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広報紙「のぞみ」 第8号(2015年10月25日発行)
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キリストの生誕お祝いしましょう 今、〝救い〟を求める多くの人々
カトリック道後教会 担当司祭 川上 栄治
「救い」という言葉は辞書によると「救助、救済」という意味と「人の心に安堵感を与えるもの。慰め」という意味があります。前者の意味は宗教的な色合いが強く、堅苦しいイメージですから、後者の意味の方が親しみやすいことでしょう。
わたしたちの日々の生活には多くの決まりごとがあります。多くの人は会社の会議や他の人との面会の約束などでカレンダーが埋まってしまうでしょう。時としてわたしたちはそのスケジュールに押しつぶされてしまいます。わたしたちは先の予定ばかり考えていると、「今」「ここに」生きているという実感がなくなります。それに気づいた時、わたしたちの心に「虚しさ」が生まれます。
全世界のキリスト教徒は12月24日の夜から25日にクリスマスをお祝いします。クリスマスとは「イエス・キリストのミサ」という意味です。イエス・キリストは2000年ほど前にこの世界に生まれ、わたしたちに「救い」を告げた人物です。
これを聞くと、「なぜそんな昔の人物をお祝いするのか?」と思われるでしょうが、イエス・キリストは神であったのに、この世界に来られた唯一無二の方であるとキリスト教は信じます。そしてイエス・キリストが人間となられたのは、神が「わたしたちと共にいてくださる」しるしであるとキリスト教は信じます。これが「救い」です。
では実際「神がわたしたちと共にいてくださる」とは、どういうことなのでしょうか? それはわたしたちが「ありのままで生きてよい」ということです。現代は先の予定を考えることを強いられるだけではなく、成果主義の社会です。つまり、学校や会社などで成績が上がらない人は「落ちこぼれ」と見なされます。ところが、イエスの誕生は羊飼いや三人の博士という当時のユダヤ社会で受け入れられなかった人に伝えられました。それは、神がすべての人を「ありのまま」で愛してくださっている証しなのです。これが「救い」です。
カトリック道後教会では12月24日の夜7時と翌日25日の朝11時からミサが行われます。「救い」の訪れをお祝いするミサに皆さんどうぞお越しください。カトリック道後教会は皆さんのお越しをお待ちしています。
〈クリスマスミサご案内〉
・クリスマス・イブのミサ:12月24日(木) 午後7時~
・クリスマス・日中のミサ:12月24日(金) 午前11時
イブのミサ後は温かい豚汁
ミサ後は、豚汁で温まってお帰りください。
マドレーヌもプレゼント。