:00~ 道後教会 聖堂

十字架の道行の祈り ― キリストの受難をたどる

 道後教会の聖堂にはイエス・キリストが十字架につけられ死んだ受難の14場面を描いたレリーフがかけられています。復活祭の前の40日間(四旬節)には、レリーフの一つ一つの前に立ち、キリストの受難をしのぶ『十字架の道行の祈り』が唱えられます。
 今号からレリーフを紹介します。道後教会を訪れたときはご覧になってください。
 ◆第Ⅰ場面=キリストは不法な裁判を受け、ムチ打たれ死刑を宣告される。
 ◆第Ⅱ場面=キリストは刑場のゴルゴタの丘の上まで重い十字架を担わされる。

被災から5年 現地の生の声聞こう ― 東日本大震災 福島のボランティアら招く  3月13日(日)「集い」と「追悼ミサ」 道後教会で ― 仮設のつらい生活、原発事故の影響など聞く

 悲惨で過酷な被害をもたらした東日本大震災から5年がたった。現地の復興は思うようには進まず、仮設住宅では老齢の孤独や不安の中で耐えている人々がいる。道後教会では被災者を忘れることなく、寄り添い支える援助を続けている。
 その一環として5年の節目に被災地の生の声を聞き、さらに支援の輪を広げようと企画。福島県でボランティア活動をしている『白河みみずく』のメンバーを招き、仮設住宅や復興の現状、原発事故の影響など『被災地の現状を聞く集い』と『追悼ミサ』『ミニコンサート』を行うことにした。

慰霊のミニコンサートも

 『集い』は3月13日(日)午前9時30分からカトリック道後教会で開かれる。『白河みみずく』の金澤弘子会長から被災地の現状や被災者の想い、原発事故の影響などを聞く。追悼ミサでは祈りや聖歌をうたい、被災し亡くなられた人々のために祈り、最後に出席者全員でキャンドルサービスを行い慰霊のひと時を過ごす。
 ミサ後、コーラスグループ「カンターテ・カリタス松山」による追悼・復興支援の想いをこめた『ミニコンサート』を開く。

家に帰れない無念さ

 『今、一人で泣いていました』。仮設を訪れると、孤独の中でストレスや病気で苦しむお年寄りがいる。希望を持って復興住宅に移っても新しい生活になじめず『仮設のほうがよかった』とつぶやく人がいる。一緒にいて話を聞く大切さを実感する。
 福島では原発事故という残酷な状況がある。放射能の除染も進まず、家や畑があっても帰れない。自宅を訪ねてみても家の中は猪や鼠に荒らされボロボロで、とても住める状態ではない。被災者の無念さ、悲しい状況に寄り添い支える活動がさらに重要さを増している。

〈当日のご案内〉
 ◇現状を聞く集い 午前9時30分
 ◇追悼ミサ 11時
 ◇ミニコンサート ミサ終了後

被災者に寄り添い支えよう ― 道後教会 支援金やみかん、膝掛けなど贈る

 『皆さんの暖かい気持ちが届きました。ミカンやたくさんのプレゼントありがとう。仮設住宅の方々と共に楽しいひと時を過ごせました』。被災地からのお礼の手紙が届く。
 道後教会では今年度も被災地へ支援金やミカン、膝掛け、肩掛けなどを送った。
 ◇ 福島・『白河みみずく』へ7万円、ミカン4箱、松山の銘菓、教会の『あみものカフェ』のグループが作った膝掛け、肩掛けなどを送った。
 ◇ 岩手・教会のボランティア団体『カリタス大船渡』へ5万円。
 ◇ 宮城・『八木山オリーブの会』へミカン2箱を送った。
 そのほか地域復興支援として津波で全壊し再建した宮城・石巻市の老舗醸造会社の醤油などの商品販売にも協力している。
 道後教会では日曜日のミサ時の募金、寄付金、11月のバザーの収益金をすべて被災地支援のため現地で活動するボランティアグループに送っている。また、教会で月1回開く「チャリティー喫茶」収益金も送られている。

道後教会からのお知らせ

 “キリスト教について勉強してみませんか”

キリスト教入門講座

・毎月 第2・第4土曜日 午前10時~11時
 他に、日曜日・平日の都合のよい時間にも開きますので、ご相談ください。
・場所 道後教会
・講師 道後教会担当司祭 及び 信徒
・対象 洗礼を受けていない方
・まずは、当教会へ(電話かFAX)お問い合わせください。電話番号など下欄参照。

ミサ時間

・日曜日 午前11時~
・金曜日 午前10時~(金曜日は、司祭の都合により中止の時あり)

土曜談話室(悩み相談)

・第1・第3土曜日 午前10時~12時
・カウンセラーには守秘義務があります。